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2023年5月16日 (火)

2023/5/4 GW東北新緑山行・東岳

青森マチュピチュとして密かに人気の東岳へ。

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噂のマチュピチュ(採石場跡)と、残雪の八甲田。
そして登山道には花がてんこ盛り♪

===東岳(あずまだけ)===
2023/5/4(木):登山口(7:20)~東岳展望所(9:00-9:10)~▲東岳(9:40-9:45)~510m展望地(10:05-10:45)~東岳展望所(11:55-12:05)~登山口(13:05)
歩行距離:8.0km
累積登高:780m
累積下降:780m
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この日も風は強めながら、朝からよく晴れたいい天気。
車中泊で泊ってた津軽SAからは、岩木山がクッキリ♪

さぁ、この日は青森市東部の東岳へと向かいます。
八甲田山と岩木山がけんかしてできた山という伝説があるこの山、以前は鉱山として採石が行われていて、その採石場跡が青森マチュピチュとして最近人気だとか。
昨年のGWは、山頂部はまだ残雪がかなり多いということで敬遠してたのですが、今年は雪融け早く登山道もすっかり出ているということで、1年越しのアタックです。

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県営運動公園の青い森アリーナの脇から林道を走っていくと、10数台停められそうな駐車場に到着。
仮設トイレが設置されてました。

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駐車場からは、しばらく砂利道の林道を歩きます。
以前は、この道の両側には畑が広がっていたそうだけど、今はすっかり荒地ですな。

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目指す東岳の稜線を仰ぎ見つつ。

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木が大規模に伐採された開けた道を過ぎると、アカマツやブナの林の中へ。
登山道沿いには「頂上へ1.4km」の標識。
この標識、東岳展望所まで200m置きに設置されてました。

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古くからの採石場だったということもあってか、しばらくは道幅広く緩やかな道が続きます。
こんな石垣もあったりして、往時がしのばれます。

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明るく気持ちの良い木立の中の道を、のんびりゆる~り。
今日もブナ新緑を楽しみつつ歩きます♪

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道沿いにはスミレがいっぱい。
葉っぱや花の形が微妙に違うスミレがそこかしこに咲いてます。
・・・スミレ、種類多すぎて名前がわからないぞ(^^;

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ゆる~り歩いていくと、採石に使っていたと思しき機械の残骸が出てきました。
結構リアルな機械だな。
全体が錆びついてるけど、今にも動き出しそうにも見えたりしてなんかワクワクする。

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近くには、こんな塹壕跡みたいなところもあったりして。
採石の基地だったのかなぁ。

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登山道にはトロッコ軌道跡も!
これは、遺構を探検する人もいるんじゃないかしら、という感じ。

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クルマムグラ、キバナイカリソウ、アオキ、エゾイワハタザオ
道沿いに咲くたくさんの花々に和みつつ登っていくと

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展望台に出てきました。
青森市街が一望!

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遠くには、岩木山もうっすら。
八甲田と岩木山がケンカしたときに、それに巻き込まれた東岳の首が岩木山に飛んでいって、岩木山の肩にこぶのようにくっついたとか。
コブはどのへんかなぁ、なんて思いつつ岩木山を眺めます。
・・・それにしても東岳は災難ですな(笑)

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展望台の周りには、岩肌が露出した荒々しい斜面が迫ります。
こういう斜面から採石してたんだな。

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足元にはシュンランやヒトリシズカ

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頭上には満開の桜♪

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採石が盛んに行われていた時にも花々は咲いてたのかな、なんて思いながらゆる~り歩いていくと

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木立の中に、レンガ造りの火薬庫跡が登場。
なんだかモダンな感じの建物。

そして、この火薬庫跡の脇の沢筋には

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ニリンソウの大群落!
斜面一面に、真っ白な星のような花がたくさん咲いてます(^^

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もりもり咲いてるニリンソウ。
言葉を忘れて見入っちゃいます♪

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ニリンソウの斜面ごしに、火薬庫跡を見上げます。
花いっぱいの静かな谷とレンガ造りの建物の組み合わせが面白い。

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この日も満開のニリンソウを満喫♪
谷筋を行ったり来たりして、存分に楽しんじゃいました。

さて、ニリンソウの谷を過ぎると、ここから山頂稜線までは本格的な登り道に。

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急斜面に付けられた九十九折りの道をぐい~っと登ります。
所々に階段や、木の根が段になったようなところもあり、歩きやすい道。

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新緑のブナ林の道。
ここもブナがほんとキレイだなぁ。
青森の冬なんてかなり厳しい気候なのに、まっすぐすっくりと伸びるブナが強く美しい。

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新緑のブナ林は、歩いてるだけでほんと癒される。
淡い緑の色合いに包まれて、木漏れ日がちらちらと射し込む明るい道を登ります。

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足元にはウスバサイシン。
不思議な色合いの花が、ここにもあちこちに(^^

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そんな道を登り上げていくほどに、道はだんだんと緩やかな九十九折りに。
そして稜線が近くなると、道沿いには再び花々が登場♪

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いろんな種類のスミレたち。
葉っぱや色合いがそれぞれ違っていて面白い。

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シラネアオイ、カタクリ
スミレ以外の花もいっぱい咲いてますよ~(^^

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そして再びニリンソウロード。
今日はニリンソウ祭りだな。

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花々に足が止まってばかりで、なかなか前に進めません!
いやはやほんとに贅沢な道であります。

