2023/5/3 GW東北新緑山行・房住山
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この日は秋田県北部、三種町と能代市にまたがる里山、房住山へ。
標高400mほどの里山ながら、奈良時代に天台宗の山岳仏教の道場として開山されたという謂れがあるそうで。
この時期は花もいっぱい、ということで、この日ものんびりと花を楽しみながら登ります。
入山は、房住神社を経由して登る井戸下田コース登山口から。
三種町から上小阿仁に続く県道37号線(現時点では、土砂崩れによる通行止めのため上小阿仁への通り抜けは不可)から、井戸下田林道を走っていくと、登山口に到着です。
20台くらいは停められそうな広い駐車場でした。
#トイレはあるけど、節水のため使用不可
駐車場にある登山道案内板の脇では、可愛いリスが遊んでます(^^。
さて、では出発。
駐車場に一台停まってた車は山菜採りの人の車かな。今日も、まだ人が入らず静かな道を歩きます。
駐車場のすぐ上のあずまやを過ぎると、杉林の中、早速石段の道が始まります。
いかにも信仰の道の雰囲気満点な石段。
石段を登って、いったん道が緩やかになると、立派な房住神社に到着。
昔の僧坊の跡に建てられたらしい。
手を合わせてご挨拶したら、先へと進みます。
房住神社の先には、樹齢200年を超す秋田杉の天然林が広がります。
ひんやりした杉林の中、階段が整備された道を登っていくと
ブナやミズナラの天然林が広がる尾根上に出てきました。
明るくて気持ちの良い尾根♪
この尾根上で、滝ノ上登山口からの道と合流。
山頂へと続くこの道は、道沿いに三十三観音像がある古くからの信仰の道でもあります。
早速登場した千手観音像。
文久元年(1861年)に立てられたものだそう。
一つ一つの石像のそばに説明書きの立て札があり、それを読みながら往時に思いを馳せるのもまた楽し。
そんな道をのんびりゆる~り歩いていくと、ババ落としの急坂に到着。
う回路もついているとのことだけど、行きは急坂を登りますか。
・・・で、この坂、ほんとにかなりの急坂!
しかも足元滑るし、木の根の段差は大きいし。
お助けロープが付いててよかった。。。
標高差で50mほどの坂だけど、あまりに急坂なんでちょっとビビりました。
こりゃほんとにババ落としだな。
この断崖絶壁は「うばすて山」の伝説もある、とのことだけど、さもありなん。
まきchinもごろ太君も落とされることなく、無事にババ落としをクリアしたら、再び穏やかな尾根上へ出てきてほっと一息。
登り切ったところには、観音様の石像が2体、佇んでました。
観音様に手を合わせてババ落としクリアのお礼を申し述べたら、尾根を先へと進みます。
ココから山頂までは、アップダウンを繰り返す緩やかな尾根歩き。
そして道沿いには、いろんなお花たちが次から次へと登場♪
まず登場したのは、タチカメバソウ。
道沿いにびっしり咲いてて、小さな花ながらなかなか壮観。
一つ一つの花はこんなに可愛らしい。
なんて可憐な花なんでしょ(^^
こちらも道沿いに、わしゃわしゃ咲いてます!
日の当たり方によって、花の色がピンクに見えたり淡い紫色に見えたり。
アオキ、ヒトリシズカ、ラショウモンカズラ、スミレ
ほんと花の種類が多いですな。
細かなアップダウンを繰り返す道ですが、花々やブナ新緑に癒されて心楽しい道。
所々に杉の天然林も登場する尾根道を、のんびりゆる~り辿ります。
こちらの観音様は、何やら思慮深げな。
宝冠や蓮華、宝珠の彫りもくっきりしていて、160年近く前に作られたものとは思えないくらい。
花を愛でつつ観音様を拝みつつ。
のんびりと尾根道を辿って、途中で尾根の脇の窪地に寄り道すると
なんと、窪地を取り囲む斜面一面にニリンソウとサンカヨウの花畑が広がってました!
