2023/6/18 村山葉山
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2023/6/18 村山葉山
この日は、鳥海山にハクサンイチゲを見に行こうかと思っていたのだけど、生憎山形県北部は雨模様。
ならば、と少し南下して、寒河江の村山葉山へ。
風がやや強めだけど、葉山であれば雲もかからないかな、ということで。
県内には、村山葉山、長井葉山、上山葉山、鶴岡葉山と4つの葉山があり、その一座。
登山口は四方にありますが、今回は一番メジャーな寒河江側の葉山市民荘からの畑コースで登ります。
寒河江から舗装された道を走っていくと、葉山市民荘に到着。
広い駐車場もあるし、葉山市民荘のトイレは24時間使えるし、なんだかすごいぞ。
葉山市民荘の前には、里の名水・やまがた百選の一つ、長命水が湧き出てます。
この水を汲みに来る人が、朝からひっきりなしに訪れててこれまたびっくり。
市民荘の周りには、クリンソウが咲いてます♪
鮮やかな花を眺めてまきchin隊も元気いっぱい、葉山目指して出発です。
市民荘から伸びる砂利道を歩いていくと、開けた草地の広がるキャンプ場跡地に出てきました。
トイレや水場の跡も残ってたりして、まだ整備すれば使えそうな感じ。
キャンプ場跡地を通り過ぎたら登山道へ。
登山道を歩き始めた直後、タヌキが前を横切ってびっくり。
いや、タヌキでよかった(笑)
道沿いには、タニウツギやオオカメノキが咲いてます。
タニウツギの柔らかなピンク色が可愛らしい。
谷地形の中を登る道は、ちょっと空気が籠って蒸し暑い。
それでも思ったより虫が少なくて助かる~
クルマバソウ、サワハコベ、オドリコソウ、ズダヤクシュ
足元には、小さな花々がいっぱい。
この時期は、こういう白くて小さな花がたくさん咲きますね(^^
谷の中の道は、何度か林道跡を横切りつつ登っていきます。
サンカヨウ、ユキザサ
雑木林の中に咲くこんな花々を眺めながら100mほど登っていくと
ブナ林の中に出てきました!
ここから稜線に上がるまでは、こんなブナ美林の中をゆる~り登ります。
ブナ最高。
登山道沿いには、古びた標識も。
葉山山頂、じゃなくて奥の院に至る、なのね。
さすが、古くからの信仰の山ですな。
ブナ美林の尾根上を登る道は、急なところはなく、終始緩やかでとっても歩きやすい。
木漏れ日に照らされるブナの木々も美しくて、歩きつつもウットリ見とれちゃいます。
早春も秋もキレイだろうなぁ。
豪雪地帯なのに、スッキリまっすぐ伸びたブナ大木が多くて、見事なブナ林です。
ギンリョウソウ、タケシマラン、ツバメオモト、マイヅルソウ
春から初夏にかけて咲く花々もいっぱい。
真っ白で透き通ったギンリョウソウが、あちこちからにょきにょきと顔を出していて、なんだかユーモラスで。
ブナ林の中は、風が通ってとっても涼しくて爽やか。
ブナに癒されつつ、気持ちよく歩きます。
稜線が近くなってくると、ブナ以外の木々も登場。
頭上には、小さな鈴のような形のサラサドウダンがいっぱい咲いてて和みますね~(^^
足元にはマイヅルソウの絨毯♪
花いっぱいの道にウキウキしながら登っていくと
稜線上の道に出てきました。
ここからは、小僧森、大僧森、葉山といくつもピークを越えつつ、稜線を辿って奥ノ院を目指します。
ツマトリソウ、ミツバオウレン。チングルマもちらほら。
木道沿いに咲く小さな花々を眺めつつ。
こんな穏やかな道が続くのかと思いきや
ロープのかかる岩場が登場。
おぉ、結構ガッツリした稜線なのね。
この稜線、爆裂火口の外輪山火口壁だそうで、右手は切れ落ちていて幅も狭い道。
そんな道で目を楽しませてくれるのは
ゴゼンタチバナやアカモノの大群落!
