2023/7/17 会津駒ヶ岳
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2023/7/17 会津駒ヶ岳
海の日三連休は、北東北は大雨、アルプスは北も中央もお天気イマイチ。
唯一天気がマシそうな南アルプスは人が集中しそうなので、行く気にはならず。
天気予報とにらめっこして、2日目は会津で城巡り、天気安定しそうな3日目は会津駒ヶ岳を登ります。
この三連休で3日目だけが好天予報ということで、百名山の会津駒ヶ岳は3日目はすごい混むんだろうなぁ、と滝沢登山口へ4時半過ぎに向かうと、登山口前の駐車スペースは既に満車で路駐の列。
登山口へ向かう道沿いのあちこちに小さな駐車スペースがあったので、登山口の500mほど手前のスペースにどうにか駐車です。
・・・いやはや、さすが百名山、さすが海の日三連休!!
#滝沢登山口にはトイレなし。国道から分岐して登山口へと向かう林道の入口にトイレあり。
#車は、路肩含めて100台くらいは駐車可かも。
駐車したところから10分ほど歩いていくと、登山口に到着。
この階段を登って登山道へ。
歩き始めは、ミズナラ林の中を登ります。
足元の登山道は、よく踏まれていて特に荒れたところもなし。
さすが百名山、なんか道がよく締まってるもんな。
尾根上に上がるまでの標高差300mほどは、九十九折りを繰り返しつつも、所々に急坂もあり。
まだ日が高く昇る前だけど、かなり蒸し暑くて汗だくだくで登ります。
そして尾根上に上がった標高1,350m付近から、ブナ林の中へ。
さすが会津、なブナ大木の林の中をぐい~っと。
風も少し通るようになって、ヤレヤレ(でも暑い!)。
途中、ガサガサと梢を揺らす音がして、熊か?!とドキッとしてたら、猿の群れが登場。
登山道を横切ったり、なんだか野太い声で鳴いてたりとちょっとおっかなかったので、足早に通過です。
標高1,650mの水場には、ベンチもあって皆さま休憩中。
まきchin隊も一息ついたら、先へと進みます。
ここから先は緩やかな道が続きます。
水場の少し手前くらいからシラビソ混じりの林になり、水場を過ぎるとシラビソやダケカンバ、笹の中の道へ。
木立が開けた箇所もしばしば登場、木陰を出ると暑い!
ダケカンバの大木もあちこちに。
白く涼やかな幹や梢を眺めて、気持ちだけでも涼を感じつつ。
そんな登山道から遠くに眺めるのは、日光連山。
空気も澄んでていい展望♪
が、木立の隙間から見上げる会津駒の山頂付近には雲が纏わりついている感じ。
こりゃ、稜線はガスの中かな。晴れないかなぁ。
所々にぬかるみもあり、木道や木段が整備された道をゆる~り登っていくと
標高1,970m付近でシラビソ林は終了、池塘が点在する湿原や草原の中に延びる木道を辿ります。
ここからは、高層湿原の広がる稜線歩き♪
ゴゼンタチバナ、ミヤマリンドウ、ネバリノギラン、キソチドリ
湿原にはいろんな花々が咲いてます。
キンコウカはまだつぼみだったけど、もう間もなく咲きそうな感じ。
のんびり木道を辿っていくと、駒ノ小屋直下の草原にはコバイケイソウがたくさん咲いてました。
そんな道をぐい~っと登って
駒ノ小屋に到着。
ここでトイレを借りて一息ついたら、会津駒ヶ岳へ向けて最後の一歩きに出発です。
小屋前の駒ノ大池の向こうには、どかーんと会津駒ヶ岳。。。のはずなんだけど、山頂方面はガスガスですな。
歩いているうちに晴れてくれたらいいんだけどなぁ。
ガスガスっぷりにちょっぴり意気消沈気味だけど、木道の周りに広がる湿原にはハクサンコザクラの大群落が広がっていて、気分を盛り上げてくれるのが嬉しい。
可愛らしいピンクの小さな花がいっぱい!
みんな、しゃきっと背を伸ばして、花もしっかり開いていて、元気いっぱい。
曇り空でちょっとどんよりした景色の中、このハクサンコザクラの群落があるところは、ぱぁっと明るくなったようで。
ピンクの群落に足を止めつつ、湿原の中を伸びる木道を辿ります。
晴れてたら、会津駒を正面に眺めながらの気分爽快な道なんだけどな。
そして、稜線上の木道から分岐して、山頂へと続く階段(超絶滑る!)を登っていくと
上空には時折青空が覗いたりして、天気回復に期待を持たせる感じ。
このままガスが晴れないならここで戻ってもいいかな、と思ってたけど、なんだか晴れそうな気もしたりして。
ならば、稜線上の木道を辿って、この先の中門岳まで足を延ばしますか!
山頂を囲むシャクナゲの木々には、花がちらほら。
色鮮やかな花に元気をもらって、先へと進みます。
会津駒ヶ岳から中門岳の間は、湿原が広がる穏やかな稜線歩き。
その稜線にはまだ雲がかかっていて、ほんとに晴れるんかいな、という感じ。
雲のおかげでだいぶ涼しいのはありがたいけど。
それでも、稜線の先にかかっている雲が切れてきて、日射しも射し込んできているような。
これはひょっとしてひょっとするかも?!と、ドキドキしながら木道を辿ります。
そんな木道沿いに広がるのは、ここもまたハクサンコザクラの大群落。
特に、少し窪地っぽくなっているところに密集して咲いていて見事。
そんな小さな花が、まるでピンク色の絨毯のように咲き乱れてます。
癒されるなぁ。。。
ガス多めで展望がないけど、足元のハクサンコザクラに見とれつつ歩いていくと
おまけに、稜線上に漂っていたガスがみるみるうちに晴れてきて。
これから歩く稜線も一望、太陽の日射しも射し込んで、緑の稜線がクッキリ鮮やか(^^
会津駒ヶ岳から稜線続きの大戸沢岳もこのとおり。
晴れるときは一気に晴れるんだなぁ、ちょっとびっくり。
歩いてきた稜線を振り返ります。
この、伸びやかに広がる稜線と緑の湿原、この景色を見たかったのでした♪
いやー、諦めないで中門岳に向けて歩いてきてよかった!
