2024/6/15 東北お花見山行・森吉山
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2024/6/15 森吉山
この週末も真夏日予報。
東北の天気は、土曜の午前中は持ちそうで、日曜日は微妙な感じ。
ならば、チングルマが咲き始めたとの報があった森吉山を土曜に歩こう、とえいっと遠征です。
森吉山に登るにはいくつか登山口がありますが、一番メジャーなのは阿仁スキー場のゴンドラを使って一気に高度を稼ぐルート。
距離も標高差もそれほどなくて楽ちんだけど、ゴンドラ運行開始を待たないといけないし、なによりこの時期は大混雑。
静かな山を歩きたいまきchin隊は、ゴンドラ組が上がってくる前にゆっくり花を楽しもうと、ゴンドラは使わず阿仁スキー場脇のブナ帯登山口から早朝出発で歩きます。
山頂の先の山人平のチングルマが咲き始めたとの報もあり、ぜひとも山人平から満開のチングルマ越しの森吉山を眺めたい。
阿仁スキー場の駐車場から林道を走っていくと、スキー場中腹にあるブナ帯登山口に到着。
第一ロマンスリフトの降り場とロープトゥのちょうど間くらい、冬はほぼ平らで漕ぎながら移動するところですな。
#20台以上駐車可、トイレあり
チングルマが咲くこの時期が一番混む時期でもあり、既に先行車は3台。
やっぱり静かな山で花を満喫したい人はいるんだな、とちょっと嬉しくなったりして。
先行者がいるということで若干心強く、早速出発。
歩き始めは、ブナや秋田杉の木立の中を緩やかに歩きます。
ゲレンデ脇の木立の中に付けられた道なので、所々でゲレンデを透かして眺めながら歩くのもまた楽し。
足元にはマイヅルソウの大群落が広がります!
一面にびっしり咲いていて壮観、そして葉っぱも花もなんだか大きくて立派な気がする。
ゆる~り歩いていくと、ほどなくブナ林の中へ。
ブナの白い幹と梢の緑がなんとも美しくて目を奪われます。さすが森吉山♪
すらっと伸びた幹もいいですねぇ、ブナ美林に癒される(^^
しばらく緩やかに歩いていくと、ブナ林の中の急坂へ。
ここからゴンドラ山頂駅まで、標高差300mほどをぐい~っと登ります。
木の根や岩が絡まりあって階段のようになった道沿いには、ギンリョウソウやイワカガミがあちこちに咲いてます。
淡いピンクのイワカガミのふさふさの花が、大きくてボリュームあってなかなか迫力あり。
そんな花々やブナ美林に癒されつつ、石段の階段が続く道をぐい~っと。
見た目涼しそうな林の中だけど、風が通らず結構蒸し暑く、まとわりついてくる虫も多い。。。
汗をかきかき虫を振り払いつつ、黙々と登り上げていくと
だんだんと木立の背丈が低くなり、道も緩やかになってきて。
頭上に第二ロマンスリフトの降り場が見えてくるとほどなく
ゴンドラ山頂駅に到着。
スキーシーズンには1階部分がすっかり雪に埋まっているので、こんなに大きい建物だったのか、とちょっとびっくり(笑)
ゴンドラ降り場に階段があるなんて全然知らなかったな、冬はあれが全部雪に埋まってるんだなぁ。
ゴンドラ山頂駅を過ぎると、しばらくは灌木やアオモリトドマツに囲まれた尾根を緩やかに登ります。
木道が整備された道沿いには、ここもまたコイワカガミがいっぱい。
歩きながら振り返れば、後方には太平山地が一望。
鳥海山もこの奥に見えるはずだけど、この日は遠くは霞んでてよく見えず。
道沿いにはニッコウキスゲのつぼみがあちこちに。
一輪だけ気の早い花が咲いてました(^^
他のつぼみたちは、あと1~2週間すれば咲くかな。
冬にはもりもりの樹氷になっているアオモリトドマツの尾根の中に続く木道沿いには、ちょっぴり残雪も。
今はすっかり緑で見上げんばかりの大木だけど、積雪期には下半分は雪に埋まってて、上に出たところが樹氷になってるんだなぁ。
厳しい冬を乗り越えたアオモリトドマツの生命力に感嘆しつつ、木々の間をゆる~り歩いていくと
石森手前で視界が開けて、目の前に森吉山が登場。
いつも変わらないこの景色、期待通りの景色ではありますがそれがまた嬉しい♪
到着した石森から、森吉山のお姿を眺めます。
一面緑の斜面が広がって、もうすっかり夏山ですな。
小ピークの石森の周りには湿原があり、ヒナザクラやコイワカガミもたくさん咲いてていい雰囲気。
木のベンチもあったりして絶好の休憩スポットですが、まずは先へと進みます。
石森から森吉山避難小屋までは、池塘が点在する尾根上の木道をのんびり辿ります。
空の青を映す池塘が美しい。
道沿いには、シラネアオイの大群落。
森吉山のシラネアオイって、なぜかこんな感じに固まって咲いているんだよね。誰か植えたの?な感じ。
ボリューミーで迫力もりもりです(^^
そんな道をゆる~り歩いていくと、森吉山避難小屋に到着。
ここもまた山スキーで来るときは屋根だけ出ているので大きさがわからず、実はこんなに大きい小屋なんだな~と、と改めて見上げちゃう。
避難小屋にはバイオトイレもあり、ここでトイレを借りてから先へと進みます。
避難小屋から先は、しばらくは木道が続く緩やかな道。
山頂へと続く斜面を見上げつつのんびりゆる~り。
そしてほどなく、ザレ&ガレの道へ。
背丈の低い灌木の中、視界が開けた道を登っていくと
稚児平の手前から、チングルマの大群落が広がります!
