2023/6/4 東信・太郎山~虚空蔵山縦走
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2023/6/4 太郎山、虚空蔵山
金曜夜から土曜早朝にかけて大雨が降ったということもあり、土曜は諏訪と上田で城巡り。
朝から好天の日曜は、上田の里山を歩きます。
目指すは、上田市街からも間近に眺められる太郎山。
太郎山の山頂を踏んだ後は、稜線を辿ってお隣の虚空蔵山まで足を延ばします。
上田出身のごろ太君、太郎山は何度も登ってるけど、虚空蔵山は初めてだそう。
上田市民の山として親しまれている太郎山、歩く人は多そうだし、この日も暑くなりそうなので早朝出発。
表参道登山口には駐車場はなく、路肩に寄せて車を停めてスタートです。
歩き始めは、急斜面に付けられた九十九折りの道を辿ります。
斜面は急だけど、道は緩やかに切られていてとっても歩きやすい。
ちょうど上信越道の太郎山トンネルの入口がすぐ真下にあり、高速道路を走る車の音を聞きつつ歩きます。
道沿いには、小さな石の祠の丁石が置かれてます。
登山口からすぐのところには一丁石、そこから約100mおきくらいに丁石が登場するので、ちょうどいい目印。
この丁石、太郎山神社までの間に24つ置かれているそうなのだけど、23までしかわからなかった。。。
丁石を数えつつ、穏やかな道をのんびりゆる~り。
明るい雑木林の中の道は、吹き抜ける風もとっても爽やかで涼しくていい気持ち。
高度を上げるほどに高速道路の音は遠くなり、入れ替わるようにしてハルゼミの大合唱や鳥のさえずりがとっても賑やかな道に。
いやぁ、もうハルゼミが鳴く季節になったかぁ。
登山口から250mほど登り上げたところで、大きな石の鳥居が登場。
傍らに立つ石灯籠も、かなり立派です。
明治10年に建立されたという鳥居や石灯籠には、建立にかかわった人の名がいっぱい刻まれてました。
祠の先も、道はまだまだのんびりゆる~り続きます。
ミズナラやカエデ、アカマツが入り混じる林が、ほんといい雰囲気。
こんなに歩きやすい道でいいのかしらん、と思いつつ、それでもゆるりと高度を上げつつ歩いていくと
山頂近くの太郎山神社の直下で、大きな鳥居が登場。
緑一色の木立の中に聳える朱色の鳥居がよく映える!
この鳥居のところで裏参道からの道が合流。
二十三丁石もあり、いよいよ山頂間近な雰囲気にワクワク。
(トイレもあり)
神社に行く前に、ちょっと手前の展望地に寄り道。
展望地からは、上田市街が一望!
前日歩いた上田城も見えてますな。
その向こうには八ヶ岳や南アルプス、霧ヶ峰がずら~り。
八ヶ岳の左奥には、なんと富士山も!
ここから富士山がこんなにキレイに見えるんだなぁ、とびっくり。
展望を堪能したら、いよいよ太郎山神社へ。
養蚕の神として信仰を集めていたこの神社、本殿の中は、龍、獅子、象、うずらの彫刻が四面を飾っているそうで。
一年に5回ほど、内部の一般公開をしているらしい。
本殿の前の小さな鳥居をくぐると病気をしない、という言い伝えがあるそうで。
もちろんごろ太君もまきchinもくぐって、無病息災を御祈願。
太郎山神社の本殿を後にして稜線を少し進むと、開けた太郎山山頂に到着です。
広い草原が広がる山頂からは、北アルプスの山並みが大展望♪
五竜、鹿島槍、爺ヶ岳や蓮華岳もずら~り。
標高1,150m程度の里山から、こんなに北アルプスがキレイに見えるなんて。
そしてここからも、上田市街や塩田平、東信の山並みが一望。
スカッと展望開けて気持ちよい山頂、ここでのんびり一休みする人も多いんだろうなぁ、という感じでした。
さて、まきchin隊はここから虚空蔵山目指して稜線歩きに出発です。
山頂からは、いったん50mほど急降下。
ここがこの日一番の急坂だったかも?
この急降下から先は、細かくアップダウンを繰り返す道が続きます。
道の途中の日当たり良い箇所には、アヤメがたくさん咲いてて和みます。
花びらの深い紫色が、なんとも雅ですな。
稜線上には、上田方面に下る道の分岐もいくつか登場。
いろんな道で登られてるんだな。
この、ぐねぐねと曲がりくねった木は桑の木だそう。
この付近で、蚕種製造家がカイコを飼っていて、その桑園跡がクワの群落として残っているんだとか。
桑の木って、こんなに大きくなるのか!
