2024/9/8 八幡平・八幡沼周回
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2024/9/8 八幡平
岩手山歩きの2日目。
この日は朝からいい天気、当初は松川温泉から源太ヶ岳、三ツ石山を周回してガッツリ歩こうかと思っていたのだけど、前日の乳頭山周回でちとお疲れ気味。
まぁのんびり歩きますか、と八幡平へ。
八幡平は何度か行ったことあるけど、八幡沼や源太森はちゃんと歩いたことなかったので、前日に続いて高層湿原歩きということで。
アスピーテラインの見返峠駐車場は、朝イチはガラガラ。
ドラゴンアイが見られる残雪期や、紅葉時期以外はこんなもんなんだろうな。
#峠の駐車場は1日500円(手前の路肩に無料駐車スペースあり)。
#早朝なので料金所の人はいなかったけど、駐車場には入れました。出庫時に、早朝に入った旨を伝えて駐車料金をお支払い。
#トイレは建物内にあるけど夜間は閉鎖、でも駐車場内に24時間トイレあり。
岩手県と秋田県の県境にある見返峠駐車場の周囲には、大展望が広がります。
こちらは岩手山、今日は雲もかからずスッキリ晴れてますね。
岩手山の反対側には、秋田の山並みが広がります。
これは森吉山ですな。
仙北の山並みの奥には、うっすらと男鹿の山並みが。
男鹿半島の山まで見えるとは!
そしてなんと、雲海に浮かぶ鳥海山まで!
いやー、ほんと今日はいい展望です。
そんな大展望にすっかり気を良くして、出発。
道中の景色も楽しみ(^^
見返峠から八幡平山頂へと続く道は、しっかり整備された石畳の道。
岩手山を背に、ゆる~りのんびり歩きます。
登山というよりものんびりハイクね。
登山口から15分ほど歩くと、鏡沼のほとりに出てきました。
かつての火口に水が溜まってできた火口湖だそうで、鏡のような湖面から鏡沼と呼ばれるようになったとか。
残雪期には、湖面の氷が融けて龍の目のようになるドラゴンアイが大人気の池です。
鏡沼の隣には、めがね沼。
2つの小さな火口に水が溜まってるので、めがね沼、だそうで。
今はこんなに静かな八幡平も、遠い昔は火山だったんだなぁ。
言われてみれば、八幡平の周囲には温泉が多いし地熱発電所もあるし、確かに活動は続いているんだな、と思ってみたり。
沼を過ぎ、アオモリトドマツの木立に囲まれた道をゆる~り歩いていくと
登山口から30分ほどで、八幡平山頂に到着。
山頂はアオモリトドマツに囲まれているので、櫓に登って景色を楽しみます(^^
駐車場からは岩手と秋田の山が見えていたけど、山頂からは青森の山が一望!
こちらは岩木山、三角形のお姿がクッキリ美しい。
八甲田と十和田の山並みも連なります。
熊出没で立ち入り規制されていた八甲田も、いよいよ来週末からは規制解除されるそうで。
青森の山もこんなに近く見えるんだなぁ、としばしのんびりと景色を堪能。
百名山の山頂だっていうのに、全然人がいなくてとっても静かな山頂でありました。
さて、では先に進みますかね。
再び石畳の道を辿って、八幡沼を目指します。
駐車場から鏡沼を経由して八幡平山頂へと続く道は、ほぼずーっとアオモリトドマツの林の中だったけど、山頂から八幡沼へと続く道は、途中から開けた湿原や笹原の中へ。
視界が開けて気持ちいい道を歩いていくと
青く輝くガマ沼のほとりに到着です。
こんなに真っ青なのは空の青を映しているからだけでなく、硫黄コロイドという物質が溶け込んでいて、沼の水が碧がかった青色をしている、ということもあるそうで。
池のほとりには展望台もあり、上から眺めて池の青さを堪能。
まるで吸い込まれそうな青!
