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2023年4月 5日 (水)

2023/4/1 北八甲田 高田大岳・雛岳BC

北八甲田の高田大岳と雛岳を巡って春山スキー。

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目の前に聳える高田大岳の東斜面。
スケールも雪も素晴らしい!

===高田大岳、雛岳===
2023/4/1(土):東八甲田雪みち避難所(8:05)~高田大岳1,380m(11:10-11:25)~雛岳1,150m(12:40-12:55)~東八甲田雪みち避難所(13:25)
歩行・滑走距離:11.5km
累積登高:900m
累積下降:900m
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2023/4/1 北八甲田 高田大岳、雛岳BC
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穏やかな好天の週末は、どこもかしこも雪融けがすごい勢いで進んでるので、えいっと遠征して青森へ。
この日は、八甲田・十和田ゴールドラインの冬季閉鎖区間(酸ヶ湯~谷地)が開通ということで、酸ヶ湯や睡蓮沼あたりは観光客も含めて人が多そう。
人混みを避けて、東八甲田側から北八甲田の高田大岳と雛岳へ向かいます。

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雛岳といえば、いつもは箒場の高原茶屋からのスタートですが、この日は東八甲田雪みち避難所から出発。
除雪ステーションの前に、邪魔にならないように端に寄せて駐車です。
狙い通り、先行者はなし。
(ほかにも黒森近くの路肩スペースや谷地、箒場などからスタートする人もいて、出発地は人それぞれ)

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除雪ステーションから、円錐形の雛岳を見上げます。
その右奥に見えているのは赤倉岳かな。
朝、黒石から八甲田に向かっていた時は、北八甲田に雲がかかっているように見えてちょっと焦ったけど、東八甲田側はスッキリ晴れてて嬉しい(^^

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避難所脇から出発して、緩やかに広がるブナやミズナラの林の中を歩きます。
木立の向こうに聳える雛岳のピークを仰ぎ見つつ、大きな沢沿いにゆるゆると。
まずは雛岳の南斜面を巻いて高田大岳に登って東斜面を滑り、その後に雛岳に登り返して南斜面を滑って戻る予定。

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歩き初めは雑木林だったけど、歩いていくうちにブナ林の中へ。
ほっそりスリムなブナ林なんだな。
ちょっと雛岳とも雰囲気違うかも。

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そんなスリムで密なブナ林も、歩いていくうちに所々に巨木のある風格あるブナ林になり、八甲田らしい雰囲気に。
木立の間もいい感じに空いていて、のんびりまったり滑るにはうってつけな感じ(^^

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雛岳の南斜面を巻いて、鳥の囀りが響き渡る穏やかなブナ林をのんびりゆる~り。
こんな早春のうららかな天気の日にのんびり歩くには最適だな。
北八甲田の東側のこんな穏やかな雰囲気が結構お気に入りです(^^

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緩やかな斜面を3kmほども歩いたところで、ようやく斜度が増してきて(ここまでも緩やかに登って来てますが)。
左前方には高田大岳も見えてきて、だんだん近づいてきている感じが堪らない。
雛岳と高田大岳の鞍部を目指して、雛岳南斜面をトラバース気味に登っていくと

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木立がばーんと開けて、目の前に高田大岳が聳えます!
凄い迫力にドキドキ。

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高田大岳の左側には、南八甲田の乗鞍岳と赤倉岳。
この日は、睡蓮沼から南八甲田に行くプランも考えたのだけど、駐車スペース争いがしんどいので、そんな心配のないこっちにしたのでした。

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南八甲田の先には、十和利山や十和田山、戸来岳といった十和田の山並みが。
今日は空気が澄んでるのか、クッキリ間近に見えてます!
その奥には岩手山もうっすら。

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遠くの山並みを眺めつつ、右手に聳える雛岳の南斜面を見上げます。
そしてここが、なんとも楽しそうな一枚バーン!
帰りはここを登り返して一本滑ろう、と早くも帰りの計画を立てつつ。

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鞍部まで登り上げて、ますます間近に見上げる高田大岳の東斜面。
クラックもなく縦溝もなく、見るからにフラットな大斜面がすごい!
どこ滑っても楽しそう。

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鞍部から振り返って眺める雛岳南西斜面。
なんだか全体的に黒々してる。。。帰りに雛岳滑るなら、やっぱり南斜面だな。

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そしていよいよ高田大岳へ。
山頂直下の急斜面の手前くらいまで登れればいいな、と思いつつ、北東斜面に取りつきます。

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風に叩かれて硬くなってるかも?と思ってたけど、いい感じに雪が緩んですこぶる登りやすい。
ほぼ直登でぐい~っと登れてありがたい。

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ゆっくり登り上げていくと、いつのまにか雛岳が目の高さに。
あの真っ白な南斜面を滑るにはどうやって登り返すかな、と思いつつ眺めます。

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そしてこの高田大岳も、東斜面のどこを滑ろうかと考えつつ斜面を観察しつつ。
登っている北東斜面もいいけど、南東斜面の広い沢もかなりよさそう、と覗いてみると

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おお、これは広さも斜度も雪もかなりいい感じ!
よし、ここを滑ろう。

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滑る斜面が決まれば、あとはどこまで登るか。
山頂直下は急だし藪や岩が出てそうだし、と山頂より200mほど下の灌木の切れ目を目指してぐい~っと登って

