2024/7/14 東北お花見山行・笙ヶ岳
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2024/7/14 笙ヶ岳
月山の翌日は、鳥海山・笙ヶ岳。
午後から雲が多くなる予報だし、連休中日でかなり混みそうなので、この日も早朝発で歩きます。
入山は、大平登山口から。
手前の大平山荘でトイレを借りてから向かったら、4時半過ぎの時点で既に10台くらい停まってました。
大平登山口の4kmほど先にある鉾立登山口は、なんとこの日は前夜のうちに満車になっていたらしい。
最終的には前後2km路駐の列だったそうで、いやはや恐るべし三連休中日。
ここ大平登山口は、そんな喧騒は嘘のように静かです(といっても普通の週末よりはだいぶ車が多い)。
というわけで、さくさく準備して出発。
まずは階段を登って登山道へ。
歩き始めは、灌木の中のコンクリ道を登ります。
岩が積み重なって階段状になっているところもあり。
道が九十九折りになると、だんだん灌木の背丈が低くなり、笹原の中の道へ。
斜度がそれほど急なところはなく、ぐい~っと200mほど登り上げていくと
晴れていれば、にかほや酒田の街並みや、日本海に浮かぶ飛島が見えるとこですが。
この日も靄がすごくて遠くはうっすら見えるのみ、辛うじて大平山荘が眼下に見えるくらい。
今日も展望は期待できないなぁ、と見晴台を後にして進みます。
ここからは、笹やシャクナゲ、ハイマツの広がる斜面を歩きます。
前方にうっすら見えてるのは笙ヶ岳かな。
石畳の道を歩いていくと、開けた清水大神に到着です。
湿原の中に池塘が点在する、なんとも涼やかな広場。
清水大神を過ぎると、再び灌木や笹原の中の道へ。
ちょっと獣っぽい臭いがするところや、明らかに人間でない何かに道沿いの植物が踏まれたところがあったりして、ちょっとドキドキしつつ歩いていくと
"とよ"に到着です。
とよって何だろう、とここに来るといつも思うんだけど、全然疑問が解消されない。。
その"とよ"の標識の先には、チングルマの小路(まきchin隊が勝手に命名)が広がります!
沢状地形のここは雪融けが遅いようで、この時期でもチングルマがいっぱい咲いているんだよねぇ。
今年もまだ咲いてるかな?と歩いていくと
おー、咲いてる!
清水大神と同じく、少し小ぶりのチングルマが道沿いにいっぱい。
いいねぇ、チングルマ。
真っ白で黄色の蕊も鮮やかで、密集していっぱい咲いていて。
割と一瞬で満開の時期が終わってしまう、儚い花でもあり。
谷の下部は終わりかけ、上部は満開のチングルマ。
道沿いに点在する群落に何度も足が止まっちゃう。
今年は雪融けが早かったので、もうここのチングルマは終わっちゃってるかな、と思っていたのですが。
たくさん咲いててくれてよかった(^^
ゆっくり時間をかけてチングルマの小路を歩き、そこから再び灌木の中の道を登っていくと
開けた河原宿に到着。
ここから先は、開けた草原の中に延びる石畳の道を歩きます。
道沿いにはニッコウキスゲがちらほら咲いてます。
笙ヶ岳の稜線にも咲いてるかな?とちょっとワクワク。
石畳の道をのんびりゆる~り。
途中で、御浜へと続く道を左に分けて進みます。
大半の人が御浜方面に行くので、こちらの道は人が少なくてとっても静か。
道沿いには、アオノツガザクラやチングルマ、コイワカガミが群落を作って咲いてます♪
花いっぱいの道をのんびり歩いていくと
御浜~笙ヶ岳の稜線に出てきました。
稜線上はほんのりオレンジ色、ニッコウキスゲが真っ盛り(^^
このオレンジ色に染まる稜線を見たかったんだよねぇ。
2年前の超当たり年の時には及ばないけど、それでもニッコウキスゲの群落が一面に広がっていて見事。
こりゃ笙ヶ岳の稜線のニッコウキスゲもいい感じに咲いてるだろうな、とワクワクしつつ、笙ヶ岳方面へと進みます。
この時間帯は、鳥海山山頂目指して歩く人が多いので、笙ヶ岳方面はまだ人も少なくて静かな道。
斜面に咲くニッコウキスゲの向こうには、文殊岳などの外輪や新山が聳えてます。
この日も朝から靄が濃くてで、山並みはうっすら見えるのみ。
チョウカイアザミ、ヨツバシオガマ
ニッコウキスゲ以外にもいろいろ咲いていて、そんな花々を眺めつつ歩いていくと
笙ヶ岳三峰の手前のコル部には、一面のニッコウキスゲが広がってました♪
いいですねぇ、ここはなかなかの密っぷり。
まるでオレンジ色の絨毯みたい(^^
明るい色合いに、心も浮き立ちます!