今まさに満開のチングルマが道沿いにみっしり咲いていて、すごい(^^
チングルマに混じってイワカガミも満開。
真っ白な花が広がる中に、鮮やかなピンク色の花が散らばっているのがまた華やかで素晴らしい。
道の両側に、チングルマとイワカガミの絨毯が広がります。
真っ白なじゅうたんに濃いピンク色のアクセントが、なんともいい感じ♪
チングルマ、アップ。
フリルのような真っ白な花びらと、黄色のフサフサした雄蕊の取り合わせが可愛らしい。
こんなフレッシュな咲きたてチングルマを見るのは、久しぶり(^^
道沿いにず~っとこんな花畑が広がっているもんで、全然前に進めない(^^
花の密度もすごくて、ちょっと進んでは花を眺めて、また戻って花畑を楽しんで、と存分に楽しんじゃいました。
人がいっぱいいたらこんなにのんびり花を楽しめないけど、まだゴンドラ運行開始前で全然人がいないので、ゆっくり贅沢に楽しめてよかった♪
とは言いつつも、今日の目的地は山頂の先の山人平。
稚児平のチングルマは帰りにもまた見れるしね、と花畑を後にして先へと進みます。
ミツバオウレン、ハクサンチドリ
道沿いにはチングルマ以外の花々もいっぱい。
そんなお花たちを眺めつつ、ザレ&ガレの道を登って
森吉山山頂に到着。
今年4月に山スキーで来たばかりなので、2か月ぶりの山頂です。
まきchin隊が一番たくさん訪れている山頂はたぶん森吉山だけど、来るたびにいろんな表情を見せてくれるので、いつもフレッシュな気持ちで訪れる山頂です(^^
山頂からは、360°の大展望。
と言ってもこの日は遠くの山々は霞んでいてはっきりとは見えなかったけど、岩木山、白神山地、八甲田、八幡平、秋田駒、岩手山、和賀連山、太平山地とぐるりと眺めることができました♪
さて、ではお目当ての山人平目指して先へと進みます。
どんな景色が見れるのかな、チングルマは咲いてるかな、とドキドキ。
山頂から下る斜面には残雪あり。
でも例年よりはずいぶん少ないし雪面も緩んでざっくざく、しかも階段状にステップを刻んでくださってたので、下るには全く問題なし。
一応軽アイゼン持ってきたんだけどな、と若干拍子抜けしつつざくざく下ってクリア。
残雪を下った後は、雪融けしたばかりの草原を下ります。
眼下に山人平やヒバクラ岳、大館や白神方面の山並みを眺めながら下る道は気分爽快♪
足元には、バイカオウレンやヒナザクラがいっぱい。
景色や花々を眺めつつ、もう一ヶ所あった沢沿いの残雪を下って行くと
湿原が広がる山人平に到着。
湿原一面に広がるヒナザクラが出迎えてくれました!
うわぁ~、と思わず声が出ちゃうくらいの大群落!!
この密度、ほんとすごい。
こんなにみっしり咲いているヒナザクラは見たことないかも。
水芭蕉はほぼ終盤の湿原一面にヒナザクラが広がって、まるで白い霞がかかったようで。
あまりにも見事な群落に、息をのんで見とれちゃいました。
今年はヒナザクラの当たり年なのかな。
栗駒山もすごかったもんな。
アオモリトドマツの木立の中に点在する湿原は、どこもヒナザクラでいっぱい。
これはチングルマはまだ咲いてないかなぁ。。。と思いつつ、木道を辿っていくと
視界がばーんと開けた草原に到着。
見上げるのは森吉山の北東面、そして足元にはチングルマの花畑! いっぱい咲いてる!!
