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2024年10月16日 (水)

2024/10/13 東北紅葉山歩き・船形山

宮城と山形の県境に聳える船形山へ。

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山頂直下の斜面は、一面鮮やかな紅葉♪

===船形山(ふながたやま)===
2024/10/13(日):大滝登山口(6:40)~鏡ヶ池(8:00-8:05)~▲船形山(9:10-10:25)~▲蛇ヶ岳(11:35-11:40)~三光の宮(12:40-12:45)~大滝登山口(13:20)
歩行距離:10.0km
累積登高:700m
累積下降:700m
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2024/10/13 船形山
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体育の日の三連休。
初日はまきchinに用事があったので、2日目と3日目に東北紅葉山行。
この日向かったのは、宮城と山形の県境に聳える船形山(山形県では御所山と呼ばれている)。
登山道はいくつかありますが、今回は宮城側の大滝コースから登ります。
これまでずっと升沢コースで歩いていたので、大滝コースはお初。

大滝コースは、最短で登れる代わりに、登山口に至る小荒沢林道がかなり荒れているとのこと。
升沢コースに向かう道の途中で林道に入ると、確かにかなりの荒れっぷり。
轍や洗掘による段差が多いし、岩が顔を出しているところも多い。
車高の低い車だと絶対どこか擦るだろうな、とゆっくり走っていくと、なんと途中で若熊に遭遇!
車にびっくりして一目散に逃げて行ったので良かったけど、いやはやドキドキしました。。。

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道路の荒れっぷりにも熊との遭遇にもドキドキしながらゆっくり車を走らせていくと、最後はなぜか舗装路になり、大滝登山口に到着。
以前はキャンプ場だったようで、駐車場の手前には古びたロッジもあり(使えるのかどうかは不明)、駐車場には水場もあり。
トイレは、100mほど手前に簡易トイレが設置されてました(11月上旬~6月上旬は閉鎖だそう)。
#駐車場には10数台駐車可能、手前のロッジ周辺にも10台くらい停められそう。

準備していると、数台が到着。
やっぱり最短コースだから、みんな悪路を頑張って走ってくるんだなぁ、とか思いながら準備して出発。
反時計回りに周回ルートで歩きます。

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歩き始めると、早速ブナ原生林が広がります!
船形山と言えばこのブナ林がいいんだよねぇ、今回はブナ黄葉も楽しめるかな(^^

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木立の隙間から見上げる斜面は、黄葉が始まりつつあってほんのり黄金色♪
いいぞいいぞ、と嬉しくなりつつも、気になるのは上空の雲。
この日は思ったよりも風が強く、どうも稜線付近には雲がかかってしまっていて、それが流れてきているみたい。
山頂に着くころに晴れてくれたらいいけどなぁ。。。

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若干テンション下がり気味ではありますが、それでもわずかな期待を胸に先へと進みます。
初夏の滴るような緑のブナとは違って、淡く黄色く色づきつつあるブナ林が明るくてとってもいい感じ。

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時折射し込む日射しに、キラキラ輝いてます(^^
このキラキラに癒される♪

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道は緩やかで、所々ぬかるんでいたり赤土が露出して滑りやすくなっていたりするけど、刈払いもしっかりされてて歩きやすい。
ブナ巨木・古木を眺めつつ、黄葉し始めの柔らかな色合いに癒されつつ歩いていくと、1時間ほどで鏡ヶ池分岐に到着です。

鏡ヶ池までは、直線距離でほんの500mほどなので、ここは池に寄り道。
急いで山頂に行っても雲はまだ取れないだろうし、と時間稼ぎのハラもあり。

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分岐から池までは、少々藪っぽく狭い道を下ります。
この道沿いのブナ林が、木々の佇まいといい色づき具合といい、かなりいい感じ。
ちょうど標高1,200m付近のこの辺りからが黄葉エリアのようで。

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ブナ巨木と若木が交じり合って、東斜面に日差しがキレイに射し込んで、ふんわり明るい色合いの黄葉で。
いやー、美林だな。
そんな美しい林に見とれつつ、15分ほど下って行くと

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鏡ヶ池に到着。
直径100mほどの火口湖だそうで。
池には、イモリ?サンショウウオ?が泳いでました。

