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2023年12月27日 (水)

2023/12/23 安倍奥・大光山~安倍峠周回

梅ヶ島温泉を起点に、安倍奥東山稜を周回。

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稜線からは、富士山や安倍奥、南アルプスの山並み大展望♪

===大光山(おおぴっかりやま)===
2023/12/23(土):梅ヶ島温泉駐車場(6:30)~安倍大滝入口(6:40)~▲奥大光山(9:35)~▲大光山(10:10-10:35)~▲奥大光山(11:00)~大笹ノ頭(11:35)~ワサビ沢の頭(12:10)~バラの段(12:50-13:00)~安倍峠(13:25-13:00)~八紘嶺登山口(14:10)~梅ヶ島温泉駐車場(14:55)
歩行距離:15.4km
累積登高:1,460m
累積下降:1,460m
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2023/12/23 大光山~安倍峠周回

さぁ、そろそろ今年一年の〆山行。
この週末は大寒気が入って日本海側は大雪、太平洋側は穏やかな天気ということで、再び静岡の山へ。
昨年、安倍奥東山稜の十枚山に登った時に稜線の先に見えていた、大光山(おおぴっかりやま)を周回で歩きます。
おおぴっかり、という名前が面白くて、歩いてみたいな~と思ってたんだよね。

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出発は、梅ヶ島温泉の駐車場から。
ここに車を置いて、安倍大滝から稜線に上がり、大光山、バラの段、安倍峠と周回するルートで歩きます。
#駐車場下にトイレあり。とってもキレイ。

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駐車場から温泉街を抜けて道路を下って行くと、安倍大滝入口の吊り橋に到着。
安倍川を渡るこの吊り橋、そこそこ長いけど全然揺れない。

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少し歩くと、2つ目の吊り橋。
この吊り橋は揺れた!

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吊り橋を2つ渡ると、しばらく杉林の急斜面につけられた道を辿ります。
安倍大滝へと向かう道なので遊歩道っぽく整備されているのかと思いきや、狭いトラバース道だったり丸太の階段だったり、と割と山道寄りな感じ。

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20分ほど歩いていくと、稜線へと登る道の分岐に到着。
このまま道を進んでいけば、往復20分ほどで安倍大滝に行けるみたいだけど、この日は長丁場につき安倍大滝は省略、稜線へ登る道に取りつきます。

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そしてここから急坂尾根が始まります。
両側が切れ落ちた狭い尾根、そしてちょっとザレ気味な道。

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静岡の山といえばこの標識、な黄色の矢印標識に導かれて登ります。

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なかなか痺れるヤセ尾根急坂っぷりですな。
割とワイルドな感じ。

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ヤセ尾根をしばらく登っていくと、広い斜面に出てきました。
これで崩れ気味のヤセ尾根終了、と思いきや、この斜面の右側は

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こんな感じに激しく崩壊してます!
安倍奥も寸又も南ア深南部も、脆い地盤なんだな。
大なり小なり、こうやって崩れているところがほんと多い。

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そのガレ斜面のキワを登る道は、ここも間もなく崩れてなくなっちゃうんじゃないか、という感じにて。

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そんな道の足元には、ぶっとい霜柱がざっくざく。
踏んでも崩れないくらいがっちり凍っているところも多い。
風がほとんどないのであまり寒さは感じなかったけど、鼻をかんだ手ぬぐいを首にかけてたらガッチガチに凍ってたので、気温はかなり低いらしい。。。もう12月も終盤だもんね。

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そんな道をえいやぁと450mほど登っていくと、標高1,326mの小ピークで道はいったん緩やかに。
急坂から束の間開放されて、ちょっと一息。

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だいぶ高度が上がった道の木立の隙間からは、左手に連なる安倍奥の山並みを望みます。
あれは八紘嶺かな。

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そしていったん緩やかになった道は、再び急坂に。
ロープのかかるザレ急斜面あり、両側が崖のように切れ落ちた狭い岩稜あり、これまたかなりワイルド。

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特にこの狭い岩稜の道は、木の根に躓いて転んだら一巻の終わりなので、道沿いの木やロープもつかみつつ慎重に。
だいぶ緊張しつつ300mほど登り上げていくと

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ようやく穏やかな稜線上に出てきました!
すっかり落葉した広葉樹の広がる稜線は、穏やかで伸びやかでいい雰囲気で、ほっと一息♪

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稜線に上がって少し右に進んだところに、奥大光山(おくおおぴっかりやま)の標識がありました。
緩やかな稜線上の小ピーク、という感じ。

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さて、ではここから稜線を少し南下して、大光山へ寄り道。
カラマツや広葉樹が入り混じり、所々に草原や笹原が広がる稜線をのんびり辿ります(^^

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ここに登ってくるまでの道は、かなり急なザレたヤセ尾根続きで緊張を強いられる感じだったけど、この稜線は打って変わって穏やかで伸びやかで天国みたい。
のんびりした雰囲気に癒されます!

