2024/6/8 東北お花見山行・栗駒山
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2024/6/8 栗駒山
梅雨入り前の週末、土曜の天気はまあまあだけど昼前には雲が出てきそう、ということで早め出発でさくっと歩ける山へ。
高山植物もそろそろ花盛りにつき、花も楽しめる栗駒山に向かいます。
いわかがみ平から歩けばそれほど時間もかからないので、天気いいうちに歩けそうだし、この時期は早朝発ならそれほど人は多くなさそうだし。
いわかがみ平の駐車場には6時頃に到着、広い駐車場にはまだ数台。
紅葉の時期は早朝から満車になるけど、この時期は空いてますな。
#水洗トイレあり
どことなくのんびりした雰囲気の中、準備して出発。
東栗駒山を経由して栗駒山へ、そして帰りは中央コースを下る周回ルートで歩きます。
このルートで歩くのは8年ぶり!
そして道沿いには、ミツバオウレンやコイワカガミの群落が♪
早速花々が出迎えてくれて嬉しい(^^
道はといえば、雨が降った後には沢になっているようで、所々に流された草が溜まっていたりして。
つるつる滑る赤土のところもあり、なかなか油断ならない。
大きな岩がごろごろ積み重なった場所もあり。
こんなめんどくさい道だったっけ?
そんなちょっと面倒な岩ごろの道だけど、斜度はそれほどないのでゆる~り登ります。
頭上に咲くオオカメノキの白い花を見上げつつ。
登山口から40分ほど歩いていくと、新湯沢の渡渉点に到着。
ここから沢の中を100mほど登るのですが
この時期は、まだ雪が残ってました!
残雪の端っこを踏み抜きそうで、ちょっとおっかない。
沢一面が雪に覆われているところもあり。
それほど斜度もなく、雪面は少し緩んでてスプーンカットになってるので歩きやすいので、そのまま雪を踏んでさくさく進みます。
沢の真ん中は雪が薄くなっていると思われるので、端っこ付近を歩くように注意しつつ。
最後は沢を渡渉。
岩は意外と滑らず、お助けロープもかかってるので難なくクリアです。
残雪から沢床に降りるところにちょっと大きな渕があり、足を滑らせたらドボンだなぁ、とちょっとドキドキしたけど。
(沢の水量はそれなりにあるので、防水されてる靴じゃないと水没します)
残雪の沢をクリアして左岸に移ると、だんだんと灌木の背丈が低くなってきて視界が開けてきて。
振り返れば下界に広がる雲海が一望、雲の上に浮かぶ山は禿岳かな。
斜度も一段と緩やかになり、開けた尾根上を歩きます。
風も穏やかで気持ちいい(^^
そして目の前には、栗駒山が聳えます♪
秋には錦秋の斜面が広がるこの景色、この時期は緑と残雪の斜面がこれまたいい感じ。
ハイマツと灌木の生い茂る開けた斜面を、ゆる~りのんびり歩きます。
視界も開けて最高、爽やかな風が吹き抜けて気持ちいい。
足元には、ミヤマキンバイがてんこ盛りに咲いてます。
鮮やかな山吹色の花がキラキラ輝いて、ガレた道を彩ってくれていて。
東栗駒山に到着。
目の前に聳える栗駒山の眺めが素晴らしい♪
栗駒山を眺めるなら、ここから見るのが一番キレイかも。
ばーんと開けた向こうに聳えるお姿がなんともカッコいい。
しばし栗駒山のお姿に見とれた後、栗駒山へ向けて稜線歩きに出発。
ここからは、緩やかにアップダウン繰り返しながら歩きます。
左手には栗駒山。
窪地に溜まった残雪が、歩いていくほどに形を変えて見えてくるのが面白い。
前方の稜線の奥には焼石岳。
あっちはちょうどハクサンイチゲが花盛りかな。
早朝からすごい人出だろうなぁ、こっちはほとんど人もいなくて静かで快適。
(後から聞いた話だと、焼石岳中沼登山口の駐車場は朝6時時点で満車だったとか)
なんて贅沢な展望!
