2024/11/30 山梨初冬山歩き・赤鞍ヶ岳~菜畑山周回
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2024/11/30 赤鞍ヶ岳~菜畑山周回
2024/12/1 三ツ峠山~本社ヶ丸周回 ←クリックで詳細レポ表示
東北や長野方面は降雪の便りあり、すっかり冬の装いのようで。
そうなると関東近辺は乾燥して晴れ続き、そろそろ山梨静岡あたりの山歩きの季節だな、というわけで。
この週末は、山梨で初冬の山歩きです。
向かうは、道志山塊の赤鞍ヶ岳と菜畑山。
菜畑山と書いて「なばたけうら」と読む、ある意味難読な山に興味津々。
出発は、道志村役場から。
休日は来庁者用駐車場を使えるとのことで、ありがたく駐車させていただきます。
#トイレはなし
村役場から道の駅どうし方面へ200mほど歩いたところに、赤鞍ヶ岳登山道入口の標識あり。
この標識にしたがって、集落の中の道を登ります。
畑の点在する斜面の中の道を辿っていくと、山並みの向こうに朝日に照らされた富士山が!
この日は風強め予報だったので、富士山には雲がかかってるかもな~と思っていたのだけど、スッキリ晴れてますね(^^
これは嬉しい。
富士山を眺めつつ道路を歩いていくと、獣避けの柵が出てきました。
開けたら閉めるように、と注意書きがあって紐で縛ってありました。
もちろん通過後は再び紐でしっかり縛ってから先へと進みます。
そうそう、道志の山は、横浜市の水源でもあるんですよね。
この道志の山のおかげで、横浜は渇水知らずで美味しい水をいただけているわけで、感謝♪
登山口の手前には、秋葉神社なる祠がありました。
階段の下からではありますが、手を合わせて道中の安全をお祈りして。
柵を通過して10分ほど歩いたところから登山道が始まります。
斜面に付けられた階段を登って杉林の中へ。
登り始めは杉林の中の急斜面。
道志の谷は急斜面に囲まれており、それを登って稜線まで上がるので、登山道も漏れなく急斜面なんだよな。
ぐい~っと登り上げていくと、雑木林混じりの明るい林の中へ。
落葉した木立の向こうにお隣の山並みが見えてきて。
目指す菜畑山かな。
富士山もお目見え♪
今回の道はほぼ木立の中なのでそれほど展望はないけど、こうやって要所要所で富士山が顔を出してくれるので、それを楽しみつつ歩きます。
登山口から250mほど登り上げて斜度が緩やかになったところに、入道山の標識がありました。
道志の谷を挟んで向かい側には、西丹沢の加入道山があるのだけど、そこと関係してるのかな?
(名前が似てるってだけだけかな。。。)
入道山を過ぎると、雑木林の中をしばし緩やかに歩きます。
木立を通して眺める斜面の紅葉が鮮やか。
道沿いにも、所々にカエデの紅葉が残ってます♪
すっかり枯れ葉色の初冬の尾根だけど、こんな紅葉に癒される(^^
そして道は再び急斜面に。
杉やヒノキの混生林の中、ほぼ直登な道をぐい~っと150mほど登っていくと
明るい雑木林の中へ。
針葉樹の林よりも明るい広葉樹の林のほうが気分的には楽しいなぁ、と思いきや、ここから稜線に上がるまでの200mほどがかなりの急斜面で全然楽しくない!(笑)
最近、南昌山や経塚山、湯ノ沢岳と急坂の山が続いていたけど、この急斜面っぷりはなかなかのもんです(^^;
立ち止まって息を整えつつ木立の向こうを眺めると、黒々と加入道山が聳えてます。
この日は、ちょうど加入道山の後ろから朝日が昇ってきてました。
急坂の道には、所々にちょっとした岩場も登場。
こんな岩場にも落ち葉がタップリ積もっていて足場が見えないので、足元の落ち葉を払いつつぐい~っと。
そして登山口から600m弱、急斜面を登り上げて稜線上の秋山峠に到着。
立派な看板もあってホッと一息、ここから稜線歩きの始まりです。
木立の向こうには富士山♪
こんな感じにちらりと顔を出す富士山を楽しみに稜線を辿ります。
南側には、鳥ノ胸山や畦ヶ丸などの山並み、その奥には箱根の山も。
なかなかいい展望ですな。