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色づき始めた湖畔の木々が湖面に映ってます。
この日は風が強くて湖面が波立っているので、その名の通り鏡のようなリフレクションというわけにはいかなかったけど。

池の西側から見ているので、ちょっと逆光気味で残念。
昼過ぎになって日が高くなったほうが、日射しがいい感じに当たってもっとキレイに見えるのかも。

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さて、では元の道に戻ります。
ちょうど日差しが射し込んで、キラキラ輝く黄葉に癒されつつ。

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やっぱりブナ黄葉はいいですな♪
頭上に広がる黄金色の梢を見上げながら、のんびり歩いて元の道に復帰です。

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そしてここからは、やや斜度を増した道を、山頂稜線目指して250mほど登ります。
登るにつれてブナ黄葉の色合いも濃さを増していって、ますます鮮やかに。

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木に食べられかけている古い標識。
上下についている矢印の標識は、ぐにゃりと曲がって違う方向を指しちゃっているような(^^

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ブナ黄葉だけでなく、カエデなどの灌木の紅葉も混ざって彩りを添えて華やかな道。
秋の色合いですな。

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頭上のブナ梢は、緑から黄色、オレンジのグラデーション。
これが見たくて、何度も頭上を見上げちゃう。
いい色だなぁ。

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足元には、食べられない毒キノコと食べられそうなキノコ。
・・・いや、こんなに残ってるってことは食べられないのかも。

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木立を透かして見える三角錐の山は、前船形山。
さきほど寄り道した鏡ヶ池から、薮を漕いでいくと登れるらしい。

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そんな景色を楽しみつつ、ブナ林の中をぐい~っと登って高度を上げていきます。
ますます色濃くなっていく黄葉にテンション上がったり、時折流れてくるガスにテンション下がったり。
でも時々青空も覗いているからなぁ、そのうち晴れるんじゃないかしら。
いや、頼むから晴れてくれ!!

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木の根が階段のように絡まりあった道を登っていくと、だんだんとブナの木々も背丈が低くなってきて。
同時に灌木も増えてきて、様々な色が交じり合った林に。
これは山頂直下の紅葉も期待大だな。

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標高1,350m付近より上は、灌木の中の道。
道を囲む木々はそこそこ背丈が高く、しかもガスが頻繁に流れてくるので振り返っても景色はイマイチ楽しめない。
そんなわけで、石がごろごろと積み重なった道を黙々と登っていくと

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稜線上のご来光岩に到着。
岩の前には、開山神社、と彫られた石碑がありました。

このご来光岩からは山形県側の展望が開けるはずなんだけど、雲が湧き上がっていて展望はナシ。
時折雲が切れて晴れ間が覗くので、これは山頂で晴れ待ちすべし、と稜線上の道を辿って山頂を目指します。

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山形県側から強い風とともに湧き上がる雲の中、ハイマツや笹、灌木の稜線をゆる~り5分ほど歩いて

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船形山山頂に到着。
前回登ったのは2016年10月だったので、8年ぶりの山頂です。
ちょうど雲が切れて青空が覗いたタイミングでパシャリ。

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山頂はかなりの強風で寒い。
その風に乗って、山頂西側の山形県側から雲がどんどん湧いてきているのだけど、時折雲が薄くなって晴れ間が覗いているので、これはもしかしたら晴れるんじゃないか、と。
そうとなれば、上着を着こんで岩陰で風を避けつつ晴れ待ちです。

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山頂から升沢や蛇ヶ岳に延びる尾根上は、灌木が紅葉していい感じに色づいて。
晴れ待ちしつつ、そんな尾根上を雲がざあっと流れていくのを20分ほど眺めていると

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お?流れてくる雲が薄くなった!
そして尾根の向こうに連なる蛇ヶ岳や後白髪山、三峰山などの山並みも見えてきた。
このまま晴れそう!!

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斜面の紅葉、アップ。
紅葉終盤ながらも、まだまだ色鮮やか。
雲が切れて日射しが射し込んで、キラキラ輝いてます。

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さっきまで一瞬晴れてもまたすぐ雲が流れてきていたのに、見る間に晴れて紅葉斜面の展望が広がってびっくり。
風はまだ強いままで一向に収まらないんだけど、雲はスッキリ晴れてくれるだなんて、こんなことってあるんだなぁ。。。
諦めずに待っていてよかった(^^

2024101331
山形県側もこのとおり。
さっきまでもくもくと雲が湧いていたのに、すっかり晴れちゃいました(^^
右のとんがりは薬師森、手前がご来光岩。
その下に広がる西斜面の紅葉が、赤が濃くて鮮やか!

