2013/7/13-15 南ア、荒川三山・赤石岳周遊(3日目)
1日目(7/13):椹島~千枚小屋
2日目(7/14):千枚小屋~荒川岳~赤石岳~赤石岳避難小屋
3日目(7/15):赤石岳避難小屋~大倉尾根~椹島
大混雑の赤石岳避難小屋。
こんな混雑っぷりで果たして寝られるのか・・?!と思いきや、意外とぐっすり。
それでも、夜中に目が覚めると小屋の外では雨混じりの強風が吹き荒れてる様子に、翌朝の天気が心配になってみたり。。。
そして翌朝。
やっぱり強風、しかもガスガス。時折雨も混じってるし。![]()
山頂で日の出、という目論見は、儚くも潰えたのでありました。
まぁ、こんなときもあるよね。
というわけで、のんびり準備して出発。
昨日、宴会でご一緒した皆様が続々と出発していかれるのをご挨拶して見送って、まきchin隊はまたまた最後のほうでの出発です。
管理人さんにもご挨拶して。
今回もありがとうございました、また来ますね!o(*^▽^*)o
小屋からすぐの赤石岳山頂も、もちろんガスの中。
そそくさと通過です。
いや~、それにしてもすごい風。![]()
西側から吹き付ける風に、吹き飛ばされそう。
この日、聖岳へ向かった人、悪沢岳方面へ向かった人は大丈夫かな。
風に加えて、濡れてて滑りやすい足元の岩にも要注意。
稜線から下る大倉尾根分岐までの辛抱だよ、と管理人さんに言われた言葉を胸に、強風の稜線を足早に歩いて
ふ~、やれやれ。分岐に到着。
ここから稜線東側に下るので、西側から吹き付ける強風からはおさらばです。
ハイマツの中のガレた急坂をがっしがっし下ります。
ここもまた岩が滑りやすいし、ザレてるところもあるし、浮石は多いし。
足元注意ですな。
途中、残雪のトラバースは1か所あるも、しっかりステップ切られてるし短いし。
難なく通過して一安心。
残雪を通過してほどなく、斜面一面のお花畑登場。
ここもまた、ハクサンイチゲとシナノキンバイが咲きまくりですな。(o^-^o)
沢沿いのお花畑を九十九折りに下り、水場を過ぎると、林の中のトラバース道へ。
さぁ、あとは富士見平までゆる~りトラバース♪とか思っていたら。
この道、結構アップダウンあるねぇ。。。(;´Д`A ```
細くて滑りやすい岩の道もあり、ガッツリ登るところもあり。
なかなか、簡単には下らせてもらえません。
道が細くなってる箇所には、こんな桟橋もあり。
これはこれで滑りやすいので、注意して通過。
トラバース道のアップダウンって、なんだか先が見えなくてしんどいんだよねぇ。
気持ち的にだいぶヤラレつつ、林の中を歩いて歩いて
富士見平に到着。
晴れていればぐるり360°の大展望だそうだけど、この日は生憎ガスの中。
なんだか頭上が明るくなってきてる気はするので、もうちょっと待ってたら晴れるかも、と思いつつ。
富士見平を後にして、赤石小屋へ向けて100m強下ります。
頭上のシャクナゲの花を眺めつつ。
トラバース道からようやく解放されて、林の中の道をぎゅ~っと下っていくと
小屋の前のベンチに座って、雨装備を外したり腹ごしらえしたり、としばし休憩。
目の前には聖岳がど~んと聳えており。
聖岳にかかった雲ももうすぐ取れそう。お天気回復傾向だねぇ。(o^-^o)
さて、一息ついたら椹島へ向けて下山開始。
赤石岳避難小屋からここまで550m強下ってきましたが、ここから椹島まではまだ1,450m強下らねばならず。
道のりはまだまだ長いぞ!
というわけでもう、ひたすら、ほんとにひたすら下ります。
椹島までは等高線が密な箇所も多く、いったいどんな急坂が待ち受けているんだ?!と思っていたのですが。
急坂はどこも九十九折りの道がしっかりと。
しかも落ち葉が降り積もってフカフカ歩きやすい道で。
・・・標高差2,000m近くを登り上げるのは大変だけど、一歩一歩ゆっくりと、この道を赤石岳まで登り上げるのも悪くない、気がする。
足元には、ちらほらとゴゼンタチバナやマイヅルソウが咲いてたりしますが。
行きの千枚小屋への登りと同様、それ以外はほとんど咲いている花もなく。
木々の梢の先にちらほら見える空は、下るほどにどんどん明るくなってきて。
稜線も晴れてきたかな。
天気は良くなってきたし、道は意外と歩きやすいし。
スタスタ下っていくUさんSさんについて行くのに必死のまきchin、写真を撮る余裕もなくひたすら下ります。
(ごろ太君ゴメン、この日は写真全然撮ってない
)
そして下るほどに気温も上がってきて、汗だくだく。
稜線はあんなに寒かったのにねぇ。。あの寒さ(涼しさ?)を持ってきたい。
飛ぶように下る二人を追いかけつつ。
所々、木の根や石ころに滑りそうになりつつも。
最後は、緑涼しげな雑木林の中、急斜面の九十九折りの道をガッツリ下って
ハシゴを下って林道に降りて、終了!
