2024/6/29 東北お花見山行・和賀岳
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2024/6/29 和賀岳
梅雨入り後の週末、とりあえず東北に行ってお天気ダメなら観光しようと思っていたら、なんと土曜日の天気が好転。
これは花の山を歩くチャンス、と土曜は久しぶりに真昼山地の和賀岳へ。
例年よりも少し早めにニッコウキスゲが咲き始めたそうで、これは鮮やかな花畑が楽しめるに違いない!
入山は、秋田側の甘露水登山口から。
真木渓谷沿いの砂利道林道(整備されててかなり走りやすい)を6.5kmほど走っていくと、避難小屋前の駐車スペースに到着です。
4時半頃の到着で8台目くらいだったかな、駐車スペースはほぼいっぱい。
なお下山してきたら、路肩や手前のスペース、さらに手前のキャンプ場跡地にいっぱい停まってました。50台くらいはあったかも。
#トイレは避難小屋内にあり。水洗でとってもキレイ!ちなみに小屋もとってもキレイ!!
さすが花の時期の和賀岳は大人気だな、と感心しつつ準備して出発。
避難小屋の先に続く林道を15分ほど歩いていくと
甘露水口に到着。ここから山道が始まります。
そしてこのすぐ脇に、冷たい水が湧いている甘露水がありました。
少し登ると斜度が緩やかになり、ブナやミズナラの雑木林の中の曲沢分岐に到着。
以前はここで道が分岐していたのかなぁ、今は分岐の痕跡は全く見当たらず。
曲沢分岐を過ぎると、シダが生い茂る斜面を九十九折りに登ります。
早朝でひんやりした林の中、と思いきや、既に蒸し暑くて、汗だくだく。
汗をかきかき登る道沿いには、涼やかな色合いのヤマアジサイがちらほら咲いてます。
ひんやり涼し気な色合いの花を見ていると、少しだけ涼しくなったような気も?
そんな斜面を100mほど登っていくと、標識の立つブナ台で、ブナ林の広がる尾根上に出てきました。
朝日も射し込んできて、これまでとは打って変わって明るく気持ちの良い斜面を九十九折りに登ります。
尾根上に出たことで、少しだけ風も通るようになった気が(^^
見上げんばかりの大木が多いブナ原生林。
真昼山地と言えばブナ原生林だもんなぁ、ここ和賀岳もブナ林がほんとに美しい!
ブナ林に癒されつつ、九十九折りに歩きやすく付けられた道を登っていくと
滝倉に到着。ここで小さな沢を渡ります。
以前はこの近くに、避難小屋跡と思しき平地があったのだけど、もうすっかり草木に覆われてわからなくなってました。
滝倉を過ぎ、沢沿いにしばらく登ると、再び急斜面の九十九折りの道へ。
斜面自体は結構急だけど、道は割と緩やかに付けられているのでそれほど息も上がらず黙々と歩きます。
その分、歩く距離は長くなってるのかも。
鬱蒼と茂るブナ林。
笹も濃いけど、刈払いされているので薮はなし。
滝倉まではブナ巨木を見上げながら歩いていたけど、滝倉から上は割と細目のブナが多いかな、という印象。
根元が曲がったブナが多いのは、いかにも豪雪地帯ですな。
九十九折りの道を250mほど黙々と登り上げていくと、倉方の標識が立つところで、薬師岳へと続く尾根に登り上げて。
木立の背丈も低くなってきて、これは稜線が近いぞ、と登っていくと
標高1,030m付近でブナ林を出て、灌木と草原の明るい尾根上に出てきました!
視界が一気に開けて気持ちよい(^^
いつもなら、膝上くらいまで覆う草をかき分けて登る道だけど、今年はキレイに刈り払われていて歩きやすい。
薬師岳手前の薬師分岐まではしばしの急坂、息を整えつつぐい~っと登ります。
薬師分岐を過ぎると道は緩やかになり、そして道沿いにはニッコウキスゲも登場♪
ここまでは咲いている花もあまりなく、黙々と歩くのみだったので、ようやく登場した華やかな花に心躍ります(^^
薬師岳の向こうに広がっているであろう、ニッコウキスゲの群落にも期待しながら歩いていくと
登山口から850mほど登り上げて、小さな祠のある薬師岳に到着です。
早速祠に手を合わせてご挨拶。
山頂からは、これから歩く稜線と目指す和賀岳が一望!
