2019/9/7-8 秋色始まる立山・五色ヶ原へ(2日目)
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夜中に起きてトイレに行くと、空には満点の星!
降るような星空とはこのことか、というくらいキラキラと星が煌めいて、Milky Wayという名がふさわしいくらい白く流れる天の川が天空に横たわっていて。
久しぶりにあんな星空を見ました。
夜も思ったほど寒くなく、なかなか快適な一夜。
4時頃に起きてのんびり準備して、テント撤収してたらいよいよ夜明け。
昨日はいち早く夕闇に沈んでしまった赤牛岳、朝はいの一番に朝日を浴びて茜色に。
針ノ木岳、スバリ岳から昇る朝日。
朝日が顔を出した途端に、テント場のチングルマの綿毛がお日様浴びてキラキラ輝き始めます♪
穏やかな夜明け。
今日もいい天気!
ウキウキしながら、前日に来た道を戻ります。
ここから黒部湖に下るか、それとも来た道を戻ろうかと迷ってたのだけど、やっぱりこんないい天気なら展望を思いっきり楽しまないと、というわけで、来た道を戻る稜線歩きに決定。
黄色に色づいたコバイケイソウが、朝日に照らされて黄金色(^^
なんだか黄金色の麦の穂みたい。
五色ヶ原と赤牛岳、裏銀座の山並みを振り返ります。
草原の黄金色と山並みの濃い青、空の青がいいコントラストですね~
いやはや、秋の五色ヶ原も素晴らしかった!
室堂に戻るんじゃなくて、ここから薬師岳へ向けて歩いていきたい気持ちで一杯ではありますが。
月曜は会社だしな~、それにこれから台風近づいて天気下り坂だしな~、と言い聞かせながら歩きます。
五色ヶ原しばらくは木道の道、それを過ぎると崩壊地のフチの岩ごろの道。
ゆっくり100m弱下っていくと、ザラ峠に到着。
さぁ~てここからは獅子岳へ向けて400mの登り。
ザレた急坂を一気に登ります!
まだ日が当たらない道は涼しくていい気持ち、でも落石を起こさないように気を付けながら登るザレた急坂は、朝イチの体にはなかなかしんどい。
・・・それでも、思ったよりはキツくなかったかな。
ザレた道は、下るよりは登るほうが楽だもんなぁ。
というわけで、意外とさっくり登り切って穏やかな稜線へ。
背後に薬師岳や北アの山並みを拝みつつ、岩がちな道をゆる~りと。
今日は熊さん見えないな。
ザラ峠からの急坂を登り切った後、獅子岳山頂まで続く穏やかな道がほんとに気持ちいい。
草原はいい感じだし、景色もいいし。
所々にチングルマの綿毛もいっぱい。
朝の風にふわふわ揺れてます。
展望最高!
北アの山並みは今日もくっきり、青々と連なってます。
次はどこ歩こうかな~、なんて思いながら眺めるのも楽し♪
そんな感じでのんびりと、景色を楽しみながら歩いて獅子岳に到着。
山頂では、小屋泊組やテン泊組がそれぞれ何組か休憩中。
我らもザックおろして、景色をぐるりと眺めながら一休み。
前日に引き続き、ぐる~り大展望、いっちゃいます(^^
まずはこちら、行く先にどどーんと聳える鬼岳と龍王岳、雄山。
雄山がここからこんなふうに見えるなんて、知らなかったなぁ。
(前に来たときはガスの中だったし)
崩壊地の向こうには五色ヶ原と薬師岳、黒部五郎岳。
あんなに気持ちよく開けた五色ヶ原のすぐ西側は、あんなに切れ落ちてるカルデラなのね。
テント場から見えていた山並み、裏銀座や表銀座。
その向こうには富士山や八ヶ岳も。
今日も素晴らしい展望♪
前日歩いた時は昼の太陽に照らされた山並みだったけど、今朝はシルエットのように青空に浮かび上がっていて、これまた楽しい眺め。
やっぱりこの日も稜線歩きにして良かった(^^
草原やハイマツの中を下っていくと、緩やかな木道の道に。
ここも、なんだか箱庭みたいな雰囲気でとってもいい感じの場所。
花の時期は花いっぱいだろうな。
そんな箱庭から獅子岳を振り返ります。
こっち側から見ると緑の穏やかな山だけど、ザラ峠から見上げるとザレた壁みたいに見えるんだよねぇ(笑)
木道からは、白い大きな岩がごろごろ転がるガレ&ザレた鬼岳東面をトラバースで登ります。
頭上には、崩れてきそうな岩もたくさん。
岩ごろの道には途中ハシゴもあり。
室堂からの人とのすれ違いもありつつ歩いていくと、浄土山へ向けて最後の登り、龍王岳の南面が目の前に。
龍王岳の岩だらけの山肌、なかなか迫力ありますな。
近づいていくと、ますます岩々ごつごつな龍王岳。
空の青と岩の白と色づき始めた草原の秋色がいいコントラスト♪
岩ごろの道を150m強ぐい~っと登っていくと、目の前に浄土山が見えてきました。
あそこまで行ったら、また眺めのよいベンチで一休みするぞ!とてくてく登り上げて
浄土山に戻ってきました~(^^
そしてここから眺めるのはもちろん、五色ヶ原とその向こうの北アルプスの山並み。
うーん、やっぱりこれは絶景♪
ちょうど室堂方面から登ってきた2人組も、うわー素晴らしい景色!と歓声上げてました。
その後、もう一人の人が「砺波平野の眺め、素晴らしいな~」と言ってて、そっち?!とか思っちゃいましたけど(笑)
・・・あ、もちろん、砺波平野と富山湾の眺めもなかなかキレイでした。
こんなにいい天気でいい展望の時に来られて良かった(^^
ベンチに座ってこんな景色を眺めながら、のんびり過ごすひと時のなんと贅沢なこと。
時を忘れて景色を眺めてしまいそう。
でも、帰らなくちゃいけないしな。
後ろ髪ひかれつつ、立山の山並みを正面に眺めながら一ノ越に下ります。
御山谷の先に聳える針ノ木岳の向こうは一面の雲海。
浅間山にも雲かかってるし、こりゃ今日は雲上がってくるの早いかな。
一ノ越までは静かな道でしたが、一ノ越から先は雄山へ向けて列をなして登ってくる人たちとすれ違いながらの道。
相変わらずの人気っぷりですな、雄山。
山崎カールもほんのり秋色。
3週間前までは、まだいろんな花々が咲いてたのにね。
色づき始めると早いだろうな。
室堂ターミナル近くまで戻ってくると、チングルマが赤く紅葉していて、ほんのり赤茶色な草原。
大日岳、奥大日岳を彩ってくれてました。
室堂から五色ヶ原への往復、素晴らしい天気と景色で大満足♪
そこに向かう道も五色ヶ原も、静かでキレイでほんといいトコでした。
花の時期はもちろん素晴らしいけど、しっとりした秋も素晴らしい。
風も穏やかで、暑くなく寒くもなくいい感じ。
いい日に歩けて良かったです(^^
そしてこの日は、臨時便が出たりして1時間足らずで扇沢に帰還。
下山後、黒部観光ホテルの日帰り入浴(物味湯産手形使用)に行ったら、またまたたっちゃん&T世さんにバッタリ。
それぞれの山の話などしばしおしゃべりした後、我らは腹ごしらえに大町のKuni's カントリーキッチンへ。(詳細は速報)
美味しくいただいてお腹も満足、そしてそのまま早めの帰宅、でありました。
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