特にアカモノが、これでもか、というくらいにびっしり咲いてて壮観。
アカモノロードを歩いていくと、小僧森に到着。
晴れてれば村山方面が一望なんだろうけど、この日は靄がすごくて展望なし。。
というわけで、さっくり小僧森を後にして先へと進みます。
小僧森から大僧森までは、50m弱下って50m強登る、という地味なアップダウンの道。
稜線の直下にはまだ残雪があり、さすが豪雪地帯だな、という感じ。
残雪のキワには、シラネアオイがもしゃもしゃ咲いてます。
この花もまた、存在感ありますねぇ(^^
地味なアップダウンだけど、ロープがかかる急坂もあり。
あと、足元がぬかるんだ箇所も多く、意外とめんどくさい。
ゴゼンタチバナ、アカモノ、ミヤマキンバイ、ハクサンチドリ
靄ってて遠望が利かず、展望は楽しめない道だけど、その分足元の花々を楽しみつつ歩きます♪
いやー、すごいな、アカモノ。
こんなにもしゃもしゃびっしり咲いてるのは初めて見たかも(^^
そんな道をのんびり歩いていくと、大僧森に到着。
ここは灌木の中なので展望はなし。
大僧森を過ぎてもまだまだ続く、狭い稜線上のアップダウンの道。
アップダウン飽きてきた。。。
前方にはようやく奥の院の建つピークが見えてきて、なんとなくホッとした気分になってみたり。
奥の院から続く稜線は、以前登った村山側の山の内口からの道ですな。
そして山頂手前では、大岩が積み重なった大つぼ石が登場。
目の前には葉山山頂がどかーんと聳えます。
そして葉山の奥には、月山!
晴れてたら、残雪の斜面がくっきり見えるところなんだろうけど、この日はあいにくの靄。
それでもなんとか月山を拝むことができました。
大つぼ石からは、再び少し下って登り返し。
斜面をトラバースするように付けられた道はひときわ狭くなり、足元注意で歩いていくと
葉山山頂に到着。
開けた山頂には一等三角点もありました。
山頂からは、山形県内の日本百名山6座(月山、大朝日岳、鳥海山、蔵王山、飯豊山、吾妻山)が全て見えるそうだけど、この日は月山がうっすら見えるのみ、でした。
もうここまででいいかな~、とちょっと思いつつも、奥ノ院まではあとほんのひと歩き。
もうちょい頑張りますか。
奥ノ院直下にはまだ残雪が。
雪を踏み踏み登り、山の内口からの道を合わせて歩いていくと
奥ノ院に到着です。
修験道が全盛の時代は、慈恩寺の奥の院として山伏たちの聖地だったそう。
が、そもそもは1200年以上前に白磐神が勧請された白磐神社だとか。
歴史を感じますねぇ。
奥ノ院から、歩いてきた稜線を振り返ります。
手前は葉山山頂、その奥へと続く稜線を歩いてきたんだな。
こちらは、東側に続く山の内口からの稜線。
7年前の紅葉の時期に歩いた稜線です。
景色を眺めていたら、ここから少し下ったところにある沼でミツガシワが咲いてますよ~、との情報をいただき、そちらに寄り道。
奥ノ院から肘折コース方面に少し下ると
小さなトンボ沼に到着。
ミツガシワが咲く沼の向こうに見えているのは葉山山頂ですな。
沼にはミツガシワがいっぱい咲いてました。
やや終わりかけだけど、辛うじて咲いててくれてよかった(^^
沼にはカエルの卵がいっぱい。
そして沼のほとりには白い泡がもりもり付いているところが何か所もあり、どうやら親カエルはその泡の中にいるようで。
ゲコゲコと鳴き交わしているんだけど、何か情報交換してるのかしらん。
さて、奥ノ院でのんびり過ごしたら、下山開始。
来た道をそのまま辿って戻ります。
葉山や奥ノ院の稜線を振り返りつつ、登ってくる方とすれ違いつつ。
行きには長く感じた稜線上の道だけど、帰りは短く感じる。
緑濃い斜面には残雪が点在していて、そして景色は霞んでて、いかにも梅雨時期な景色。
それでも、開けた稜線歩きはなかなか気分爽快でした!
というわけで、帰りはさくさく下ってあっという間に下山です。
稜線上の道から最後のブナ美林まで、下りもとっても歩きやすくて、この日は膝も痛くならずに最後まで快調に歩くことができました。
下山してきたら、葉山市民荘の駐車場は満車。
下山時にすれ違う人も多く、さすがは人気の村山葉山。
生憎の天気で展望はイマイチだったけど、いろんな花がたくさん咲いていて目を楽しませてくれたのがよかったです。
さて、下山後はまずは腹ごしらえ、ということで、寒河江の"かつら"で冷たい肉そば&小柱かき揚げ丼に舌鼓(詳細は速報)。
久々の肉そばに舌鼓を打ったら、近くの"べに花温泉ひなの湯"(350円)でスッキリさっぱりしてから帰宅、でありました。
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