ガマ沼の反対側には、大きな八幡沼が広がります。
こちらは周囲1.5km、八幡平の中では一番大きな池だそうで。
こちらも空の青を映して美しい♪
八幡沼を見るのも久しぶりだなぁ、と展望台からの景色をしばし楽しんだら、八幡沼を囲む湿原へ向けて石畳の道を下ります。
この湿原を歩くのは初めてなので、楽しみ(^^
湿原歩きの前に、八幡沼のほとりに建つ避難小屋、陵雲荘に寄り道。
9年前に裏岩手縦走したときにここに泊まったのだけど、その時と変わらずキレイな小屋でした。
小屋のテラスからは、八幡沼とその向こうに聳える岩手山が一望。
湖面もキラキラ輝いていて、すこぶるいい雰囲気。ちょっと日本じゃないみたい。
周辺のナナカマドは、色づき始め。
これからどんどん色づいていくんだろうな。
小屋の前の湿原の向こうには、八甲田の山並みもずら~り。
八甲田の湿原も、そろそろこんな感じに色づいてきてるんだろうなぁ、と想いを馳せてみたり。
さて、小屋でトイレ借りたりして一息ついたら、いよいよ八幡沼周辺の高層湿原歩きに出発。
ここから先は木道を辿って、八幡沼の周りを時計回りに歩きます。
木道の周囲には秋色に色づき始めた湿原が広がっていて、歩き始めたばかりだけど早速足が止まりまくり(^^
頭上に広がる青い空には、秋の雲がたなびいていて。
そして湿原は黄金色に色づき始めていて、日光にキラキラ輝いていて。
・・・ちょっとこれは、凄い所に来てしまったかも。
途中、八幡沼のほとりに出られる道があったので寄り道。
さきほどの展望台では上から眺めていたけど、湖面近くからこうやって見渡すのもいいですねぇ。
静けさがより一層迫ってくる感じ。
そして澄んだ水の美しいことといったら!
ガマ沼も澄んでてキレイだったけど、八幡沼もすこぶる美しい。
八幡沼のほとりからの景色を楽しんだら、再び高層湿原歩きへ。
爽やかな風に吹かれつつ、ゆっくりのんびり歩きます。
歩きながらも何度も振り返って、この景色を眺めてはため息ついて。
澄んだ空と黄金色の湿原のコントラストが堪らない(^^
湿原には池塘もちらほらと点在。
こういう景色も、いかにも高層湿原でよいですな。
でもやっぱり、この日はこの景色が一番。
色合いも素晴らしいし、この開けっぷりも爽快でヨシ。
湿原って割と起伏があるところが多いので、こんなにすかーんと開けて平らかで一面を見渡せる湿原は、あまりない気がする。
八幡平っていうくらいだから、湿原もほんと平らなんだなぁ。
サワギキョウ、アオモリアザミ(オオノアザミ)、ヨツバヒヨドリ、エゾオヤマリンドウ
秋の湿原には紫色の花が良く似合う。
この日も、オヤマリンドウがもりもりたくさん咲いてます(^^
こんなに広い湿原なのに、まだちょっと朝早めだからか(と言ってももう9時近い)、歩く人がほとんどいなくてとっても静かな湿原。
それをいいことに、少し進んでは立ち止まって、またちょっと戻って、と行ったり来たりしながらゆっくり歩きます。
いやはや、贅沢すぎるな♪
そんな感じでのんびりと歩いていくと、湿原北側で、源太森を経由して黒谷地、茶臼岳方面に行く道が分岐するところに出てきました。
せっかくなので源太森に行ってみるか、とちょいと寄り道です。
しばらく木道を辿り、途中から石ごろの道を歩いていくと、源太森に続く分岐に到着。
ここからほんの少しの登りで
湿原の中の小ピーク、源太森に到着です。
アオモリトドマツに囲まれたピークなのかな、と思いきや、なんと360°開けた大展望ピーク!