これは何とも見事なニリンソウの花畑。
一つ一つの花も大きいぞ。
サンカヨウも満開♪
透き通るような真っ白な花がてんこ盛りに咲いてます。
サンカヨウとニリンソウの競演ですな。
ん~、なんてステキな景色。
なんだかちょっとした異空間に迷い込んだような感じ。
ニリンソウに囲まれてウットリ、じっくり時間をかけて花畑を楽しんじゃいました。
足元には、ネコノメソウやユリワサビも。
ここは帰りにもまた寄り道しよう、とひとまず窪地を後にして尾根上の道へ。
尾根上の道にも、ニリンソウはいっぱい。
長い緩やかな道はともすれば飽きそうだけど、こんなに花がいっぱいなので全然飽きない。というかむしろ楽しい。
大きな櫓の建つ房住山山頂に到着です。
まさかここに、こんな立派な建造物があるとは。
山頂には、阿弥陀如来と大山祇命、聖観音の石像も。
山の神様にそれぞれ手を合わせたら、櫓に登って景色を眺めます。
櫓は、三階に上がる階段が壊れているので二階までしか上がれず。
二階部分も、所々床板が補強されていたりしてなかなかスリリング。
それでも辛うじて森吉山を眺めることができました。
三階まで上がれば、男鹿半島や白神山地などなど、もっといろいろ見えるんだろうな。
さて、景色を眺めたら、来た道を戻って下山です。
昼近くなったということもあってか、ちらほらと登ってこられる方とすれ違いつつ。
そして帰りも、窪地のニリンソウ群生地に再び寄り道。
元気いっぱいに咲いているニリンソウを存分に楽しみます♪
斜面一面に咲いているニリンソウがほんと見事。
いい時に来たなぁ。
今年はいつもより花が早いということで、ちょうどGWに満開になってくれたんだな。
可愛らしい小さな白い花々にウットリ。
ほんと、時を忘れて見入っちゃう。
サンカヨウももりもり咲いてます♪
この花の透明感もまた堪らなく美しい。
帰りも存分に楽しみました!
尾根上の道に戻ってからも、花がもりもり咲く道を歩きます。
房住山、ほんといい山だなぁ。
途中、木立の切れ間から覗くのは太平山地。
さすがにあちらは標高も高いので、山肌にはまだ残雪が。
足元の花々を見ながら歩いていると、ウスバサイシンが固まって咲いているのを発見。
なんだかちょっと不気味な色の花だけど、よーく見るとなんだかユーモラスな形にも見えなくもない。
そしてババ落としの急坂は、帰りは巻き道で。
巻き道といっても急斜面を九十九折りに下る道で、こっちもそれなりに急坂でした。
巻き道を過ぎれば、あとはブナ林と天然杉の林の中をゆる~り下って終了。
帰りには何組かすれ違ったということもあり、駐車場には10台くらいの車が停まってました。
さくっと登れる里山ながら、ブナや杉の天然林が美しく、山深い雰囲気を漂わせていてしっとりした雰囲気で。
登山道沿いに観音様の石像がいくつも立ち並び、古くからの信仰の道ということで神聖な雰囲気も。
そしてその道沿いには、ニリンソウやサンカヨウ、タチカメバソウなどの花々がいっぱい♪
新緑と花々に癒された里山歩きでありました。
道も歩きやすく、いい山でした!
林道を下って県道に出た所にある休憩施設、ぼうじゅ館では八重桜が満開。
下山後の温泉は、八郎潟の"ボルダー潟の湯"の日帰り入浴へ(500円)。
濃い茶色で香ばしい香りがするモール泉にのんびり浸かったら、大館の錦本店でラーメンに舌鼓(詳細は速報)。
そしてこの日はそのまま青森に移動して、津軽SAにて車中泊です。
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コメント
新緑が綺麗ですね
下山の花見はご褒美でしょうか?
お疲れ様です
投稿: たむ | 2023年5月15日 (月) 22時30分
たむさん>
はい、ほんとに新緑がキレイでした♪
山中の花だけでなく、下山後に桜を楽しめたのもいいご褒美で。
この時期の里山は、新緑も花も楽しめてよいですね(^^
投稿: まきchin | 2023年5月16日 (火) 23時54分