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2024年11月15日 (金)

2024/11/10 山形晩秋山歩き・湯ノ沢岳

山形・摩耶連峰の湯ノ沢岳へ。

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途中の御宝前から、一面紅葉に染まる斜面を見上げます♪

===湯ノ沢岳(ゆのさわたけ)===
2024/11/10(日):下本郷口(7:15)~母狩山分岐(9:50)~▲湯ノ沢岳(10:10-10:25)~母狩山分岐(10:40)~下本郷口(12:40)
歩行距離:7.7km
累積登高:870m
累積下降:870m
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2024/11/10 山形・湯ノ沢岳

日曜日の東北は全般的に穏やかな天気。
展望と紅葉を楽しもう、と山形・鶴岡の湯ノ沢岳へと向かいます。
昨年と今年のGWに歩いた金峯山と母狩山から峰続きで、摩耶連峰の中央に位置する山。
母狩山に登った時に、次は湯ノ沢岳だな、と思っていたのでした。

母狩山から縦走してくる猛者も多いようだけど、我らは下本郷口からの往復で歩きます。

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登山口へ向かう途中、朝日に照らされる湯ノ沢岳を眺めます。
いかにも急峻の感じの斜面がカッコいい。
そして見た感じ、紅葉もかなりよさそう。

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湯ノ沢岳登山口の標識に従って、集落を抜けて湯ノ沢川沿いの林道を走っていくと、砂防ダム手前の駐車スペースに到着。
#10台くらい駐車可、トイレなし

橋を渡ったところに湯ノ沢権現の石碑と鳥居があり、手を合わせてから出発です。

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湯ノ沢権現から林道を歩いていくと、広大なワラビ畑の中へ。
なるほど、こういうところでワラビ育てて採ってるんだなぁ。

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ワラビ畑を過ぎると、杉や雑木が入り混じる林の中、林道を辿ります。
紅葉の木々を見上げつつ、林道を20分ほど歩いていくと

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登山口に到着。
ここが一合目、登山道はここから始まります。

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杉林の中を登っていくと、明るい狭い尾根上へ。
急坂続きの尾根だけど、階段がしっかり整備されているので歩きやすい。
そしてここから稜線に登り上げるまで、ずーっと狭い尾根上の道が続きます。

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道沿いには、コシアブラやドウダンツツジ、カエデの紅葉が♪
歩き始めてすぐにこんな紅葉が迎えてくれるだなんて、いやぁ秋はよいですな。
爽やかだし虫もいないしね。

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そんな尾根道を登っていくと、大きな権現ブナのある二合目に到着。
この古木っぷりがすごい、これは確かに神様が宿っていそうな大木です。

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権現ブナから更に登っていくと、三合目付近で傾斜が緩やかになり、それとほぼ同じくして一面のブナ林の中へ。
ブナ黄葉真っ盛り、色鮮やかな道が続きます♪

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木立を透かして眺める隣の尾根の斜面も、一面紅葉!
色鮮やかな斜面に見とれちゃいますね~(^^

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紅葉の梢を通して射し込む日射しも黄金色、鮮やかな光に溢れる道。
東斜面ということもあり、タップリ日射しが射し込んでキラッキラに輝いてる(^^

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濃い茶色からオレンジ、黄色のグラデーションもステキなんだよなぁ。
両側が切れ落ちた狭い尾根上の道なので足元注意なのだけど、こんなに素晴らしい紅葉なのでよそ見せずにはいられない。

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紅葉を堪能しつつ歩いていくと、左手前方には湯ノ沢岳山頂方面の稜線が見えてきました。
山頂稜線はさすがに紅葉が終わっているようで、やや冬色な感じ。

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山頂稜線を仰ぎ見てから登山道を囲む紅葉に目を移すと、この鮮やかさが際立ちますね♪
この山が一番光り輝いてるときにこの道を歩く幸運に感謝しつつ。