そんな景色を眺めながら峠で一息ついたら、すっかり落葉した木立の中の稜線を歩いて
赤鞍ヶ岳山頂に到着。
木立に囲まれた広い山頂の真ん中に、立派な標識が立ってます。
ここから大月方面や秋山二十六夜山へも歩いていけるようで、ちょうど三叉路になってるんだな。
この赤鞍ヶ岳、朝日山という別名もあるそうで。
朝日山の山頂標識も、しっかりつけられてました。
ちなみに稜線の東側には、もう一つ赤鞍ヶ岳があるそうで、そちらはワラビタタキという別名だとか。
さて、では稜線歩きに出発。
ブナやミズナラなどの木立がすっかり落葉した稜線は、晩秋というよりも初冬。
稜線の右手では林道工事をやってたり、はるか下方にはリニア実験線の建物が見えたり、と木立を透かしていろいろ景色を眺められるのも面白い。
木々が生い茂っていたら、そうはいかないもんねぇ。
そんな稜線をのんびり歩いていくと、岩殿山の小ピークに到着。
ここまではしばし穏やかな稜線歩きでしたが、ここから菜畑山までは急坂が連続するアップダウンの道が始まります!
岩殿山からは、早速100mほど急降下。
木立の向こうにこれから歩く稜線を眺めつつ。
急降下の後は、狭い稜線上の道を100mほど登り返し。
ここはそれほど急坂でもなく、歩きやすい道。
右手に見える山並みは大菩薩や小金沢連嶺かな、なんて景色を眺める余裕もタップリ。
富士山もちらりとお目見え。
冠雪していると、山肌の陰影がクッキリ見えてなかなかの迫力ですな。
そんな景色を眺めながらのんびり登り返して、岩戸ノ峰に到着。
ここでちょいと腹ごしらえ。
岩戸ノ峰を過ぎると、再び急斜面を150m弱急降下。
落ち葉をざくざく踏んで下るごろ太君、落ち葉の道は急坂でも歩きやすい♪と。
一方私は、落ち葉に隠れた木の根や浮石を踏みそうで、ちょっとおっかなびっくり。
明るい雑木林の中を下って行くと、ほどなくカラマツ林の中へ。
黄金色に黄葉したカラマツ越しに眺める景色も黄金色♪
そんな道を一気に下って、本坂峠に到着。
この峠で道志からの道と都留からの道が合流、山中の四辻です。
古くは都留と道志をつないで人が行き交っていたのかなぁ。
今はほとんど人も通らず、静かな山道です。
峠から登り返したところで振り返ると、ちょうど登山道を境にしてカラマツの黄金色とヒノキ林の緑色の2色に分かれてました。
これはなかなか面白い眺め(^^
葡萄岩ノ頭に到着。
葡萄のような形をした岩があったのかしら、と見回してみたけど、特にそれらしきものはなく。。。
さぁ、そして道はここで直角に向きを変え、菜畑山へ向けて最後のアップダウン。
一気に200m下って200m登り返し、アップダウン続きの稜線の最終仕上げです。
下りつつ振り返れば、赤鞍ヶ岳がもうあんな遠くに。
登ってきた尾根はどこかな~、と目で探すのもまた楽し。
周回歩きの醍醐味ですな。
右前方には、菜畑山から峰続きの今倉山。
以前今倉山に登った時にこちら側の山並みを見て、いつか歩いてみたいなぁ、と思っていたのでした。
急斜面の道を一気に下ったら、再び200mほど登り返しです。
それほど大展望でもない稜線の道だし、アップダウン続きだし、ともすれば単調になりがちな道だけど、歩いていてあんまりしんどくないのは、この初冬の山の雰囲気のおかげかな。
すっかり落葉した明るい稜線は気持ちよいし、木立を透かして眺める景色も楽しいし。
アップダウンすらも、ちょっと楽しかったりして。
というわけで、菜畑山へ向けて最後の登り返し。
ここもまたなかなかの急斜面、踏み跡薄い道を細かく九十九折りに登ります。
登り上げていくと、遠くには都心の高層ビル群とスカイツリーが。
山並みの展望もいいけど、こういう景色もちょっとテンション上がる(^^
だんだんと近づいてくる菜畑山~今倉山の稜線を仰ぎ見つつ、急斜面を登ります。
絡まりあった木の根や岩を足掛かりに、ぐい~っと。
稜線直下には、こんな謎のアンテナもあったりして。
木立の中に、こんなスカスカなパラボラアンテナがあるって、いったい何なんだろう?!
