« 【速報】2023/9/16-18 北ア・針ノ木岳周回に行ってきました~ | トップページ | 2023/9/16-18 針ノ木岳周回縦走(2日目) »

2023年9月20日 (水)

2023/9/16-18 針ノ木岳周回縦走(1日目)

扇沢起点で、後立山連峰南端の針ノ木岳を周回縦走。

202309160
蓮華岳への登り道から仰ぎ見る、針ノ木岳とスバリ岳。

===扇沢~蓮華岳~針ノ木小屋===
2023/9/16(土):扇沢(5:45)~大沢小屋(7:00)~針ノ木峠(9:35-10:05)~▲蓮華岳(11:05-11:15)~針ノ木小屋(12:05)
歩行距離:8.9km
累積登高:1,440m
累積下降:340m
======

【速報】2023/9/16-18 北ア・針ノ木岳周回 ←クリックで詳細レポ表示
2023/9/16 扇沢~蓮華岳~針ノ木小屋
2023/9/17 針ノ木小屋~針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~種池山荘 ←クリックで詳細レポ表示
2023/9/18 種池山荘~扇沢  ←クリックで詳細レポ表示

今年のシルバーウィークは前半三連休、後半はただの土日。
できれば前半三連休でアルプスの稜線を歩きたい、と天気予報とにらめっこ。
長野側なら、雲多めながら中層の雲は少なく昼まで天気が持ちそう、でも昼過ぎには夕立がありそうな天気にて、できれば小屋泊で歩きたい感じ。そしてできるだけ人が少ないエリアがいい。
ならば、久しぶりの針ノ木エリアへ行こう、と針ノ木小屋と種池山荘を予約して出発です。
(針ノ木小屋は、直前キャンセルがあって前日に予約できました。今年の営業は9/17泊までで終了)

扇沢の有料駐車場には前夜入り。
金曜夜時点では有料駐車場はガラガラ、無料駐車場は8割くらいの入りでした。

202309161
早朝、出発前に上空を見上げると、雲の向こうにモルゲンロートの稜線♪
上空は低い雲に覆われてるけど、どうやら稜線は雲の上、これは稜線からの景色も期待できるかも(^^

202309162
すっかり明るくなってから、ターミナル横の針ノ木岳登山口から出発。
ここから針ノ木雪渓を登って針ノ木峠を目指します。
この道、3度ほど通ったことあるけどすべて下りだったので、登るのは今回が初めて。

202309163
登山口から途中の大沢小屋までは、木立の中の石ごろの道を歩きます。
道の両側から草木が迫ってきていて少々藪っぽい道は、緩やかな登り勾配。

202309164
歩き始めは、何度か関西電力の作業道を横切ります。

202309165
頭上を見上げると、雲の向こうに稜線が透けて見えてます。
朝イチの稜線は晴れてるんだな、あそこに上がるまで晴れててくれるかな。

202309166
関電トンネルの入口横を過ぎると、いよいよ山道に。
ブナ多めの林の中を歩いたり、ガレた涸れ沢を横切ったりしながら緩やかに高度を上げていくと

202309167
大沢小屋に到着。
今年はスタッフ不足により営業休止だそうで、ひっそり静まり返ってました。

一息ついたら、早々に小屋を後にして先へと進みます。
しばらく木立の中の道を辿っていくと

202309168
稜線まで続く針ノ木雪渓のある沢の、左岸の高巻き道に出てきました。
ここから稜線までは、視界開けた沢の中を歩きます。
早い時期ならばこの辺りから稜線までずーっと雪渓が続くのだけど、もう9月過ぎということで雪渓は消滅。
今回は、夏道の高巻き道を辿ります。

高巻き道は、ロープのかかる岩場あり、ハシゴあり、となかなかハードな道。
アップダウンもあって、下りに通るととっても面倒な道なんだけど、登りだとそれほど面倒でもないな。
道幅が狭い所も多く、足元注意で登っていくと

202309169
開けた沢の中へと降り立ちました。
河原には草原が広がっていて穏やかな雰囲気。
これから始まる急坂に備えて、河原で一息ついている人がちらほらと。

2023091610
振り返れば、下界に溜まる雲の上に爺ヶ岳が聳えてます。
その後ろの鹿島槍は雲に隠れて見えず。
今日は、爺ヶ岳くらいの標高なら雲もかからず晴れてるんだな。