早速ぐるりと展望を楽しみます。
まずは北側の青森方面。
さきほど八幡平山頂からも眺めた、八甲田連峰と十和田の山並み。
岩木山もまだまだ見えてます。
この左側には、白神の山並みも続いてました。
こちらは、八幡沼とその周辺の湿原。
その奥のアオモリトドマツの盛り上がりのどこかが八幡平山頂なんだろうな。
秋田駒ヶ岳や笊森山、乳頭山もクッキリに見えてます。
さすがに近いなぁ(^^
何の下調べもせずに源太森に来てみたのだけど、こんな大展望のピークだとはびっくり。
こんなに周囲の山並みがクッキリ見えるときもあまりないだろうなぁ、ちょいと足を延ばして良かったです!
他にも、七時雨山や稲庭岳、西岳、安比岳、前森山、名久井岳なんかも見えていて、山座同定がめちゃくちゃ楽しかった。
ほんの少し寄り道するつもりが、展望凄すぎて30分以上も長居してしまいました。
さて、では湿原歩きに戻りますかね。
来た道を戻って湿原へ。
源太森からの展望もよかったけど、この湿原歩きはやっぱり素晴らしい。
もうまるで天国。
途中の池は、深みのある青に輝いていて。
池に映る雲がいかにも秋、でこれまたヨシ(^^
朝よりもちょっと雲が増えてきたかな。
それでもまだまだ日射しは明るく、湿原を吹き抜ける風はそよそよと涼しくて、気持ちよく歩きます。
イワウチワやキリンソウ、コバギボウシ、イワイチョウの葉っぱがほんのり色づいて、湿原に彩りを添えてます。
花の時期は色とりどりの花で彩って、それが終わると葉っぱが色づいて、とずーっと楽しませてくれるんだな。
今この時期に湿原を彩る花は、このエゾオヤマリンドウ。
鮮やかな紫色に目を惹かれつつ。
八幡沼の周りをぐるりと歩いて、高層湿原歩きを大満喫です。
秋の足音を間近に感じた湿原歩きでありました。
楽しすぎて、倍くらいの時間をかけてゆっくり歩いちゃいました。
最後に八幡沼を振り返ってご挨拶。
素晴らしい景色を楽しませてくれてありがとう!
湿原を後にして緩やかに登っていくと、見返峠に到着です。
だいぶ雲が広がってきたけど、岩手山はまだ見えてますね。
畚岳や諸桧岳から続く裏岩手縦走路も一望。
今回は、八幡平の山並みの景色も十分楽しませてもらいました。
早朝発(といっても7時半)だったので、ちょうど天気の良い時に高層湿原を歩くことができて良かったです。
歩く人もまだ少なかったのも良かった。
源太森からの展望も素晴らしかったし、なにより八幡沼周辺の湿原歩きがもう景色最高。
スカッと開けた秋色の湿原と青空のコントラストが美しかった。
晴れた秋の日の高層湿原歩き、最高です♪
下山後は、すぐ近くの藤七温泉彩雲荘の日帰り入浴へ(650円⇒割引券使用で半額)。
藤七温泉と言えば、露天風呂の底からぶくぶくと湧き出る硫黄泉と、お風呂の底の温泉成分をタップリ含んだ泥が名物。
女性専用露天風呂もあり(と言っても、タオル巻いて混浴露天風呂の脇を通る必要あり)、岩手山や山の斜面から吹き出る噴気を眺めながら、ワイルドな温泉を楽しみました。
硫黄泉満喫した後は、八幡平ハイツの日帰り入浴へ(680円⇒割引券使用で半額)。
さらりとした源泉かけ流しの温泉でサッパリしたら、近くの"レストランLAMP"で絶品ステーキに舌鼓(温泉とグルメの詳細は速報)。
八幡平満喫の一日でありました(^^
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