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2025年10月 3日 (金)

2025/9/27-28 紅葉の立山縦走(2日目)

立山の稜線をぐるり周回。

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すっかり秋色の室堂から稜線を見上げます♪

===立山(剱沢~別山~雄山~室堂)===
2025/9/28(日):剱沢キャンプ地(7:15)~▲別山(8:20-8:30)~▲真砂岳(9:15)~▲雄山(10:30-11:10)~室堂(12:20)
歩行距離:7.8km
累積登高:790m
累積下降:760m
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2025/9/27 立山縦走(室堂~剱沢) ←クリックで詳細レポ表示
2025/9/28 立山縦走(剱沢~別山~雄山~室堂)

標高2,500mの剱沢キャンプ地は、さすがに9月末ともなると夜はかなりひんやり。
ダウン上下を着こんで夏用シュラフで寝てましたが、寒さ的にはギリギリセーフな感じでした。

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剱岳に登る人は暗いうちに出発していったけど、まきchin隊は薄明るくなってからのんびり起床。
朝日に照らされる剱岳を眺めながら、朝食摂って準備して。

剱沢キャンプ地名物?のラジオ体操も、しっかり第一と第二をやって体をほぐしてから出発です。
剱沢に来た時しかラジオ体操しないな(笑)

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夜半から風が強くなり、ほぼ無風だった前日とは違って冷たい風に吹かれながら歩きます。
おまけに朝の剱沢は日陰なので、だいぶひんやり。

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ザレ道を歩いて別山の分岐まで来ると、なんと雷鳥が!
もう足とかお腹が白くなってきてるのね。

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お母さんと子どもなのか、小さな声でクークーと鳴き交わしながら草をついばんでお食事中。
久々の雷鳥に、ちょっとテンション上がっちゃいました(^^
かわいい~

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雷鳥に癒されたら、別山乗越へと続く道から分かれて、別山へ向けて登り上げる急坂に取りつきます。
標高差200m弱を一気に登りますよ~。

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ザレ&ガレの急坂に息を切らしつつ、時折立ち止まって剱岳と後立山の山並みを眺めつつ。
急坂は結構しんどいけど、この景色を眺めながら登れるので頑張れる。

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剱岳の左手には剱御前。
今日は剱御前に寄ってからサクッと帰るか、それともがっつり立山の稜線を歩くか、直前まで決めてなかったのだけど、こんなにいい天気ならやっぱり稜線歩きたいよね、というわけでこちらに来たのでした。

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なかなか高度感のある、ハイマツとガレの尾根上の道をぐい~っと。
剱沢にもだいぶ朝日が射し込んできてますね。

そんな道を黙々と30分ほど登っていくと

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稜線に出てきました!
別山と反対方向に続く稜線の先には、剱御前小屋の建つ別山乗越。
その奥には奥大日岳が聳えてます。
遠くには白山もうっすら。

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左に目を移していくと、雷鳥沢キャンプ地や地獄谷、室堂が広がってます。
浄土山や龍王岳の奥に見えているのは薬師岳ですねぇ。

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こちらは、これから歩く真砂岳から富士の折立、大汝山、雄山の稜線。
黒々と聳えて迫力満点。

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もちろん剱岳と後立山も大展望。
剱沢から見上げるのもいいけど、ほぼ真横の目線の高さに眺める剱岳もよいですな。

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昨年来たときは、別山山頂へは行かずに南斜面をトラバースする道を歩いたのだけど、あまりいい道じゃなかったので、今回は別山経由で歩きます(トラバースしても別山経由しても、10分程度しか違わない)。
稜線上の道を10分ほどゆる~り登っていくと

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祠の建つ別山山頂に到着。
お久しぶりの別山山頂、早速手を合わせて祠にお詣り。

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山頂からは、剱岳がこのとおり♪
どっしり聳えるお姿は、ここで見納めですな。

剱岳の右奥には、白馬三山や雪倉岳、朝日岳などの後立山の山々がずら~り。
遠くの山々もクッキリ、今日も空気が澄んでます!秋最高!!

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お隣の別山北峰の右奥には、五竜岳と鹿島槍ヶ岳。
北峰までは歩いて10分ほどだけど、今日はまだこれから長いので寄り道せず。

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稜線を目で辿っていくと、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、岩小屋沢岳と続きます。

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そして、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳。
奥には蓮華岳も見えていて、ずらり大展望♪

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そんな大展望を楽しんだら、いよいよ立山稜線歩きに出発!
雄山へと向けて続く稜線が目の前にずい~っと続いていて、これはなんとも心躍る景色。

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稜線を下りつつも振り返れば、別山東斜面も所々色づいていていい感じ。
ガレ&ザレの白い斜面に草紅葉が点在している様子が、なんとも鮮やかですな。

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別山からは、いったん100mほど下ります。
途中にはちょっとした岩場もあり。

