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2023年11月29日 (水)

2023/11/25 寸又三山・朝日岳

静岡・寸又三山の一座、朝日岳へ。

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長い吊り橋を渡ってスタート、南アルプス深南部な山歩き。

===朝日岳===
2023/11/25(土):寸又峡駐車場(6:30)~猿並橋(6:55)~合地ボツ(9:15)~▲朝日岳(11:00-11:15)~合地ボツ(12:30)~猿並橋(14:00)~寸又峡駐車場(14:30)
歩行距離:11.2km
累積登高:1,550m
累積下降:1,550m
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2023/11/25 寸又三山・朝日岳

木曜日が祝日で飛び石連休なこの週末。
金曜日休んで四連休という人も多かったようですが、金曜は休めず、遠出は土日のみ。
強い冬型で日本海側や東北は雪で大荒れということで、太平洋側の山歩き。
そろそろ気温も低くなったので、ヒル出没エリアを歩くにはいい季節かな、と静岡・大井川の上流、寸又峡へ向かいます。

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向かったのは、寸又峡を起点に登る寸又三山の一座、朝日岳。
寸又峡温泉の入口には大きな駐車場があり、そこに車を停めて出発です。
#トイレあり。駐車料金は1日500円、帰りに徴収されました(GW、紅葉時期、年末年始のみ有料だそう)

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まずは温泉街を抜けて登山口を目指します。
カモシカの像のところで、寸又三山の一つ、沢口山への道が分岐してます。

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温泉街は、モミジの紅葉の赤が鮮やか(^^
紅葉はほぼ終盤だけど、モミジの赤が最後まで残っているようで。

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カモシカの像の先で、寸又峡といえばの"夢のつり橋"へと続く道から分岐して、朝日岳登山口方面へと続く林道に入ります。
さすが大人気の"夢のつり橋"、こんな朝早いのに、そっち方面に行く観光客が結構いたのはびっくり。
そして朝日岳方面へと向かうのは、もちろんまきchin隊のみです。

林道をしばらく緩やかに下り、最後に寸又川へ急な階段道を50mほど下ると

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猿並橋(さんなみはし)の吊り橋が登場。
長さ96m、高さ11mで夢のつり橋よりも一回り大きいそう。
そしてこの吊り橋、かなり揺れる!
しかも、ちょうど真ん中付近の踏板が1枚なくなっていて、そこだけ下がスケルトン状態、おっかなかった~(^^;

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吊り橋を渡り切ったところから、登山道が始まります。
崩落危険、通行禁止との注意書きがあったけど、これは観光客向けの注意書きだろうと判断して登山道へ。

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歩き始めて早速、狭くて急な尾根上の登山道へ。
岩がごつごつ出ていたり、木の根が絡まりあって階段のようになっている尾根上を100mほどぐい~っと登っていくと

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寸又川左岸林道に出てきました。
林道には大きな登山道案内板もあり、それを眺めて一息ついたら再び登山道へ。

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これがまた、なかなかのヤセ尾根急坂。
しかも巨大な倒木もあったりして。
いや~、深南部っぽいな。

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足元は、ちょっと岩っぽいというかザレっぽいというか。
これは確かに崩落危険な感じ。

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急坂尾根をぐい~っと登っていくと、眼下にはエメラルドグリーンの大間ダムと夢のつり橋。
紅葉のトップシーズンは、あの吊り橋を渡るのに数時間待つこともあるらしい。
この日も、朝早くから吊り橋を渡っている人が見えました。

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吊り橋を眺めたら、まだまだ続く急坂尾根道へと取りつきます。
急坂だけど、それほど大きな段差もなく細かく足運びできるので、意外と登りやすいかも?
あまり歩く人もいないのか、踏み跡は結構薄いけど、道を示す赤ペンキ印はあちこちにあるのであまり迷わず(もちろん注意は必要)。

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林道から300mほど登り上げたところで、ザレた急斜面のトラバースに。
踏み跡も薄く、しかも落ち葉が積もって滑りやすい道にはロープがしっかりかかってました。
これ、ロープがないとちょっとおっかない。

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ザレ場を過ぎると、そこから上は斜度が更に増し、浮石の多い道に。
しかも道には落ち葉がたっぷり積もっていて足元不明瞭、思わぬ段差に躓きそうになったり浮石踏んだり、となかなか歩きづらい。

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そんな道ですが、モミジの紅葉が目を和ませてくれます♪
他の広葉樹の紅葉はほぼ終わって落葉していたけど、標高900~1,000m付近にはモミジの紅葉がまだ残っていてくれました。

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紅葉に溶け込むように、南アルプス南部お馴染みの標識も。
この標識に出会うのもお久しぶり(^^

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寸又峡温泉のモミジがちょうど紅葉していたので、もう山の紅葉は終わってるだろうなぁ、と思っていたのですが。
思いもかけず、鮮やかなモミジに出会えて嬉しい!

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モミジに元気をもらって、ますます急になる斜面をぐい~っと登り上げていくと

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標高1,030mの小ピークに到着。
ここでようやく、木立の向こうに北西側の展望が開けます。

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木立を透かして眺めるのは、黒々と聳える前黒法師岳。
その奥は丸盆岳かな。

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小ピークから先は少し緩やかになるかと思いきや、全然斜度は変わらず。
落ち葉ざくざくの急坂を黙々と登ります。
なんだかだんだん急坂慣れしてきたかも(笑)

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登山道両脇の急斜面にも落ち葉がざっくざく。
所々のモミジの紅葉に癒されます(^^

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そして相変わらずの登りっぷり。
ここまで来ると、ちょっと楽しくなってきちゃうくらいの急坂。
ぐいぐい登るぞ~

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小ピークから先は少し広めの尾根上の道だったけど、いったん急斜面を九十九折り気味に巻く道に。
ここもまた踏み跡薄く幅狭く、足元崩れそうな道を登っていくと

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尾根上の合地ボツに到着。
標高1,232m、吊り橋からここまで800mほど登ってきました。
半分ちょいくらいは登ってきたかな。

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ここから先は、山頂から南西に伸びる尾根上を辿ります。
しばらくは明るい雑木林の中を緩やかに歩く道、ようやく一息つける道に!