2023091611 2023091612
2023091613
アザミ、ハクサンボウフウ、サラシナショウマ
草原にはトリカブトなども咲いていたけど、花々はほぼ終盤。

2023091614
そんな草原の中のガレ道を登り、沢にかかる橋を渡って右岸へ。
雪渓がなくなると小屋の方が橋を架け、小屋閉めの後に撤去されるそう。

2023091615
右岸に移ったところで、いよいよ本格的な急坂が始まります。
岩や流木がごろごろ転がる斜面をトラバースで登り上げる道は、これいったいどこ歩くの?てな感じでなかなかワイルド。

2023091616
かなりの急坂のトラバース道を、ひたすらぐい~っと登ります。
踏み跡のような道は幅もかなり狭く、所々丸太で補強されているけどザレてて崩れやすい。
しかもかなりの急坂ということで、アキレス腱に効く。。。(^^;

2023091617
そして再び渡渉して左岸へ。

2023091618
こんな岩場のよじ登り道もあります!
雪渓があれば、こんな道は登らずひたすら雪渓を辿るのみなんだけど。
雪渓がないとなかなかワイルドですな(笑)

2023091619
結構高度感のある岩場。
手がかり足がかりはしっかりあるけど、岩場歩きは久しぶりなので慎重に通過です。

2023091620
かなりの急坂続きで痺れる道ですが、一気に高度を上げることができるので効率いい道かも。
そんな道をぐい~っと登り上げつつ頭上を見上げれば、低く垂れこめていた雲がだんだんと上がって、うっすら稜線が見えてきているような。。。

2023091621
振り返れば、登ってきた沢の向こうに爺ヶ岳。
相変わらずスッキリ晴れていて、登れば上は晴れてるよ、と元気づけてくれるような(^^

2023091622
最終水場を過ぎ、岩場の道をよじ登っていくと、山頂直下のザレ斜面の九十九折りの道が見えてきて。
あと一息!

2023091623
ザレ斜面の九十九折りの道を登りつつ振り返れば、目線の高さに種池~爺ヶ岳の稜線が。
だいぶ登ってきた!

2023091624
そして頭上を見上げると、なんと青空が。
これはひょっとしたらひょっとするんじゃないか、とドキドキワクワク、逸る心を抑えつつ一歩一歩登り上げて

2023091625
針ノ木峠に到着!
扇沢から1,100m、一気に登ってきました(^^

2023091626
針ノ木峠から南側を眺めると、北葛岳~船窪岳と続く稜線が一望。
その向こうには大天井岳や燕岳、穂高の山並みも見えていて、思った以上の好展望(^^
南側はガスガスかと思ってたけど、山並み見えてて嬉しい!

2023091627
針ノ木小屋の向こうに聳える針ノ木岳も晴れている雰囲気。
これはまだまだお天気持ちそう♪

というわけで、小屋で受付を済ませたら、雨具と水だけ持って蓮華岳往復です。
小屋からは往復2時間ほど、雨降り出す前に帰ってこれるはず。

2023091628
針ノ木峠から少し登ったところから振り返ると、いよいよ針ノ木岳がお目見え。
まだ雲かからずにいてくれました(^^

2023091629
右手に広がるのは、船窪岳や不動岳、烏帽子岳から三ツ岳、野口五郎岳と続く裏銀座の山並み。
その左奥には、餓鬼岳、燕岳、大天井岳と表銀座の山並みも連なります♪
そして右奥には、赤牛岳や水晶岳、鷲羽岳まで見えていて、素晴らしい展望!

2023091630
振り返れば、青空にスッキリ聳える針ノ木岳とスバリ岳。
間近に眺める岩稜の稜線がカッコいい♪

2023091631
蓮華岳へと登る道は、小屋前から灌木の中の急坂を100mほど登ると、あとはハイマツの中の開けた稜線の中の道。
白ザレの穏やかな稜線が山頂まで続きます。

2023091634
針ノ木岳やスバリ岳を背に、稜線をゆる~りのんびり。
青空も広がってくれて、いやはや素晴らしい(^^

2023091636
左手には、岩小屋沢岳、種池、爺ヶ岳と続く稜線が連なります。
その奥の鹿島槍ヶ岳や白馬岳方面には雲かかってますねぇ。
稜線の更に奥の立山方面も雲の中かな。予報通りの天気だな。