2024101332
少し左側に目を移すと、これまた鮮やかな紅葉の斜面が広がります。
こちらは少し黄色が強いかな、ブナ林の黄葉かな。
斜面の向こうに連なるのは、切り立った岩壁が特徴的な黒伏山、その奥には月山や朝日連峰も。

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南側には、面白山や蔵王連峰が雲の中から登場。
山頂に到着したときは、こんなに展望が広がってくれるなんて思いもしなかったなぁ。
タイミングよく晴れてくれて、ありがとう!最高!!
強風に吹かれて寒いけど、その寒さも忘れて景色に見入っちゃいました。

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山頂避難小屋と、東側の展望。
さぁ、ここから展望の稜線歩きへ出発です。

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晴れ待ち含めて、山頂で1時間半近く過ごしちゃいました。
人もだんだん増えてきたので、山頂を後にして東南側に延びる尾根を辿ります。

2024101336 2024101337
鮮やかに紅葉した灌木の中の稜線歩き。
ミネカエデやオオカメノキの黄色や赤がまぶしい(^^

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ドウダンツツジの隙間から、山頂斜面を見上げます。
笹の緑と灌木の紅葉が入り混じって、色とりどりの斜面に思わず歓声が。

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そして前方に広がるのはこの景色。
逆光なので写真映りはイマイチだけど、斜面一面にどこまでも広がる紅葉が圧巻。

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振り返れば、錦秋色の東斜面。
紅葉終盤ながら、それでもなおこの鮮やかさ。
栗駒山や三ツ石山にも全然負けてない。

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紅葉は、標高1,300~1,450m付近がピークな感じ。
東斜面も、その付近が一番色とりどりで鮮やかで目を奪われます。
前船形山の手前に広がる斜面の色鮮やかさには、もうため息しか出ない。。。

ちょっとこれは最高過ぎますねぇ。
紅葉の景色が素晴らしすぎて、全然前に進めません(^^

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歩く道も、紅葉のトンネル。
なんて楽しい道、テンション上がりまくり♪

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この日は、ここから沢沿いに升沢小屋経由で下るメインルートを歩こうと思ってたのだけど、こんなに素晴らしい紅葉が広がってるなら、稜線を歩いてもっと展望を楽しみたい、ということで。
このまま尾根上の道を辿って蛇ヶ岳(じゃがたけ)経由で歩くことに決定。
少し遠回りになるけど、それでもやっぱりこの紅葉を楽しみたいもんね。

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升沢小屋への分岐を過ぎ、蛇ヶ岳方面へ少し歩いたところで歩いてきた稜線を振り返ります。
やっぱり紅葉には青空ですな。
鮮やかさが段違い。

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蛇ヶ岳へと続く尾根道を、緩やかにアップダウン繰り返しながら歩きます。
刈払いもされていてとっても歩きやすく、展望開けて気持ちよい道。

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というわけで、何度も歩いてきた稜線を振り返って紅葉の斜面を楽しみつつ。

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紅葉のトンネルの道を進みます。
ほんと贅沢な道だな。

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ドウダンツツジやミネカエデの紅葉。
みんないい感じに色づいてますね(^^

2024101350
歩いていくと、再び山頂も見えてきた。
ちょっと離れた所から見上げるのもよいですな。

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西側の紅葉斜面の向こうには黒伏山。
黒伏山の紅葉はこれからだと思うけど、紅葉の斜面越しに眺めると山並みが色鮮やかに見えてくるから不思議。

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そんな景色を眺めつつ、尾根上の道を辿ります。
升沢から登る人は、ほとんどが升沢小屋経由の沢沿いメインルートを登るので、蛇ヶ岳経由のこの道はすれ違いもほとんどなくとっても静か。
紅葉ピークなのにこんなに静かだなんて贅沢な道だよなぁ、とのんびり歩いていくと

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灌木に囲まれた蛇ヶ岳山頂に到着。
あまり展望は開けてないけど

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辛うじて木立の隙間から、船形山山頂を眺めます。
こうやって遠くから見ると、一面紅葉なのがよくわかりますねぇ。。。いやはやすごいな。