こんなに間近に栗駒山を眺めながら、穏やかな稜線を歩けるだなんて。
東栗駒山周りで歩く周回ルート、お勧めです(^^
開けた稜線上をのんびり歩いていくと、笊森避難小屋への道の分岐を過ぎたあたりから斜面のトラバース道へ。
つい最近まで雪が残っていたと思われる斜面には、花々がいっぱい♪
タテヤマリンドウ、コイワカガミ、イワイチョウ、ショウジョウバカマ
みんなフレッシュで元気いっぱいで可愛らしい。
歩き進んでいくと、ヒナザクラの大群落も登場♪
白い小さな花が斜面一面に咲いていて、壮観。
雪が融けた後に真っ先に咲き出すヒナザクラ。
こんなに大群落になっているとは、さすが花の百名山ですな。
横顔もまた可愛い(^^
道沿いにもりもり咲いているヒナザクラに足が止まってしまって、何度もかがんでは小さな花を楽しんで。
スクワット大会みたいになってます(笑)
そんな感じでトラバース道を歩いていくと、山頂手前で階段道が始まります。
ここから山頂まで標高差で150mほど、階段を登ります。
この階段の両脇に広がる草原にも、ヒナザクラがいっぱい♪
癒される~
ヒナザクラとタテヤマリンドウの花畑。
どちらも花が小さいのであまり目立たないけど、枯れ葉色の草原に広がる白と青の花々が、まるで宝石が散らばったようにキラキラしてて。
青空を背に咲き誇るヒナザクラ。
一つ一つは小さな花だけど、こうやって固まって咲いていると壮観ですな。
花々を眺めつつ階段を登っていると、いつの間にか雲が湧いてきて。
背後に連なるのは歩いてきた東栗駒山の稜線、そこも雲に囲まれつつあってびっくり。
まだ8時過ぎなんだけど、もう雲が湧いてきたのか。
左手には、栗駒山の南斜面や虚空蔵山の景色が広がります。
春スキーで滑ったルートを目で辿るのもまた楽し。
積雪期には雪の下になってる地形が、実際はこんな感じになってるのか~、と興味深く眺めます。
景色眺めつつ、道沿いの花々を眺めつつ。
整備された階段の道をえいやぁと登り上げて
栗駒山山頂に到着。
9時前ということで、山頂はまだ人もあまりいなくてとっても静か。
そして山頂にある駒形根神社の奥宮は、なんと石の祠に変わってました!
崩壊しかけていた奥宮を、昨年10月に石宮として再建したそうで。
これならもう大丈夫ですな。
このまま山頂で一休みか?とも思ったけど、せっかくなので稜線を辿ってほんの少しだけ先へと進みます。
展望のよいところで一休み。
右手後方の焼石岳も、宮城県側から流れてくる雲に隠されてしまいそう。
最近は花の時期も紅葉の時期も大人気で人が多いので、なかなか行けてないな。
岩手県側の須川温泉方面を眺めます。
赤い屋根の須川温泉や、須川湖、緑に輝く昭和湖も眼下に一望。
岩手県側はまだあまり雲が湧いてないのね。
そして一休みした展望スポットから、天馬尾根コースの稜線を眺めます。
こっちの稜線も花盛りだろうなぁ。
稜線の向こうには、須金岳や神室連峰、虎毛山、高松岳が連なってました。
これらの山々を歩いた時のことを思い出しつつ、今年はどの山に再訪しようかと考えながら眺めるのもまた楽し。
いやー、展望も楽しめてよかった!
そんな感じでのんびりしていると、いよいよ栗駒山にもガスが纏わりついてきて。
そろそろ下山しますか。
湧いたり晴れたりを繰り返すガスの中、階段道を下ります。
この頃になると、登ってきた人たちとのすれ違いも多し。
そしてやっぱり下りも、満開のヒナザクラを愛でて足が止まっちゃう。
まるで花束のようにみっしり咲くヒナザクラ。
途中、東栗駒山へと続く道を左に分けて、帰りは中央コースを下ります。
延々と階段が続く道なので、ちょっと単調かな。
階段を下りつつ、振り返って栗駒山の南斜面を見上げつつ。
秋ならば錦秋の斜面が広がってるところですな。
稜線は雲に隠れ気味。
思ったより雲が湧いてくるのが早かった。
さっきまであの稜線から展望を楽しんでたのにね。
ハクサンチドリ、ノビネチドリ、マイヅルソウ、オトギリソウ
足元には小さな花々が咲いてて癒されます♪
ゴージャスなノビネチドリには思わず目を奪われちゃいますね~(^^
開けた斜面のザレ階段道を過ぎると、あとは灌木の中のコンクリ階段道をひたすら下ります。
鳥海山の鉾立からの道みたい。
歩く人が多いから、こうやってがっつり整備されてるんだな。
登ってくる方とのすれ違いも多数、東栗駒コースの残雪の状況を聞かれたりしつつ、のんびり下って駐車場に戻ってきました。
駐車場は8割方埋まっていて、さすが栗駒山です。
行きには気づかなかったけど、駐車場脇にひっそりスズランが咲いてました。
涼しげな花ですね(^^
いろんな花々に出会えて、気持ちの良い稜線歩きも楽しめて、短いながらも充実した山歩き。
山頂直下のヒナザクラの群落は圧巻だったなぁ、これからもっといろんな花々が咲いてくるんだろうな。
この時期にはまた是非歩きたい栗駒山です。
(秋の紅葉の時期よりも人が少なくてのんびり歩けるしね)
下山後は、築館の"みよし食堂"でラーメン。
シンプルな昔ながらのラーメンに舌鼓を打ったら、大崎市の岩出山城や有備館庭園など、伊達氏の歴史巡り(詳細は速報)。
古川の極楽湯(750円)で汗を流したら、国見SAで車中泊。
翌日は福島の里山を歩こうと思ったけど雲が低いので取りやめ、中野不動尊⇒伊達屋でラーメン、でした。
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