2023091637
小屋から200m登り上げてニセピークを過ぎると、あとは緩やかにアップダウン繰り返しながら白ザレの稜線を辿ります。
ここらはほんと穏やかで気持ちの良い稜線。
初夏の時期には花々が咲き乱れる稜線です。

2023091638 2023091639
2023091640 2023091641
ウラシマツツジ、ミヤマダイコンソウ、オヤマソバ、コマクサ
今は花々はないけど、色づいた高山植物があちこちに♪
色とりどりの足元に、気分も浮き立ちます(^^

2023091642
以前蓮華岳の稜線を歩いたのは13年前、立山から薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、船窪岳と縦走してきたときだったな。
その時はガスガスで展望もほとんどなかったので、正直蓮華岳の稜線の記憶はあまりなし。
なので、今日はガスもかからず晴れていてくれて嬉しい!

2023091643
緑のハイマツの稜線の中に、所々紅葉した高山植物が彩りを添えてます。
まるでオレンジ色の大きなボールのようなオヤマソバの群落があちこちに。

2023091644
見下ろす斜面も色とりどり(^^
灌木の紅葉はまだまだだったけど、高山植物の紅葉はもう始まってます。

2023091645
そんな稜線をゆる~りのんびり。
背後に聳える、とんがった針ノ木岳を眺めつつ。

2023091646
山頂の一角に登り上げると、若一王子(にゃくいちおうじ)神社奥宮の祠がありました。
大町に里宮がある若一王子神社、こんなとこに奥宮があったとは!
早速手を合わせてご挨拶。

2023091647
そして先へと進んで、蓮華岳山頂に到着。
白ザレの穏やかな山頂です。

2023091648
山頂標識の先には三角点もありました。
大町方面に張り出すように聳える蓮華岳、雲がなければ大町市街が一望だろうな。

2023091649
北側には、翌日歩く岩小屋沢岳や種池、爺ヶ岳へと続く稜線が一望。
だいぶ雲が増えてきたけど、まだ稜線は見えていてくれました。

2023091650
南側の北葛岳や船窪岳方面も雲に沈みつつあり。
13年前は、あんなにアップダウンのある岩稜を歩いて蓮華岳まで登ってきたんだなぁ、なんて思いを馳せてみたり。

2023091651
ぐるりと景色を眺めて10分ほど過ごしたら、山頂を後にして下山開始。
午後には雨が降り出す予報なので、さっくり降りて小屋を目指します。

2023091652
帰りも鮮やかな紅葉の葉っぱに目を奪われます(^^
高山植物の紅葉って、こんなに鮮やかなんだな。
灌木の紅葉が始まる頃には、そっちに気を取られてあまり目に留まらなくなってしまう高山植物の紅葉、色鮮やかさを改めて実感。

2023091653
山小屋に下るまで、針ノ木岳はスッキリ晴れたお姿で聳えていてくれました。
稜線に雲もかからず、針ノ木岳を間近に眺めることができて、そして裏銀座・表銀座方面も見えていて。
お天気もってくれて大感謝、大満足です♪

2023091654
小屋に戻ったら、小屋前のベンチで景色眺めつつビールで乾杯。
針ノ木小屋は9/17泊までで営業終了、とのことで小屋締め前につきビールは早々に売り切れ。
蓮華岳へ登る前にゲットしておいてよかった♪

13時半過ぎに雨が降り出すまで、小屋の外でのんびり。
表銀座の山並みや槍穂も雲間にちらりと見えたりして、展望楽しみながらゆっくり過ごすことができました(^^
雨が降り出してからは、休憩室でのんびりまったり。

2023091655
そしてこの日の夕飯は、小屋スタッフのネパールの方が作るカレー♪
スパイシーでめちゃくちゃ美味しかった!

部屋は、10畳くらいの部屋に6人、とかなり余裕あり。
(消灯後に一人追加で入って来て、がさがさごそごそうるさかったけど。小屋着遅すぎでしょう。。。)
夜半まで雨が降っていたようですが、小屋の中は暖かく快適な夜でした。

人気ブログランキング ← ブログランキング参加中♪クリックよろしくです

|

« 【速報】2023/9/16-18 北ア・針ノ木岳周回に行ってきました~ | トップページ | 2023/9/16-18 針ノ木岳周回縦走(2日目) »

◇登山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 【速報】2023/9/16-18 北ア・針ノ木岳周回に行ってきました~ | トップページ | 2023/9/16-18 針ノ木岳周回縦走(2日目) »