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2023年9月21日 (木)

2023/9/16-18 針ノ木岳周回縦走(2日目)

ピーカンの青空の下、針ノ木岳から種池山荘へ向けて天空の稜線歩き。

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針ノ木岳の向こうには、黒部や裏銀座の山並みが連なります!

===針ノ木小屋~針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~種池山荘===
2023/9/17(日):針ノ木小屋(4:55)~▲針ノ木岳(5:50-6:05)~▲スバリ岳(7:00-7:10)~▲赤沢岳(8:35-8:45)~▲鳴沢岳(9:40-9:45)~新越山荘(10:25-10:30)~種池山荘(12:35)
歩行距離:10.5km
累積登高:980m
累積下降:1,035m
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【速報】2023/9/16-18 北ア・針ノ木岳周回 ←クリックで詳細レポ表示
2023/9/16 扇沢~蓮華岳~針ノ木小屋 ←クリックで詳細レポ表示
2023/9/17 針ノ木小屋~針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~種池山荘
2023/9/18 種池山荘~扇沢 ←クリックで詳細レポ表示

前日、夜半まで雨が降っていたけど、早朝にはスッキリ晴れていい天気。
稜線や山頂で日の出を迎えようという人たちが3時や4時頃出発していきましたが、まきchin隊はやや明るくなり始めた5時前に出発です。

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右手には、爺ヶ岳や鹿島槍、白馬岳などの後立山の山並みがクッキリ。

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テン場を抜けてハイマツと灌木の中の岩場を過ぎると、針ノ木岳山頂手前で稜線に上がるまでは、岩壁の南斜面をトラバースで登ります。

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振り返れば、明け方の空に黒く聳える蓮華岳。
朝日は蓮華岳の向こうから登るのかな、空がオレンジ色に輝いてます!

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東斜面がほんのり染まりつつあるスバリ岳と赤沢岳。
今日はどんな夜明けかな、とワクワクしながらトラバース道をぐい~っと登ります。

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岩壁のトラバース道は、ザレ斜面の狭い道あり、ちょっとした岩場あり。
足元に注意しながら登りつつ、だんだんと明るくなってくる山並みを眺めつつ。

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後立山の山並みの上空が茜色に染まってきたころ、稜線に登り上げました。
ここで周囲の山並みを眺めつつ、日の出を待ちます。

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右奥の薬師岳や、その手前の赤牛岳が茜色に染まってきましたね~(^^
赤牛岳に続く水晶岳、鷲羽岳や野口五郎岳も茜色。

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薬師岳、アップ。
いつも白い山肌の薬師岳がほんのり赤く染まってて、明け方ならではの景色ですな。

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こちらは赤牛岳。
赤い山肌の赤牛岳は、朝日でますます赤くなってます!

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赤牛岳の奥に連なる、水晶岳と鷲羽岳。
その手前は不動岳に烏帽子岳、三ツ岳、野口五郎岳、みんな茜色♪

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槍穂もクッキリですな。
前日はずっと雲に覆われていたけど、この日はスッキリ晴れてます(^^

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そして、蓮華岳の向こうから昇る朝日。
眼下には、一面に広がる雲海!

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後立山の山並みもこのとおり。
朝の光に包まれて、全体がオレンジ色に輝いているようで。

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そして再び眺める、裏銀座に表銀座、槍穂、黒部の山々。
素晴らしい朝!

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日の出を眺めたら、ハイマツに囲まれた稜線上の道を辿って

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針ノ木岳山頂に到着!
早速、ぐるりと景色を眺めます。

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山頂の北側へと続く、これから歩く稜線。
その先には爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬の山並みが続いてます。

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山頂の北西には、どっしりと聳える立山、その右奥には剱岳。
剱岳はこちら側から見ると、鋭くとがった三角形ではなく、ごつごつした岩山に見えるんだな。

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立山の南側へと続く稜線上の五色ヶ原には、針ノ木岳の影が延びてます。
あちらはそろそろ紅葉始まってるかな。

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五色ヶ原や越中沢岳に続く、薬師岳や赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳などの黒部の山々。
その手前には裏銀座の山並みも♪

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裏銀座から烏帽子岳、不動岳、船窪岳と蓮華岳に続く稜線の向こうには、槍穂や表銀座の山並み。
いやもう、北アルプスの山並みが端から端までずら~り一望で凄すぎる。

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高く昇ってきた日に照らされる雲海も壮観。
見渡す限り広がる雲海は、どこまででも歩いて行けそうで。

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雲海の向こうには、八ヶ岳や富士山、南アルプスの山並みも浮かんでました。

素晴らしすぎる展望に、言葉も忘れてウットリ見入っちゃいました。
前に針ノ木岳に登ったのは14年前、その時はガスガス&雨で全く展望がなかったので、晴れた日にまた来たい、とずーっと思っていたのでした。
こんなに素晴らしい展望広がる朝に再訪することができて、大感激。