そして謎のアンテナから一登りで、菜畑山山頂に到着。
この日6つ目のピークです!
木立に囲まれた山頂だけど、東南側は開けて展望あり。
存在感たっぷりの山は、西丹沢の加入道山と大室山かな。
鳥ノ胸山や畦ヶ丸などの山並みの向こうには箱根の山。
その奥にはキラキラ光る相模湾も。
木立の隙間からは富士山も。
少し雲が出てきたけど、この時間までまだまだクッキリとお姿を見せてくれてました。
山頂にはベンチもあり、日向ぼっこしながら景色眺めて腹ごしらえ。
ここまではほとんど人に出会わなかったけど、さすがに菜畑山頂では誰か来るかな、と思っていたけど誰もいなくて、静かな山頂でのんびり過ごすことができました。
さて、では下山開始。
道志村へ向けて一気に700m下ります。
菜畑山から下る道は、歩く人も多いと見えて踏み跡はしっかりしているし、所々階段が整備されていたりして歩きやすい。
200mほど下って行くと、NHKのアンテナが立つ広場に出てきました。
ここまで車で来ることもできるらしいけど、この日は一台も停まってませんでした。
アンテナからは、しばし林道歩き。
このまま林道を下って下山することもできるけど、それだとだいぶ離れた所に下っちゃうので
ヒノキ林の尾根道をざくざく下りつつ、木立越しに周囲の紅葉を楽しみながら下ります。
ほぼ紅葉終盤ながら、黄金色に色づいた斜面が素晴らしい。
尾根上には、鮮やかなカエデもちらほらと。
あたたかな色合いに癒される♪
鉄塔の下に出てくると、一面ススキの原っぱになっていて、展望が一気に開けます。
目の前にどかーんと聳えるのは加入道山、この日はずーっとこの迫力たっぷりの山を眺めながら歩いてます。
左手には道志みちが通る道志の谷が一望。
赤鞍ヶ岳へ登り上げた尾根や歩いた稜線も見えていて、しばし景色に見入っちゃいました。
展望地を過ぎると、沢沿いのヒノキ林の中へ。
ちょっと湿った感じの林の中を下って行くと
獣除けの柵が出てきました。
登山道はここまで、ここからは集落の中の道を歩いて道志村役場へと戻ります。
集落の景色はすっかり晩秋。
紅葉を眺めつつのんびり歩いて、最後は道志みちをちょこっと歩いて村役場に戻って終了、です。
稜線に登り上げるまではかなりの急坂、そして稜線上の道もアップダウンが多く、なかなかしんどい道でしたが、気持ちよく楽しく歩くことができました。
暑くもなく寒くもなく、という気候もよかったし、稜線上の木々がすっかり落葉して割と展望があったのもよかったのかも。
ともすれば単調になりがちなアップダウンですら楽しかった(^^
踏み跡薄い道でしたが、稜線上は迷うようなところもなし。
登山道はそれほど迷いそうなところはなかったけど、赤鞍ヶ岳や菜畑山の登山口までの道がちょっとわかりづらいかも。
途中で出会ったのは単独の方3名のみ、とすこぶる静かな山歩きでした。
晩秋から初冬にかけての道志の山歩きは楽しい!
またこの時期に歩きに来よう。
下山後の温泉は、すぐ近くの道志の湯へ(700円⇒横浜市民割引で500円)。
のんびり浸かって温まったら、中央道下り線の釈迦堂PAへ。
PAから徒歩3分の釈迦堂遺跡博物館で、釈迦堂遺跡の土偶や土器を見学して大いに楽しみました(詳細は速報)。
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