のんびりと花々を楽しみつつ登って、ようやく稜線上の道へ。
まずは東岳展望所に寄り道です。

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明るいブナ林の中をゆる~り歩いてほどなく

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三角点のある651mピークの東岳展望所に到着。
以前はここが東岳山頂だったらしい。
道中に立っていた標識も、ここまでの距離を示しているようで。

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展望所からは、青森市街や陸奥湾が一望。
浅虫温泉方面も見えてました。

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そしてこの展望所、開けた草原になっていて、そこがまた一面の花畑♪
まさかここにまたニリンソウが咲いてるとは。
花に足止めくらってしまって、全然前に進めない(笑)

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青や白のエンゴサクや

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キクザキイチゲも、あちこちに群落が♪
ここまでキクザキイチゲがあまり咲いてないなぁ、と思っていたら、ここにたくさん咲いてました。

展望はもちろん、色とりどりの花も楽しんだら、展望所を後にして稜線歩きに出発。

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残雪の斜面の向こうに重なる山並みを眺めつつ。

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稜線上に登り上げた所まで戻ったら、東に延びる稜線を辿って、一等三角点のある684mピークの東岳山頂を目指します。
以前は、さきほどの東岳展望所を山頂としていて、最高点の684mピークへの道は不明瞭だったとか。
最近は最高点が山頂とされているからか、笹が刈り払われて広い明瞭な道になってました。

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道沿いにはカタクリがたくさん♪

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濃い色合いの華やかなカタクリも。
花びらの反りっぷりもいいですな。

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コミヤマカタバミやキクザキイチゲも咲いてます(^^
山頂稜線の木々はまだ芽吹き初めだけど、足元の花々に春を感じますね~

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途中、八甲田展望所から眺める八甲田の山並み。
雛岳、高田大岳、大岳、井戸岳あたりかな。

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景色眺めつつ、足元の花々を眺めつつ。
所々に残雪のある明るい木立の中をゆる~り歩いて

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684mの東岳山頂に到着。
なんと一等三角点がありました!

少し開けた広場になってる山頂ですが、周囲は木立に囲まれて展望なし。
早々に山頂を後にして、そのまま稜線を辿って青森マチュピチュなる採石場跡の展望地を目指して進みます。

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ここから採石場跡展望地までは、標高差で180mほど急坂を下ります。
せっかく登ったのに下るのか~、帰りは登り返しか、とちょっとげんなりですが。

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下るほどに、新緑が美しいブナ林の中へ。
足元は落ち葉でフカフカ、頭上は一面の新緑。
ブナ林が美しすぎて、180mのアップダウンにげんなりした気分もどこへやら、ウキウキ気分で歩きます。

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残雪踏んでざくざく歩く箇所もあり。
思ったより気持ちよい道だな。

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踏み跡は薄いけど、ピンクテープはばっちり。
薮っぽいところもなく、ブナ林の中を気持ちよく180mほど下って

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採石場の展望地に到着。
ブナ林の中から、いきなりスカッと開けたとこに出てきてびっくり。

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遠くには八甲田の山並み。
山頂手前の展望地よりも、こっちのほうがよく見える。

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そしてこちらが、噂の青森マチュピチュなる採石場跡。
確かに遺跡っぽく見える!

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割と最近まで採石してたのかな。山の形が変わっちゃうほど削ってたんだなぁ。
ここもいつかは木立に埋もれていくんだろうか。。。

採石場跡を眺めつつ、しばし腹ごしらえ休憩でのんびり。
後続の方も来ず、静かにのんびりと景色を楽しむことができました。

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さて、では戻りますかね。
山頂稜線へ向けて180mほどの登り返しですが、こんな美しいブナ林なので登り返しも全く苦にならず。
ブナ新緑に癒されつつ、気持ちよくぐい~っと登ります。

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山頂稜線に登り上げて東岳山頂を過ぎれば、すれ違う人もちらほらと。
マチュピチュ展望地まで足を延ばす人はあまりいなくて、東岳山頂往復の人が多いんだな。

稜線を歩いて、東岳展望地まで再び足を延ばしてから下山です。

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帰りも再び、花を眺めつつのんびりと。
いい道だなぁ。

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ブナの新緑も最高。
ここも紅葉の時期はいいだろうな。
って今回のGWで登っている山はみんなブナ林が美しく、秋もいいだろうなぁという山ばかりですが(^^

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そして最後はニリンソウロード。
ここでもまたタップリ足止め、ニリンソウ天国にどっぷり。

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可愛らしいニリンソウの花を存分に楽しんで、大満足♪

そのまま来た道をのんびり戻って下山、です。
帰ってきたら、駐車場にはぎっちり車が停まってました。

採石場跡の山ということで、いったいどんだけ岩ごつごつで険しい山なのかと思ったら、登山道は険しいところもなく歩きやすい道。
おまけに山麓から山頂まで続くブナ林は美しく、花もいっぱいで。
青森マチュピチュと名付けられた採石場跡の眺めも、なかなか斬新で面白い。
静かで美しく、見どころもいっぱいで楽しい山でした♪

下山後は青森市内で腹ごしらえ、と思いきや、GW後半の中日ということでどこもいっぱい。
喰いっぱぐれのまきchin隊、しょんぼりと青森市内のかっぱの湯(450円)でヒバの香りたっぷりのお湯に浸かったら、この日も津軽
SAで車中泊です。

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夕焼け空に聳える岩木山を眺めつつ。
明日もいい天気になりますように。

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