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さぁ、ではお楽しみの展望の稜線歩きに出発!
この日はずーっと、こんな展望を眺めながら歩きます。
楽しみすぎてゾクゾクするな。

針ノ木岳山頂からは、いったん150m下ります。
この道が、めちゃくちゃ急斜面でしかもザレ&岩で足元滑りやすく、かなりおっかない道。
踏み跡も狭く、うっかりしているとザレた岩壁を真っ逆さま、なので足元注意で下ります。

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そんな急斜面を下りつつ、足を止めて前方に続く稜線を眺めます。
この岩稜の雰囲気が、いかにもアルプスの稜線って感じ(^^

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左手には、立山と剱岳。
こちら側から眺める景色は、なかなか新鮮ですな。
あちら側から針ノ木岳の稜線を眺めたことは何度もあるんだけどな。

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急斜面を一気に150m下って、スバリ岳を見上げます。
スバリ岳への登りも、なかなかの岩稜ですな。

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こんな感じの岩場の道。
登ってみれば、それほど険しい道でもないかな。

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振り返って針ノ木岳を見上げます。
さきほど下ってきた道が、ザレた急坂の稜線上に九十九折りについてるのが見えますね~。
あんなとこによく道つけたな。

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スバリ岳手前の小スバリのピークから、スバリ岳山頂とその向こうの剱立山を眺めます。
岩稜の山並みの競演♪

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小スバリからはゆるりと稜線を辿って、スバリ岳山頂に到着。
ここもまた素晴らしい展望が広がります(^^

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何度も眺めちゃう、薬師岳や赤牛岳など黒部の山並み。
なかなか見られない黒部の山々を、こんなにずら~り眺めることができるなんて、幸せだなぁ。。。

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振り返って見上げる針ノ木岳は、黒々と聳えて迫力満点。

三連休の中日ということで、いつもは静かなこの稜線にも結構人がいっぱい。
山頂で一息ついている人も多いので、さっくり山頂を後にして先へと進みます。

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長野側は相変わらずの一面の雲海、谷にも雲がたぷたぷ溜まっていて、まさに雲上の稜線歩き。
気分爽快、仙人になったみたい♪

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スバリ岳からも、ガレた斜面を下ります。
次の赤沢岳へは、250m下って200m登り返し。
なかなかハードな道が続きます。

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足元の石を落とさないよう、なかなか気が抜けない道ですが、ずっと左手に見えている剱立山の山並みに癒されます♪
前日は立山方面は天気悪そうだったけど今日はスッキリいい天気、北アルプスはどこもかしこも稜線歩き日和!

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岩場&ザレの急斜面を下って、スバリ岳を見上げます。
針ノ木岳といいスバリ岳といい、この岩々っぷりが半端ないですな。

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スバリ岳からの250mの下りを過ぎると、赤沢岳へは、ハイマツの中のガレ道を登ります。
ここまでの岩場の急坂に比べれば、だいぶ穏やかな感じ。

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針ノ木岳やスバリ岳を背に、ぐい~っと登り上げて

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赤沢岳山頂に到着。

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赤沢岳は、この稜線上では一番立山に近いそうで。
心なしか、立山がより間近に見える気が?(^^

そして立山の斜面には、ロープウェイの駅が見えてました。
あんなとこに、どうやってロープウェイ架けたんだろ。

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針ノ木岳とスバリ岳の向こうには、薬師岳や赤牛岳、水晶岳と連なる黒部の山並み。
青く輝く黒部ダムも見えてきました!

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針ノ木岳の左手には、蓮華岳が穏やかに連なります。
岩だらけの稜線を歩いていると、たおやかな蓮華岳の山容に和みますね~(^^

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さて、では先へと進みます。
次のピークの鳴沢岳とこの赤沢岳の稜線の真下を、アルペンルートの関電トンネルが貫通しているそうで。
よくまぁ、こんな山を貫いてトンネル掘ったもんですな。

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左手の剱岳の前にこんもり聳える山は、黒部別山。
南東壁の大岩壁は、黒部の魔人とも呼ばれる大タテガビンですな。
遠目にも大迫力の岩壁。

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赤沢岳と鳴沢岳の間の道は、これまでに比べれば比較的穏やか。
アップダウン繰り返しつつ、ハイマツの中の稜線を辿ります。

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相変わらず大迫力な立山や剱岳に圧倒されつつ、何度も立ち止まって山並みを眺めつつ。
ゆる~り登り返して

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鳴沢岳山頂に到着。
ここまで来ると、いよいよ後立山の山並みが間近に迫ります!
双耳峰の鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬三山と連なる山並みがスッキリ美しい。

