2023/5/1 GW東北新緑山行・温海岳
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2023/4/29 山形 金峯山・母狩山 ←クリックで詳細レポ表示
2023/4/30 鶴岡観光 ←クリックで詳細レポ表示
2023/5/1 山形 温海岳
2023/5/2 秋田 八塩山 ←クリックで詳細レポ表示
2023/5/3 秋田 房住山 ←クリックで詳細レポ表示
2023/5/4 青森 東岳 ←クリックで詳細レポ表示
2023/5/5 青森 久渡寺山 ←クリックで詳細レポ表示
2023/5/6 津軽観光 ←クリックで詳細レポ表示
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雨の翌日のこの日は、ちょっと風強めながら朝から青空広がるいい天気。
日中は暑くなりそうということで、ブナ林と渓流沿いの道を涼しく歩こう、と温海岳へ。
山形・鶴岡からほど近いあつみ温泉から登る名水の山です。
行きはブナ林の道、帰りは渓流沿いの道を使って、反時計回りに周回で歩きます。
入山口となるあつみ温泉には、温泉街内にもいくつか駐車場がありますが、登山口に近い廃業ホテルの前に駐車。
広くて20台くらいは停められそう。
#トイレは、あつみ温泉内の朝市広場や公園、熊野神社のトイレを使用
朝からピーカンの青空が広がって、今日は暑くなりそう。
まずは廃業ホテル前の赤い月見橋を渡って出発です。
橋を渡ったすぐのところに、温海岳登山口がありました。
ここを進むと渓流沿いの道ですが、まきchin隊は登りはブナ林の道を使うので、ここは素通りして道路を先へと進みます。
(と言いつつ、ぼんやりしてたらこっちの道をちょっと登ってしまって、慌てて引き返した)
道路を進んで、ブナ林の道に続く平清水登山口から登山道へ。
民家の裏を抜けていくような道で、おじゃまします感満載。
少し登ると、庚申塚がありました。
古くからの信仰の道なんだなぁ。
庚申塚を過ぎ、小さな沢沿いに廃墟と化した作業小屋が立ち並ぶ中を登っていくと、杉林の中へ。
谷のような地形でシダが生い茂っていて、ひんやりした空気が漂う杉林の中、割と急坂な道をぐい~っとまっすぐ登っていくと
少し緩やかになって開けた箇所に、旧拝殿跡の石碑が出てきました。
山頂の熊野神社の拝殿があったのかな。
石碑の近くには、こんこんと湧き出る平清水。これが登山口名の由来なのね。
近くにはこんな標識も。
右から書いてあるとは、なんとも古めかしい。
さて、拝殿跡を過ぎると、再び杉林の急坂へ。
しかし結構急ですな。。。
チゴユリ、エンレイソウ、ホウチャクソウ、サワハコベ
ひんやりしっとりした林の中には、そんな雰囲気に合う花々が咲いてます。
足元の花々に癒されつつ登っていくと
大杉(婆杉)が登場。
幹回り5.9m、樹高25m、樹齢800年だそう。
この道は、温海岳山頂の熊野神社本殿への登拝路でもあるそうで、きっと古くから大事にされてきた杉なんだろうな。
ちなみにこの先、爺杉があるのかと思ってたら、なかったです(^^;
婆杉を過ぎると、九十九折り気味に尾根上へと登り上げる道になり、ブナやミズナラなどの広葉樹混じりの林の中へ。
明るい雰囲気になってきた♪
みあげんばかりの大トチの木も。
この山中で一番太いトチノキだとか。
さすが登拝路、古木巨木も多いんだな。
斜面は急だけど、道は九十九折りなのでそれほど苦でもなく。
ぐい~っと尾根上に登り上げると、そこにはブナ美林が一面に広がってました♪
日射しの差し込み方もいい感じ、ブナ新緑が美しく、明るくて気持ちの良い道です(^^
足元には、ユキザサやキバナイカリソウ。
どちらも小さな星がキラキラとたくさん散っているような花で、なんとも可愛らしい。
チゴユリの大群落も。
うつむき加減に咲くチゴユリだけど、これも密集して咲いていると、地面一面に星が散りばめられたようで。
そんなブナ林の中を九十九折りに登ります。
まだ山開き前だからか、ちょっと薮っぽい道だけど、そんなのもあまり気にならないくらい美しいブナ林に、何度も足を止めて見入っちゃう。
見上げれば、頭上にはブナの梢。
風にさやさや揺れて音も涼し気。
そして吹き抜ける風も爽やか♪
ブナ回廊!