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そして、真砂乗越手前で目の前に広がるこの景色がまた素晴らしい。
真砂乗越から真砂岳までの稜線は、割と緩やかで白ザレも美しく、ゆったりして穏やかな雰囲気がなんとも良いんだなぁ。
山容もどっしりしてるしね。

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右手の眼下には、色づいた雷鳥平や雷鳥沢が広がります。
その奥の奥大日岳も、いい感じに色づいてますねぇ。

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こちらの白ザレの稜線上にも、色づいた高山植物が点在していて彩りを添えてます。
夏季にはいろんな花を咲かせて登山道を賑わせてくれていた高山植物たち、秋にはまた違った形で彩ってくれてるんだな。

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そんな稜線上の道は、緩やかにアップダウンを繰り返しながら真砂岳へ向けて登ります。
別山から雄山までの稜線の中で、このエリアが一番心穏やかに気持ちよく歩ける気がする。
開けて気持ちよいし、急なところや足元危ない所もないし。

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左手には真砂沢、その奥には鹿島槍ヶ岳に五竜岳、唐松岳、白馬三山と続く山並み。
いやはや、壮観。

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そんな穏やかな道を気持ちよく登っていくと

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真砂岳山頂に到着。
ここに来るまでの間、10人以上くらいの登山ツアー団体3組と立て続けにすれ違いました。
天気の安定しているこの時期は、登山ツアー日和でもあるのかしらん。

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真砂岳山頂から、歩いてきた稜線を振り返って眺めます。
別山の奥に剱岳がちょこんと顔を出してますね(^^

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室堂方面も一望。
ここから眺めると、なんだか箱庭みたい。

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さて、一息ついたら先へと進みます。
ここからは、いったん少し下ってから150mほどの急斜面ガレ道を登って富士ノ折立へ。
この稜線歩きの中で一番の正念場、そして目の前に黒々と聳える富士ノ折立のラスボス感が半端ない。

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稜線の左手には内蔵助カール。
雪が残っているのは氷河なのかな?

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富士ノ折立から登る道は、途中までは緩やかなザレ道だけど、ほどなくガレ&岩場の急坂へ。
重荷担いでこの道はしんどい、とわかってはいるのだけど。
それでもやっぱり稜線歩きの楽しさには代えられない。

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いよいよ3,000mの稜線に登り上げる道ということで、高度感もナカナカのもんです。
段差大き目な箇所もあり、何度も立ち止まって息を整えながら登って行って

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富士ノ折立に到着。
正確には、目の前にそそり立つ岩山のてっぺんが富士ノ折立のピークだけど、まぁそこまでは行かなくていいか、とここから拝んでピークは省略。

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黒部ダムもお目見え。
鋭くとんがった針ノ木岳の右奥に見えているのは船窪岳から不動岳へと続く稜線、その更に奥は餓鬼岳や燕岳かな。

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さて、ここからはちょっとしたアップダウンを繰り返しながら、大汝山、雄山と歩きます。
富士ノ折立~大汝山間は割と緩やかで歩きやすい。

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振り返って、荒々しい富士ノ折立を眺めます。
左奥には真砂岳や別山、その向こうには剱岳が再びお目見え。

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そんな稜線を10分ほどのんびり歩いて、大汝休憩所に到着。
ここから大汝山山頂へは岩場をほんの一登りだけど、ここもまたスルーして先へと進みます。
なんだかピークは人多そうだったし。

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目の前には、目指す雄山が聳えます。
さぁ、これが稜線歩き最後のピーク!

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雄山に向けては、大岩がごろごろ積み重なっていたり、岩場のトラバースだったりする道を歩きます。
さすがに簡単には登らせてくれないですな。

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右手に広がるみくりが池や雷鳥沢、奥大日岳や大日岳の展望に励まされながら、最後の一歩き。

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ガレた岩場をえいやぁと登って

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雄山に到着!
雄山山頂には雄山神社峰本社が建っており、そこで神主さんによるお祓いが受けられるのも今日が最後だそう。
ならばやっぱり、ここはピークに行っとかないと!
立山は、日本三霊山の一つだしね。

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というわけで、入場料払って鳥居をくぐって峰本社へ。
好天と無事の山行のお礼を申し述べて、神主さんにお祓いしていただいて、心もスッキリ(^^

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ここからの展望も素晴らしい。
薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳と続く稜線や、槍穂も一望。
ザ・北アルプス!

