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2024年11月 8日 (金)

2024/11/4 岩手晩秋山歩き・夏油温泉から経塚山

夏油三山の一座、経塚山へ。

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山頂からは、焼石岳へと続く稜線が一望!

===経塚山(きょうづかやま)===
2024/11/4(月):夏油温泉(6:30)~経塚橋(7:35)~御坪の庭(9:20)~▲経塚山(10:25-10:50)~御坪の庭(11:50)~経塚橋(13:10)~夏油温泉(14:05)
歩行距離:14.4km
累積登高:1,210m
累積下降:1,210m
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2024/11/4 経塚山

前日に続き、この日も岩手で晩秋の山歩き。
夏油温泉から、夏油三山の一座の経塚山へ登ります。
3週間前に歩いた焼石岳と峰続きの山でもあり、山頂から焼石岳へと続く縦走路を眺めたい、という思いもあり。

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夏油温泉の登山者駐車場には6時過ぎに到着。
冬期は積雪のため閉鎖される夏油温泉は、今年もあと1週間ほどで休業、11/11には温泉に通じる道も冬季閉鎖されるとのことでギリギリ滑り込みな感じ。
#駐車場脇にトイレあり

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冷え冷えとした空気の中準備して出発。
前日に久しぶりに結構歩いたので、まだその疲れが残っていて足も体もだるくて全然気合入らないんですけど(^^;

駐車場脇にも登山口があるけど、上部で工事してて落石注意とのことなので、夏油温泉の中を通って登山道へ向かいます。
#帰りは駐車場脇に直接下ってきちゃいました。

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宿泊の方が浴衣姿で朝風呂へ向かう中、ちょい場違いな登山装備で歩いて、突き当りの温泉神社の鳥居をくぐって登山道へ。
ここから斜面を登り上げていくと、駐車場脇からの登山道に合流です。

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しばらくは、谷間の斜面をトラバースで登る道。
既にこの付近で標高600mほどということもあり、斜面の紅葉はなかなかいい感じに色づいてます。
帰りは日が射しこんでキレイな紅葉を楽しめるかな。

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トラバース道を登り上げて、車も走れそうな砂利道の林道に出たところで、牛形山へと登る道が分岐してました。この分岐が一合目。
経塚山へは、このまましばらく林道を歩きます。
ちょうどこの辺りで朝日が射し込んできて、周りの紅葉が鮮やかに輝いてとってもキレイ。
紅葉を楽しみつつ、緩やかな登り勾配の林道を1kmほど歩いていくと

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最後は夏油川へ向けて100mほど下ります。
帰りはこの登り返しがちょっと面倒だなぁ、とか思いながら九十九折りの林道を下って

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登山道入口に到着です。ここが二合目。
ここでいよいよ林道を離れて山道へ。

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狭くてやや岩がちな尾根上を下って行くと、眼下には夏油川にかかる赤い経塚橋が見えてきました。
2014年に流されてしまった橋を2022年に再建したとか。

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こんなところに、よくこんな立派な橋が架けられたなぁ、なんて思いつつ。
真新しい橋を渡って、いよいよ経塚山へと登る斜面に取りつきます。

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・・・そして取りつき部にいきなり登場したのは、ロープのかかる岩場。
15mくらいの岩場でしっかりしたロープもかかってるのだけど、なんせ朝イチで岩場も落ち葉も湿っていて滑るのでおっかない。

しかもこんな岩場は久しぶりだし、前日ガッツリ歩いて足がだるいし。
こんな道が続くなら、もうここで引き返すか?なんて一瞬思っちゃったけど、幸いにして岩場はここ限りでした。

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岩場を過ぎると、夏油川のV字谷の急斜面を一気に300mほど登る道へ。
ここが本日の行程で一番の急斜面、足元にたっぷり積もった湿った落ち葉で滑りそうになりつつ、ぐい~っと登ります。

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三合目の標識を過ぎると、道は急斜面の九十九折りに。
急斜面につけられた道はかなり狭くて、足元の切れ落ちっぷりにドキドキするところも何か所か。
豪雪地帯だから、道が雪で削れて狭くなっちゃうんだろうなぁ。

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すっかり落葉した木立を通して、対岸に聳える牛形山を見上げます。
あちらは日が当たってて暖かそう、こっちは北側斜面なので朝イチは日が当たらない上に、気圧の谷が高層を通過中ということでかなり西風が強くて寒い!
時折ごぉ~っと音を立てて風が吹きつけてくるんだけど、こりゃ稜線付近はすごい風なんじゃないかしらん。