いやぁお疲れさんでした。
※写真が曇ってるのは、一気に下って気温が急激に変わってカメラが結露しちゃったためデス。。。
下山してきた人でごった返す椹島で、帰りのバスの受付をしたら、バスの時間まで一休み。
#小屋宿泊の領収書と引き換えに、バス乗車の整理番号を受領。乗車時間もこの時に言われます。
#バスが来たら、番号順に乗車。
バス乗車までは1時間半近くあるし。お腹も空いたので。。。
ごろ太君は親子丼を。
いやぁ、美味い。昨日の荒川丼も美味しかったけど、これも美味しい!
まきchinがいただいたカレーうどんも美味しかった~![]()
(あ、もちろん、下山後の生ビールも頂きましたヨ~
)
バスの時間まで、こんな感じでの~んびり。
Uさんはシャワーまで浴びてサッパリしてるし。![]()
というわけで、10時半のバスに揺られて無事、畑薙第一ダムの臨時駐車場に戻ってきました。
#バスの中から見えた、ピーカンの青空に聳える赤石岳を見て、バスの中は歓声&溜息の嵐でした。。![]()
下山後のお風呂は、畑薙からすぐの白樺荘へ(一人500円)。
2009年に場所を移して新築されたばかりのこの温泉、かなりキレイ。
そんなに広くないので、椹島からのバスが畑薙に着いた後のタイミングだとかなり混みあうけど。
まぁ帰り道にある温泉としては一番近いし、お湯もいいし。
幸い女風呂は空いてたので、のんびり浸かって足をほぐしました♪
(男風呂はかなり混んでたらしい)
さて、帰りは、行きに通った口坂本温泉経由の県道27号線ではなく、閑蔵線・千頭経由、国道362号線で東名道へ。
こっちの道のほうが、県道27号線よりは走りやすそう。
#閑蔵線は時間帯通行止め(土日祝は解除)、県道27号と並行する県道189号も時間帯通行止め(終日)。
そして帰りの東名は、既に事故渋滞があちこちで発生。
大井松田ICでさっくり下道に下り、横浜には17時過ぎに無事、到着であります。
<今回の山行>
海の日三連休は、山の天気予報はどこもイマイチ。
唯一希望が持てそうな南ア南部を狙って、山トモと2泊3日でアタックしてきました。
今回で4回目のコラボ縦走山行であります。
南ア南部のこの山域は、まきchin隊がいつもこの時期に歩いているお気に入りのエリア。
山トモにも、花いっぱいで素晴らしい展望のあの稜線歩きを満喫してもらいたくて。
でもお天気イマイチで無理かな。。。と半ば諦めつつ。
・・・がっ、意外と展望もあり、たくさんの花達とも出会えて、大満足の山行でありました。
夕立にやられるのを避けて、2日間とも避難小屋泊にしたのも、吉と出ました(^^v
行動中に雨に降られることもなく(風で飛ばされてきた雨粒がばらばらっときたことはありましたが)、やれやれです。![]()
最近の山ブームを反映してか、比較的人の少ないこのエリアにもたくさんの人がいましたねぇ。
でも、行程を同じくする方とのちょっとしたおしゃべりも楽しく、そして赤石岳避難小屋ではいろんな方との話の輪が広がって。
山好きが集うこんな山域では、こんな楽しみもあったよねぇ、と再認識。
みなさま、ほんとありがとうございました。
またどこかの山でご一緒できたらいいですね!![]()
そして、UさんSさん、今回もありがとうございました♪
ゴホウビの稜線歩き、楽しかったですねぇ。また行きましょう!
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2025/11/8 北信紅葉山行・雁田山(2025.11.14)
- 2025/11/2 静岡・長者ヶ岳~天子ヶ岳(2025.11.07)
- 2025/10/25 北東北初冬山行・鳥海山(2025.10.29)
- 2025/10/11 北東北紅葉山行・八甲田大岳(2025.10.18)
- 2025/9/27-28 紅葉の立山縦走(2日目)(2025.10.03)






コメント
こんばんは。katsuです。
源頭部のお花畑はまだ健在ですね。
こちらは無事に聖平までたどり着きました。
小兎さんの登りからは晴天になり、兎さんでは…
仙丈、甲斐駒から光、大無間まで南アルプスのほぼ全ての山が見える大展望に恵まれました♪♪♪
3日間おつかれさまでした。
やっぱり南アルプスはいいですね。
たとえ遠くて長くても。
またどこかの山でお会いできるのを楽しみにしてます。
週末は妙高、火打の予定ですが…
うーん、梅雨前線が。
投稿: katsu | 2013年7月22日 (月) 23時35分
赤石岳直下のお花畑はいかがでしたか? 私は南ア南部では一番と思っているのですが。
以下、単なる自慢話です。30年前に悪沢岳に登った日は、避難小屋もなかった赤石岳にテント泊。翌日は、山頂から畑薙第1ダムまで歩きましたよ。水害か何かで畑薙橋が落ちていて。当時は、静岡に行くバスが1日に数本あったのですが、最終が15時前。これに間に合わなきゃと(国立に住んでました)。
林道歩きも最初の1時間くらいはまあまあ楽しい。落ちた畑薙橋の代わりに、ケーブルに籠のようなものが設置されていて、自力で引いて対岸へ。結構スリルありました。これを渡った後は、疲れと暑さで‥‥
山道を4時間、林道を5時間、今思い出してもよく歩いたと思います。若かったんですね、今なら絶対無理、というか山行自体回避です。
今週末はどこに行かれるのですか? またどこかでお会いしましょう。過去の記録のあちこちに出没する予定(笑)ですのでよろしくお願いします。
投稿: ねも | 2013年7月23日 (火) 09時15分
katsuさん>
こんばんは!