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標高1,380mで登行終了。
ここまでザラメ雪を快適に登ってくることができました。

さて、いそいそとシールはがして滑降準備を整えたら

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南東斜面の広い沢へ滑り込みます!
こんなに広い斜面に滑り込むのはかなり久しぶりで、テンション上がりますわぁ(^^

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滑りだしから早速、かなりご機嫌なザラメ&フィルムクラスト。
驚きとともに嬉しさでいっぱい、そして笑いが止まらない♪

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キラキラ輝く一面のフィルムクラスト斜面を滑るごろ太君。
斜面が広すぎて、人が小さいぞ(笑)

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十和田三山を右手に眺めつつ。
景色も素晴らしい。

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左手の眼下に雛岳を眺めつつ。
雛岳が小さく感じちゃうくらい、高田大岳の斜面はほんとに広大で。
しかもクラックも縦溝も皆無のスーパーフラット斜面で超快適。

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締まり気味のザラメ&フィルムクラストの大斜面は、板がよく走る!
久々に、斜面が気持ちよすぎて止まれない止まりたくない(^^

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もうここは、心ゆくまで滑っちゃおう、と。
大斜面の下のブナ林の沢筋まで滑り込んじゃいます。
そしてどこまで行っても極上フィルムクラスト&ザラメ雪。

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ほっておいたらどこまででも滑って行っちゃいそうなごろ太君(笑)

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300m強、一気に滑り降りちゃいました!
斜面といい雪といい、いやもうほんと最高でした♪
硬い所は皆無で、ザラメも緩みすぎず硬すぎず、そして上から下までフィルムクラストで。
ちょっとこれは素晴らしすぎたぞ。

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もう一度登り返しちゃうか?とも思ったけど、そこは無理せず雛岳目指して移動開始。
雛岳よりもだいぶ南側に来ちゃったので、横移動で滑れるところまで滑ったら、シール付けて雛岳目指して登り返しです。

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いくつか沢筋越えつつ、雛岳と高田大岳の鞍部目指してゆる~り歩きます。
歩きつつも、登るラインと滑るラインをためつすがめつ。

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鞍部から、いよいよ雛岳へ向けて本格的な登り返し。
といっても、結構斜度もあるので南西~南斜面をトラバースで登ります。

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振り返って眺める高田大岳。
いやー、ほんと最高だったな。
自分たちの滑ったシュプールを眺めつつ、悦に入るひととき(^^

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雛岳の南西~南斜面は、ダケカンバ主体の林が広がります。
真っ青な空に、白いダケカンバの幹や梢がよく映える。

登っていると途中にカモシカが倒れてました。
厳しい冬の気候に思いを馳せつつ手を合わせて、先へと進みます。

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日が高く昇って雪が結構緩んできて、トラバースで登ると雪がぐずぐず崩れてちょっと登りづらい。
まぁ雪もこんなだし、山頂までは行かなくていいか、と1,150m付近で登行終了。

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そしてシールはがして、雛岳南斜面へ!
少し重めながらも、まだまだ快適ザラメ斜面が広がります♪

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雛岳の南斜面って、こんなに開けて気持ちいいところだったんだなぁ。
厳冬期はちょっと厳しいかもしれないけど、早春のザラメ時期に滑るにはかなりいい斜面。

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さきほど滑った高田大岳を右手に眺めつつ、しゃぁ~っと。
いやはや、気分爽快。

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高田大岳を滑った時には右手に眺めていた南八甲田や十和田の山並みを、今度は正面に眺めながら滑ります。
100m強ではありましたが、大満喫!

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高田大岳と雛岳のオープンバーンを満喫した後は、緩やかなブナ林のツリーラン。
小さな枝沢を何本か越えつつ、のんびりゆる~り。

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木立の中だからか、雪はまだいい感じに締まったザラメで快適。
このくらいの斜度でざぶざぶ雪だと、板が止まっちゃって面倒だけど、この日はそんなこともなく木々の間を抜けて気持ちよく滑ります。

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所々の開けた斜面をつなぎつつ。

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最後はほぼ平坦になるけど、小さな沢をいくつか越える程度でアップダウンもそれほどないので、さほど苦労もせずに滑り降りて

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避難所裏手に戻って来て終了!
いやー、楽しかった。

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最後に雪から降りるところが、雪が崩れそうで一番怖かったかも(笑)

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下山して見上げる雛岳。(ここからは高田大岳は見えず)
ありがとうございました!

雛岳の南斜面や高田大岳の東斜面はいったいどうなってるんだろう?と思ってたのですが、行ってみればなんとも素晴らしい大斜面。
ちょうど天気の巡り合わせもよく、縦溝もクラックもなく、一面素晴らしいザラメ雪。
高田大岳に至っては、上から下までフィルムクラストで、斜面のスケールも壮大で、もうすごいとしか言いようがない感じ。
(地元の方によると、今年は特に素晴らしい仕上がりだったらしい)

ちょうど八甲田ゴールドライン開通の日だったからか、こちら側は人も少なくて静かで最高でした。
早春ザラメ期の定番になりそうです。

下山後は、開通したてのゴールドラインで睡蓮沼方面をぐるりと回ってから黒石方面へ。
浪岡の"健康の森花岡プラザ"の日帰り入浴(360円)でのんびり温泉に浸かったら、道の駅なみおかで車中泊です。

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