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そんな斜面を黙々と、たっぷり積もった落ち葉を踏みながら登り上げていくと

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標高1,000m付近の四合目でようやくV字谷斜面は終了。
斜面を少しトラバースで歩いていくと、尾根上の道に出てきました。
前方に見えているのは経塚山へと続く稜線かな。
ここからしばらくは、やや狭い尾根上の道を辿ります。

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尾根上から左後方を振り返ると、夏油高原スキー場から見えるギザギザの山並みが見えたりして。
なんか、身近な山が見えているって感じで面白い。

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アップダウンを繰り返しつつ緩やかに登る尾根道は、ちょっと単調。
すっかり落葉した木立越しに山頂方面の稜線を見上げながら歩くのだけど、それがなかなか近づかない。。。

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左手に連なるのは駒ヶ岳の稜線。
1年前登った駒ヶ岳山頂から眺めた経塚山の景色を思い浮かべつつ。
駒ヶ岳から経塚山へと続く道はないけど、積雪期には歩いている人もいるようで。

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ブナやアカマツに囲まれた尾根をしばらく歩いていくと、標高1,070m付近で経塚山北斜面のトラバース道へ。
木立の隙間から北側を眺めると、夏油高原スキー場の第一ゴンドラ駅舎が見えてました。
その奥にはうっすら岩手山も。

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ブナや笹の斜面をアップダウン繰り返しながら歩いていくと、六合目の水場に到着です。
夏場は水が出てるのかな、この日は特に水は流れていなくて、ちょっと湿地のようになってました。

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六合目から先は、所々ぬかるみっぽいところに木道があったり、小さな涸れ沢を渡ったり。
登山道に顔を出した岩は滑りやすく、注意しながら歩いていくと、七合目の御坪の庭に到着です。
シャクナゲやコメツガが生い茂り、ごろごろと積み重なった岩は苔むしていて、なんだかちょっと今までとは雰囲気が違う。
なんでもここには風穴があり、夏場はひんやりした風が吹き出しているとか。
それでここだけ植生が違うんだな。

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御坪の庭からは、再び傾斜を増した道を登ります。
ここもまた苔やシャクナゲの道、ぐい~っと登り上げて

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標高1,180m付近で経塚山から駒ヶ岳へと続く稜線を越えて東斜面に入ると、再び雰囲気一変。
ブナの木々は背丈が低く疎らになり、笹原の広がる明るい斜面!

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途中、こんな小さな湿原もあり。
ずっとここまで北斜面の薄暗い道だったので(尾根道は明るかったけど)、ようやく開けて明るい所に出てきたなぁ、とちょっと嬉しい。
東斜面なので、北西からの強風が山に遮られて、風もなく気持ちよく歩きます。

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灌木と笹の中、緩やかな道をのんびり歩いて

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八合目の標識を過ぎると、いよいよ山頂直下の斜面へ。
ここで一気に展望が開けます!

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笹原の木道を歩いて東尾根に上がると、目の前には草付きの南斜面が広がってました。
7月頃まで雪が残っていて、その後には高山植物が咲き乱れるとか。
そんな草原の中、周囲の景色を眺めながら登ります。

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背後を振り返ると、山頂に祠の建つ駒ヶ岳。
その奥は早池峰かな。

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草付き斜面は割と急で、足元はガレ気味。
それでも、山頂が近いと思うと足が進む。

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高度を上げていくと、夏油高原スキー場も見えてきました。
その奥には岩手山も。

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左手の眼下には奥州市、その奥には五葉山や室根山など北上高地の山々が連なります。

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斜度が緩やかになり稜線に登り上げると、岩壁の上に九合目の標識がありました。
前方には栗駒山や焼石岳へと続く山並みが重なり、胆沢ダムも見えてます。

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灌木の中の稜線を登り上げていくと、どんどん風が強くなってきて。
こりゃ山頂はどうなってるんだろう、と思いながら最後の一登りで

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経塚山山頂に到着!
思った通り、風に煽られてよろめいちゃうくらいの爆風。
アウター着込んで完全防備で、吹き飛ばされないように踏ん張りながら景色を眺めます。

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経塚山の先には、焼石岳へと続く稜線が一望。
天竺山、東焼石岳、焼石岳と目で辿りつつ、その奥の横岳や南本内岳を眺めつつ。
3週間ほど前は、錦秋色に色づいた華やかな稜線だったけど、もうすっかり冬色ですねぇ。
いつかは、東焼石岳から経塚山まで歩きたいと思いつつ、なかなかタイミング合わず歩けてない稜線です。

