2025/8/15 福井・赤兎山
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2025/8/15 福井・赤兎山
この日は午後から天気下り坂予報、高い山は雲の中ということで、山に行こうかどうしようか迷ったのですが。
多少は曇ってる方が涼しく歩けるかな、と福井・勝山の赤兎山へ。
白山大展望の山です(晴れてれば)。
登山口へは、勝山市の小原から小原林道を12kmほど走って向かいます。
この林道が結構狭くて所々ガードレールがない箇所もあり、舗装路ながらちょっと怖い。
#林道ゲートは6月中旬~11月中旬の7時~17時のみオープン、協力金を1人500円払ってゲート通過です
長い林道を走っていくと、登山口手前に広い駐車場がありました。
この上にも10台くらい停められそうな駐車場があり、合わせて60台近くは停められそうな感じ。意外と駐車スペース広いのね。
こんな暑い日でも数台停まっていて、先行者がいることにホッとしつつ、準備して出発です。
#広い駐車場のほうに仮設トイレあり
駐車場から数分歩いたところにある登山口からスタート。
登山口の脇のお地蔵様に手を合わせてから歩き始めます。
登山口の標高は1,130m、前日歩いた城ヶ平山の標高よりも高いわけで、今日は多少は涼しく歩けるかな、と期待しつつ。
ほどなくブナ林の中へ。
こんなに美しいブナ林が広がってるだなんて、全然知らなくてびっくり。
しかもブナ林の斜面には沢が幾筋も流れていて、沢音を聞きながら歩く道は気持ちよいし、なにより涼しくて快適。
道も緩やかで歩きやすいし、これ最高じゃないですか(^^
登山口から15分ほど歩いたところで、一つ目の渡渉。
水量少なく穏やかな沢をじゃぶじゃぶ歩いて渡ります。
ブナ林に響き渡るセミの声と沢音を聞きつつ、のんびりゆる~り。
いや、こりゃいい森だなぁ。
紅葉の時期は、色鮮やかですごいことになってそう。
明るく涼しいブナ林の中を快調に歩きます。
気持ちよい道なので、足取りも軽い(^^
こんな感じで斜面をさらさらと流れ下る沢。
しかも沢の上部から涼しい風が優しく吹き降ろしていて、天然のクーラー状態♪
はー、生き返る(^^

モミジハグマ、サワアジサイ、ギボウシ
道沿いにちらほらと咲く花々は、心なしか色も涼やかで。
3つ目の渡渉も小さな沢にて、苦も無く渡ります。
これだけ沢があるなんて、水が豊富な山なんだなぁ。
そして3つ目の渡渉を過ぎると、やや斜度を増した道を登ります。
階段状になった岩の道を登っていくと
登山口から標高差250mほど登ったところで、小原峠に到着。
ここからは、福井と石川の県境稜線上の道を歩きます。
小原峠からもしばらくはブナ林の中の道。
木の根が階段状に絡み合った道を登ります。
道沿いには見上げんばかりのブナ巨木がいっぱい!