ニッコウキスゲの花畑をしばし楽しんだら、笙ヶ岳へ向けて稜線上の道を辿ります。
石ごろの道を登っていくと
足元にはハクサンイチゲが登場♪
二度咲きのハクサンイチゲかな。
道の両側に、ハクサンイチゲとチングルマの花畑が広がります。
こんなにハクサンイチゲが咲いているとは!
純白のハクサンイチゲは、やっぱりいいですねぇ。
一つ一つの花はとっても可憐で、群落になって咲いていると迫力あって壮観で。
日光を浴びてキラキラ輝くハクサンイチゲ。
花びらの透け具合もまたヨシ。
ニッコウキスゲのオレンジ色の群落とはまた対照的な真っ白な花々の群落の中、ぐい~っと登っていくと
三峰のピークには、再びニッコウキスゲの群落が♪
これはもう、花々に見とれて全然前に進めない。
目指す二峰、一峰を眺めつつ、ニッコウキスゲの群落の中の道を歩きます。
目の前の稜線上も所々オレンジ色に染まっていて、これまたいい感じ(^^
ハクサンチドリ、シロバナトウウチソウ、タカネアオヤギソウ、ハクサンボウフウ
コバイケイソウ、ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、コバギボウシ
ニッコウキスゲ以外にもいろんな花が咲いていて、笙ヶ岳はほんと花の宝庫。
稜線上に点在する池塘越しに、新山を眺めます。
あっち目指してたくさんの人が歩いているんだろうけど、こっちの稜線はほとんど人もいなくて静か。
こんな静かな笙ヶ岳が好きで、いつもこっちに来ちゃうんだよな。
そして最後、一峰への登りは滑りやすい土の道。
えいやぁ、と登って
笙ヶ岳山頂に到着です。
山頂標識の周りには、ハクサンイチゲやニッコウキスゲがたくさん咲いてました。
山頂を少し過ぎた所から、長坂道や仙人平、檜ノ沢、万助小屋方面を見下ろします。
月山森、天主森の尾根と長坂道に挟まれたこの谷の景色が、なんとも言えず好きなんだよなぁ。
長坂道の尾根上にも、ニッコウキスゲの群落。
ごろ太君は、ちょびっと足を延ばして群落までお散歩。
笙ヶ岳山頂には誰もいなくて、まきchin隊2人のみの貸切。
靄っているので展望はないけど、吹き抜ける風は涼しく、花に囲まれた山頂はとっても居心地よくて。
1時間以上、景色を眺めながらのんびり過ごしちゃいました。
贅沢なひと時♪
静かな山頂でのんびり過ごしていると、人がぽつぽつやってきたので下山開始。
来た道を辿って戻ります。
ニッコウキスゲの群落は、二峰と三峰にあり。
なかでも、三峰ピークの群落がすごい。
行きにも見た景色だけど、やっぱり帰りも足が止まっちゃう(^^
稜線上の道を行ったり来たりしながら、ニッコウキスゲの群落を楽しみます。
稜線から檜ノ沢へと続く東斜面にも花がいっぱい。
ちょうどピークのときに来れて良かった。
笙ヶ岳とニッコウキスゲ。
この時期に何度でも歩きたい、花いっぱいの稜線でした♪
さて、名残惜しいけど三峰を後にして下ります。
この時間になると、笙ヶ岳目指して登ってくる人も多く、すれ違いも多数。
鞍部のニッコウキスゲを心ゆくまで楽しんだら、御浜方面へ。
吹浦口からの道との合流部分に到着したら、もう人だらけですごいことになっていたので、御浜小屋へは行かずにここから吹浦口へ下山、です。
いやー、メインルートからちょこっと外れるだけで静かな道なんですけどね。
三連休の中日ということもあってか、メインの登山道はすごい人でした。。。
というわけで、吹浦口へと続く道は再び静かな道。
道沿いのチングルマの群落を愛でつつ、のんびり下ります。
朝よりも元気に花開いているような気が。
もりもり咲いてるチングルマに、こちらも元気をもらいます(^^
鉾立口が超混雑ということもあってか、吹浦口から登ってくる人が意外と多くてびっくり。
みんなどこに車置いてるのかな~、と思いながら一気に下って終了、です。
ニッコウキスゲやチングルマ、ハクサンイチゲなどなど、この時期に楽しみな花をいっぱい見ることができて大満足。
どの花も群落を作ってたくさん咲いているし、これからもっといろんな花が咲きそうだし。
狙い通り、混雑を避けて、静かな山を楽しめたのも良かった♪
花を見たければ笙ヶ岳へ行くべし、ですな(^^
下山後は、近くの大平山荘の日帰り入浴へ(500円)。
貸切状態のお風呂にのんびり浸かったら、鶴岡に移動してこの日は鶴岡ナイト(詳細は速報)。
翌日は山形市内観光、とっても充実した三連休でした!
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