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2024年5月24日 (金)

2024/5/19 北上山地・片羽山

遠野物語にも登場する山、片羽山へ。

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どことなく森閑とした雰囲気。

===片羽山(かたばやま)===
2024/5/19(日):登山口(7:15)~▲片羽山(9:55-10:15)~登山口(12:05)
歩行距離:10.3km
累積登高:870m
累積下降:870m
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2024/5/19 片羽山

この日は、北上山地の片羽山へ。
遠野物語にも登場していて、猟師に追われて逃げた白い鹿が片脚を折ってしまった山が片羽山だそう。
以前六角牛山に登った時に山頂からこの山を見て、いつか登ろうと思っていた山です。

登山口は釜石にあるので、遠野から県道35号線を走って向かいます。
(6/17まで、平日日中は工事の為通行止めなので通り抜け不可)
途中、世界遺産・明治日本の産業革命遺産の橋野鉄鉱山があり、今度来てみよう、と思いつつ。

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道路脇に掲げられた「片羽山登山口」の標識に従って、脇道の林道に入ってすぐの広場に駐車です。
北上高地の奥の山なので人はいないだろうな~、と思ってたけど案の定、先行者はなし。

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広場の傍らには、古い石碑がありました。
何やら古そうな石碑にご挨拶して出発です。

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広場からは、しばらく林道を辿ります。
一段上には、廃墟となった牧舎がありました。
以前はここで牛を飼ったり耕作したりしていたようで。

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ここにも鉱山跡があるらしい。さすが釜石。
興味がなくはないけど、今回は片羽山方面へ。

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途中の窪地には、クリンソウの花畑♪
鮮やかなピンクの花がいっぱい咲いていて、なんとも可愛らしい。

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牧舎の周りは少し開けていたけど、そこを過ぎると雑木林の中へ。
車が走った跡もある林道を1kmほど歩いていくと

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立派な鳥居の建つ登山口に到着です。
車でここまで来る人もいるようだけど、途中かなり荒れてるところがあったし、普通の車だと厳しそう。
少なくともうちの車でここまで入る気はしない。。。(歩いたって知れた距離だし)

鳥居には「片葉山」の扁額が掲げてありました。
片羽山と片葉山、どっちがほんとなのかな。いや、どっちでもいいか。

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鳥居をくぐっていよいよ山道へ、と思いきや、ここからもしばらくは幅広の作業道跡を辿ります。
林業の道だったのかな、緩やかですこぶる歩きやすい。

ミズナラやアカマツ主体の林の中をのんびりゆる~り歩いていくと

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東側の展望が開けた伐採地跡に出てきました。
ヤマドリのほろ打ちの音が聞こえるな~、と思ったらバサバサとヤマドリが飛んで行ったりして、なかなかワイルド。
鹿の足跡もあちこちに。
・・・って、遠野物語に出てきた白い鹿の子孫?

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さて、伐採地跡を過ぎてもしばらくは緩やかな道が続きます。
アカマツの代わりにカラマツが出てきて、秋はさぞや黄金色で美しい林だろうな。

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こんな標識も所々に。
以前は〇合目とか書かれてあったようだけど、熊にかじられたか、ほぼ跡形なくなってます。

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かと思えば、火の用心の標識も。
立木を大切にいたしませう、だそうで(^^
いつの時代の標識かしらん。

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ゆる~り歩いていくと、レンゲツツジの群落が登場。
遠くから見て、ピンクテープがやけにたくさん付いてるな、と思ってたらツツジの花でした(^^

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緑一色の中の鮮やかな花に目を奪われます♪
前日の徳仙丈山とはまた違って、緑の中につつましく咲くツツジもいいもんですな。

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クジラみたいな倒木も。
小ピークを巻きつつ緩やかに続く道は、ともすれば単調になりがちだけど、所々に面白ポイントがあって意外と飽きない。

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アカマツ、ミズナラ、カラマツ、ダケカンバとだんだんと植生が変わっていく林も、ほんと美しくて飽きないんだなぁ。
登山口から400mほど登り上げ、四合目付近になるとダケカンバの大木混じりの林になり、これがまたいい雰囲気で。
気持ちよく歩いていくと、緩やかな幅広道は終了して

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ようやく山道っぽい道へ。斜度も少し増してきた。
岩や木の根がごつごつと出た道を登ります。

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倒木も結構多い。
ちょっとワイルドな感じ。

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ちょい急坂を登り、1,031m小ピークを巻いて鞍部に出てくると、ダケカンバの大木がお出迎え。六合目かな。
なかなかこんな大木にはお目にかかれない。

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ここからも斜度のある道は続き、1,121m小ピークまで登ると緩やかになってちょっと一息。
木立を透かした向こうには、片羽山の山頂が見えてます。
まだあと一登りだな。