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穏やかな稜線上からは、周囲の展望も開けます♪
右手の西側に連なるのは、山伏から笹山へと続く稜線、その奥には大無間山と大根沢山。
こっち側からも見えるんだ!(^^

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稜線を北へと目で辿っていくと、山伏や大谷嶺が連なります。
歩いたのはちょうど2年前、南アルプス南部の展望が素晴らしかったっけな。

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左手の東側には富士山や山梨・南部町の山々。
いやほんと気持ちの良い稜線!

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のんびりゆる~り、そんな稜線上の道を辿っていくと

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大光山に到着!
静岡の山お馴染みの、黒い丸太の山頂標識が迎えてくれました

山頂は木立に囲まれて展望はイマイチだったので、草木集落に下る道に少し進んだ展望地(西峰?)で一息つきつつ景色を眺めます。

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これから歩く安倍峠へと続く稜線の先には、七面山と八紘嶺。

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八紘嶺、大谷嶺と続く稜線の奥には、双耳峰が特徴的な笊ヶ岳が顔を出してます。
そしてその奥に連なる真っ白な南アルプス南部の山並みがすごい!
上河内岳や茶臼岳、赤石岳、荒川岳、蝙蝠岳、白峰南嶺がずら~り。

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赤石岳と荒川岳、アップ。
もうこんなに真っ白なんだなぁ。
さすがに南アルプスの山並みには雲がまとわりついていたけど、それでも山並みを見ることができて嬉しい(^^

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そして大光山の南へと続く稜線の先には、十枚山。
十枚山の向こうには、キラキラ輝く駿河湾と伊豆半島の山並みが連なります。

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笹原広がる開けた稜線から、こんな景色を眺めつつ一休み。
この笹原の感じもいい雰囲気だし、開けた景色も爽快で、ここほんと最高。
ずーっといつまででもいられちゃいそうなトコでした。

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とは言いつつも、この日は周回で歩くのでまだまだ先は長い、というわけで稜線歩きに出発。
来た道を辿って奥大光山に戻ったら、北上して安倍峠を目指します。

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稜線上にはブナやミズナラの巨木も多い。
この時期は、こんな木立を透かして山並みを眺めながら歩くことができるのでいいですねぇ。

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稜線の左手、西側にずらりと連なる安倍奥の山並み、山伏から大谷嶺、八紘嶺を眺めつつ。
その奥の笊ヶ岳や青薙山なと南ア南部の山並みもかっこいい。

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右手後方には駿河湾。
昨年歩いた沼津アルプスも見えてますな。

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背後には十枚山と大光山。
緩やかにアップダウン繰り返しつつ、穏やかな稜線をのんびりゆる~り歩いて気分最高。
のんびり陽だまりハイクのようにも見えるけど、気温はやっぱりかなり低くて足元の土はガッチガチに凍ってて、吐く息も真っ白。
・・・てことは、気温が高いと足元がぬかるんでいるところが多いのかも。

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大光山から奥大光山を過ぎ、のんびり稜線を辿っていくと、大笹ノ頭の小ピークに到着。
こんな感じで、いくつか小ピークを越えつつ歩きます。

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大笹ノ頭から次の小ピークのワサビ沢ノ頭までも、緩やかな稜線が続きます。
途中、檜の原生林があったり二重山稜だったり、とちょっと変化もあって面白い。
そして足元には鹿フンがいっぱい転がっていて、木立の向こうに逃げていく鹿の白いお尻が見えたりして。

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稜線上からは相変わらずの大展望。
富士山の手前に延びるのは、毛無山のある天子山地かな。

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ワサビ沢の頭を過ぎると、これまでの穏やかな稜線から一変、崩壊地のキワの道あり、ヤセ尾根の岩稜の急坂あり、と再び険しい道に。
この道も浸食が進んでるような気がする。
そのうち崩壊が進んでなくなっちゃうんじゃないか?!

