2024/4/14 岩木山BC
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2024/4/14 岩木山BC
この日は朝から高曇り、昼前から晴れてくる予報。
風もなく穏やかな天気で山スキー日和、そうとなればやはり岩木山に行かねば、ということで。
今年も弥生いこいの広場から登ります。
前日の南八甲田も、この日の岩木山も長丁場、2日連続の長丁場で大丈夫か?
いこいの広場へ向かう途中、リンゴ畑越しに見上げる岩木山。
上部はまだしっかり雪がついてますな。
いこいの広場は前々日から営業開始、ということで、駐車場のトイレも使用可。
一段下の駐車場に車を停めて準備して、出発です。
広場を抜けて登山口に到着。
登山口付近の雪はもうすっかりなくなってます!
雪融け早いですな。
登山口から100mほど登山道を歩いていくと雪が出てきたので、早速シール登行に切り替え。
ここから先は雪をつないで歩きます。
・・・が、今にも雪が切れそうなところも何か所か。
登山道沿いには、マンサクの花があちこちに咲いてます。
黄色のひらひらした花びらが、なんとも可愛らしい(^^
登山口から1.5kmほど歩いたところで、2合目の標識が登場。
ここで斜面に取りつきます。
2合目からも、ほぼ夏道沿いに尾根上を辿ります。
藪があちこち顔を出していて、それを避けつつ歩くのが煩わしい。
雪はまだつながってるけど、木々の根元が見えていて、積雪は30cmくらいかな。
そして2合目から1.5kmほど歩いて、3合目に到着。
この3合目標識、いつもは雪の下に埋もれてて見たことなかったなぁ。今回初めて見た!
3合目標識からしばらくは、緩やかな尾根上を歩きます。
ブナやミズナラの回廊のようでなかなかいい雰囲気だけど、緩やか過ぎるし景色が変化ないので疲れる。。。
前日の南八甲田の疲れもまだ残っていて、疲れた~、だるい~、と愚痴を言いつつ。
木立の向こうには、真っ白な大黒沢を仰ぎ見ます。
元気いっぱいだったら、よし頑張るぞ!となるところだけど、この日はややお疲れ気味なので、あそこまで行くのか~、とちょっとげんなりしちゃったりして(^^;
そんな緩やか斜面を歩いていくと、標高700m付近からだんだん斜度が増してきて急斜面に突入。
それと同時に、周囲の林もミズナラ混じりの雑木林から、ブナ林に変貌。
すらっとほっそりしたブナが多い林の中、緩くジグ切りつつ登ります。
右手の斜面は所々クラックが走ってますねぇ。
・・・というかこっちの斜面も、沢へと落ち込むところはもう雪がなくなってるけどね。
急斜面のブナ林だけど、朝から高曇りだったのが幸いしてか、雪は硬すぎず柔らかすぎず、いい感じに締まったザラメで登りやすい。
そして斜度が出てきたのと同時に、なんだか調子が上がってきたまきchin隊。
黙々と足を運んで標高1,100m付近まで登ってくると
ようやくブナ林が疎らになり、山頂へと続く斜面が目の前に!
いやぁ、ようやくここまで来た!!
ここでしばし休憩してから、いよいよ開けた斜面へと歩を進めます。
森林限界を越えると、ばーんと斜面が開けます。
ちょっとこれはワクワクしちゃう景色ですな。
周囲の展望も開けて気分爽快。
そして、森林限界より上は風が強いかと思いきや、この日はそれほど風もなくそよ風程度。
岩木山っていうといつも風が強いイメージだったんだけど、こんな日もあるんだなぁ。
登る斜面の右手には、広大な大黒沢が広がります。
今回はここを滑ろう、と思って登ってきたので、まずは斜面をじっくり眺めて偵察。
八甲田と同様、新雪ストップ雪がちらほら見えてるけど、それを避けて滑れそう。
クラックや縦溝もなくて、なかなかよさそうな感じですな。
さぁ、そうとなれば大黒沢トップの巌鬼山まで頑張って登るのみ。
大斜面の取りつきはちょっと急なので、少し斜めにトラバース気味に登ります。
頭上には山頂部がちらりと見えてるのだけど、これがなかなか近づかない。
すぐそこにあるように見えるんだけどなぁ。
スケールが大きすぎて、遠くのものが近くに見えてるんだな。
眼下には、津軽平野が広がります。
その向こうには八甲田が見えてるはずなんだけど、空気がかなり靄っててはっきりとは見えず。
左手後方には、田代岳や、白神山地へと続く山並みが連なります。
今年の2月に、田代岳から岩木山を眺めた時のことを思い出したりして。
斜面の雪はクラストしているところもなく、緩みすぎているところもなく、相変わらず登りやすいザラメ雪。
高度感にちょっとビビりつつ、歩きやすい雪に気を良くしてぐい~っと登っていくと
ようやく山頂部が間近に見えてきた!