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焼石岳の左奥には栗駒山。
こんなに近くに見えたっけ、てなくらい間近に見えててちょっとびっくり。

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北側には牛形山や白子森、鷲ヶ森など、これまた夏油温泉から登る山々が連なります。
その奥に見えているのは真昼山塊かな。

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山頂には、幕末に建てられたという小さな石の祠の経堂と、駒形大明神の石碑がありました。
昔は駒ヶ岳からの道があったのかな。
信仰の山だったんだなぁ。

広い山頂からはぐるり360°の大展望、ゆっくりのんびり景色を楽しみたいところだけど、なんせ風が強すぎて寒くてのんびりなんかしていられない。
風を避ける岩陰もないので、隅っこの方で縮こまって腹ごしらえしたりしてたけど、早々に下山開始です。

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こんなに天気がよくて展望開けてて、人も全然いなくて最高なのに。
まさかの爆風で早々に撤退とは、無念。。。
今度来るときは東焼石方面から縦走して来たい、との思いを込めて、改めて焼石岳へと続く稜線の景色を目に焼き付けて。

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爆風に押されるようにして山頂から少し下れば、風もやや弱まって一息(それでもまだ暴風)。
名残惜しく、振り返って稜線を眺めます。

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九合目手前で耐風装備を解除して、開けた東斜面を一気に下ります。
あぁ、この付近は天国だな。
視界も開けて気持ちよいし、風もそれほど強くないし。
目の前の景色を堪能しながら歩きます。

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そして八合目からは再び木立の中へ。
さぁ、あとは修行の下りが続くぞ、と心して。

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・・・と思いきや、下りは割とさくさく歩けて、しかも朝よりも日が高くなって明るくあたたかな道になっていて、それほど修行でもない。
尾根道も明るく、道沿いのブナ大木もなかなか雰囲気あっていい感じ。

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左手に牛形山を仰ぎ見つつ、右手には駒ヶ岳からの稜線を眺めつつ。
さっきまで山頂よりもかなり下に見ていた山並みが、もうあっという間に頭上遠くになっちゃうんだなぁ。

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四合目を過ぎ、夏油川に下るV字谷の斜面に入ると、紅葉が残る林の中を下ります。
日が射しこむと、こんなに明るく暖かな色合いの紅葉の斜面だったんだな。
それでもかなりの急斜面に付けられた狭い九十九折りの道なので、ちょっとびびりつつ。

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急斜面を一気に下って行くと、ようやく眼下に経塚橋が見えてきて。
あともうちょいだ~、とざくざく下ります。

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行きは湿ってて結構滑った岩場だけど、帰りは乾いててそれほど苦でもなくクリア。
行きと帰りとでは全然イメージが違う、経塚山への道でありました。

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経塚橋を渡って、岩場の尾根を少し登り返したら、林道を辿って夏油温泉に戻ります。
林道も歩き始めは登り返しだけど、山道じゃないので全然らくちん、登り勾配もさほど気にならず。
そして晩秋色の木立に囲まれた林道は、なかなか気持ちよい。

2024110453
牛形山からの登山道と合流すると、ここからは斜面のトラバース道を下ります。
赤やオレンジに色づいた木々を見上げつつ、落ち葉をサクサク踏んでのんびり下って終了です。

前日の山歩きでお疲れ気味だったけど、この日も距離・標高差ともに割としっかり目な山へ。
その影響もあったのか、なかなかしんどい道でした。
長い林道と、初っ端の岩場登りとV字谷の急斜面がキツかったなぁ。
それでも、山頂からの展望は期待通り素晴らしかった!
経塚山から焼石岳に続く稜線をこちら側から見たのは初めてだけど、ほんと歩きたくなるいい感じの稜線で。
いつかは金明水避難小屋泊で歩いてみたいもんです。

この日、山中で出会ったのは単独の方3人のみ、とかなり静かな山歩き。
ずっと歩きたいと思っていた山だったし、夏油温泉への道が冬季閉鎖になる前に登ることができて、良かったです。

下山後は、夏油高原スキー場の日帰り入浴"兎森の湯"へ(800円⇒割引券使用で600円)。
広いお風呂でのんびり浸かって、冷え切った体を温めました。
その後は、奥州市水沢の及源鋳造ファクトリーショップで母に頼まれていた南部鉄瓶を仕入れてから、水沢の街中華"菊亭"へ。
四川麻婆定食とニラ南蛮ラーメンをいただきましたが、どちらもかなり美味しかった!
さすが行列のできる店ですな、地元の方がひっきりなしに訪れる人気店でありました(詳細は速報)。

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