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さきほどの六合目のダケカンバ大木の付近から、道の両側には笹が生い茂っていて、見通しが利かずにちょっと嫌な感じ。
足元には小さなタケノコが顔を出しているし、いかにも熊がいそうでおっかない。。。

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これは鹿の骨?!
ぎょっとしつつ、あまり長居はしたくないのでさくさく先へと進みます。

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笹薮の中、緩やかな尾根道をしばし進むと、山頂へ向けて最後の登りへ。
ここが一番の急坂かな、苔むした岩がごろごろ転がっていたり、木の根が絡まりあって段差を作っていたり、所々ロープもかかっていたり。

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相変わらずの笹薮っぷり。
登山道上は刈払いされてるので薮漕ぎはないけど、薮が道の両側から迫ってきているのがちょっとねぇ。。。好みじゃない。。

2024051925 2024051926
ミヤマカタバミ、ヒメイチゲ
そんな道の足元には、ちらほらと小さな花が咲いてます。
小さな白い花に和みつつ。

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ちょっとした岩場もあり、えいやぁと登り上げていくと、だんだんと木立の背丈が低くなって周囲の展望が開けてきて。
何やら高山の趣きに。

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最後は、シャクナゲやハイマツ、灌木の斜面を登ります。
山の上がこんな高山みたいな感じになってるとは、さぞや気象条件が厳しいんだろうなぁ。

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ツツジ的な何かも咲いてます。
なんだろ、初めて見たかも。

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そして山頂直下には、小さな祠がありました。
太平洋の方を向いていて、祠の前には鳥居もあったので、豊漁を祈って建てられたのかも。

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祠から少し登って、片羽山山頂に到着。
三角点のある山頂は、360°の大展望!
西側には遠野の六角牛山が見えてます。

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南側には片羽山の雌岳。
今いるところは雄岳で、夏道がない雌岳へは積雪期に稜線伝いに行く人が多いようで。
雌岳の向こうには、五葉山が聳えてます。
・・・五葉山、大きいなぁ。

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北側には遠くに霞む早池峰。

東側には太平洋も見えて、スッキリ晴れていれば素晴らしい展望なんだろうな、という感じ。
海に近いということもあってか、山頂はかなり風が強くて寒いくらい。
でもおかげで虫はまったくいなくて(というか道中もほとんどいなかった)、景色眺めつつしばし腹ごしらえ休憩してから下山開始です。

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眼下に広がる北上高地を眺めつつ下ります。
なかなか爽快な展望。

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振り返って、六角牛山にご挨拶。
この山は、遠野からもよく見えるんだよね。
今度からは、六角牛山に隠されて見えない片羽山の存在を思いつつ、六角牛山を見上げることになるかな。

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展望開けた高山エリアを過ぎれば、あとはしばらく笹薮の中の急坂を下ります。
さくさく下って、鞍部のダケカンバの巨木エリアまで戻って来てホッと一息。
ここまで来れば笹薮もなくなって見通しが利く道になるので、気分的に安心ですわ。

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あとはそれほど急坂もなく、ダケカンバやミズナラの森をのんびり下るのみ。
途中、地元のお二人連れに出会ったら、開口一番「親分に会わなかった?」とのこと(親分=熊)。
薮のところにいそうだったけど会わなかった、と言ったら「この辺いっぱいいるからね~」だそうで。
やっぱりね。。。

そのお二人は、これから親分の好物をかっぱらいにいく、だそうで(笑)
笹薮エリアの根曲り筍を取りに行くそうで、お気をつけて~、とお別れしました。

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まきchin隊は、新緑を楽しみつつ、ハルゼミの鳴く声を楽しみつつ下ります。
四合目付近からは幅広の緩やかな道になり(ここからが長かった!)、時折鹿の鳴き声も聞きながら下って

2024051940
登山口の鳥居に戻ってきました。
いやー、親分に出会わず良かった。

四合目付近までは幅広の道が続き、穏やかな林の中をのんびり歩く道。
林も、アカマツ、ミズナラ、カラマツ、ダケカンバと移ろっていく様がとても美しい。
四合目~七合目のダケカンバの巨木の森も素晴らしかった。
山頂からは大展望が楽しめるし、積雪期であればその先の雌岳まで足が延ばせるし。
山中で出会ったのは、親分の好物をかっぱらいに行くお二人のみ、とっても静かでいいお山でした(^^

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県道35号を戻る途中、笛吹峠付近から見上げる片羽山。
楽しく歩かせてくれてありがとう!

そして遠野に移動して、腹ごしらえは"ジンギスカンあんべ"へ(詳細は速報)。
柔らかいラム肉に舌鼓、お風呂はそこから移動して道の駅東和の東和温泉へ(700円⇒割引券使用で500円)。
いつも混んでる温泉だけど今日は空いてて、源泉かけ流しのお湯をのんびり楽しみました♪

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