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2024年10月10日 (木)

2024/10/6 東北紅葉山歩き・田代岳

ブナ原生林と山頂直下の高層湿原が美しい田代岳へ。

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高層湿原の紅葉は、やはり素晴らしい♪

===田代岳===
2024/10/6(日):荒沢登山口(7:55)~▲田代岳(10:15-10:40)~荒沢登山口(12:50)
歩行距離:10.1km
累積登高:550m
累積下降:550m
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2024/10/6 田代岳

秋田駒ヶ岳の紅葉を楽しんだ後は、秋田・大館の田代岳へ。
今年は八甲田の紅葉もちょっと遅そうだし、なにより八甲田は混んでるだろうし。
ならばというわけで、高層湿原の紅葉を楽しめて、かつ静かな山歩きを楽しめそうな田代岳へ向かいます。

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田代岳の登山口はいくつかありますが、今回は荒沢登山口から。
ロケット燃焼試験場に続く砂利道の林道を12km、30分ほどかけて到着です。
いつも思うんだけどこの道、積雪期に来た方が凸凹埋まってて走りやすい。
というか、こんな道を通ってロケット燃焼試験場に毎日通勤されてる方、ほんとすごいです。
#駐車場にトイレあり

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駐車場から林道を進んでいくと、登山口に到着。
ここから登山道歩きが始まります。

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歩き始めると、早速周囲にはブナ林が広がります♪
白神山地に属する田代岳でもあり、さすがのブナ美林。

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道沿いには沢がさらさらと流れてます。
水が豊富な田代岳、至る所から水が沁み出して小さな沢となって、それを集めて流れる沢が穏やかでなんとも美しい。

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しばらく沢沿いの道を歩いた後に、沢の高巻き道を辿っていくと

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二合目に到着。
ここから九合目まで、ずーっとこの標識が続きます。

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二合目を過ぎると、すぐに沢コースのう回路の分岐が登場。
沢コースはかなり滑りやすい、と聞いてたので、迷わずう回路コースへ(笑)。
沢からは離れて、ブナ林の斜面をアップダウンくり返りつつ歩きます。

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苔むした倒木には、山菜やキノコもいっぱい。
毒キノコのツキヨタケもあるけど、ほかのキノコは食べられるのかしらん。。。

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そんなブナ林の中の道をのんびりと歩いていくと、沢コースとの合流を経て三合目に到着。
道は、ここで直角に向きを変えて続きます。

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三合目を過ぎると、四合目まではブナ林の中のほぼ平坦で幅広な道。
とっても穏やかなで、そして少し色づき始めたブナの梢を通して射し込む日射しが柔らかくていい雰囲気。
幹の太いブナ大木が多く、それもまたいい感じ♪

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そんな穏やかな道をのんびりゆる~り歩いていくと、四合目に到着。
大広手登山口からの道と合流です。
道はここから斜度を増して、山頂直下の高層湿原まで200m登り上げます!

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ブナの巨木の間をぬって、所々ぬかるんでいるところもある道。
風が吹くと、バラバラっと音を立てて小さなブナの実が降ってきて、それがなんだか雨みたいで面白い(^^
最初は何が降って来てるのかわからなくて、通り雨かな?なんて思っちゃいました。

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いいねぇ、このブナ原生林。
巨木、古木の多い原生林に癒される。

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五合目では、上荒沢登山口からの道と合流。
上荒沢登山口に続く林道は、橋の老朽化により通行止めだそうだけど、登山道の踏み跡はしっかりついてそうな雰囲気でした。

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五合目を過ぎると、石が階段のように積まれた道を登ります。
苔むした石が、少々滑りやすい。

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そして見上げる梢は、ほんのり黄色に色づいて。
いいねぇ、この色合い。ブナ黄葉で輝く季節がもうすぐそこに!

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そんな梢を通して射し込む日射しで、道もほんのり明るく感じますな。
鬱蒼と茂るブナ原生林だけど、この明るさは嬉しい(^^

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六合目を過ぎると道は狭くなり、両脇から迫る笹薮をかき分けて登ることも度々。
五合目までは割と刈払いされてて歩きやすい道だったんだけどなぁ、ここまでは手が回ってないのかしらん。

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薮をかき分けつつ登り、七合目を過ぎると、だんだんとブナの背丈が低くなってきて。
森林限界は近いぞ!

