2024/11/17 山形山城歩き・長谷堂城
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2024/11/17 山形・長谷堂城山
日曜日はパッとしない天気なので、のんびり山城歩き。
目指すは、山形市南部の長谷堂城。
城山という名の山でもあり、長谷堂城址公園として整備されてます。
この長谷堂城は、北の関ヶ原とも言われる慶長出羽合戦で、東軍の最上義光と西軍の上杉家・直江兼続が激突した地。
直江兼続が二万の軍勢で侵攻してきたけど、最上方は五千の兵で迎え討ち、ここ長谷堂城で食い止めたとか。
登り口はいろいろあるけど、駐車場もトイレも整備されている八幡崎口から出発。
短時間ハイクなので、ザックなしの身軽で歩きます。
そして早速登場、長谷堂城遺構の案内板。
こんな感じで山中にはあちこち遺構があり、案内板も完備。
山城らしく道もたくさんあるけど、ぐるりと遺構をめぐって歩けるお勧めルートが整備されていて、分岐ごとにわかりやすい標識もあるので、迷わず楽しく歩けます♪
こちらは、長谷堂城を囲んでいた堀跡。
幅7m、深さ2.7mの大きな堀で、自然と地下水が湧き出る構造になっていたとか。
さぁ、城址歩きに出発!
登山口のすぐ上に八幡神社があるので、鳥居をくぐって進みます。
階段を登っていくとすぐに、八幡神社に到着。
1060年頃、八幡太郎義家が奥州平定した折に建立したとも伝わるそうで。
なんと創建980年?!
八幡神社を過ぎ、コンクリで整備された道を登ります。
道沿いのカエデの紅葉が柔らかな色合い♪
道がいったん緩やかになると、左右が急斜面になった尾根状の場所に出てきました。
自然の山にこんな広くて平らなところがあるわけないので、何やら人が整備して切り開いた気配を感じるなぁ、と歩いていくと
東斜面には段々畑のような帯曲輪が作られてました(この下の斜面を除くと、急斜面に段々が切られていた)。
この東斜面の向こうには直江本陣があり、それに対して作られたものではないか、と。
なるほどねぇ。
帯曲輪の先に進んでいくと、土塁跡。
敵の攻撃や侵入を防ぐための土手、だとか。
土塁の先には、広い曲輪がありました。
曲輪を囲むように木柵が復元されていて、ちょっと物々しい感じ。
いやー、それにしても防御設備の遺構だらけだな。
これが、難攻不落の山城とも言われる所以か。
広い曲輪からは、山頂広場へ向けて急斜面を九十九折りに登ります。
この道、狭く九十九折りになっているのも理由があり、上からの攻撃をしやすくするため、だそう。
いろいろ考えられてるんだな。
そんな道を登り上げていくと、稲荷神社が出てきました。
鳥居をくぐった先には
お稲荷さんの祠。
そしてここ、山頂広場に通じる枡形虎口でもあるそうで。
(虎口とは、曲輪などへの出入り口)
虎口を抜けた先には、東屋のある広場が広がってました。
ここが、やまがた県百名山でもある城山山頂です。
結構な広さの広場には、往時は櫓なんかも建てられて、兵士たちが行き交っていたんだろうなぁ。
山頂広場からは、山形城方面が一望。
その奥に連なるのは、山形神室、大東岳や面白山、雨呼山、甑山といった山々がずら~り。
木立に隠れて見えなかったけど、この右側には蔵王連峰も連なります。
山形城方面、アップ。
最上氏の本拠地の山形城を遠くに見つつ、直江軍との攻防を繰り広げていたんだな、と思うと胸熱ですな。。。
この最上の地は儂が守る!!という気持ちだったのかな。
これだけ展望がよいということは、敵の動きも手に取るようにわかっちゃうんだろうな。
城主の気持ちになって、しばしぐるりと景色を眺めちゃいました。
お手軽なのはここで来た道を戻る、なのだけど、ここはお勧めコースに従ってぐるり周回で歩きます。
登ってきた道とは反対側の斜面を下る道沿いには、9月~10月にかけて彼岸花が咲き乱れるそうで。
そんな道を下って行くと
春日神社がありました。
この神社の前には大きなシダレザクラがあり、春にはキレイに花を咲かせるそう。
花もいっぱいの山なのね。
春日神社から少し下ると、石畳の道の向こうに長谷堂観音が。
ルートからはちょっと外れるけど、最上三十三観音の第12番札所でもあるそうなので、寄り道です。
木立の中にひっそりと建つ観音様。
鐘楼まであって、さすが札所の1つですな。
ご本尊の観音様は、源頼義が奥州討伐の際に兜の中に納めていた一寸八分の観音様だそう。
ちなみにここは、初夏には紫陽花がたくさん咲くそうで。
お堂には、札所巡りをされている方のお札がびっしり貼られてました。
ちょっと一瞬ひるんじゃう景色でしたが、お堂の扉を開けてみたら、御本尊の観音様からつながる五色の糸を押し戴いてお詣りできるようになってました。
ありがたや。
観音様にお詣りしたら、再び山城巡りの道へ。
二重堀などの遺構を見つつ、急斜面のトラバース道を歩いていくと
展望開けたところに出てきました!