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四合目の標識が出てくると緩やかな尾根歩きは終了、道は再び登り勾配に。

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ブナ回廊♪

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こんな大ブナも登場。
曲がりくねった幹や梢が何とも風格あり。

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濃い赤茶色に染まった梢が堪りませんねぇ。

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ブナの白い幹も、紅葉によく映える。
そしてこの幹の曲がり具合が、冬の厳しさを表しているようで。

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背後に紅葉の斜面を見下ろしつつ、木の根が階段のように絡まりあった狭い尾根上の道をぐい~っと登ります。

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登り上げていくと、所々で展望が開けて山頂方面の稜線が。
一面紅葉の斜面の向こうに聳えるのは湯ノ沢岳、だいぶ近くなってきた。

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右手の奥には、うっすらと鳥海山。
こんな景色も楽しみつつ登り上げていくと

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五合目の少し先に、御宝前の標識がある展望場に到着。
ここから見上げる紅葉斜面が、もうなんとも鮮やかで素晴らしい!
一面ブナ原生林の斜面が紅葉すると、こんな色とりどりで美しい斜面になるんだなぁ。。。

しばし立ち止まって、見とれちゃいました。
いや、これはすごい。

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さあ、標高差的にはここでようやく半分を過ぎたところ。
まだまだ気合入れて登りますよ~。
御宝前を後にして、再び急坂の道に取りつきます。

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標高600mを過ぎ、紅葉はいよいよ終盤。
濃い色合いの梢を見上げつつ。

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急坂の途中で六合目の標識を過ぎ、更に登っていくと標高700m付近でブナ平へ。
ブナ平のブナはほぼ落葉していて、明るい尾根道が気持ちよい。
登山道にタップリ積もった落ち葉を踏みつつ登ります。

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登り上げていくと木立の背丈が低くなり、展望開けた尾根歩きに。
振り返れば、冠雪の月山♪
いやもう、すっかり真っ白ですな。

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母狩山の右奥には鳥海山も。
こちらも冠雪してます!

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登ってきた尾根を振り返るとこんな感じ。
灌木の中の尾根はどんどん幅が狭くなり、所々岩場っぽい所もあり。
摩耶連峰っぽい感じになってきたな~。

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八合目を過ぎると、いよいよ本格的な岩場&急坂が始まります。
所々に鎖もかかったヤセ尾根の岩場登りは、少々緊張しますねぇ。
岩場が少し湿っているところや、灌木の木の根が出ているところは滑りやすいし。

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両側が切れ落ちた尾根なので、足を滑らせないように慎重に。
これ、残雪期とか雨の後は歩きたくないところですな。

岩場を過ぎると、稜線直下は灌木の中の急坂の道。
この日一番の急坂をぐい~っと登り上げて

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母狩山から続く稜線上の道に出てきました。
ここが九合目、山頂まではあと一登り!

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すっかり落葉して明るい稜線上の道を、正面に湯ノ沢岳を仰ぎ見つつゆる~り歩きます。
最後は緩やかな登りなので歩きやすい。

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山頂直下には、数日前?の雪が残ってました。
ここにも雪が残ってるくらいなんだから、そりゃ月山や鳥海山は真っ白だよなぁ、なんて思いながらのんびり歩いて

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湯ノ沢岳山頂に到着。
母狩山同様、小さな広場のようになった山頂は灌木に囲まれていて、月山や朝日連峰方面は木立の向こうで見えづらい。

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それでも、北側はちょっと開けていて展望が。
母狩山の向こうに聳えるのは鳥海山、クッキリしたお姿が美しい。
母狩山と鳥海山の間に広がるのは庄内平野ですな。

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鳥海山の右側には、甑山や丁岳などの丁山地。
右端の甑山のとんがりっぷりがすごい。

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神室連峰もずら~り連なります。
なかなか行きづらいんだよねぇ、今年も計画はしたけど行けなかったな。

