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2024年11月 6日 (水)

2024/11/3 岩手晩秋山歩き・南昌山~赤林山周回

岩手県南部、宮沢賢治にも縁の深い南昌山を周回山歩き。

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暖かな色合いの紅葉に癒されます♪

===南昌山、赤林山(なんしょうざん、あかばやしやま)===
2024/11/3(日):矢巾温泉登山口(6:35)~南昌山登山口(7:50)~▲南昌山(8:20-8:25)~▲薬師岳(8:55)~▲ノロキ山(9:45)~▲西赤林山(11:00)~▲赤林山(11:20)~矢巾温泉登山口(12:45)
歩行距離:12.8km
累積登高:1,180m
累積下降:1,180m
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2024/11/3 南昌山~赤林山周回
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11月頭の三連休、初日は全国的に悪天候につき2日目と3日目に山歩き。
2週間ぶりということで紅葉もだいぶ標高が下がってきているだろうな、とこの日は岩手の里山へ。
目指すは、盛岡市のすぐ南にある矢巾町にあり、志和三山の一座の南昌山。
宮沢賢治も学生時代から何度も登っていたそう。
地元では、南昌山に雲がかかると雨が降る、という言い伝えがあるそうで。

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スタートは、矢巾温泉登山口から。
温泉施設の"南昌の湯"のすぐ前の駐車場に車を停めて、ここから周回スタート。
#駐車場にはキレイなトイレあり。ウォシュレット付き!

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昇り始めた朝日に照らされる山肌を見上げつつ、出発。
まずは南昌の湯の左横へと続く林道を辿ります。

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沢沿いに続く林道は、歩き始めはひんやり薄暗い感じ。
沢音を聞きつつ、徐々に高度を上げていく林道を辿っていくと

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見上げる山肌に日が射しこんで、鮮やかな紅葉が!
これは山道歩きも期待できそう。

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標高400m付近までくると、林道沿いの斜面もいい感じに色づいてきて、そしてタイミングよく日射しも射し込んできて、暖かな色合いに包まれた中を歩きます。
標高250m程度の矢巾温泉から620mの南昌山登山口まで、標高差400m弱を登り上げる林道なのでともすれば単調になりがちだけど、こんなきれいな紅葉の道なので楽しく歩けます♪

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1時間半近くそんな林道を歩いていくと、ちょうど雫石町と矢巾町の県境の峠付近で、南昌山登山口に到着。
立派な標識もあり、10台弱停められそうなスペースもありました。
さて、ここからいよいよ山道へ。

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この山道、南昌山山頂までずーっと丸太の階段完備で歩きやすく整備されてます。
登山口まで車で来たら往復1時間弱だし、お手軽ハイクコースだもんね。

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そしてもちろん紅葉も素晴らしい。
ブナだけでなく、カエデやミズナラなど、いろんな木々が鮮やかに色づいてます(^^

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紅葉の木々を透かして眺めるのは、志和三山の一座、東根山方面。
あちらもちょうどいい頃合いかな。

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見上げれば、赤や黄色に色づいた梢が頭上一面に広がって。
秋の里山は華やかでよいですなぁ。

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急斜面を九十九折りに登り上げて、標高700mを過ぎると紅葉は終盤。
すっかり晩秋色の林の中、西側の雫石方面からの冷たい風に吹かれつつぐい~っと登って

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南昌山山頂に到着。
手作りの山頂標識があちこちにつけられてます。

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山頂の一角には、石碑や石造りの獅子頭(権現様)が祀られてました。
以前はここに南昌山神社があり、水の神様の青竜権現が祀られていたそう(神社は今は麓にあり)。
南昌山が曇れば雨が降る、という地元の言い伝えはここから来てるんだな。

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広い山頂には、こんな真新しい展望台も。
2023年春に改築されたそう。

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この南昌山は、宮沢賢治が愛したお山だそうで。
盛岡中学時代に何度も登って、石を収集したり和歌を詠んだり、詩や物語の構想を練ったりしていたとのこと。
銀河鉄道の夜の誕生の舞台、という考察もあるらしい。
ここから星空を眺めたりしていたのかなぁ。