2024101355
尾根の先に続く、三峰山や後白髪山の景色もこのとおり。
こちらもかなりよさそうだけど、さすがに寄り道する足はもうないので、ここからメインルートへ向けて200mほど一気に下ります。

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尾根から下る道は、開けた草原を経由しながら下ります。
こちらの草原は池塘もあり、ちょっと足元ずぶずぶな感じ。
一応木道はあるけど、ほぼ崩壊。。。

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その下には、小さな沢沿いに広がる黄金色の草原が♪
草原の草紅葉が日光にキラキラ輝いていてとってもキレイ。

2024101358
見上げる斜面もこんな感じ。
色と光が溢れてる!

2024101360
この道は晴れた日の紅葉時期に歩いてこそ、かも。
紅葉の稜線歩きの後に、こんな黄金色の草原歩きが待っていたなんて、すごいご褒美です。

草原歩きの後は、木立の中の急坂を急降下。
足元の岩や土が滑りやすく、注意しながら下って

2024101361
升沢からのメインルートに出てきました。
ここからしばらくは、ブナ林の中の穏やかな道を辿ります。
目がチカチカしてくるぐらい鮮やかな紅葉をずーっと見てたので、この穏やかな色合いに癒される。。

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緩やかにアップダウン繰り返す道を歩いていくと、不動岩の鳥居が登場。
2017年に、地元の山岳会の方々が再建された鳥居だそうで。
信仰の山なんだな。

2024101363
鳥居を過ぎ、更に緩やかな道を辿ります。
木々に付けられた番号標識は、升沢登山口の30番から山頂の1番まで続く標識。
度々付け替えられているのか、キレイで真新しい標識です。
積雪期は、あれが目印になるのよね。

メインルートに合流してから25分ほど歩いていくと、大滝登山口に戻る道の分岐に到着。
分岐を通り過ぎて少し升沢登山口方面に進んだところで、岩とヒメコマツの急坂を少し登ると

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三光の宮に到着。
岩の上に建つ、月日星の石碑に手を合わせてお詣りです。
かつてはここが山頂の遥拝所だったそうで。

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その山頂は、生い茂る松の木の向こうにちらりと。
ありがたく拝んでから元の道に戻り、大滝登山口に向けて下ります。

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鬱蒼と茂るブナ林の中、150mほど下る道。
以前ここを歩いたことあるけど、こんなに下ったっけ?
ほんのり黄色になりかけてきたブナ林は、これまた見事なブナ大木が多い。

2024101367
ブナ林の中を下りきると、保野川の渡渉に出てきました。
水量多い時期はちょっと苦労するかな、この日は問題なく石を伝って渡りました。

渡渉を過ぎて少し歩いていくと、大滝キャンプ場からの道に合流。
そこからほんのひと歩きで登山口に戻ってきて終了、です。
帰ってきたら、登山口駐車場は満車、その手前のロッジ付近にも10台くらい停まっていて大盛況でありました。

朝イチの稜線は雲の中、こりゃ晴れるかな、どうしようかな、と思いつつのスタートでしたが、山頂に着いてしばらくすると、さぁっと雲が引いて大展望が広がってくれました!
なんとも劇的な晴れっぷりにびっくり&大感激。
紅葉はちょうど標高1,300~1,450mがピーク、でもその上の標高1,500mの山頂付近までまだまだ紅葉が残っていて、展望開けた所はほぼ全て紅葉真っ盛り。
山頂から蛇ヶ岳までの稜線歩きは、錦秋の紅葉の中、素晴らしい景色を楽しむことができました。
赤や黄色やオレンジ、所々緑のアクセントが効いていて、しかもスケールもすごくて、ほんと素晴らしかった!

こんなに素晴らしい紅葉だけど人は少な目。
静かな紅葉山歩きを楽しめるのも最高、かなり穴場かと。
これからは麓のブナ林が黄金色に色づいてくるので、それもまた素晴らしいんだよねぇ。
まだまだいろいろ楽しめそうです♪

下山後は、通し営業している店を求めて大崎市の中華料理"川香菜房"へ。
行き当たりばったりで入った割には、結構本格的で美味、ボリュームもタップリ♪(詳細は速報)。
その後は古川の極楽湯で暖まって、翌日の山に備えて北上です。

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