一番奥にあるピークが和賀岳、結構遠いな。。。
とは言いつつも、ここからはスカッと晴れた稜線歩き。
わくわくしながら薬師岳山頂を過ぎて歩を進めていくと
来ました!ニッコウキスゲの群落!!
薬師岳北側の斜面一面に咲いてます。
ニッコウキスゲに混じって、イブキトラノオの大群落も。
淡いピンク色の花穂がゆらゆら揺れていて、なんとも可愛らしい。
ニッコウキスゲは7分咲きくらいかな。
密集して咲いているので、なかなか壮観。
いやー、いいなぁ、この鮮やかな斜面。
こりゃすごいぞ、と歩いていくと、前方にはもっとすごい斜面が広がってました。
遠目にもオレンジ色の絨毯のよう。
もりもり咲いてます!
鮮やかなオレンジ色の花で、斜面一面ぱぁっと明るくなったようで。
道の両側に、ニッコウキスゲの群落が広がってます。
これはもう、全然前に進めない(^^
振り返って、ニッコウキスゲの斜面と薬師岳を眺めます。
まだ朝早めなので人もほとんどいなくて、この大斜面の景色を2人占め♪
蕾もまだいっぱい。
これからもりもり咲きそうですね(^^
今年の和賀岳はニッコウキスゲの当たり年らしい、という話もあり。
しゃがんで花目線で眺めたり、上から俯瞰してみたり、ちょっと進んではまた戻ってみたり。
うろちょろしながら、いろんな角度から存分にニッコウキスゲを楽しみました!
もう今日はここでずーっとニッコウキスゲ花畑を楽しんで、このまま下山しちゃってもいいんじゃないの?とか思ったりもしましたが。
やはり久々の和賀岳山頂は行きたい、ということで、そろそろ先に進みますかね。
ここからは、アップダウン繰り返しつつ稜線上の道を辿ります。
道沿いにもニッコウキスゲがちらほら咲いていて、なかなか心楽しい道。
そんな稜線をのんびり歩いて、少し急坂を登り上げると、小杉山分岐に到着。
ここから峰続きの白岩岳への道が分岐しているのだけど、もうすっかり薮の中で不明瞭でした。。。
ちょっとシャリバテ気味になってきたので、小杉山分岐で少し腹ごしらえ。
で、腹ごしらえをさくっと済ませたら、天空の稜線歩きに出発です♪
小鷲倉の小ピークの向こうには、目指す和賀岳の山頂が聳えてます。
キバナニガナ、シロバナニガナ
足元の草原にいっぱい咲いてます(^^
草原広がる稜線の道をのんびりゆる~り。
スカッと開けて気持ちよい道!
そんな道をのんびり歩いていくと、小鷲倉の小ピークの手前では灌木の中の急坂へ。
例年だとこの付近、笹薮が濃くてかき分けながら登る道だけど、この日はキレイに刈払いされていて薮はなし。
でも、灌木の中なので蒸し暑く、汗をかきかき100mほどぐい~っと登って
小鷲倉の小ピークに到着です。
ここから先は、のんびり緩やかな稜線歩き♪
目指す和賀岳の山頂も、だいぶ近くなってきた。
緩やかなアップダウンの稜線を辿ります。
薮も全くなく刈払いされていて超快適、こんなに快適な和賀岳稜線は初めてかも。
ガクウラジロヨウラク、タニウツギ、シャクナゲ、ゴゼンタチバナ
いろんな花々も咲いてます!
もちろん、ニッコウキスゲもあちこちに群落が。
キスゲ祭り、絶賛開催中ですな。
右手の斜面の下を見ると、眼下には残雪の谷筋。
そこから吹きあがってくる風が、若干ひんやりして涼しくてめちゃくちゃ気持ちいい。
その涼しい風に吹かれる斜面には、コバイケイソウの大群落。
今年はコバイケイソウも当たり年なのかな。
ハクサンチドリ、オノエラン、トキソウ、アカモノ
山頂が近づくにつれて、花の種類も増えてきて。
緩やかにアップダウンを繰り返す稜線を歩いていくと、山頂直下の大草原へ。
ここも間もなく一面ニッコウキスゲの花畑になりそうで、つぼみがいっぱい。
足元に広がるチングルマの綿毛を眺めつつ、ぐい~っと登り上げて
山頂の北側には、秋田駒や岩手山、八幡平の山並みが広がります。
今日はあっちもいい天気、人もいっぱいかな。
秋田駒の左側には、青く輝く田沢湖も。
その向こうに見えるのは森吉山。
山頂の南側には、真昼岳や女神山、焼石連峰の山並みを遠くに眺めます。
いやー、最高だなあ。
和賀川方面に下る南斜面の道に少し進むと、そこにもニッコウキスゲの群落が広がってました♪
山頂北側の斜面はまだ咲いてなかったけど、南側のこの斜面はもう結構咲いてるんだな。
薬師岳北側の斜面には面積・密度とも及ばないけど、ここもまたニッコウキスゲが一面に咲いていて素晴らしい(^^
みんな、雪の下で長い冬を耐え抜いて、ようやくキレイな花を咲かせてるんだなぁ、と思うと一つ一つの花がとっても愛おしい。
マルバシモツケ、ミネヤナギ
高山の花たちもたくさん咲いてます。
山頂には、ウスユキソウの群落もあちこちに。
山頂からの大展望と足元に咲く花々に癒されました!