この新緑の色といい、スッキリ伸びるブナの白い幹といい、ほんと美しいなぁ。。。
秋もキレイだろうな。
旧拝殿跡から450mほど一気に登り上げる道ですが、こんな美しいブナ林なので全く苦にならず、むしろ楽しい登り道。
所々に大きな杉の木があるのは登拝路の名残かな、と思いつつ登り上げていくと
山頂直前で道は少々緩やかになり、右手は杉林、左手は雑木林の尾根へ。
ゆる~り登っていくと、割と近くでヤマドリがほろ打ちしてるのが地響きのように聞こえてきて、なんだかすごく威嚇されてるなぁ、なんて思いつつ。
縄張り荒らしてるわけじゃないから許してね~、と登っていくと
山頂の熊野神社本殿に到着です。
立派なコンクリ造りの建物の中には、鳥海山、湯殿山、月山の石碑が祀られてました。
手を合わせてお詣りしたら、本殿の前にある山頂広場へ。
北~東の展望が開けます。
こちらは北側、日本海と庄内平野の向こうに鳥海山が聳えてます。
前日雨で本日気温が高いということで、だいぶ靄ってるけど。
こちらは月山。
手前の山並みは、前々日歩いた母狩山から摩耶山へと続く摩耶連峰ですな。
左にとんがって見えるのは湯ノ沢岳かしら。
月山の右奥には、摩耶山や朝日連峰も見えてました。
展望もなかなか素晴らしい山頂にはベンチもあり、景色眺めながらしばし腹ごしらえ休憩したら、下山開始です。
休憩している間も、ずっとヤマドリのほろ打ちが聞こえてました。。。
下山は沢沿いコースへ。
といっても、しばらくは山頂直下まで伸びている林道を辿ります。
林道をショートカットする山道もあるけど、なんだか荒れてそうなので林道を下るのが無難かな、と。
歩いていくと、途中、日本海の展望所が。
粟島がうっすら見えてますね~。
林道上には所々に残雪がありました。
登ってきた道には全然残雪なかったけど、この林道は山の北側だから雪が残ってるのかな。
ざくざく踏みつつ下ります。
林道を辿っていくと、残雪もなくなりブナ林の中の道へ。
道沿いには所々アンテナ設備もあるので、この林道はその保守道路なのかも。
道沿いにはコミヤマカタバミ、スミレ、キクザキイチゲなどなど。
明るい道沿いということで、いろいろ咲いてますね~(^^
登りに沢沿いの道を使うと、最後はこの林道を延々と歩くことになるわけですな。
道が緩やかなのはいいけど、最後に林道を登るのはちょっと嫌だよなぁ。
下りだったらのんびりマッタリ歩けるので、こっちを下りに使うことにしてよかったかも。
のんびりと林道を2kmほど歩いていくと、渓流沿いに下る登山道の分岐が出てきました。
ここからは、林道から離れてこの登山道を下ります。
しばし急斜面のトラバース道を下っていくと、落差30mの三ノ滝が登場。
岩の隙間を流れ落ちる滝がなんとも涼し気♪
三ノ滝までは高巻き道だったけど、三ノ滝のところから九十九折りに斜面を下って沢沿いの道へ。
立派な鉄製の階段もあったりして、結構整備されてますな。
高巻き道で沢音を聞きつつ歩くのもいいけど、やっぱり沢沿いに涼やかな清流を見ながら歩くのが気持ちいいな。
ごつごつとした大岩の間を流れ下る沢はとっても優し気な沢で、癒されます。
滝もある沢沿いの道なので、結構荒々しい道かと思っていたけど全然そんなことはなく。
渡渉箇所には木橋も完備、緩やかな遊歩道といった趣。
沢沿いには、アズマシロガネソウがそこかしこに!
淡い黄色の花びらに、赤紫色のガクがなぜか一枚。
鈴のような花が可愛らしい。
アズマシロガネソウの花はもう終盤だったけど、どうにか間に合った感じ。
花が見れて良かった~(^^
足元のアズマシロガネソウを見ながら歩いて、ふと顔を上げるとここにもツバキがいっぱい。
一昨日の金峯山の雪椿群落には及ばずとも、ここらあたりの山にはツバキ群生地が広がってるのかな。
可愛らしい花が咲いてて、沢も美しく。
ほんと癒される道だなぁ。涼しくて気持ちよいしなぁ。
この道は、一ノ滝、二ノ滝、三ノ滝が有名だけど、それ以外にもいくつも滝が登場します。
こちらは出会いの滝。
本流の男滝と支流の女滝がここで出会うから、だそう。
他にも、大岩の滝とか鶴見の滝とか、名もなき小さな滝もいっぱい。
マイナスイオンたっぷりな道ですな。
こんな沢沿いの道をのんびり下っていくと
滝の前に聳える杉の根元には、小さな祠がありました。
龍神さまかしら。
コチャルメルソウ、アズマシロガネソウ
この先の道沿いにも小さな花々がいっぱい咲いてて、そのたびに足を止めて身をかがめて花々を眺めます。
そんな気持ちの良い沢沿いの道も、林道に出てきて終了。
いい道でした!
林道を下っていくと、古和清水(こわしみず)なる湧き水がありました。
登りに使った道にも平清水という湧き水があり、山頂から下ってくる林道にも玉清水なる湧き水があり。
そして沢を下った先には古和清水。
温海岳は、水の恵み豊かな山なんだなぁ。
ラショウモンカズラ、ムラサキケマン
林道沿いにもいろんなお花たち。
そして一ノ滝から林道を1.5kmほど歩いて、あつみ温泉に下って終了です。
いろんな記録を見ると、沢沿いコースから山頂を通って平清水登山口に下る時計回りで歩いている人が多いけど、今回まきchin隊は反時計回り。
沢沿いコースは林道歩きが多めなので、好みの問題かもしれないけど、まきchin隊的には下りに沢沿いコースを歩く反時計回りで良かったです。
行きは、新緑のブナ美林に癒され、帰りは涼やかな清流と滝に癒され。
信仰の道ということで、歴史も感じつつ歩く道。
登り下りともに険しい所もなく歩きやすかった。
いい山だったなぁ、新緑の時期だけでなく、紅葉の時期もとってもよさそうです♪
GW期間中ながら平日ということもあってか、山中で登山者には全く出会わず、静かな山歩きを楽しみました!
下山後は、登山口近くの"大清水"で、温海岳からの清水を使ったお蕎麦に舌鼓(詳細は速報)。
ツルツルとのど越し良く、出汁も美味しくて大満足♪
庄内おばこの里こまぎの湯の日帰り入浴(600円)で汗を流してサッパリしたら、翌日に備えて秋田に北上、道の駅にしめで車中泊です。
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