2023/7/22 裏岩手・源太ヶ岳~三ツ石山周回
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2023/7/22 源太ヶ岳~三ツ石山周回
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関東・東北が梅雨明けしたこの週末。
アルプス行こうかと思ったけど、猛暑の影響か午後は天気が崩れそうだったので回避。
北東北の高い山を、早朝出発で天気の安定している午前中に歩こう、と土曜日は裏岩手へ。
松川温泉を起点に、反時計回りで源太ヶ岳~三ツ石山を歩きます。
松川温泉の登山者駐車場には5時過ぎに到着。
ここが一番混むのは紅葉の時期につき、今の時期はガラ空きで先行車は1台のみ(紅葉の時期は早朝もしくは前の晩には満車)。
いやはや、のんびりしててよいですな。
#駐車場には水洗トイレあり。30台くらい駐車可。
のんびり準備したら、峡雲荘の前を通りすぎて、道路を渡って源太ヶ岳登山口から出発。
先行の単独の方は三ツ石山方面へと向かったので、本日この道を歩くのはまきchin隊が初、です。
先に人が歩いていない道は、ちょっとドキドキしますな。
登山口のすぐ近くにある発電設備の脇を抜けると、ブナ林の中の緩やかな道へ。
見た目は涼やかなブナ林だけど、空気がこもって蒸し暑い!
早くも汗だくだく。
登山道は、所々にぬかるみあり。
そんな所には木道や切りそろえた丸太が敷き詰められていて、それを辿って歩きます。
だいぶ年期の入った木道&丸太なので、かなり滑るけど(^^;
鳥の囀りが響き渡る森に朝日が射し込んで、なんだか絵画のような景色にウットリ♪
途中の丸森川には立派な橋。
ここ最近の大雨のせいか、ちょっと水量多い気が?
そして丸森川を過ぎると、本格的な登りが始まります。
ブナ大木の間を抜けて、木の根が階段のように絡み合った道をぐい~っと。
サンカヨウ(実)、モミジカラマツ
マイヅルソウやユキザサも実が付きつつあり、季節の移ろいを感じますねぇ。
そんな木立の中の道を登っていくと、木立の切れ間からは雲海に浮かぶ岩手山が♪
今日は早い時間に雲が湧いてくる予報だけど、まだ大丈夫そうですな。
展望地を過ぎて更に登っていくと、水場が登場。
八幡平の冷たい湧水でクールダウン。
水場を過ぎると、周囲の木立はダケカンバが中心になり、雰囲気一変。
足元は、湿った岩がごろごろと積み重なってちょっと滑りやすく、しかも所々沢のようになっているところもあり、足元注意で登っていくと
少し斜度が緩やかになり、そして前方には源太ヶ岳の斜面が見えてきました。
しばらく歩いていくと、大深山荘へと続くトラバース道との分岐に到着です。
分岐を過ぎれば、源太ヶ岳へ向けて笹と灌木、草原の斜面をトラバースで登るガレ道へ。
木立の中から、日射しが照り付ける道に出てきて暑さ倍増(^^;
左手には雲海に浮かぶ岩手山。
まだ晴れててくれるのが嬉しくて、立ち止まっては何度も眺めちゃう。
眼下に広がる一面の雲海も、なかなか壮観で。
登山道の両側に広がる草原にはお花畑が点在。
マルバダケブキの鮮やかな黄色の花が、元気いっぱいにもりもり咲いていて。
草の緑と空の青が似合う花ですな(^^
ウサギギク、ハクサンボウフウ、ミヤマカラマツ、ムシトリスミレ
大小様々な花がいっぱい咲いていて、とっても賑やかな道。
源太ヶ岳山頂に到着(最高点は、ここより少し先)。
ここまで来ると、これから歩く稜線がずら~り一望です。
そしてようやく稜線上に上がって、風が通り抜けて涼しくていい気持ち(^^
小畚山から三ツ石山へと続く稜線の向こうには、秋田駒ヶ岳や乳頭山が連なります。
八幡平から裏岩手縦走路を歩いて乳頭山、秋田駒まで歩いたのは8年前だったか、と思い出しつつ眺めます。
さて、では稜線歩きに出発!
右手に眺めるのは八幡平の山並みですな。
平ら過ぎて、どのへんが八幡平山頂なのかよくわからないけど(^^
アザミ、クルマユリ
源太ヶ岳から先は、足元の草はまだ刈払いされてなくて、朝露タップリの草がかぶさってきてパンツの裾がびしょ濡れ。
そんな緑一色の稜線に、鮮やかな色合いのクルマユリが点々と咲いていて目を惹きますね~(^^
大深岳へと続く稜線は、視界が開けて穏やかな道。
雲上の稜線を気持ちよく歩きます♪
稜線上を歩きつつ眺める秋田駒方面には、早くも雲が湧きつつあり。
いやぁ、夏だなぁ。
途中、大深山荘へと下る道を右に分けて歩いていくと、大深岳に到着。
灌木に囲まれた山頂で展望はなし、三角点にタッチしたら先へと進みます。
大深岳からは、いったん200mほど下って小畚山へ150m弱登り返し。
これが唯一面倒なとこなんだよなぁ、と思いつつ、目の前に三ツ石山へと続く稜線を眺めてちょっとウキウキしつつ。
左手には、源太ヶ岳と岩手山。
岩手山にはだいぶ雲が纏わりついているけど、でもまだ頑張ってます!
