2024/6/1 黒斑山周回
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2024/6/1 黒斑山
東信の黒斑山は、ブログ始める前から何度も歩いていたのだけど、2011年に歩いたのを最後にすっかりご無沙汰。
この日は低層の雲が多めで、昼前には山にも雲がかかりそう、ならばその前にさくっと歩こう、と久しぶりに黒斑山へ向かいます。
スタートは、車坂峠の高峰高原ビジターセンター駐車場から。
ビジターセンター営業中でないと駐車できない、と聞いてたのだけど、朝6時にしてほぼ満車。
#トイレは、ビジターセンター営業時間外は高峰高原ホテル裏のトイレを使用
百名山の浅間山は火山活動のため立ち入り規制されてるので、黒斑山が浅間山の代わりに登られてるようで。
それに、スタート地点が既に標高2,000m近くなので、少し登るだけで高山の景色を楽しめるということで、さすが人気の山域です。
というわけで、まきchin隊も早速出発。
登山口脇の山の神にご挨拶してから歩き始めます。
登山口のすぐ先で、道は表コースと中コースに分かれてます。
行きは表コースを辿って、カラマツの中の岩ごろ道をゆる~りと。
小ピークを越えて少し下ると、シラビソ林の中の尾根道を登ります。
いかにも火山っぽい、ザレ&ガレの箇所もあり。
そういや浅間山は今でも活発に活動してるんだよな、ヘルメット持参すべきだったか?とか思いつつ。
ツガザクラ、コイワカガミ
足元には小さな高山植物がたくさん咲いてます♪
小さな鐘のようなツガザクラや、濃いピンク色のコイワカガミがなんとも可愛らしい。
白やピンクのシャクナゲも咲き始めてます!
前日までの雨に打たれて、少しうつむき加減。
シラビソ林の中の道を登り上げて、展望開けたところで振り返ると、高峰山や水ノ塔山、篭ノ登山が一望。
高峰マウンテンパークのスキー場も見えてますね~。
アサマ2000パークという名前だったころに、結構通ってたっけな。
水ノ塔山の右奥には、四阿山がどっしり聳えてます。
今日は四阿山山開きだそうで、たくさんの人が登ってるだろうな。
雲海の上には、八ヶ岳の山並みが連なります。
久々に間近に眺める八ヶ岳(^^
所々の展望開けたところでそんな景色を眺めつつ、シラビソ林の中をぐい~っと。
針葉樹林独特のしっとりした香りが漂っていて、そのせいかなんだか空気も爽やかで。
しばらく登っていくと、階段の続く急坂へ。
なかなか段差の大きな階段をえいやぁと登っていくと
斜度が緩やかになったところに、シェルターのある小さな広場がありました。
万一の時には、ここに逃げ込むのかな。
そしてシェルターを過ぎて緩やかに歩いていくと、いよいよ外輪の稜線に出てきました!
目の前には浅間山がどかーんと聳えて大迫力。
いやー、こんなに近くに浅間山を眺めるのは久しぶり。
黒斑山は浅間山の第一外輪山で、3万年前の爆発で、荒々しい断崖と岩の山になったそう。
目の前に見えている浅間山は、実は第二外輪山の前掛山で、浅間山本体はその奥に見えている火口だったりします。
というわけでここからは景色が一変、いかにも火山の外輪らしいザレ&ガレの稜線を登り上げて
小ピークのトーミの頭に到着。
ここからぐるりと景色を眺めます。
前方には、これから歩く稜線が連なります。
手前が黒斑山、その奥に蛇骨岳、仙人岳と連なる外輪の稜線。
歩いてきた稜線を振り返ると、その向こうには雲海が広がります♪
雲海の上には八ヶ岳や美ヶ原の山並みが浮かんでますねぇ。
西側の遠くには、北アルプスの山並みも(^^
これは槍穂かな、白馬方面も雲の向こうにちらりと見えてました。
この日は雲多め予報だったし、10時頃には雲が湧いてくる予報だったので、あまり展望は期待してなかったのですが。
かなり遠くまでいろいろ見えて、嬉しい誤算です(^^
さて、ではさっくり先へと進みますかね。
トーミの頭から黒斑山へは、シラビソ林の中を歩きます。
長野と群馬の県境の道でもあり。
緩やかに登り上げていくと、浅間山の火山監視カメラが登場。
カメラとかアンテナとかスピーカーとか、かなり物々しい雰囲気。
さすが浅間山、今でももりもり活動中なだけのことはある。
そして火山監視カメラを過ぎるとほどなく、黒斑山山頂に到着です。
木立に囲まれた山頂だけど、浅間山方面は展望あり。
蛇骨岳、仙人岳へと続く稜線も一望。
いかにも外輪山の火口壁、という感じの斜面がすごい。
正面に聳える浅間山もこのとおり。
黒斑山との間の谷間には、カラマツと笹原の湯ノ平が広がってます。
湯ノ平から黒斑山や前掛山を見上げたら、凄い迫力だろうなぁ。。。
この日は10時頃には雲が出てくる予報だったので、この時点で結構雲が出てきているようだったらここで引き返そうかと思ってたけど、頭上にはまだ青空広がっていて気持ちの良い天気。
・・・ならば、天気見ながら行けるとこまで行ってみますか、あわよくば湯ノ平に下って周回で歩きますか!
