2023/12/9 寸又三山・沢口山
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2023/12/9 寸又三山・沢口山
この週末は、気温も上がって穏やかな好天。
絶好の山歩き日和ということで、3週連続で寸又三山を歩いちゃおう!と再度寸又峡へ。
寸又三山の残り一座、沢口山を歩きます。
朝の寸又峡駐車場は、先週よりも車が多い。
天気いいし気温も高めということで、山歩きの人も増えたのかな。
温泉街を歩いて、カモシカ像の左手へと進みます。
まさかこのカモシカとも、3週連続で会うとは(笑)
橋を渡って少し歩いたところに、沢口山登山口(日向山コース)がありました。
沢口山に登るには日向山コースと猿並平コースの2つの道があり、この2つのコースは山頂手前で合流。
日向山コースで登って猿並平コースで下る人が多いようで、まきchin隊もその道で歩きます。
歩き始めは、杉や雑木の入り混じる林の中を九十九折りに登ります。
結構な急斜面に付けられた九十九折りの道も、斜度は割と急。
250mほどぐい~っと登って尾根上に登り上げると、そこからは尾根上をひたすらまっすぐに登り上げる道に。
針葉樹や広葉樹が入り混じる林の中、ちょっとザレ気味な道を登ります。
沢口山は、寸又三山の中では一番歩く人が多いけど、その割には道はあまり明瞭でない気がする。。。
(でもこの山も、赤ペンキ印はいっぱい)
振り返れば、木立の向こうには朝日岳。
青空にクッキリ聳えてます!
こちらは前黒法師岳(最初は沢口山か、そこから続く稜線か?とか思ってた)。
前回、前々回と歩いた山が見えてて、なんだか嬉しい(^^
尾根上を登り上げていくと、ヤマイワカガミ群生地が登場。
緑のつやつやした葉っぱが尾根一面に広がっていて壮観です。
尾根上に上がったら多少は緩やかになるかと思ったら、割とずっと急坂な道が続きます。
岩がごつごつ出ているところも多い。
どっしり聳える針葉樹の間を抜けて登ります。
こんないかにも原生林なところもあれば、杉やヒノキの植林もあったりして、いろいろ入り混じっている感じ。
尾根に上がってから350mほど登り上げると、標高1,097mの小ピークの展望所に到着。
木立の中で展望ないじゃん、と思ったら
ありました、展望!
山並みの向こうに富士山が顔を出してました。
展望所を過ぎると、しばらくは広い尾根上を歩きます。
ここまで急坂続きだったけど、ようやく緩やかな道になってほっと一息。
朝日も射し込んで明るい尾根を、落ち葉踏みつつのんびり歩いていくと
木馬の段(きんまのだん)に到着。
このあたりの山って、尾根が少し緩やかになったところに、ナントカの段、という名前が付いていることが多い気がする。
木馬の段を過ぎると、道は再び急坂に。
丸太の階段が付けられた道を登って
猿並平コースが合流する富士見平に到着。
これでもか、というくらいに分岐の標識が整備されててすごい。道迷いでもあったのかな。
・・・富士見平という割には富士山見えないじゃん、と思ってたら、帰りに猿並平コースへ少し下ったところに富士山展望地がありました。
富士見平を過ぎると、あとは山頂目指して150mほど登ります。
ヒノキやカラマツ、アカマツが入り混じった尾根上の道。
尾根上の窪地には、鹿のぬた場。
泥濘地になっていて、鹿がここで泥浴びしているようで。
所々が掘り返されているのは、泥浴びした跡かな。
ぬた場を過ぎると再び急坂に。
大きなコブのある大木があったり。
倒木には、火の用心の標識。
この、消防ホースをリサイクルした火の用心標識は、朝日岳や前黒法師岳にもいっぱいあったのよね。
山頂直下は、すっかり落葉した広葉樹の林が広がる急斜面。
木の根や丸太の階段を登り上げて
稜線に出てきました!
左に行けば沢口山、右に行けば天水や山犬段に続く道。
標識の足元には、こんな火の用心の標識も。
火の始末に関する強い意志を感じますな。
そして標識から左手に歩いて1分ほどで
沢口山山頂に到着。
山頂にはベンチや東屋が整備されていて、びっくり。
そして山頂からは、北~東方面の展望が広がります!
右手のとんがった山は朝日岳、その奥には双耳峰の大無間山と大根沢山。
奥に見える白い山は聖岳かな。
聖岳の隣の光岳は、先週は白かったのに、この日は雪が融けて黒々してますねぇ。
朝日岳と大無間山の奥には、安倍奥の山並みが連なります。
あっちの山々も、この時期歩くにはいい山なんだよね。
安倍奥の山々の右手には、スッキリ聳える富士山!
こちらもだいぶ黒々してますな。
山頂には展望標識もばっちり整備。
3時間弱登ればこんな展望に出会えるとは、こりゃ沢口山は人気の山のはずですわ。
10分ほど山頂で景色を眺めたら、山頂を後にして稜線上の道を辿って天水へ。
ここで下山したら物足りなすぎるし、天水からも素晴らしい展望が見られるということだし、足を延ばします!