そして大深岳から下り始めてすぐに、関東森や八瀬森山荘へと続く裏岩手縦走路の分岐に到着。
右手に続く裏岩手の稜線を目で辿りつつも、やはり目を惹くのは三ツ石山から大松倉山、黒倉山、岩手山と続く稜線。
八幡平から乳頭山や秋田駒ヶ岳、そして岩手山までみんな稜線でつながってるんだなぁ、なんて思いつつ眺めます。
さて、分岐を過ぎれば、急斜面の九十九折りの道を下ります。
見上げれば、スカッと晴れた青空に流れる白い雲と一面緑の斜面の取り合わせが、いかにも夏山で。
目の前には小畚山と三ツ石山。
あんなに下るのか。。。と道を目で辿っては、ちょっとげんなりしたり(笑)
いやいや、これも、稜線歩きをピリッと引き締めるスパイスでしょう。
ハナニガナ、シロバナニガナ、カンチコウゾリナ、アキノキリンソウ
この道もまだ刈払い前にて足元には草がわさわさと。
でもその分、花々もいっぱい。
そんな道を200m下りきって振り返ります。
さっきまで歩いていた稜線が遥か上に見えるぞ。
そして向かうは小畚山。
あの上まで登れば、三ツ石山までは再び穏やかな稜線歩きが待っている!
鞍部からは木立の中を歩き、そして最後は少し岩がちな道を九十九折りに登り上げて
小畚山に到着。
源太ヶ岳から歩いてきた稜線が一望です。
こうやって、歩いてきた稜線を眺められるだなんて最高だな。
岩手山はこのとおり。
だいぶがんばって姿を見せていてくれてたけど、もうそろそろ限界かな。
こっちの稜線は晴れててくれたらいいけどな。
小畚山で一息ついたら、三ツ石山へ向けてこれまた爽快な稜線歩きへ出発。
秋の紅葉時期には、小畚山手前の鞍部から先は紅葉の絨毯が広がる道ですが、この時期は緑一色、でもこの伸びやかな稜線がとっても気持ちよい。
そしておまけに、ここまで1人とすれ違っただけで誰もいない!
こんな伸びやかな稜線を2人占めだなんて、ほんと贅沢。
静かで涼しくて、景色もよくて。
この静けさと伸びやかさに癒される。
ミヤマホツツジ、ミヤマダイコンソウ、ミネウスユキソウ、ミヤマリンドウ
青い星のようなミヤマリンドウや、白い星のようなミネウスユキソウがあちこちに咲いていて、とっても可愛らしい。
そんな稜線上の道を、のんびりゆる~り。
三ツ石山山頂の岩の上に人がいるのがちらほら見えるのは、奥産道から三ツ石山往復の人達かな。
途中の池塘(三ツ沼?)は、青空映して青く輝いて。
そして池にはオタマジャクシがいっぱい!
池のほとりにはニッコウキスゲもちらほら。
花や景色を楽しみつつ、のんびりと歩いていくと
三ツ石山直下で、突如として大きな岩が積み重なった岩場が登場。
ここまでず~っと穏やかな道だったのに、ここでいきなりこんな荒々しい岩場がでてくるなんて不思議だなぁ、と思いながら、岩場を巻いて歩いていくと
三ツ石山山頂、到着。
歩いてきた稜線は湧き上がってきた雲に今にも飲み込まれそう。
そして岩手山はすっかり雲の中でした。
それでも、ここまで天気が持ってくれるとは思ってなかったので、大感謝です(^^
山頂で、腹ごしらえがてら一息ついたら、さっくり下山開始。
山頂直下の三ツ石山荘までは、ここまでの道とは一変、ちょっとガレ気味な道が続きます。
ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ
ハクサンフウロは今年お初だな。
道沿いには、ニッコウキスゲやハクサンボウフウがあちこちに咲いていて。
そんな花々にも癒されつつ、200m弱を一気に下って
三ツ石山荘に到着です。
かなり立派な小屋で、冬季は薪をかついでここに泊まりに来る人も多いとか。
小屋の前から見上げる三ツ石山。
展望開けた道はここで終了です。
三ツ石山荘から松川温泉までは、展望のないシラビソ林の中を下ります。
足歩き始めは緩やかな道、そして元がぬかるんでいる箇所も多く、足元注意でひたすら黙々と歩くのみ。
道沿いの木々には、こんな山スキーツアー標識がつけられてたりして。
244番、っていったいどこが起点でどこが終点なんだろう?
標高1,100m付近を過ぎると、松川温泉までの標高差300mほどはやや斜度が増した道を下ります。
林も、アカマツやカラマツ、ブナ混じりになり、所々階段が整備された道を下っていくと松川温泉に到着です。
涼を求めて向かった裏岩手・源太ヶ岳と三ツ石山をつなぐ稜線の上は、期待通り涼しくてとっても快適。
雲が早めに湧く予報だったけど、岩手山はかなり頑張って姿を見せてくれていたし、稜線上がガスることもなく、終始展望を楽しみつつ歩くことができました。
紅葉時期は(特に最近は)人多すぎなエリアですが、この時期はとっても人が少なくて、三ツ石山までの間にすれ違ったのは単独3人くらいだったかな。
三ツ石山周辺はさすがに何人かいたけど、それでも数えるほど。
花もいっぱいだったし、静かな道を気持ちよく歩くことができました♪
下山後は、八幡平ハイツの日帰り入浴へ(630円→割引券使用で半額)。
広いお風呂にのんびり浸かったら、翌日に備えて青森に移動、この日は青森ナイト満喫でした(詳細は速報へ)。
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