ということで、黒斑山山頂を過ぎてそのまま外輪を先へと進みます。
黒斑山まではシラビソ林の中の道だったけど、ここから先は割と展望開けた稜線の道。
右手がスッパリ切れ落ちた絶壁だけど、その分浅間山の展望は素晴らしい。
下り勾配の道をのんびり歩いていくと、蛇骨岳に到着。
大きな岩がごろごろと積み重なった山頂は、北側の群馬・嬬恋の展望が開けて気分爽快。
その嬬恋方面にばーんと広がる展望!
四阿山、笠ヶ岳、横手山、岩菅山、苗場山などの山並みの手前に広がるのは、嬬恋の広大な畑たち。
水が張られた水田とはまた違って、耕されたばかりの黒土の畑が広がる光景がまた壮観。
これから高原野菜が育てられるのかな。
四阿山の奥には、妙高の山並みも。
こんなに遠くまで見れるんだなぁ。
雲がもっと少なければ、北アルプスの山並みも見えそうな感じ。
振り返って黒斑山から続く稜線を眺めます。
いかにも火口壁、という感じに切れ落ちた斜面がカッコいい。
そんな大展望の蛇骨岳を過ぎて歩いていくと、こんな感じの岩ザレの稜線に。
さっきまでは浅間山を右手に眺めながら歩いていたけど、ここからは浅間山を正面に眺めて歩きます。
だんだんと近づいてくる迫力が堪らない(^^
歩いてきた振り返るとこんな感じ。
蛇骨岳を境に稜線の雰囲気ががらりと変わっているのが良くわかる。
長野側の斜面は赤ザレ、群馬側の斜面は灌木や木立が生い茂って緑色。
稜線を歩きつつ、緑一色の群馬側の景色を眺めます。
いいなぁこの景色、火山の外側はこんなに豊かな土地が広がっているんだなぁ、と癒される。
そんな稜線を歩いて、仙人岳に到着。
まだまだ晴れてるので、先に進みますよ~
仙人岳の先には「この先火口から2km以内」の標識がありました。
火口からは煙もほとんど上がってないし、大丈夫とは思うがちょっとドキドキ。
・・・そもそも、火山がほんとに大丈夫かどうかなんてわからないしな。
仙人岳から先は、火口への距離が近くなったということもあってか、ますます火山っぽい雰囲気に。
道もかなり岩がちになり、右側が切れ落ちた岩壁の道を辿ります。
久しぶりの岩場歩き!
同じ稜線でも、黒斑山付近とこちらとでは全然雰囲気違って面白い。
ミツバオウレン、コメバツガザクラ、ミネズオウ、イワヒゲ
足元の岩場には、小さな小さな花々がいっぱい!
無機質になりがちな岩場だけど、こんなお花たちがたくさん咲いてるので和みます(^^
歩いてきた稜線を眺めると、こんな感じ。
こうやって火山の外輪山を眺めることってあまりないので、何度も眺めちゃう。
ちょっと日本離れしている景色ですな。
のんびり景色を眺めつつ、岩ごつごつ度がどんどん増していく稜線を歩いていくと
鋸岳に到着です。
赤ザレの色合いがすごい。ちょっと異世界な感じ。
ここから先の稜線には道はなく、前掛山には登れない今現在としては、浅間山を一番間近に眺められるのがこの鋸岳。
前掛山の向こうにちょこんと顔を出している浅間山の火口を見上げて、迫力に圧倒されちゃいました。
ここから黒斑山へ向けて稜線を戻る、という選択肢もなくはないけど、やっぱりここまで来たら湯ノ平に下って周回で歩こう、というわけで。
鋸岳から少し戻って、湯ノ平に下る道を辿ります。
火口壁のかなりの急斜面を九十九折りに下ります。
岩&ザレの急斜面なので、足元に注意しつつ。
道沿いには、ツガザクラやコイワカガミがもりもり咲いてます♪
車坂峠から登る道沿いにもたくさん咲いてたけど、この辺にもいっぱい咲いてるんだな。
そんな道を一気に150mほど下ると、ようやく緩やかになって湯ノ平に到着。
右手には、黒斑山の稜線が聳えます。
この火口壁の斜面を下から見上げると、またなんとも言えないカッコよさ(^^
左手には前掛山の大斜面。
裾には背丈の低いカラマツの緑が広がってます。
大きな岩は、噴火で飛んできた岩なのかな。
下ってきた斜面を振り返ると、こんな感じ。
いったいどこを下ってきたんだ?!という岩々っぷり。
周囲にはいかにも火山な荒々しい景色が広がりますが、湯ノ平の道は新緑のカラマツに囲まれたとっても穏やかな道。
道の穏やかさと、カラマツ越しに見上げる黒斑山の荒々しい景色とのコントラストが、なんともいい感じ。
いや~ほんと、日本じゃないみたいな景色です。
カラマツの若葉には、前日の雨粒が残っていてキラキラ輝いていて。
水まんじゅうみたい(^^
途中、展望開けたところで腹ごしらえ休憩しつつのんびりゆる~り。
カラマツの黄葉の時期もいいけど、芽吹き始めの若葉の萌えるような色合いもまたステキ、そして黒斑山に前掛山と、見上げる山もまた迫力満点ですごい!