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途中、展望台が2か所。
最初の展望台は木立に囲まれて展望ナシ、2つ目の展望台からは、辛うじて黒法師岳の奥に連なる丸盆岳や不動岳の山並みを眺めることができました。
稜線付近には雲がかかってるけど、どうにか眺めることができた南アルプス深南部の山並みです。

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この尾根は、5月にはアカヤシオやシロヤシオの花で彩られるそうで。
でもその頃はヒル出るしなぁ。。。ちょっと来る気にはなれない。
心の中で、アカヤシオ咲き乱れる景色を思い浮かべつつ急坂へ。
展望台を過ぎたあたりから山頂手前の栗山沢ノ頭までの400mは、この日一番の急坂が続きます。

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かなり狭い尾根上は岩や木の根がごつごつと絡まりあっていて、大きな段差はないけどとにかく急坂。
振り返るとちょっと怖いくらいの斜度。
しかも尾根の両側は切れ落ちているし。

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カラマツやシラビソに囲まれた尾根はちょいザレ気味なところもあり、なかなか気を遣います。
所々ロープがかかる箇所もあり。

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尾根はますます狭くなり、そしてますます急坂に。
アキレス腱が痛くなりそうな、というか痛くなる急坂を一息つきつつ登り上げていくと

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栗山沢ノ頭に到着。
特にピークというわけではないけど、ここでようやく急坂は終了。
山頂も近いぞ。

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そして道は、苔とシラビソの原生林の中へ。
ここで一気に、南アルプス深南部の雰囲気満点な道に!
いいねぇ、この雰囲気。最高。

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切り株に描かれた朝日岳山頂コチラの標識に導かれて、そんな原生林の道を辿ります。

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折しも山頂付近は雲の中へ、霧が漂って来てちょっと幻想的な感じ。
このしっとりした感じがまた堪らない。

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倒木も立木も苔に覆われた、深い緑の森。
そんな原生林をゆる~り歩いていくと

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朝日岳山頂に到着!
いやぁ、急坂しんどかった!

木立に囲まれた山頂は展望なし、まぁ山頂付近は雲の中だし、こんな天気の日に登るにはいいかな、という感じ。
しばし腹ごしらえ休憩したら、さっくり山頂を後にして下山開始です。

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それにしても山頂付近はほんといい雰囲気。
しーんとしずかで、霧が漂っていて、苔むしていて。
急坂を登り切った後のご褒美の景色ですな。

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栗山沢ノ頭を過ぎると、ひたすら急坂尾根を下ります。
急坂過ぎて、登りよりも下りの方が大変かも(^^;

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木立の隙間から、ガレた斜面を眺めつつ。
深南部はこんなとこが多い気がする。

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寸又峡こちら、の標識に導かれて下ります。
ただでさえ踏み跡薄い道が、落ち葉に覆われて更にわかりづらくなってるけど、こんな感じに印はあちこちに。

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下っていくと、再びモミジの紅葉ゾーンに突入。
明るい色合いに、ほっと癒されます♪

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紅葉の向こうに聳えているのは前黒法師岳かな。
こんな感じで木立の向こうに山並みを眺める道でほぼ展望はないけど、紅葉眺められたのでヨシ、だな。

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紅葉に目を和ませつつ、落ち葉の降り積もった道をざっくざっくと下ります。
急坂ザレに足を滑らせないように、石を蹴落とさないように気を付けつつではありますが、意外と下りは早いな。

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そして紅葉ゾーンでは、何度も足が止まっちゃいますね(^^

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晩秋の山歩きながら、鮮やかな紅葉に出会えてよかった!

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下りきって猿並橋を渡ったところから、登ってきた山並みを見上げます。
山頂はあのまだ奥だな。
今日一日、楽しませてくれてありがとう!

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そして紅葉の道をのんびり歩いて寸又峡に戻って終了。
温泉街に戻ってきたら人がいっぱいでびっくり、紅葉時期の寸又峡ってこんなに混んでるのか!という感じでした。
この日、山中では誰にも出会わなかったので、その落差もすごかったな(^^;

下山後は、駐車場近くの翠紅苑の日帰り入浴へ(600円)。
とろりとなめらかな美人づくりの湯にのんびり浸かって、ほっこり温まりました♪

最初から最後までほぼ急坂続きの道で、なかなかしんどかったけど、思ったよりは大変ではなかった気も。
踏み跡はかなり薄かったけど、大きな段差はほとんどなく歩きやすかった。
足元ばかり見て歩いてたら道をロストしそうだけど、ペンキ印はしっかりついているし、よく見ていれば迷うことなく歩ける道でした。

途中、ザレ斜面のトラバースや直登が何か所かあり、そこがちょっといやらしい感じだったかな。
狭い尾根上の道なので滑落注意でもあり。
ずっと木立の中で展望もほとんどない道だけど、それでも登りごたえはタップリ。
山頂付近の苔むしたシラビソ林は、南アルプス深南部そのもので最高。
大変だったけど楽しい山でした!

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