2024/4/20 七座山
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2024/4/20 七座山
山スキーは先週でもうだいぶ満足したので、そろそろ山歩きに移行かな、と。
ちょうど北東北では山も里も花が満開、ということで、この週末はお花見に。
土曜日は、秋田の里山を歩きます。
目指すは、秋田県能代市二ツ井町の七座山。
米代川沿いに七つのピークが連なる山で、それほど距離も標高差もなく気軽に縦走周回できるので、歩き始めにはちょうどよさそう。
春の花もいっぱい咲くとのことで、この時期に歩きたいなぁ、と思っていた山であります。
道の駅二ツ井の近くの登山口から出発。
10台くらい停められそうな駐車場には、先行車1台。
歩き始めてすぐに、小さな沢沿いの登山道に入ると、いきなり満開のニリンソウがお出迎え♪
一面に広がる小さな白い花に、思わず歓声が(^^
これは嬉しいお出迎えですねぇ。
早速足を止めて、写真撮りまくり。
ニリンソウの大群落にいきなり出会えて、なんだか幸先良い感じ。
今日は時間もあるし、所要時間もそれほど長くないので、たっぷり時間をかけて心ゆくまで花々を眺めながら歩きます。
ニリンソウロードを過ぎると、芽吹き始めの明るい雑木林の中へ。
斜面に緩やかに付けられた九十九折りの道を登ります。
この林の中にもニリンソウの大群落が広がっていて、これからまだまだ咲きそうな感じ。
キスミレ、ムラサキケマン、ヒトリシズカ、エンレイソウ
登山道沿いには、ニリンソウ以外の花々もいっぱい咲いてます。
林の中の木々には、こんな名札も付けられていたりして。
道も歩きやすく整備されているし、地元の方々に親しまれている山なんだなぁ。
石造りの山神様(さんじんさま)に到着。
山仕事の安全守護の神様だそう。
まきchin隊は山仕事ではなく山歩きだけど、手を合わせて安全祈願。
山神様を過ぎると、稜線を巻くように付けられた登山道を辿ります。
稜線に上がるまで2.5kmほどの距離だけど、ここがまた見どころいっぱいの道。
しばらくは、秋田杉の天然林の中を歩きます。
足元にはスミレがいっぱい。
スミレってこんなに種類があるんだなぁ、花も葉っぱもちょっとずつ違っていて面白い。
杉林を過ぎると、ちょっと原生林のような林の中へ。
杉やブナ、ミズナラが入り混じった林の中には、大きな岩が積み重なっていたり、苔むした倒木があったり。
芽吹き始めのシダ類もあちこちに。
くるくるうねうねした新芽が、今にも動き出しそう!
巨岩の下には、岩に掘られた獅子頭が鎮座してました。
これ、慈覚大師が彫ったといわれているそうで。
慈覚大師と言えば、山形の立石寺、松島の瑞巌寺、平泉の中尊寺などなど東北にはゆかりのお寺がいっぱい。
まさかここでも、慈覚大師の足跡に出会うとは。
権現様を後にして、まだまだ続く緩やかな道を辿ります。
しっとりひんやりした林の香りでいっぱいの道、久しぶりに嗅ぐこの香りに癒される(^^
巨岩や杉巨木の間を抜けつつ。
この道、七倉山の東斜面を巻いてつけられているのだけど、見上げる斜面はかなりの岩壁にて、そこから落ちてきた岩たちなのかな。
そんな道沿いには、あちこちにキクザキイチゲの群落があり、目を和ませてくれます(^^
淡い紫の花あり、
足元の花々を愛でつつ、杉巨木を見上げつつ。
あまり人の手が入ってなくて、原生林な感じなのがまたいいんだなぁ。
原生林なのに、里が近くて森閑としすぎていないところもまた里山っぽくてヨシ。
そんな道を辿っていくと、陽だまりにキクザキイチゲの大群落が登場!
咲きたてフレッシュな花がいっぱい咲いていて、これはかなり壮観。
こんなにたくさんのキクザキイチゲに出会えることはそうそうないので、嬉しくって道を行ったり来たりしながらいろんな角度から眺めちゃう。
日射しをタップリ浴びて大きく開いた花が、なんとも可憐で美しい。
大好きなキクザキイチゲをゆっくり眺めて満喫。
至福のひとときです♪
キクザキイチゲ大群落を後にして歩いていくと、花がいっぱい咲いた大きな桜の枝が折れて落ちてました。
折れた跡のところを見ると、蕾を付けた後に枝が折れちゃった感じ。
最後の力を振り絞って花を咲かせたんだな、と思うとちょっと切なくなっちゃいました。
さぁ、道はまだまだ続きます。
巨岩と巨木の林の中を、のんびりゆる~り。
オトメエンゴサク、キバナイカリソウ
スミレやキクザキイチゲ以外にもいろいろ咲いてますよ~
でもやっぱり存在感あるのはキクザキイチゲ。
群落に出会うたびに足が止まっちゃうので、なかなか進めません(^^
そしてトラバース道の終盤に登場したのが、法華の岩屋。
ハチの巣みたいに穴が無数に空いている巨大な岩屋は、なんだかすごく不思議な雰囲気。
昔は行者の修行の場だったとか。
法華の岩屋を過ぎて少し歩いていくと、トラバース道はようやく終了。
笹の中の急坂を少し登ると
稜線上の道に出てきました!