テンション急上昇、意気揚々と先に進みます。
緩やかにアップダウン繰り返しながら中門岳へと続く稜線は、まだ周囲に雲が残っていて、これはこれで迫力ある景色。
湿原に点在する池塘の青さに見とれつつ、目の前でもくもくと形を変えていく雲に目を奪われつつ。
ずーっとこんな伸びやかな高層湿原の稜線を歩けるのは、他にはあまりないんじゃないかな。
心穏やかに辿る稜線上の道です。
木道沿いには、ふわふわ綿毛のワタスゲがいっぱい。
風に吹かれてゆらゆら揺れてます。
チングルマもあちこちに♪
場所によってはもう綿毛になってるところもあり。
いやー、すっかり晴れましたね。
さきほどまでのガスガスのどんよりした景色とは打って変わって、鮮やかな色合いに溢れた高層湿原の中の道を歩きます。
景色が素晴らしすぎて、足がもう止まりまくり。
何と言っても、この空の青、池塘の青!
池に映る雲もまたステキ。
池のほとりにはベンチがあり、中門岳の標識もありました(が、ここが山頂ではない)。
そして、この池の青がまた素晴らしく美しい。
空よりも濃く深い青と、その水面のさざ波の美しさにしばらく見とれちゃいました。
さあ、ここまで来れば、中門岳へはあと一息。
木道を辿って歩いていくと
池塘が広がる中門岳山頂に到着です。
池塘の向こうには、歩いてきた稜線と会津駒の山頂が連なります!
広い湿原には大小様々な池塘があり、周囲のシラビソ林や青空や雲が映り込んで、なかなか幻想的な雰囲気。
池塘の青のグラデーションが美しすぎるな。
日本じゃないみたい!
まるで絵画のような景色が広がります。
青と緑と白の世界、色合いもくっきり鮮やか。
池塘の向こうに会津駒ヶ岳を眺めつつ、日が射したり翳ったりするたびに色合いを変える池塘や湿原を眺めつつ。
湧き上がる雲に隠れたり見えたりする大戸沢岳や三岩岳など周囲の山並みも壮大で。
これはほんと、時が経つのを忘れちゃいますね。。。
いつまででも眺めていられそうな景色です。
湿原をぐるりと歩ける木道沿いには、ワタスゲやチングルマ、イワイチョウがいっぱい。
可愛らしい花々にも癒されて、のんびり心穏やかなひと時を過ごすことができました。
さっきまでガスっていたためか、まだ人が少な目だったのも良かった!
そんな山頂でのんびり過ごしていたら人も増えてきたので、そろそろ下山開始。
遠くに見えるのは尾瀬の山並みかな。
ちょっと雲多めでよく見えないけど。
帰りもまた、ハクサンコザクラの群落に目を奪われます♪
お日様にキラキラ輝いて、行きとはまた違った美しさ(^^
会津駒ヶ岳~中門岳の稜線は、ほんと伸びやかで美しい高層湿原の道で。
ハクサンコザクラの大群落もそこかしこにあり、真っ青な池塘も点在していて、まさに天上の楽園でありました(^^
帰りは会津駒山頂を巻いて駒ノ小屋へ。
昼近くなってきて、登ってくる人とのすれ違いもかなり多い。
駒ノ大池の周りのベンチにも人がいっぱい。
皆さんそれぞれ、この景色を満喫中(^^
駒ノ大池から会津駒ヶ岳を仰ぎ見ます。
朝はガスガスで見えなかったこの景色、拝むことができてよかった!
山の神様、晴れてくれてありがとう~(^^
さて、ではさっくり下山開始。
なんだか下山しちゃうのがもったいないくらいの天気ですが。
下りつつも、なんども振り返って草原を眺めます。
この色合いが夏山だなぁ。。。
再びシラビソ林へ突入する前に、会津駒ヶ岳のお姿を見納め。
ありがとう、最高でした!
そして木立の中に入ってからは、ひたすら黙々と下るのみ。
駒ノ小屋泊まりの人達が登ってくるのとすれ違いつつ、シラビソ→ブナ→ミズナラ、と変わっていく林の中を下って終了です。
ガスガスから一転、青空広がる素晴らしい天気、という何とも劇的な会津駒ヶ岳でした。
青空の下の山頂稜線は、緑の湿原も青い池塘も、そして伸びやかな稜線の景色も素晴らしかった。
そして山頂稜線へと至る登山道は、会津の山にしては激坂もなく、よく踏まれていて歩きやすい道。
三連休唯一の好天予報日、かつ百名山ということもあり、早朝からかなりの人出でしたが、歩いているときはそれほど人とのすれ違いもなく、また山頂稜線もちょうどタイミングよくあまり人がいなくて、意外と静かな山歩きを楽しむことができました。
さすがは百名山。
久しぶりの会津駒ヶ岳、堪能しました。
下山後は、小豆温泉窓明の湯へ(700円)。
掛け流しの熱いお湯に浸かったら、会津若松の"めでたいや"のラーメンで腹ごしらえ(詳細は速報)、でありました。
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