鮮やかに色づいた山並みや、麓に広がる果樹園の景色が、なんとも晩秋感タップリ。
こちらの道沿いの木々も、いい色に色づいてます♪
赤や黄色の紅葉の中、トラバース道を歩いていくと
上部から攻撃を仕掛けられるようになっているところもあり。
こんなところがあちこちにあり、こりゃ簡単には近づけないですな。
八幡崎口近くには、石仏の並ぶ阿弥陀堂もありました。
小さな山なんだけど、神社やお寺がいっぱいあって面白い!
阿弥陀堂から山形方面を眺めます。
いやはや、なかなか見どころいっぱいの城山でありました。
長谷堂城を後にして、少し離れた所から眺めるとこんな感じの小さな山城。
これが、直江軍二万の軍勢を防いだ山城なのか、と思うとすごいなぁ。
こんなの無視して先に進んじゃったらいいじゃん、と思ったけど、そうすると挟み撃ちにあうので、小さな城でも一つずつ攻略していかないといけないんだ、とごろ太君談。
なるほどねぇ。
いや、いろいろ勉強になり面白かったです。
歴史の勉強もできるし、遺構を巡りつつ歩くのも楽しいし、山城歩きはほんと面白い。
長谷堂城山歩きの後は、かみのやま温泉近くの楢下宿のこんにゃく番所へ(詳細は速報)。
八寸から始まり、お椀、お造り、煮物、酢の物、揚げ物、強肴、焼き物、食事、甘味とこんにゃく尽くしの懐石をいただきましたが、どれもこんにゃくとは思えないクオリティでびっくり&美味しい!
お腹いっぱいになっても、蒟蒻でヘルシーだから罪悪感もそれほどなし。
これはすごかったなぁ。また行きたい。
その後は、上山城をあるいてからかみのやま温泉の"果実の山 あづま屋"の日帰り入浴(1000円⇒JAF割で800円)へ。
宿泊者が来る前で貸切状態、源泉かけ流しのさらりとしたお湯をゆっくり楽しみました。
山形満喫です♪
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コメント
はじめまして
junこと関 淳一です。
多くは仲間と山登りにいくのですが、時々一人でのぼります。
その時は山頂へ行くというのが目的でしたが、歴史が残る山も登ってみたいという気持ちになりました。
そしてげざんしてからの食べ物、温泉などを楽しむのも山登りの楽しみのだと思いました。
これからの山登りの参考にさせていただきます。
投稿: jun(関 淳一) | 2024年12月19日 (木) 21時59分
junさん>
コメントありがとうございます。
城山歩きは、歴史あり景色よりでかなり面白いです。
長谷堂城山は、標識や道も整備されていて、歴史を感じつつ歩くことができました。
温泉や美味しい食べ物ともセットで、いろんな山歩きを楽しみましょう♪
投稿: まきchin | 2024年12月22日 (日) 23時50分