百沢からの斜面も見えてるけど、今日は登ってくる人は見えないな。
ここまで登ってくる間も全く人に出会わなかったし、今日は人少ないのかな。
そして、岩やハイマツが顔を出している標高1,350m付近で一息ついてから、巌鬼山目指して最後の一登り。
所々で雪が薄くなっていて、穴が開いてたりクラック走ってるところがあったりして。
今年は(も)雪融け早いなぁ、と思いながら、ザラメ斜面をふみつつ登っていくと
標高1,450mの巌鬼山に到着。
灌木がもしゃもしゃ顔を出した山頂の向こうには、岩木山山頂へと続く急斜面が聳えてます。
あれはちょっとスキーでは登れそうにないので、本日はここまで!
巌鬼山で一息つきつつ、シールはがして滑降準備しつつ、大黒沢のトップを見下ろします。
稜線の向こうの小ピークは、赤倉御殿や聖観音のピークかな。
そして大黒沢のトップには、数日前の新雪が積もって真っ白になってるけど、それを過ぎればよさそうな感じ。
というわけで、大黒沢トップまで移動して大斜面の上へ。
沢の突端までは標高差500mほどもあるかな、こんなにスケールの大きな大斜面はなかなかないんじゃないか?
こんなものすごいスケールに目が回りそうになりつつ、大黒沢へと滑り込みます!
昨年のこの時期はモナカで撃沈だったけど、この日はなかなかいいザラメ♪
上部は少し雪が緩んでるけど、それでもざぶざぶというほどでもなく。
快適に飛ばします(^^
新雪の白い箇所を外せば、ストップ雪皆無のザラメ斜面。
マイルドなザラメが気持ちよいなぁ。
大きくターン弧を描いたり、中回りでシュプール刻んだり。
自由気ままにお絵描き♪
しゃぁ~っとザラメを巻き上げて滑るごろ太君。
ここに吹き出しを付けてセリフを書くなら、ザラメの大黒沢最高すぎ!!ってとこかな。
中盤より下は、少し雪が締まって板が良く走るザラメ雪になり、これまた素晴らしい斜面。
前日の南八甲田もそうだったけど、上部よりも少し下ったところの方が雪がよいのが不思議。
大黒沢の一番下まで滑りたい衝動にかられつつ、そこまで行っちゃうと漏れなく登り返しだよなぁ、と思いつつ。
それでも、登りの尾根に戻れるぎりぎりまで滑って斜面を堪能したい!
滑ってきた斜面を見上げると、もうスタート地点が遥か彼方。
かなり長い距離を滑ってるんだなぁ、こんなにガッツリ一気に滑れるところってあんまりないんじゃないかしら。
しかも全面、フラットでナイスザラメ♪
広大な大黒沢を300m強、新雪避けて板が良く走るザラメ斜面をつないで一気に滑り降りちゃいました!
いやはや、これはもう素晴らしすぎで笑いが止まらない。
滑り降りた斜面を見上げます。
クラックも縦溝もなく、全面素晴らしいザラメでした!
ちょっと最近あまり経験したことないくらい、スケールも雪も最高♪
頑張って登った甲斐がありまくりでした。
夢見心地で、登ってきた尾根にトラバースで戻って、ちょうど登ってこられた3人組としばらくおしゃべり。
ここまで全く人に出会わず、この日初めての人との遭遇。
そしてこれ以降も誰にも出会わず、とっても静かな山でありました。
さて、登りの尾根に戻ってからはブナ林の中を下ります。
雪はもう緩みまくってるかな、と思いきや、朝イチ高曇りだったのが幸いしたか、意外とまだまだいい雪キープ。
雪が荒れているところもほとんどなく、急斜面に入ってからも快調に滑ります。
沢状のハーフパイプみたいな地形で少し遊んだりして。
3合目~2合目間の藪もなんとかかわして、2合目から先は緩やかな登山道を下ります。
登りはあんなにしんどくて時間かかったのに、帰りはあっという間だな。
雪が切れた所からは、板を担いで下ります。
最後、いこいの広場ではのんびり日向ぼっこするファミリーを横目に、さくさく下って終了です。
帰り道、再び岩木山を見上げます。
よ~く目を凝らすと、大黒沢につけたまきchin隊のシュプールが見えて、あんなところ滑ったんだなぁ、としみじみ。
岩木山春スキー、今回も大満足です!ありがとう!!
下山後は、近くの"やすらぎ温泉"へ(450円)。
掛け流しの温泉にのんびり浸かったら、弘前IC近くのステーキ屋 シド亭で久しぶりのステーキに舌鼓(詳細は速報)。
下山後も大満足、でありました。
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