トラバース道は風もなく暖かだったけど、稜線上は西側から冷たい風が吹きつけて結構寒い。
そんな緩やかな稜線を辿っていくと、一座目の権現座(ごんげんくら)に到着。
ここが七座山の最高点、ということで七座山山頂の標識が立ってました。
標識の根元には、咲き残りのイワウチワ。
花の中ではありんこがお仕事中。
さぁ、ここからは七座を辿って歩きます。
険しい岩壁の上の稜線なので、さぞや道も険しいのでは?と思いきや、終始穏やかで緩やかな道でちょっとびっくり。
早春の明るい雑木林の中をのんびり歩きます(^^
緩やかにアップダウン繰り返しつつ歩いていくと、2座目の烏帽子座(えぼしくら)。
芽吹き始めの木立の中には、白い花を咲かせたオオカメノキがちらほらと。
まだ咲き始めで、花も葉っぱも小さくて可愛らしい。
タムシバも咲き始め。
咲き始めのタムシバの花びらは、ほんと純白で美しい。
烏帽子座から10分ほどで、3座目の蓑座(みのくら)に到着。
ここには大きな展望台がありました。
早速展望台に上がって景色を眺めます。
眼下には大きく蛇行する米代川。
遠くには森吉山や田代岳、白神の山々や男鹿半島が見えるはずだけど、この日は雲が低くて山並みはあまり見えず。
蓑座を過ぎると、ちょっとアップダウンが大きくなってきた感じ。
少しザレ気味な稜線を歩いて
芝座(しばくら)に到着。
こんな感じで10分置きくらいにピークが登場するので、テンポよく歩けて面白い。
芝座から先は、左側の斜面は杉林、右側の斜面は雑木林(&岩壁で切れ落ちてる)の道。
植生の異なる林に囲まれた稜線を歩いていくと
その名も三本杉座(さんぼんすぎくら)に到着。
この近くに目印となる三本杉があるのかなぁ、と見まわしてみたけど、それらしき杉は見当たらず。
稜線を囲む木々はまだ芽吹き始めだけど、ブナだけはいち早く新緑の小さな葉っぱを付けていて、フレッシュな緑の色合いに癒されます。
ブナの生命力の強さが、びしびし伝わってくる!
稜線上に咲く花はほとんどなく、カタクリやシュンラン、スミレがちらほらと咲いているくらい。
花が咲いてないと歩くのも早いねぇ、なんて言いつつ歩いていくと
7座目の松座(まつくら)に到着。
ここには立派なベンチがあったので、ベンチに座ってちょっと一息。
このまま先に進んで道路に下ることもできるけど、少し大座方面に稜線を戻ったところにある下山路から下ります。
かなりの急斜面に付けられた九十九折りの道。
それでも、道路までは標高差100mほどなのであっという間。
がしがし下って行くと、再びニリンソウの大群落が登場!
ニリンソウに始まり、ニリンソウに終わる山歩き。
可愛らしいニリンソウの群落は、いくら眺めても飽きることはなし♪
ここでもタップリ時間を使って花を眺めちゃいました。
白いニリンソウの群落の中には、これまた白いタチカメバソウもあちこちに。
白い花々の競演(^^
そして道路に降りてからは、米代川沿いに1.5kmほどのんびり歩いて駐車場に戻ります。
道路沿いには山菜採りの方の車があちこちに停まっていたり、停める場所を探して徐行している車がひっきりなしだったり。
山菜採りのメッカなのかしらん。
道路を歩いていくと、古い?登山口がいくつかあり、その近くにはまたまたニリンソウの群落が広がってました。
もういったい、どこまで楽しませてくれるんでしょう?!
そんな群落をスルーして先に進むなんてことは到底できず、群落が出てくるたびに寄り道&足止めくらうまきchin隊。
この時期だけのニリンソウ群落なんだもの、これはもう心ゆくまで楽しまねば。
小さな可愛らしい花々に癒されまくり♪
いやー、満足満足。こんなに山の麓にニリンソウの群落が広がってるとは、びっくりです。
ミヤマカタバミ、コチャルメルソウ、ハシリドコロ、ネコノメソウ
ニリンソウの群落に混じって、こんな花々も咲いてます。
ハシリドコロって、根っこから葉っぱまで全体的に猛毒らしいのだけど、知らなかったなぁ。。。
不用意に触ったりしなくてよかった。
遠くから見ると、林床がふんわり白く染まっているようで、近づくと可憐な白い小さな花がいっぱい咲いていて。
ニリンソウの大群落、大満喫です。
というわけで、道路に下ってからも寄り道しまくって、時間かけてようやく駐車場に帰着。
行きにはガラガラだった駐車場には車が何台も停まってました。
山中では単独の方お一人と、2人組1組とすれ違ったのみで、とっても静かな山歩き。
前半のトラバース道は、しっとりした原生林がいい雰囲気で、いろいろ見どころもあってなかなか面白い道。
7つのピークを辿る稜線上の道も、さっくり歩けてこれまた楽しい。
そして何と言ってもニリンソウやキクザキイチゲなど春の花々がいっぱいで、心癒される道でありました。
さっくり歩けてこれだけ楽しめちゃうって、この時期の里山最高です。
そして下山後は、すぐ近くの七座神社へ。
658年に阿部比羅夫が蝦夷征伐のために訪れて、戦勝祈願のために建立したとか。
七つの座が見渡せるとのことだったけど、山並みが近すぎてちょっとよくわからなかった。。。
その後は、近くの"きみまち阪 壱ノ座"の日帰り入浴へ(400円)。
貸切状態のお風呂にのんびり浸かったら、大館の"えんとつ"でハンバーグとスペアリブに舌鼓。
そして青森・黒石に移動して、城巡り神社巡りです(詳細は速報)。
翌日は、弘前城の桜⇒岩木山神社⇒高照神社⇒彦庵で蕎麦⇒弘前りんご公園、とお花見観光の一日でありました(詳細はこれまた速報)。
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