展望台からは矢巾町やその遠くの山並みが一望。
賢治も眺めたかな?と思いつつ、のんびり景色を眺めたら縦走路へと出発です。
ここからは、100mくらいのアップダウンを繰り返しつつ歩きます。

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里山だから縦走路ものんびりハイクかと思いきや、南昌山直下はかなりの急斜面。
ちょうど北側で、地面や落ち葉が湿って滑る!
まきchinは、一度尻もち着いちゃいました(^^;

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落葉した木立の向こうに、目指す赤林山を眺めつつ。
稜線付近は紅葉終わってるけど、その下の斜面が紅葉していていい感じ。

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こちらは岩手山。
かなり間近に見えますねぇ、岩手高原スノーパークや網張スキー場もちらりと見えてました。
スキーシーズンが待ち遠しい(^^

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稜線の道は、西側からの冷たい風が吹きつけてかなり寒い。
滑る足元にビビりつつ、寒風に身を縮こませつつ100mほど下って行くと

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お次の薬師岳へ向けた登り道に。
アップダウンは多いけど、100mくらいの細かなアップダウンだし道は明瞭で歩きやすいし、変化があってなかなか楽しい道ですな。
道もキレイに刈払いされてるし、踏み跡も明瞭だし、しっかり整備されているんだなぁと思っていたら、ちょうどこのあたりで刈払いされている方にお会いしました。
整備してくださって感謝(^^

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ふかふかに積もった落ち葉を踏みつつ、気持ちよく歩いていくと

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薬師岳の小ピークに到着。
ここはさくっと通り過ぎます。

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薬師岳を過ぎ、標高600m付近まで下ってくると、再び紅葉の道♪
ブナもミズナラも黄葉が鮮やか。

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黄葉の梢を通して射し込む日射しまで黄金色で、辺り一面がキラキラで。
吹き抜ける風は冷たいけど、色合いがとっても暖かいので、なんだか気持ち的にはほっこり温まる(^^

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道沿いには、縦走路の標識も。
東根山、南昌山、箱ヶ森とつなげて歩くこともできる稜線、今この時は秋の色合いを満喫できる稜線です♪

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見上げれば色づいた梢が広がって、そして木の幹に巻き付いた葉っぱも紅葉して。
どこもかしこも色づいてます(^^

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真っ赤に色づいたモミジが鮮やかなアクセント♪
こんな華やかな紅葉を楽しみながら歩いていくと

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ノロキ山の小ピークに到着。
この山だけ、こんなに可愛らしい標識でした。

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ノロキ山を過ぎると、細かくアップダウンを繰り返しながら赤林山を目指します。
所々尾根が狭くなっている箇所もあり。

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木立の向こうに眺めるのは、歩いてきた南昌山。
この山はひときわとんがってるんだな。

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緩やかに下って行くと、毒ヶ森への分岐に到着。
縦走路から往復40分ほどで毒ヶ森に寄り道できるけど、今回は省略。
代わりに、ここでしばし腹ごしらえ休憩です。
(ノロキ山山頂は風が吹き抜けてかなり寒かったけど、ちょうどこの分岐は風が遮られて穏やかだった)

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さて、腹ごしらえを済ませたら、縦走路を先へと進みます。
木立の向こうに赤林山の稜線を見上げつつ、紅葉の道をゆる~りのんびり。

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毒ヶ森分岐から赤林山の稜線に登り上げるまでの道は、ずっと紅葉の中。
やや紅葉も終盤に近付きつつあり、赤茶色に色づいた木々がこれまたヨシ。

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これこれ、この色。
赤でもなくオレンジでもなく、深い赤茶色。
日射しが射し込むと、とっても暖かく柔らかな色合いになって、なんとも深みがあっていいんだなぁ。

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何度も足を止めて紅葉を眺めながら歩きます。
10月に歩いた焼石岳や船形山みたいに、山頂付近に広がる錦秋の斜面を眺めながら歩くのもよいけど、こうやって色づいた木立の中を歩くのも、これまた最高。
紅葉はいろんな楽しみ方ができますね(^^