そんな景色を楽しみつつ、しばし腹ごしらえ休憩したら下山開始です。
稜線を下って行くと、ちょうど分岐のところで秋田県からの団体さんに遭遇。
少しお話してから急降下開始です。

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岩場のヤセ尾根を下りつつも、足を止めて目の前に広がる景色を眺めます。
昼近くなって、月山にも順光で光が当たって迫力あるお姿に。
見とれちゃいますねぇ。

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左手の紅葉の斜面の向こうには鳥海山。
紅葉斜面と冠雪の山、という取り合わせがステキすぎる。

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帰りはちょっと大変そうだなぁ、と思っていた岩場の道は、ゆっくり下ればそれほどでもなく。
それでも岩場の道は久しぶりなので注意しながら下ります。

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月山とナナカマド♪
これもまた晩秋ならではの景色ですな。

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朝日連峰もこのとおり。
右の大きい山が以東岳、真ん中の奥が大朝日岳、左のとんがりが障子ヶ岳かな。
朝日もすっかり冠雪してますね。

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展望の良い岩場の道を過ぎ、七合目を過ぎればブナ林の中へ。
落葉したブナ平まで来れば、道もいったん緩やかになるのでほっと一息。

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そして下るほどに、再び紅葉のブナ林の中へ。
帰りもまたこの紅葉を楽しめるなんて、最高だな。

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御宝前まではあっという間に下ってきちゃいました。ここでしばらく景色を楽しみます。
稜線を振り返ると、一面錦秋の斜面♪
ここからの景色は、ほんとうに素晴らしすぎる。
ちょっと言葉も出ないくらい、鮮やかで色とりどりで、ぱぁっと明るくて。

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月山と紅葉。
月山もだんだんクッキリ見えてきた気がする。

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鳥海山はちょっと遠いので少し靄ってるけど、それでも割とクッキリ見えてます。
秋は空気が澄んでて遠くの山も良く見えていいなぁ、GWだと水蒸気多すぎてモヤモヤだもんね。

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御宝前を後にしても、まだまだ続く紅葉の道。
日が高くなったので、朝よりももっと鮮やかでキラッキラ。

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木々の隙間から、月山(^^

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急坂の道にはたっぷりと落ち葉が積もってるので、浮石や木の根を踏んで滑らないように歩幅狭くちょこちょこと下ります。

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再び、木々の隙間から月山♪
もう何度見てもいいですな、この取り合わせ。

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最後まで、ブナ黄葉満喫の道でありました。
いやはや、大満足。

ほぼ全山ブナ林ということで、この時期はさぞや紅葉がキレイだろうな、と思っていたのですが想像以上に素晴らしい紅葉でした。
歩く尾根も周辺の斜面も、全て紅葉で鮮やかな色に染められていて。
全山ブナの紅葉に、参りました。

湯ノ沢岳って、めちゃくちゃ急峻で人を寄せ付けないイメージを勝手に持っていたんだけど、実際に歩いてみたらそんなことはなく。
確かにずっとヤセ尾根の急坂だったり、稜線に上がる手前は急な岩場だったりしたけど、道はキレイに整備されているし、何合目の標識もきちんとついているし。
残雪期はちょっと上部は厳しいだろうな、という感じだけど、それ以外は歩きやすかったです。

今回の道中で出会ったのは、母狩山からの縦走と思われる単独の方2人と、団体さんと、ペア2組くらいでとっても静かな山歩き。
ここはぜひまたこの時期に歩きたい。

下山後は、櫛引町の"中華料理なるみ"へ(詳細は速報)。
閉店間際なのに地元の方がひっきりなしに訪れる人気店で、四川麻婆豆腐、ニラレバ、豚肉と白菜の細切りあんかけ焼きそばに舌鼓。
ボリュームも程よく、しかもどれもかなり美味しい!

その後は、櫛引温泉ゆ~townの日帰り入浴へ(450円)。
塩分の濃い、茶色のかけ流しの温泉にのんびり浸かってから帰京、でありました。

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