沢口山から天水へと向かう道も、歩く人は割と多いようで踏み跡は明瞭。
ちょいザレ気味な急坂を100mほど下っていくと
横沢ノ頭のコルに到着。
木立の向こうには朝日岳♪
この先、こんな感じで朝日岳や前黒法師岳を眺めつつ歩きます。
横沢ノ頭のコルを過ぎたら、緩やかにアップダウン繰り返しながら稜線上の道を辿ります。
ヒノキや杉、カラマツが入り混じる稜線は、所々苔むしていたり倒木が多かったりと、ほんのり深南部の雰囲気も。
広い尾根で、かつ踏み跡が落ち葉に隠れて不明瞭になるところもあるけど、ここもまたペンキ印完備にて迷うことはなし。
右手の木立の向こうには前黒法師岳。
先週はあの尾根を登ったんだなぁ、と思いながら目で辿るのもまた楽し(^^
ウツナシ峠を過ぎると、道は再び急坂に。
落ち葉踏み踏みぐい~っと。
なんだか可愛らしい木の実?が苔むした倒木の上に並んでたりして。
なんだこれは?!小人の仕業か?(^^
木の根が階段のように絡まりあった道を登り、最後に緩やかな狭い尾根の上に出てくると
天水に到着。
沢口山より100mほど高い小ピーク、ここは北側の展望がばーんと開けてます!
まず眺めるのは、寸又三山のうちの2座、前黒法師岳と朝日岳。
この2座を歩いてから、最後にここからその山々を眺めるって、もう最高じゃないですか(^^
朝日岳、アップ。
斜面が崩れてるのが目印になってわかりやすい。
その奥の大無間山と大根沢山は6年前に縦走したっけなぁ、と懐かしく思い出しつつ眺めます。
そしてこちらは前黒法師岳。
白ザレの頭って、ほんとに白ザレ斜面の上にある小ピークなんだな、とか思いつつ。
先週はあの尾根を登ったんだな。
前黒法師岳の左手には、丸盆岳、黒法師岳、バラ谷の頭と続く山並み。
こうやって見ると、前黒法師岳って確かに黒法師岳の前にある山なんだな。
それにしても深南部の山並み、かっこいい。
前黒法師岳からこの山並みをあるいて沢口岳に周回するルートがあるんだけど、いつかは歩きたい。
前黒法師岳の右奥には、冠雪した南アルプス南部の山並み。
奥の白い山は、聖岳と赤石岳かな。
その手前には、光岳と信濃俣、上河内岳ですかね。
久しく行けてないエリアです。
天水の小ピークには小さなベンチもあり、そこで腹ごしらえしつつ展望楽しみつつ。
スカッと晴れた天気も最高だし展望も最高、寸又三山の最後がここでよかった!
こんな素晴らしい大展望、もうずーっと眺めていられそうですが。
帰りの道のりもまだ長い、展望を目に焼き付けてから後ろ髪ひかれつつ下山開始です。
多少の登り返しもありつつも、帰りはざくざく下って早いですな。
稜線上には、広葉樹や針葉樹の巨木も多い。
こんな自然林もあれば植林も混じっていて、なかなか面白い。
そして山頂手前の崩壊地の上から、再び展望を楽しみます。
朝日岳から南アルプス南部の山々へと続く稜線、何度眺めてもよいですなぁ。。。
雄々しく聳える前黒法師岳がかっこいい。
いやー、すっかりこの山域のファンになっちゃいました。
山頂直下の分岐を過ぎ、左手の木立越しに前黒法師岳を眺めつつ下って行くと、富士見平に到着。
寸又峡へと下る道は、ここで日向山コースと猿並平コースに分岐、帰りは猿並平コースを下ります。
分岐から猿並平コースへと入ったところには、富士見平のとおり富士山が見える展望地がありました。
黒々とした富士山を眺めたら、ここから一気に750mほど下ります。
そしてこの道、かなりの急坂。
振り返って下ってきた道を見上げると、ちょっと絶望しそうなくらいの急斜面で、ここ登るのは嫌だなぁ、という感じ。
日向山コースはここまで急坂な道はなかったんだけど、こっちの道はすごいな。
所々で斜度が緩やかになり、南アルプス南部でよく見る常緑の灌木が生い茂っているところもありますが。
この山全体的にそうだけど、凄い急坂か超緩やかか、のどっちかしかなくて、程よい斜度の道があまりない印象。
そんな道をがっつり下って行くと、送電線の鉄塔が登場。
ここで急坂はほぼ終了。
あとは緩やかに、杉やヒノキの植林の中の道を下ります。
急斜面をトラバースする幅の狭い道を辿っていくと
最後は駐車場のすぐ脇の旅館の裏手に下って来て終了。
この日もたっぷり歩きました!
寸又三山の中では随一の展望の沢口山。
山頂からはもちろん、その先の天水からの展望も素晴らしかった。
朝日岳や前黒法師岳など歩いた山々を再び眺めることができたし、深南部の山々も間近に眺めることができたのも良かったです。
天気もスカッと晴れて遠くまで眺めることができて、最高でした(^^
歩く人の多い沢口山だけど、倒木や落枝も多く、少し荒れ気味だったような。
斜度も含めた道の歩きやすさで言えば、前黒法師岳のほうが良かったかな。
ともあれ、3週にわたって寸又三山山歩きを大満喫です♪
下山後は、この日も駐車場近くの翠紅苑の日帰り入浴へ(600円)。
そしてこの日は焼津ナイト、翌日は藤枝の田中城を散策してから帰宅、でありました(詳細は速報)。
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