2023/7/23 北八甲田・大岳環状ルートで周回
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2023/7/23 八甲田・大岳環状ルート
梅雨明け直後の北東北山歩き、2日目は北八甲田へ。
今年は、冬山スキーで2回、春山スキーで3回八甲田に来ているので、これで今年6回目の八甲田です(笑)
酸ヶ湯温泉の上の大駐車場は、3割ほどの入り。
さすがにこの時期は空いてますな。
人もまだ少な目でのんびりした雰囲気の中、準備して出発。
鳥居をくぐって登山道へ。
大岳環状ルートを反時計回りに歩きます。
歩き始めは、真新しい階段が整備されてました。
ぬかるんで歩きにくかったもんねぇ、百名山だし歩く人も多く道が荒れちゃうので、整備したのかな。
地獄湯の沢までは、木立の中の緩やかな道を歩きます。
木陰は涼しいかと思いきや、空気が籠って暑くて、早くも汗だくだく。
八甲田と言えば、火山性ガスが噴出していて時々事故が起きている場所でもあり。
登山道沿いにも、ガスが出ていて木が立ち枯れているところが1か所ありました。
こんな場所は、立ち止まらずにそそくさと通過です。
立ち枯れエリアを過ぎると、岩や木の根がごつごつと出た道へ。
ちょっと歩きづらい道を歩いていくと
右手の木立が切れて、南八甲田の山並みが!
・・・しかーし、櫛ヶ峯も駒ヶ峯も雲かかってますねぇ。
北八甲田も早く雲かかっちゃうかな。
地獄湯の沢までの木立の中の道は、景色も変わらず単調な道だからか、結構長く感じる。
そういえばそんな道だったなぁ、と思いながら黙々と歩いていくと
地獄湯の沢に到着。
硫化水素ガスや炭酸ガスが噴出しているこの沢、草木もなく鼻をつくような臭いが漂っていて、いかにも危険な感じ。
この日は風も弱いので、ガスが溜まってたらいやだなぁ、と気持ち足早に歩きます。
火山性ガスが噴出しているところは何も生えてないけど、イオウゴケという苔が生えてました。
モンローリップという別名があるらしく、確かによく見ると真っ赤な唇みたい(^^
そんな地獄感たっぷりな沢を通り抜けて、ようやく草や灌木が生えているエリアに到着してホッと一息。
ここから仙人岱までは、沢沿いの道を登ります。
背後に見える南八甲田は、やっぱりまだ雲の中。
雲、増えてるような。。。
岩ごろの沢沿いの道。
何度か沢を横切りつつ、ぐい~っと登っていくと、だんだんと道が緩やかになり
木道が出てくると、仙人岱に到着。
アオモリトドマツの木々に囲まれた湿原の中、さらさらと流れる小川沿いに続く木道を辿ります。
地獄から天国ですな。
視界が開けて、緑の湿原が広がって、爽やかな風が吹き抜けて。
小岳へ向けて延びる木道。
あれ、まだ小岳には雲かかってないんだな、と思っていたら
目指す大岳もこのとおり、スカッと晴れてます!
青空も広がってるし、もしかしたら今日はいい天気なんじゃ?
足取りも軽く、大岳へと向けて歩く道から小岳を見上げます。
夏の八甲田な景色ですな(^^
仙人岱から大岳の登りに取りつくまでの間には、花畑が広がってます。
この付近、雪が遅くまで残っているおかげで遅くまで花が咲いているそう。
ハクサンボウフウやミヤマキンポウゲ、ヨツバシオガマの花畑が広がります♪
チングルマの綿毛もあちこちに(^^
ふわふわの綿毛が風にゆらゆら揺れて、なんとも可愛らしい。
そんなお花畑の中の道をぐい~っと。
歩いているうちに青空も広がってきて、花々も一層キラキラ輝いて。
まきchin隊の心もウキウキ。
イワオトギリ、コイワカガミ、ヒナザクラ、アオノツガザクラ
様々な高山植物が咲き乱れていて、何度も足が止まっちゃう。
窪地には満開のチングルマがみっしり。
遠くから見ると、白い絨毯みたい。
そんな花畑の中の池塘に映る、逆さ大岳。
花々と景色をゆっくり楽しんで、天上の花畑を満喫です♪
花畑を過ぎれば、いよいよ大岳への登りに取りつきます。
アオモリトドマツの林の中をぐい~っと登っていくと
100mほど登ったところで林は終了、草原と灌木の中の岩ごろの道を九十九折りに登ります。
登りつつも振り返れば、なんと、スッキリ晴れた南八甲田の山並みがずら~り。
仙人岱や硫黄岳の向こうには、乗鞍岳や赤倉岳、駒ヶ峯、櫛ヶ峯が一望。
朝イチは雲の中だったのに、と嬉しい驚き。
今年の3月に春スキーで来た、逆川岳と横岳、櫛ヶ峯。
歩いて滑ったのはあの辺かな、と目で辿るのも楽し。
そんな景色を眺めつつ、岩ごろの道を登ります。
スッキリ晴れた青空が広がっていて、テンション上がりますね~(^^
日射しは強いけど、吹き抜ける風が涼しくていい感じ。
鏡沼から大岳山頂へは、段差の大きな階段が続きます。
立ち止まって南八甲田の山並みを眺めつつ、息を整えつつ。
ミヤマハンショウヅル、ミヤマホツツジ
道沿いに咲く花々を眺めつつ、ぐい~っと登り上げて
大岳山頂に到着。
雲多めだけど、ガスもかからず晴れててくれて嬉しい!