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鳴沢岳を過ぎると、ここまでほぼ北上していた稜線は北東に方向を変えて続きます。
山頂直下は岩場の急坂、そこを過ぎてハイマツやシャクナゲの中の道を下っていくと

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草付き斜面のトラバース道になり、ゆる~り歩いて新越山荘に到着です。
岩稜の稜線を通過してホッと一息、小屋でトイレを借りたりして一休みしたら、種池山荘へ向けて出発。

新越山荘から種池山荘までは、岩小屋沢岳を越え、アップダウンを繰り返しつつ稜線上の道を辿ります。
この区間が、意外と長くてしんどい。

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稜線の南側の草原を歩く道は風もなく蒸し暑いけど、北側は立山方面からの風が涼しくてとってもいい気持ち。
そんな稜線をゆる~り辿りつつ、だんだんと湧いてきた雲の向こうの針ノ木岳や蓮華岳を眺めつつ。

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目の前に続く後立山の山並みは、まだまだスッキリ晴れてますね。
いい景色だなぁ。

2023091762
この稜線からずーっと眺めている立山と剱岳もまだまだいい天気。
こんなにどこもかしこもずっと晴れてるだなんて、なんていい日なんだろう。

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湧き上がる雲の上の針ノ木岳や蓮華岳の眺めも、これはこれでステキ。
少しずつ形を変えていく雲を眺めているのも、また楽しいんだな。

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そんな景色を眺めつつ、ハイマツや灌木の中の稜線を辿って、岩小屋沢岳に到着。
だんだんと遠くなりつつある立山や剱岳のお姿を目に焼き付けます。

2023091765
岩小屋沢岳を過ぎれば、種池山荘を目指して歩くのみ。
ところがこれが、なかなか小屋が見えてこない。。。
緩やかに下る道なので、距離は結構あるんだろうな、とは思うけど、地味にしんどいぞ。

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ザレた急斜面の上の狭い道も何か所も。
道幅狭いし、斜面に向けて道が斜めってるし、なかなかおっかなくて気が抜けない。

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そんな道を下っていくと、道はいつしか灌木や針葉樹の木立の中へ。
こころなしか斜面が色づき始めているような?

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そんな木立越しに見上げる剱岳。
今日は一日中、カッコいいお姿を見せてくれてありがとう♪

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こちらは鹿島槍ヶ岳。かなり近くなってきましたね。
周囲の景色も変わって雰囲気も一変してきたなぁ、と思いつつ、木立の中の道をゆる~り下っていくと

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種池山荘と爺ヶ岳がようやく見えてきました!
・・・ってか、種池山荘までは最後は登りなのね(^^;

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ややアテが外れた感じではありましたが、最後は石畳の道を50mほど登って、ようやく種池山荘に到着です。
小屋の前には、鹿島槍ヶ岳方面から来た人、まきchin隊と同じく針ノ木方面から来た人、扇沢からの日帰りの人がいっぱいいました。
ここから3時間ほど下れば扇沢に戻れますが、せっかくの三連休なのでのんびり贅沢に過ごしましょ、ということでこの日は種池山荘泊(事前予約済)。

小屋に到着するのと同時に、谷から湧き上がる雲が稜線を覆いつくして、稜線はガスの中。
展望はないけど涼しいので、早速部屋に荷物を置いて小屋の前でノンビリ過ごします。

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すると14時頃に、なんと宿泊者限定でピザ販売、とのアナウンスあり(いつもあるのかどうかは不明)。
種池山荘のピザといえば、10時~12時の限定販売で大人気。
当然まきchin隊は昼ピザには間に合わなかったのですが、ありがたく午後ピザにありつくことができました。
生地がぱりっぱりで、美味しい!

2023091774
そしてこの日の夕飯はこんな感じ。
とっても美味しくいただきました(^^

種池山荘も宿泊者はまだ抑えているのか、この日は8畳ほどの部屋に2組4人のみ。
予約必須なのは、なかなか予定立てづらくて困る部分もあるけど、スペースに余裕をもって泊まれるのはありがたい。
静かで快適、昼間の大展望の余韻に浸りつつ、ぐっすり眠ることができました。

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コメント

素晴らしい景色の稜線漫歩で、リベンジ⁉️が叶って良かったですね🤩
今シーズンの特異な天候では山小屋泊のメリットが多々あり、前回の白馬や今回も大正解でしたね🤗
昨今の山小屋の状況も良く分かりました😅

投稿: 青空 | 2023年9月22日 (金) 11時18分

青空さん>
はい、念願のこの晴れた稜線を歩けて、ほんと嬉しかったです(^^
おっしゃるとおり、今シーズンは天候不安定なので、今回は2日間とも山小屋泊にしましたが、事前予約必須&宿泊者数減らしての運用ということで、快適に泊まることができました(宿泊料金値上がりもやむなし、ですね)。

投稿: まきchin | 2023年9月22日 (金) 18時52分

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