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八合目を過ぎると、ブナに混じってダケカンバが登場。
大広手登山口から山スキーで登った時も、森林限界間近になるとダケカンバが出てきてたなぁ、なんて思いながら登っていくと

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九合目で高層湿原に出てきました!
展望のないブナ林から、いきなりすぱーんと開けた湿原に出てくるので、この景色の違いがすごすぎてちょっと感動モノ。

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黄金色に色づいた湿原には大小の池塘が点在していて、これぞ高層湿原!という感じが素晴らしい。
その湿原の向こうには、岩木山が聳えてます♪

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池塘の向こうに聳えるのは、田代岳の山頂。
この高層湿原には大小合わせて160もの池塘があり、神の田と言われているそう。
池塘に自生するミツガシワを稲に見立てて、花や根っこの様子や池塘の水量からその年の稲作の豊凶を占う慣習が古くからあったそうで、今でもその占いが行われているとか。
信仰の山ですな。

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そんな神の田の広がる湿原を、のんびりゆる~り。
静かですれ違う人もなく、いやこれは最高だな。

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そして田代岳山頂へ。
湿原の中に聳える小山のような山頂に向けて、笹原の中の道を50mほどぐい~っと。

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振り返れば、背後には高層湿原が広がって、スカッと開けた爽快な景色!
そんな景色を眺めつつ一気に登っていくと

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鳥居が登場。
冬は、この上の部分だけが雪の上に出てたっけな、と思いつつ鳥居をくぐって歩いていくと

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一等三角点のある田代岳山頂に到着です。
半年ぶりの山頂(^^

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まずは、山頂避難小屋にお祀りされている田代山大神にご挨拶。
雪の時期に引き続き、また登らせていただきました!

小屋の中で腹ごしらえしつつ一息ついたら、小屋の外に出てぐるりと展望を楽しみます。

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北東側に連なるのは八甲田連峰。
八甲田の右奥には、うっすらと下北半島の山並みも見えてました。

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八甲田の隣には、岩木山。
田代岳から見る岩木山は、ほんとスッキリ美しいお姿で見とれちゃう。

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西側には、峰続きの雷岳と烏帽子岳の向こうに藤里駒ヶ岳。
その奥には白神の山並みが連なります。

南~東側は雲が低く、秋田側の山並みは見えず。
その代わり、青森側の山並みはずら~り一望です。

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八甲田も白神もいいけど、やっぱり何度も眺めちゃうのは岩木山だな。
岩木山の右奥には、梵珠山から続く津軽半島の山並みも見えてました。

山頂からの展望も楽しむことができて満足満足。
ごろ太君は、山頂から雷岳方面に少し歩いて景色を楽しんでました。

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さて、では下山開始。
下りは、眼下に高層湿原の景色が広がって、これまた壮観♪

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湿原に点在する池塘は、山の上から眺めるとこんな感じ。
黄金色の湿原に、空を映して青く輝く池塘がよく映える(^^

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湿原まで下ったら、湿原を周回する木道を辿って、ぐるりと一周です。
途中、藪っぽい所や木道が超絶滑るところもありつつ。
やっぱりここまで来たら、湿原歩きを満喫したいもんね。

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湿原の向こうに、周囲の山並みを眺めます。
ほんと、開けて気持ちよい湿原だな。
真っ平らな湿原ではなく、波打つように起伏があり、その中に池塘が点在している様が、もう高層湿原そのもので面白い。

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上空には雲多めながら、時折雲の切れ間から日射しが射し込んで、青空も広がって。
その日射しに照らされて、黄金色の湿原がキラキラ輝く一瞬がこれまた美しい。
いかにも、神の住まう湿原ですな。

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湿原越しに眺める田代岳山頂と岩木山。
いい景色だ~♪

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高層湿原のこの景色が見たくて登ってきたので、静かな湿原歩きをのんびり楽しむことができて大満足。
岩木山も八甲田も、そしてもちろん田代岳の山頂もたくさん眺めながら、ぐるりと湿原を一周です。

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素晴らしい景色を見せてくれてありがとう!
田代岳も、ほんとにどの季節に来ても良い山だなぁ、としみじみ実感。
また来よう。

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湿原を一回りしたら、後ろ髪をひかれつつも下山開始。
来た道をそのまま戻ります。

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ちょい薮をかき分けつつ、頭上の色づき始めたブナの梢に癒されつつ歩いていくと、途中、40人ほどの団体とすれ違い。
地元大館市の"田代岳を愛する会"主催の、秋の清掃登山だそうで。
皆さんが手にぶら下げたビニール袋には、拾ったゴミ、じゃなくて、キノコがいっぱい。
もしかして清掃ってそういうことなの?!(笑)

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ここまでずーっと静かな山歩きだったので、突然の団体さんとのすれ違いにびっくりしたものの、それ以降は再び静かな道。
途中、四合目付近で笹薮の中で何かがガサガサっと動いてめちゃくちゃビビったけど。
熊かな?カモシカかな?それともキノコ採りの人かも?なんて言いつつ、時折笛を吹いてアピールしつつ、ブナ原生林の道を下って下山、です。

田代岳と言えば、のブナ原生林と高層湿原を満喫した山歩き。
ブナは紅葉し始めてたし、高層湿原は一面黄金色の草紅葉だったし、秋満喫です。
登山口に行くまでの林道がなかなか大変だけど、登山道自体はそれほど大変なところもなく歩きやすくて。
どの季節に歩いても大満足の田代岳でありました。

下山後は、大館の"煮干中華あさり"でラーメンに舌鼓(詳細は速報)。
たしろ温泉ユップラの日帰り入浴(400円)で熱めの温泉にのんびり浸かってから帰宅、でありました。

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