さて、ではそろそろ戻りますかね。
この日は昼前には天気が崩れる予報で、たしかに上空には雲が広がってきたけど、ガスが湧いてくるでもなくまだまだいい天気。
逆に少し風が出てきて涼しいかも~、なんて思いながらのんびり稜線歩きです。
そして帰りは、登ってくる人達とのすれ違いがかなり多い。
さすが、花の時期の和賀岳です。
振り返って和賀岳山頂を仰ぎ見つつ。
和賀岳って行程は長いけど、やっぱりこの稜線歩きの景色が最高なんだよなぁ。
スカッと開けた気持ちよい稜線歩き、今日は行きも帰りも視界良好で最高。
稜線上の所々にあるニッコウキスゲの群落を楽しみつつ。
薮のない和賀岳稜線、歩きやすくて最高。
小杉山分岐を過ぎれば、薬師岳を目指して稜線を下ります。
さぁ、再びニッコウキスゲの大群落へ!
小杉山からの急坂を下り、薬師平を過ぎると、薬師岳北側に広がるニッコウキスゲの稜線へ。
あいにく太陽は雲に隠れてしまっているけど、それでもなお鮮やかに咲き誇るニッコウキスゲに目を奪われます♪
もういったい何なんですかねぇ。。。この大群落。
すごいなぁ、キレイだなぁ、としか言葉が出てこない(^^
毎年この群落を見たくて山行計画するも、梅雨時にてなかなか週末に天気のタイミング合わず。
今年はばっちり!
ニッコウキスゲの大斜面と、薬師岳。
何度眺めてもよいですな。
そして、行きよりもいっぱい花が開いている気がする。
これまでニッコウキスゲ満開の時期に2回ほど来ていたけど、どちらも和賀岳山頂付近が満開の頃に来ていたのでした。
和賀岳山頂付近よりもちょっと早めに満開になる薬師岳周辺のニッコウキスゲを見るのは、今回が初めて。
規模的には薬師岳周辺の群落の方がすごいかもしれない。
ハクサンフウロ、クガイソウ、ヨツバヒヨドリ、チョウカイアザミ
ニッコウキスゲ以外にもいろいろ咲いている花々を眺めつつ。
それでもやっぱり、この日の主役はニッコウキスゲ。
しばらく降雨もなかったということもあってか、広大な斜面一面に咲くニッコウキスゲを楽しむことができて、ほんと大満足です♪
薬師岳山頂から、歩いてきた稜線と和賀岳山頂を眺めてご挨拶したら、いよいよ下山開始です。
ここらあたりまで来れば、登ってくる人とのすれ違いもなくなるかな、と思いきや、まだまだ登ってくる人も多い。
和賀岳、恐るべし。
ブナ原生林の中に入ったら、九十九折りの道をひたすら下ります。
久々の長丁場で膝がピンチになってきたけど、それほど段差もなく緩やかな九十九折りの道なので助かりました。。
で、この日は熊や野生動物の気配を感じることもなく、無事下山。
早朝出発が奏功して行きは静かな山歩き、そして稜線上のニッコウキスゲもとってもキレイで爽快な山歩き。
ニッコウキスゲはつぼみもたくさんあったのでまだまだ楽しめそう、夏山シーズン真っ盛りの和賀岳でありました。
5年ぶりの和賀岳、最高でした!
下山後は、近くの川口温泉奥羽山荘へ(600円)。
のんびり浸かったら岩手に移動して、この日は盛岡ナイト(詳細は速報)。
翌日もまあまあいい天気だったけど、もう和賀岳で大満足しちゃったので奥州市観光(詳細は速報)。
この週末も、北東北大満喫でありました(^^
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