山頂の東側にある大岳火口の向こうには、高田大岳と雛岳が見えてます。
こちらも今年の冬と春に滑ったお山たち。
西側には、ウサギギクやヨツバシオガマの花畑の向こうに、ロープウェイ山頂駅のある田茂萢岳。
そんな景色を眺めつつ、涼しい風が吹き抜ける山頂で一休み。
まだ人も少なくて、のんびり過ごすことができました。
トンボがたくさん飛んでるおかげで、うるさい虫がいないのもよかった!
さて、では山頂を後にして下山開始。
正面に井戸岳や赤倉岳を眺めつつ、ガレた道を下ります。
眼下には、これから歩く毛無岱の湿原が広がります。
今日は湿原歩きも気持ちいいだろうな、とワクワク。
山頂から150m弱を一気に下って、大岳避難小屋に到着です。
ここでトイレを借りて一息ついたら、毛無岱へ向けて先へと進みます。
右手に井戸岳と赤倉岳を見上げつつ。
この山を見ると、春スキーで来て板担いで登った時に、爆風で吹き飛ばされそうになったことを思い出すんだよな。。。(笑)
名残惜しく、大岳を見上げつつ下ります。
毛無岱に行くまで晴れてておくれよ~
そして大岳避難小屋から毛無岱までは、笹が生い茂る道を下ります。
まだ刈払いされていないのか、笹がわしわしと覆いかぶさっててちょっとうっとおしい。
足元にはギンリョウソウ。
眼玉に睨まれてるみたいでおっかない。
風も通らず蒸し暑い道を黙々と下っていくと
スカッと開けた上毛無岱に出てきました!
爽快な景色と涼やかな風!
木道沿いにはキンコウカやワタスゲがいっぱい。
金色の小さな星のようなキンコウカが、お日様の光を浴びて湿原の中でキラキラ輝いているようで。
湿原の向こうには南八甲田もこのとおり。
いやー、朝の雲のかかりっぷりからは想像もできなかった好展望。
山の天気は、ほんと行ってみないとわからないもんですな。
途中のベンチで一休みしつつ、夏空に聳える大岳と井戸岳を見上げます。
上毛無岱から眺める大岳は迫力満点。
風にさやさや揺れる湿原と周囲の山並みを眺めていると、時が経つのを忘れちゃいますね。。。
この道、足を止めずに歩けようか。
のんびり歩いて、何度も立ち止まって景色を眺めて癒されて。
上毛無岱を過ぎると、下毛無岱へと下る急坂の階段が登場。
眼下に広がる下毛無岱を眺めつつ下ります。
到着した下毛無岱には、木道沿いに池塘が点在。
ちょっと雲多めなので、青空映して真っ青な池、というわけにはいかないけど、湧き上がる雲が映るさまもまたヨシ。
下毛無岱にもキンコウカがいっぱい咲いてます。
黄色の絨毯みたい(^^
キンコウカの湿原越しに見上げる田茂萢岳。
ロープウェイ山頂駅の放送がここまで聞こえてくるのが面白い。
夏の高層湿原、最高です。
秋の紅葉も素晴らしいけど、高山植物が咲く夏も素晴らしい。
吹き抜ける風も爽やかだし。
湿原の向こうに南八甲田を眺めつつ、下毛無岱をのんびり歩きます。
なんとも穏やかな景色。
振り返って眺める大岳と井戸岳、赤倉岳。
ここまでずーっと晴れてるとはびっくりです。
ステキな景色を見せてくれて感謝。
名残惜しく毛無岱を後にしたら、アオモリトドマツやブナの林の中を下って酸ヶ湯温泉へ。
何度か沢を横切る時のアップダウンが少々面倒だけど、それほど斜度はなく、道幅も広く整備された道を辿って下山、です。
下界は猛暑の一日でしたが、仙人岱や毛無岱の湿原や大岳山頂は爽やかな風が吹き抜けて涼しく、気持ちよく歩くことができました。
昨年ほどではなかったけど、湿原にはキンコウカもたくさん咲いていて、黄色の絨毯が見事。
もしかしたらこの日はガスの中の山歩きかな、と思っていたのだけど、予想に反してずーっと雲はかからず、青空の下を歩けて良かった。
遠くの山並みは見えなかったけど、北八甲田や南八甲田の山並みを存分に楽しむことができました。
下山後は、ホテル城ヶ倉の日帰り入浴へ(1,000円)。
さらっとしたかけ流しのお湯にのんびり浸かったら、青森市内の"ひらこや きぼし"でラーメンに舌鼓(詳細は速報)。
青森満喫です。
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