巨木の存在感に圧倒されちゃいますねぇ。
それでも登り上げていくほどに、だんだんと木々の背丈が低くなり、灌木と笹が生い茂る道に。
所々、崩れている箇所を迂回するように道が付けられていたり、そんなところにはロープが張ってあったりして、かなり整備の手が入っているなぁ、という印象。
花の時期や秋は歩く人も多いんだろうな。
盛夏のこの時期はあまり花はなかったけど、鮮やかな黄色のタマガワホトトギスが目を惹きます(^^
道はだんだんと斜度を増し、細かく九十九折りに登るところもあり。
登りながら振り返って稜線の先を眺めると、尾根続きの大長山(おおちょうさん)がでーんと聳えているのが見えました。
小原峠から、稜線上の道を赤兎山方面と反対側に行けば大長山、山頂からは白山大展望だそうだけど、小原峠からは結構距離もあるのでこの日は省略。
そんな道をぐい~っと登り上げていくと、大船分岐に到着。
ここから大船山を経由して、経ヶ岳まで歩けるそうだけどそっちはかなりのロングルート。
大船分岐を過ぎると、道は少し緩やかに。
笹と灌木の中、少々薮っぽい道を登り上げて
赤兎山山頂に到着。
広い山頂にはトンボがたくさん飛び交ってました。
晴れてれば、こんな感じに白山の展望が広がっているそうなのですが。
この日は雲が低く、辛うじて一ノ峰が見えているのみ。
それでも石徹白から続く美濃禅定道の山並みは眺めることができました。
白山の反対側にある経ヶ岳や荒島岳も雲に隠れて見えず。
でも、赤兎山の山頂が雲の中じゃなくて良かったな、と思いながらしばらく一息ついたら、山頂の先にある赤兎平目指して出発です。
赤兎平には高層湿原が広がっていて避難小屋もあると聞けば、行かずばなるまい、と。
下りつつも前方を眺めると、確かに湿原と小屋が見えていてかなりいい雰囲気♪
山頂から赤兎平までは、標高差にしてほんの50mほどの下り道。
笹と灌木の中の道をいそいそと下ります。
赤兎山に登る道は灌木に囲まれていたけど、こちらは視界が開けてすこぶる気持ちよい。
風も吹き抜けて涼しいしね(^^
丸太の階段も整備された道を下って行くと、いよいよ赤い屋根の避難小屋が近くなってきて。
山頂から15分ほどで、赤兎平の赤池湿原に到着!
小さな湿原だけど、青空を映して青く輝く池と緑の湿原と、赤い屋根の景色がメルヘンチックでステキ。
なんだか絵の中の世界みたい(^^
湿原一面に広がる小さな白い星みたいなのは、ミカヅキソウ。
全体がふんわり白く霞んでいて、これまたいい雰囲気。
7月初旬には、赤兎山から赤兎平までの稜線にニッコウキスゲが咲き乱れるそう。
それもまたステキだろうなぁ。
そんな景色を思い浮かべつつ、避難小屋へ。
小屋の前の広場で、風に吹かれて景色を眺めながら20分ほど休憩してから、来た道を戻ります。
雲の向こうに白山の山並みを思い浮かべつつ、振り返って景色を眺めます。
なんとも良い景色ですな。絵になりますわぁ。
一ノ峰から続く美濃禅定道の山並み(たぶん)。
赤兎平避難小屋の先に続く稜線は白山の三ノ峰に続いているとのことだし、白山を中心としていろんなところに山並みが続いてるんだなぁ。
後ろ髪をひかれつつも赤兎山へ、そして何度も振り返って赤兎平を眺めます。
静かで気持ちよくていい所だったな。
また季節を変えて来てみたい。

アキノキリンソウ、ミヤマホツツジ、ヤマハハコ、ヨツバヒヨドリ
道の両脇に咲く花々は秋の雰囲気。
花々や蝶に和みつつ、標高差50mを登り返して赤兎山へ。
これ、ガスってなければ赤兎平へは足を延ばすべきですな。
ほんといいとこでした。
さて、では下山開始。
正面に大長山を眺めつつ、山頂からの道を一気に下ります。
途中、2~3組とすれ違ったくらいでほんと静かな道。
下って行くほどに、再びブナ美林の中へ。
これはもう、ため息ついちゃうくらい美しいブナ林。
見た目もほんと涼やか♪
そして吹き抜ける風も爽やかで涼しくて、いやもうブナ林最高。
というわけで、帰りはブナ林に癒されながら気持ちよく下って終了です。
登山口までの林道が長いけど、山歩き自体はそれほど時間もかからず急なところもあまりなくて、とっても歩きやすい山でした。
この日は雲が低くて山頂からの白山大展望は望めなかったけど、山頂直下の赤兎平の湿原の景色は素晴らしかったです。
そして、道中のほとんどがブナ美林の中、ということでこれはほんと気持ちよかったな。涼しかったしな。
さっくり歩けて、展望もあって、高層湿原も楽しめて、おまけにブナ美林に癒されて。
赤兎山、いい山ですねぇ。また秋にも来てみたい!
下山後は近くの越前大野城に寄り道してから福井市街に戻り、この日の夜も福井ナイトを満喫、でありました(詳細は速報)。
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