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赤林山の稜線が近くなってくると、更に色合いが濃くなって、落葉した木々も増えてきて。
ここらはいよいよ紅葉終盤ですな。

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紅葉終盤でも、こんなにキラッキラ。
ほんと鮮やかだなぁ、と感嘆しつつ。

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赤林山の稜線に登り上げる直前はアキレス腱が痛くなるくらいの急坂、ぐい~っと登って

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稜線上の道に合流です。
ちょうど合流地点にあるぶな広場では、メドゥーサみたいに幹が何本にも分かれた大ブナがお出迎え。

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大ブナのところからは北側の展望が開けていて、岩手山を間近に眺めることができました。
眼下には盛岡市街が一望、その奥には姫神山や七時雨山も見えていて、しばし展望を楽しんだら

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赤林山へ向けて稜線の道を辿ります。
この稜線を赤林山と反対側へ行けば箱ヶ森ですが、そっちはまた次の機会だな。

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合流地点からはほんのひと歩きで西赤林山に到着。
さぁ、目指す赤林山へはあと一歩き。

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この稜線はすっかり落葉して明るい道。
木立の向こうに赤林山を眺めつつ、いったん50mほど下って九十九折りに登り返すと

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赤林山山頂に到着です。
この縦走路はほぼ木立の中だけど、赤林山も木立に囲まれて展望なし。

というわけで、山頂はさっくり通過して下山です。
ここから矢巾温泉まで、600mをひたすら下ります。

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赤林山の直下は、ロープがかかる急坂が続きます。
南斜面で乾燥しているので、湿って滑るということはないけど、ざくざく積もった落ち葉で足元が見づらいので、木の根や浮石を踏まないように注意しつつ。

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振り返って見上げる赤林山。
ちょうど紅葉してるので、その名の通り赤い林の山ですな(^^

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矢巾温泉へと下る道も、標高650m付近からは紅葉の道。
広い斜面一面に広がるブナ林は木立の背丈が高く、紅葉のスケールもなかなかすごい。

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ブナだけでなく、カエデの木々もたくさん混ざっていてより一層鮮やかに。
もうあとは下るだけ、ということで、何度も足を止めて紅葉を楽しみながらのんびり歩きます。
こんなすごい紅葉なんだもん、ゆっくり楽しまないとね(^^

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最後までこんなに楽しめるなんて、紅葉の里山最高だな。
歩きごたえもあるし、ちょうど紅葉真っ盛りの標高付近を縦走路で歩けるし。

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木立の向こうには、今朝がた歩いた南昌山。
こうやって少し離れてみると、とんがりっぷりが際立ってますな。

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振り返れば、一面の紅葉♪
色の洪水だな、こりゃ。
そんな鮮やかの色合いの中に、ブナの白い幹が映えてこれまた美しい。

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キラッキラの道を歩いて、紅葉大満喫です。
ちょうどいい時に歩けて良かったな。

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そして最後は、ヒノキの植林と雑木林が入り混じる尾根をぐい~っと下って、矢巾温泉駐車場の脇に出てきて終了。
いやはや、大満喫です。

2022年5月に、志和三山の一座、東根山を歩いたことがあり、その時に他の志和三山の山々も歩きたいなぁ、と思っていたのでした。
南昌山往復だけだとあっという間に終わっちゃうので、赤林山も含めて周回縦走してみたのだけど、これが大当たり。
展望はないものの、変化があって紅葉も最盛期で、素晴らしい縦走路でした。
縦走路が、ちょうど紅葉ピークの標高付近にあるということもあり、紅葉も素晴らしかった。

途中出会った人は4組くらいと少なく、とっても静かな山歩き。
その割には縦走路は歩きやすく整備されていて、歩く人はそこそこいるんだろうな、という感じ。
かなりの急坂もあったけどそれもまた楽し、いい山でした! また歩きに来よう。

下山後は矢巾温泉南昌の湯の日帰り入浴へ(650円⇒割引券使用で450円)。
お風呂に入る前に、温泉併設の食事処で南昌山カレーと塩ラーメンをいただいたけど、これがまた美味しかった♪
お風呂にものんびり浸かって、久々の山歩きで疲れた足をほぐしました。

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