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黒部ダムに針ノ木岳やスバリ岳、蓮華岳も目の前に。

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鹿島槍や五竜岳、白馬の後立山連峰も、この日はまだまだクッキリ見えてます。
富士ノ折立まで来た辺りから上空には薄雲が広がってきたけど、ガスが湧くことはなく、しかも雄山に到着した頃に再び晴れてきて、素晴らしい展望を堪能です。
秋はいいなぁ、いきなり雲がもくもく湧いてきてガスの中、なんてことはないもんね。
もう最近は、北アルプス歩くなら秋、なのかも。

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雄山頂上の標識の奥には大汝山と富士ノ折立、別山と歩いてきた稜線が一望。
その奥には剱岳も見えていて、稜線歩きの締めくくりに相応しい景色でありました。

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秋の立山稜線歩き、大満喫です。
天気も景色も素晴らしく、感謝♪

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雄山山頂から一段下ったところの社務所前で一息ついていたけど、一ノ越から続々と人が登ってきてごった返しているので、早々に下山開始。
一ノ越までは、登りと下りのルートが明確に分けられているので、すれ違い渋滞はなく、さくさく下ります。
(登りの道は渋滞してたけど)

と言いつつも、下りもそこそこ人は多くて立ち止まって写真撮ってる余裕もあまりなく。
ザレ&ガレの急斜面を一気に300m弱下って一ノ越へ。

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一ノ越山荘の前から、雄山を見上げます。
いやはや、下りはあっという間だな。

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一ノ越も人でごった返してるので、水分補給して一息ついたら、室堂ターミナルへ向けて出発です。
室堂ターミナルまでは石畳の道、結構足にきますな。。。

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下りつつも、振り返って稜線を見上げます。
ここからは紅葉の中の道なので、色鮮やかな斜面の上に聳える山並みを眺めながら歩きます♪
いやはや、眼福。

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目の前には奥大日岳と大日岳。
青く輝くみくりが池とみどりが池が、まるで宝石のよう。

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お昼前の時間だけど、まだまだ登ってくる人もいっぱい。
観光客やハイキングっぽい恰好の人も多く、それも立山ならでは。

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草紅葉の大斜面は、ナナカマドの真っ赤な紅葉に染まっているところもあちこちに。
遠目にも鮮やかな紅葉に見とれて、足が止まっちゃう。

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雄山の西斜面、山崎カールの下部も結構紅葉してますねぇ。
赤や黄色に染まる草紅葉の斜面が美しい。

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登山道沿いのナナカマドも真っ赤に紅葉してます♪
紅葉越しに眺める雷鳥沢、昨日はあそこを登ったんだなぁ、あっちも素晴らしい紅葉だったなぁ、と目で辿るのもまた楽し。

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真っ青な空を背に聳える山並みを見上げます。
あの稜線を歩いてきたんだな、と思うとちょっと嬉しい。

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室堂が近くなり、登山道が緩やかになってくると、道沿いにはあちこちにチングルマの大群落が登場。
チングルマの赤、草紅葉の黄色、ザレ斜面の白、ハイマツの緑、そして空の青。
色とりどり!

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室堂山荘手前まで来ると、あとはずーっとチングルマ広がる草原の中を歩きます。
白い花が一面に咲き乱れる初夏もいいけど、真っ赤に紅葉する秋も素晴らしいな。
なんてったって、色がほんと鮮やかだもんな。

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真っ赤に染まるチングルマと雷鳥沢。
草原に点在する白い岩も、いいアクセントになってる気がする。

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と思ったら、真っ黄色に黄葉したイワイチョウも。
まるでパッチワークのように、いろんな顔を見せてくれる草原です。

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室堂山荘を過ぎたら、あとはほぼ平行移動で室堂ターミナルへ。
さっさと歩けばほんの10分ほどだけど、一面チングルマの紅葉が広がる華やかな景色に足が止まっちゃって、なかなか進めない。

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奥大日岳もこのとおり。

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紅葉の斜面の向こうに、歩いた稜線を眺めてウットリ。

土日ともに素晴らしい天気で、紅葉も素晴らしくて。
こんなにスッキリ晴れた北アルプスを2日続けて歩くのも久しぶりな気がする。
涼しく快適に歩けたし、夏に比べて人も少な目だったし。
それに、夏よりも空気が澄んでて景色もクッキリ鮮やかなのも良かったな。
最近の夏は天候不安定だけど、秋は天気が穏やかでよいなぁ、と再認識です。
ここ最近は軽めの山ばかり歩いてたので、テン泊装備で歩くのはちょっと不安だったけど、問題なく歩けたのも良かった。

最高の2日間でした♪
来てよかった!

2025092871
夢見心地で室堂ターミナルに戻って終了。
展望も紅葉も大満喫です。

帰りは、ちょうどうまい具合に高原バスの臨時便にすぐ乗れて、しかも美女平でのケーブルカー乗り継ぎも全く待ちなしで、とっても効率よく立山駅まで戻ってくることができました。
あと1~2時間も後になると大混雑になるので、空いてるときにタイミングよく帰れてよかった。

下山後は、魚津に移動して"満天の湯"へ(850円→割引券使用で730円)。
汗を流してすっきりサッパリしたら、"ラーメン はじめ家"で家系ラーメンに舌鼓、でありました。

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