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もうこのままずーっと穏やかな稜線かと思っていたのに、再び登場した険しい道に息絶え絶え(ウソww)。
富士山を背に、ぐい~っと登ります。

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最後の小ピーク、バラの段への登りはかなりの急坂ヤセ尾根。
段じゃなくて頭だよな、なんて思いつつ、急坂の道をえいやぁと登り上げて

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バラの段に到着。
急坂を登り上げたとんがりピークということもあり、西側も東側も大展望が広がります!

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東側には富士山。
右手には愛鷹山と箱根、左手には天子山地を従えてます。

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毛無山の奥には甲府盆地と奥秩父の山並み。
浅間山もうっすら見えてるような。

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西側には、この日稜線から何度も眺めた安倍奥の山々。
こうやって角度変えつつ眺めながら歩いていると、またあちらも歩きたくなっちゃいますね。

バラの段へと登る道はなかなか厳しかったけど、登り上げての展望は最高♪
ここもまた、ずーっと景色眺めていられちゃいそうな小ピークでした。

さて、では景色眺めたら下山開始。

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バラの段から安倍峠へは、笹原と広葉樹林の急斜面を一気に下ります。
落ち葉ざくざく、霜柱もざくざく。

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150mほど一気に下ると、安倍峠に到着。
古くは甲斐と駿河の国を結ぶ金の道だったとか。

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峠に佇む石仏は、いつごろからこの峠を見つめていたのかな。

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安倍峠からは、沢沿いにしばらく下ります。
この沢は、静岡市の水源だそうで。
歩き始めは涸れ沢だったけど、いつのまにやら水が湧き出て沢となって流れてました。

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日影はガッチガチに凍ってます!
水しぶきがつららのようになっているところもあり。

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日なたはこんな感じで穏やかそのもの。
沢沿いにのんびりと40分ほど歩いていくと

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林道に合流。
ここでいったん山道は終了、八紘嶺登山口までは林道を下ります。

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この林道は山梨と静岡を結ぶ道だけど、2019年の台風19号で崩落して、現在通行止めだそう(安倍峠旧歩道入口~八紘嶺登山口間は崩落なし)。
その時の台風の名残か、倒木がまだ道のど真ん中に横たわっていたりして。
現在復旧工事中だそうだけど、いつ開通するんですかねぇ。

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そして八紘嶺登山口を過ぎると、再び山道に。
杉林の中、九十九折りの道をひたすら下って

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最後は梅ヶ島温泉に降りてきて終了。
いやー、歩きごたえあり、展望あり、でかなり満喫です。

大光山(おおぴっかりやま)とバラの段って、どちらも面白い名前だったので行ってみたいなぁと思っていたのだけど、今回周回でつなげて歩くことができて大満足(^^
稜線に登り上げる道は険しかったけど、稜線上は穏やかで伸びやかで、笹原や草原の雰囲気もすこぶるよくて。
稜線の西側と東側の展望もよく、かなり楽しい稜線歩きでした。
ワサビ沢の頭~バラの段の間は崩壊した斜面の脇を歩くところもあり、やや緊張したけど、それでもバラの段からの展望は最高。
この日は山中で誰にも出会わず、まきchin隊のみの静かな山歩きでありました。

下山後は、梅ヶ島温泉の入浴施設"黄金の湯"が閉館中だったので、静岡市内の"おふろcafe bijinyu"へ(1時間730円)。
のんびり浸かってあったまったら、この日も静岡ナイトを満喫(^^
翌日は静岡観光してから帰宅、でありました(詳細は速報)。

いい山歩き〆になりました!

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コメント

ご無沙汰しております。七面山、八紘嶺、十枚山とバラバラに登りましたが、静岡ー山梨県境の山々は眺めがいいけど、途中のがれ場が意外と厳しいんですよね。オクシズまだまだ堪能できるルートがありそうで、参考になりました。

投稿: Sです | 2023年12月28日 (木) 11時44分

Sさん>
今回も、安倍大滝から奥大光山に上がる尾根と、バラの段前後が結構ガレてました。でも稜線からはほんと眺め最高です!
梅ヶ島温泉起点のこの周回ルート、お勧めです~(^^
オクシズ、神奈川からだと近いししっかり歩けるし展望いいし、この時期よいですよね。

投稿: まきchin | 2023年12月28日 (木) 12時16分

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