正に今が満開のチングルマ。
この時期に、晴天とチングルマの満開と週末が重なることってほとんどなかったのだけど、今年はドンピシャ♪
いやー、最高。素晴らしすぎる。
森吉山の反対側にも、チングルマの花畑が広がります。
チングルマだけじゃなくて、イワカガミのピンクの花も混じって咲いてるのがまたいいんだなぁ。
さすが花の名山です。
道の両側に広がるチングルマの絨毯(^^
なんて幸せな景色、しかも山人平にはまきchin隊以外には誰もいなくて、二人占めのこの景色が贅沢すぎる!!
山人平の先には、ヒバクラ岳が聳えます。
ヒバクラ岳の向こうから歩いてくるヒバクラルートも考えなくはなかったんだけど、登山口までが遠いし、熊も怖いし、でブナ帯登山口からの道を選択したのでした。
(でもヒバクラコースもかなりお勧め)
山人平の端っこのベンチでしばし休憩した後も、人がほとんどいないので、木道を行ったり来たりしながら存分に景色を楽しみます。
こんなにチングルマ満開の湿原をほぼ2人だけで楽しめるだなんて、もうなんて贅沢。
早朝出発で歩いてきてよかった♪
チングルマの花畑と、残雪の森吉山。
山スキーで来たときにはこの景色を思い浮かべるし、今この時は山スキーの時に見上げる森吉山東斜面の景色を思い浮かべるし。
どちらも本当に素晴らしい景色です。
木道沿いにもりもり咲いてるチングルマ。
晴天と、残雪の森吉山と、満開のチングルマ、この景色が見たかった!
人がほとんどいないのを幸い、木道でしゃがみこんだりねそべったりしながら、いろんな角度から花々と景色を満喫。
贅沢すぎる景色を、心行くまで楽しみました♪
山人平で1時間以上も過ごしたけど、花も景色も素晴らしすぎて全然いつまででもいられる感じ。
・・・というわけにもいかないので、そろそろ来た道を戻ります。
めちゃくちゃ後ろ髪ひかれる。。。
山人平やヒバクラ岳を眼下に眺めながら、残雪の斜面をざくざく登り返して
森吉山山頂に再び到着。
ゴンドラからの人はまだ山頂には到着していないようで、静かな山頂でありました。
さて、ではさっくり下山開始。
山人平で満開のチングルマを存分に眺めたし、もうチングルマの群落にはびっくりしないもんね~、と思っていたけど、稚児平のチングルマにはやっぱり目を奪われて足が止まっちゃう。
稚児平のチングルマは、密度がほんとすごい。
面積の山人平、密度の稚児平だな。
どちらもチングルマ満開のことってあまりない気がするんだけど、今回は両方満開で最高、眼福です♪
稚児平の満開のチングルマを満喫して下り始めると、ゴンドラで上がってきた人たちが続々と登ってきました。
ここから先は、すれ違い多すぎて大変(笑)
道幅が広い所はいいけど、狭いところは立ち止まってすれ違い。
もう下ってくるなんて早いですねぇ、なんて言われつつ。
(いや、ゴンドラ使わずに下から早朝登ってきてるんですけどね)
まぁ、すれ違い待ちがてら、のんびり景色を楽しみながら下れるのもいいかな、とゆっくり下って
石森まで戻って森吉山を振り返ります。
樹氷の森吉山もいいけど、やっぱり花いっぱいの森吉山もいいな。
というか、春夏秋冬いつ来ても楽しめる森吉山です。
一ノ腰へと続く稜線も緑一色。
今回はこちらへの寄り道は省略、稜線上の森吉神社に手を合わせて拝んでご挨拶(遠くからで申し訳ない!)。
ゴンドラ山頂駅へと続く尾根を下ったら、あとはブナ帯登山口へと続くブナ林の中をぐい~っと下ります。
ここからがまた長いし、石段が続く急坂はなかなかキツイけど、ブナ美林に癒されて。
道が平らになってからは、木立の中の登山道ではなくゲレンデに出て下ります。
山スキーで下る道は夏はこんな感じなんだなぁ、とのんびり下って終了。
早朝出発で静かな森吉山を歩けたのもよかったし、チングルマ満開ドンピシャの稚児平と山人平を楽しめたのも最高!
週末に、好天と山人平のチングルマ満開が重なったときに行けたのもよかったなぁ。
天気も満開も両方ゲットできて、しかも静かな山を楽しむことができたので、ほんと会心の山行、大満足です。
四季いつ歩いてもすばらしい森吉山。
今回も最高でした!
下山後は、阿仁合駅のこぐま亭に寄り道してから、大館ナイト&バラ鑑賞(詳細は速報)。
翌日は、秋田城巡り&横手の蕎麦名店に舌鼓、でありました。
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