ほんと贅沢な景色です。
展望開けた道を歩いていくと、ほどなく木立の中へ。
ゆる~り歩いていくと、前掛山への道の分岐に到着です。
火山レベル2にて、前掛山への道は立ち入り禁止になってました。
・・・火山レベル1の時に前掛山に登ったのは、ちょうど14年前だったっけなぁ。
前掛山分岐を過ぎて木立の中の道を歩いていくと、再び開けた笹原へ。
目の前には、これから登る黒斑山外輪の斜面!
振り返ると、浅間山。
浅間山って火山で無機質な印象なんだけど、こうやって間近に眺めるとカラマツの新緑に縁どられていてしっとり美しくて。
近くで見ると、また印象が変わるんだな。
黒斑山外輪へと登り返す草滑りの斜面は、標高差にして実に300m。
登り始めは、かなりの急斜面を九十九折りに登ります。
登りながら何度も眺めるのは、もちろん浅間山。
稜線から眺めるよりも、もっと間近に迫力タップリに眺めることができるので、やっぱり湯ノ平周回ルートはお勧めですね(^^
草滑りを登り始めてしばらくは、笹原の中を九十九折りに登る道。
斜面は急だけど道はそれほど急でもなく、意外と歩きやすいじゃん、と思ってたら、上部は岩がち急斜面をよじ登るところもあり。
いやはや、草滑り、なかなかの道です。
しかーし、そんな道沿いにもお楽しみあり。
標高2,250m付近を越えると、アサマコザクラの大群落が登場♪
淡いピンク色の花が、道沿いにいっぱい咲いてます(^^
可愛らしいですねぇ、小さな花々にウットリ見とれて、急坂登りの疲れも忘れちゃうくらい。
ハクサンイチゲもあちこちに群落が。
やっぱりこの花には、毎年出会いたい。
ちらほらと下ってくる人達とすれ違いつつ、足元の花々を楽しみつつ。
急斜面の道をぐい~っと登り上げて
黒斑山の稜線の道に合流です。
いやはや、湯ノ平からの登り返しの道はなかなか大変でした!
でも景色も花々も楽しめたので大満足。
稜線の道に合流してほどなく到着したトーミの頭は人でいっぱいだったので、さっくり通過して下山開始。
振り返って浅間山にご挨拶してから、中コースへと下ります。
中コースは、シラビソ林の中をひたすら下る道。
所々ぬかるんでいたり洗掘されていたりとちょっと荒れ気味、脇の踏み跡を辿って下ります。
(ほんとは踏み跡は使わない方がよいんだろうけど)
展望開けた箇所からは、篭ノ登山や水ノ塔山を望みます。
だいぶ雲が上がってきたな。。。
行きに辿った表コースとは違って、中コースはアップダウンもなく穏やかに下る道。
さくさく下って、車坂峠に戻って終了、です。
人気の黒斑山ということで早朝発でしたが、車坂峠の駐車場は満車状態(路肩や高峰マウンテンパーク駐車場など、駐車スペースは他にもたくさんあり)。
それでも道中はほとんど人とのすれ違いもなく、意外と静かな山歩きでした。
黒斑山より先は、火山の雰囲気タップリの道、そして黒斑山の外輪と前掛山に挟まれた湯ノ平は、ちょっと日本離れした景色がなんとも素晴らしくて。
高山植物や展望も楽しめて、静かな山歩きも楽しめて、大満足です♪
下山後は、佐久の"十割そば処 蕎游子"で十割蕎麦に舌鼓(詳細は速報)。
佐久の五稜郭、龍岡城も歩いて大満足です。
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