木立に囲まれた稜線上には、所々に開けた草原も。
標識には"展望台"と書いてあったけど、展望はそれほどでも(笑)
細かくアップダウンを繰り返す道は、あまり急なところもなく相変わらず緩やかで。
踏み跡は明瞭だけど足元がやや薮っぽいところも多い。
これから刈払いが入るのかしらん。
虚空蔵山までこんな穏やかな道が続くのかと思いきや、稜線の2/3ほど来たところで突如岩がちな道に。
ロープもかかる岩場を登ると
開けた弥五郎峰に到着です。
カワラナデシコが咲き乱れる草原の先に見えているのは、太郎山から峰続きの大峯山ですな。
上信越道の太郎山トンネルを抜けた先、ちょうどこの稜線を挟んで上田と反対側の坂城の街並みも一望。
その向こうに連なるのは白馬の山並みですな。
いやはや、白馬から槍穂までずら~り眺められるなんて、すごい稜線だな。
弥五郎峰から虚空蔵山までは、所々に岩場も登場。
戦国期にはこの稜線に砦が築かれていたそうで、小ピークには亀井城とか積城とかの名前がついているのも面白い。
そんな小ピークの一つから、歩いてきた稜線を振り返ります。
こうやって見ると、結構歩いてきたなぁ。。。
そしてまたこの稜線を戻るのね(^^;
足元には、シロバナニガナやウツギ、マイヅルソウなどの花々もちらほらと。
太郎山から弥五郎峰の間はほぼ緑一色だったけど、岩場になったら花が増えてきた。
そして何と言ってもこれ、山ツツジ!
ちょうど弥五郎峰~虚空蔵山の間が満開で、稜線上には鮮やかな赤い花がいっぱい。
お日様にキラキラ輝くツツジの花を眺めていると、こちらまでウキウキ明るい気分に。
色合いも景色もやや単調だった道が、ここにきて一気に変化に富んだ道になり、そうなると足取りも軽くなり。
虚空蔵山山頂に到着!
ここもまた古くは砦が築かれていたようで、展望開けた気持ちの良い山頂です。
山頂からの展望はこんな感じ。
太郎山よりもスカッと開けて、爽快な景色。
戦国の世、上杉景勝は、ここから真田氏の上田城築城を監視していたそうで。
確かに、ここからなら上田城が丸見えですな(^^
坂城方面の奥に連なる白馬の山並みには、そろそろ雲がかかってきたかな。
早朝出発で歩いてきた甲斐があり、雲が広がる前のスッキリ晴れた山並みを眺めることができて満足満足♪
景色眺めつつ、山頂の木陰で大休止したら、来た道を辿って戻ります。
山頂で休んでる間に誰か来るかな、と思ってたけど全然誰も来なくて静かな山頂でありました。
帰りもまた、ツツジを眺めつつのんびりと。
やっぱり華やかな花が咲いているといいですな。
鮮やかなツツジに止まる、鮮やかなコバルトブルーに輝くミヤマカラスアゲハ。
これは何とも美しい取り合わせ。
この日は、下界はかなり暑かったけど、稜線上の木立の中は爽やかな風が吹き抜けてとっても涼しくて気持ちよい。
梅雨入り前のこの時期は、ほんと爽やかで快適ですな。
帰りの稜線上では、さすがに何組かとすれ違い。
太郎山山頂も賑わっていたのでサクッと通過、そのまま表参道を下ります。
歩きやすく整備されてる表参道なので、下りも楽々。
のんびり気持ちよく下って下山、でありました。
ごろ太君は子供のころから何度も登ってる太郎山ですが、あんまり登山道の記憶がない、と(笑)
私もずっと前に登ってたはずだけど、全く記憶になく。
そんな太郎山でしたが、登ってみれば道よし景色よし、信仰の道でもあり戦国の砦があった山でもあり、いろいろ面白かった!
上田市街が一望なのもいいし、八ヶ岳や美ヶ原、北アルプスの山並みまでずら~り一望なのも素晴らしい。
富士山まで見えたのにはびっくり、でした。
上田市民の山として親しまれているのも、大いに納得です(^^
下山後は、ふれあい真田館の日帰り入浴へ(物味湯産手形使用)。
いつも混んでる真田館だけど、この日はまだ早い時間だったので空いててのんびり浸かることができました。
温泉から上がったら、そのままさっくり帰宅です。
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