源頭部のお花畑は、今が盛りと花が咲き誇ってました(^^v
さすがに鹿も上がってこれないからなのか。。。
それにしても、この日が三連休で一番天気良かったかもしれないですね(朝はひどかったですが)。
聖岳からの展望は、さぞや素晴らしいだろうなぁ。。。と思いながら帰路につきました。
南アルプスはほんといいですね。
特に南部のこの山深さと展望の稜線歩きは、どんなに長くてキツくても、また歩きたくなっちゃいますよね。
katsuさんも、小河内から聖までの大縦走、ほんとお疲れ様でした!
こんな縦走してるときに、またバッタリお会いしそうですね~♪
週末は妙高・火打ですか!花がたくさん咲いていそうですね(^^
太平洋高気圧に頑張ってもらいたいところですが・・・ビミョウ・・・(汗)
投稿: まきchin | 2013年7月23日 (火) 21時06分
ねもさん>
赤石岳直下のお花畑、シナノキンバイが大迫力で斜面一面に咲き誇っていました。
ガスの中で幻想的なのが、またすごかった~(^^v
30年前の聖岳&赤石岳。
すごい距離を歩かれたんですね~、長い林道歩きはほんとしんどそう。。
橋の代わりにロープ&籠とは、これまたスリル満点(泣)
今週末は、そろそろ北アあたりに行きたいなぁ。。と思っているのですが。
お天気がなんともビミョウですね、例によってギリギリ直前まで天気予報とにらめっこして行き先決めることになりそうです(^^;
また山でお会いしましょう!
投稿: まきchin | 2013年7月23日 (火) 21時13分
山行も長編レポートもお疲れ様でした
富士山の写真、どれも上手に撮れてますね
まきchin隊さんのレポートを拝見していると、曇天の山
でも何だか好天の山
に行かれたような錯覚に陥ってしまうから不思議です
私も二軒小屋や椹島へのバスには乗ったことがない昔の世代です
単に貧乏(性)なだけですが・・・・(笑)
新しい山小屋の快適さと、古き良き時代の避難小屋の想い出・・・・南アの山は色々と奥が深くて面白いですね
投稿: 青空 | 2013年7月24日 (水) 20時50分
青空さん>
ありがとうございます♪
2日目は、もっとガスってるかと思っていたのですが、意外と展望もきいていて。
稜線上で振り返ると、ず~っと富士山が聳えているのが見えていて、なんだか嬉しくなってしまう稜線歩きでした。(^^
たしかに曇天の山だったのですが、今思い出すと、青空の下の稜線歩きとさほど変わらないくらい、展望も花も楽しめた気がしてしまう。。。
ともかく、とってもステキな稜線歩きでした♪
南アのこのエリアは、避難小屋も営業小屋もとてもキレイですよね。
もっと南部へいくと、昔の名残もあるのでしょうか。。。
ともかく、南アの山々は、ほんと奥が深くて面白いところです。
何度歩いても、よいですよね!
投稿: まきchin | 2013年7月24日 (水) 23時18分
いやぁ、いいですねぇ。
順調に狙いの山を嘗め尽くしていますね。こちらすっかりダメダメなので、肖りたいぃ!赤石岳いいですねぇ。山頂避難小屋のあるじさまたち楽しいですよね。ほんといい小屋です。今度こそ晴れの南アルプスを堪能すべく、夏にリベンジを計画していたんですが、どうも雲行きが怪しくなってきてしまいました。
下界の焼肉屋もいいけど、そのうち山で一杯( ^_^)/□☆□\(^_^ )つきあってやってください♪
投稿: Toby | 2013年7月25日 (木) 18時20分
Tobyさん>
足、大丈夫ですか?
無理せず、養生してくださいね~
南アのこのエリア、ほんといいとこですよね。
今度は秋に歩いてみたいなぁ、と思ってみたりしてます。
紅葉眺めながら赤石岳の山頂で一杯、とか。ふふ。
投稿: まきchin | 2013年7月26日 (金) 00時34分