2023/3/21 南八甲田・櫛ヶ峯BC
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2023/3/20 南八甲田・横岳BC ←クリックで詳細レポ表示
2023/3/21 南八甲田・櫛ヶ峯BC
前日の南八甲田は、思った以上に雲が低くて横岳までで撤退。
この日は朝イチは雲多めながら、12時頃まではスッキリ晴れた青空が広がる予報とのことで、再度城ヶ倉大橋からの櫛ヶ峯にアタックです。
長丁場&天気崩れる前に櫛ヶ峯斜面を滑りたいので、この日も早め出発。
城ヶ倉大橋の黒石側駐車場には、先行車が1台。
準備している間にもう1台到着、ご挨拶してから出発です。
駐車場から雪壁をよじ登って、ブナ林の斜面をトラバースで登ります。
前日は尾根上に出たけど、雪は切れてるし結構急斜面だし、でトラバースの方が吉ということで、この日は最初からトラバース。
・・・でもここも雪切れ間近かも。
雪融け早いな。
前日滑り降りてくるときにはザラメになってたけど、やはり朝イチは硬めの雪にて、スキーアイゼンつけて登ります。
雪は硬いけど、意外とシールも効いて登りやすい。
穏やかなブナ林の斜面を、のんびりゆる~り。
空にはまだ薄雲が広がっていて、昇ってきた朝日もまだモヤっとした感じ。
でも予報的にはこれから晴れる予報だし、前日よりも風弱めだし、天候回復に期待しつつ登ります。
逆川岳~横岳の稜線が近くなり、ブナ林からアオモリトドマツの林に変わる頃になると、頭上には青空が!
いい感じに晴れてきたぞ、とちょっとウキウキしつつ、気持ち足早やになりつつ登っていくと
左手には、北八甲田の山並みがこのとおり!
朝、八甲田に向かいつつ見上げていた時には山頂部に雲がかかっていてちょっと不安になっていたけど、見事に天候回復してスッキリクッキリ聳える山並みが一望。
素晴らしい(^^
そして右手の木立の向こうには、真っ白な岩木山。
津軽富士とも言われるお岩木様のどっしりしたお姿に見とれちゃいますね~(^^
前日は逆川岳の山頂を踏んでから横岳へ向けて稜線を歩いたけど、今日は逆川岳は省略してちょっぴりショートカット。
開けた雪原をゆる~り登って稜線上へと上がると
稜線の先には、目指す櫛ヶ峯!晴れてる!!
ゆったりしたお姿が白く美しい♪
振り返れば、北八甲田の山並み。
田茂萢岳から赤倉岳、井戸岳、大岳、硫黄岳、小岳、高田大岳とずら~り並んで壮観。
何度も振り返って眺めちゃう。
そしてやっぱり目を奪われるのは、櫛ヶ峯のお姿。
これまた何度も立ち止まって眺めちゃう(^^
予報通り、天気回復して晴れてくれました!
逆川岳と横岳の間は、穏やかで広い稜線でのんびり歩けるけど、意外と距離があってなかなか横岳が近づかない。
アオモリトドマツの木々の間をぬいつつ、櫛ヶ峯や北八甲田の山並みを眺めつつ、横岳まだかな~、と歩を進めていくと
ようやく横岳直下に到着。
少し斜度を増した斜面は、雪はちょっと硬めだけどシールがよく効いて、ぐい~っと直登で登ります。
左手には、南八甲田の櫛ヶ峯や駒ヶ峯。
久しぶりに間近に眺める南八甲田の山並みにウットリ見とれつつ、斜面を一登りで
横岳山頂に到着。
前日は雲が低く、かつちょうどガスが上がってきちゃってイマイチな展望だったけど、この日はスッキリ晴れて素晴らしい展望が広がります!
山頂から眺める南八甲田。
目指す櫛ヶ峯と、お隣の駒ヶ峯を眺めます。
北八甲田とはまた違って、このゆったりした山並みがこれまたいい感じ。
横岳には夏道はないので、ここからのこの眺めは積雪期限定。
北八甲田と南八甲田の主峰を一度に間近に眺められるのは横岳ならでは、贅沢な景色をしばし眺めます。
さて、目指す櫛ヶ峯はまだまだ遠い。
景色を眺めつつ、早速シールはがして滑降準備したら
山頂から少し下ったところから、横岳の南東面に回り込んでドロップ!
上部は斜度があり雪もやや硬めだったけど、中盤以降は一面のフィルムクラスト♪
今シーズン初のフィルムクラストに、テンション上がります(^^
うねりも縦溝もクラックもなく、フラットな斜面が気持ちよい。
50m強の短い斜面だけど、まずは美味しくいただきました♪
幸先いい感じですな。
横岳斜面を滑り降りたら、そのまま行けるところまでスキーで横移動。
ここから櫛ヶ峯の取りつきまでは緩やかな斜面が続くので、できるだけ滑って距離を稼ぎたい。
で、行けるところまで行って、再びシール装着しつつ、横岳を振り返ります。
自分たちのシュプール探して悦に入るこのひと時が、また楽しいんだな。
シール付けたら、あとはひたすら櫛ヶ峯目指して緩やかな斜面を進みます。
だんだん近づいてくる櫛ヶ峯を眺めつつ歩くのが、なんとも楽しくて。
横岳からは130mほど下って、櫛ヶ峯までは300m登り返すわけだけど、そんなアップダウンもこの景色を前にすると全く気にならず、心楽しく歩きます。
・・・いや、ちょっとは気になるか(笑)
左手には、北八甲田の山並みもこのとおり!
横岳へと続く稜線から眺めた時は、まだ上空に雲が残ってたけど、もうすっかり晴れてピーカンの青空に、真っ白な山並みがよく映えてかっこいい。
振り返れば、クッキリと聳える岩木山。
この山はほんとに形が美しくて、ごろ太君、大のお気に入り。
そして何と言っても、目の前に広がる南八甲田の山並みがほんと素晴らしい。
周囲の樹氷はすっかり落ちているけど、櫛ヶ峯の上部はまだ樹氷が残っていると見えてほんのり白い山容、それに続く駒ヶ峯の穏やかな山並みは黒々としたアオモリトドマツに覆われていて、そのコントラストも面白い。
そして左手には北八甲田。
少しずつ進んでいくと、北八甲田の山並みも少しずつ姿を変えていくのが楽しくて、何度も眺めちゃう。
こんなにいい天気なんだもの、景色も存分に楽しみながら歩かなくちゃもったいない。
北八甲田からもこちら側を眺めている人がいるだろうな~、なんて思いつつ。
櫛ヶ峯もだんだん近づいてきて、だんだんと迫力あるお姿に。
登る稜線は、遠くから見ていると緩やかに見えたけど、近くなるとやっぱり急に見えますな。。
緩やかにアップダウン繰り返す斜面を、のんびりゆる~り。
風も穏やかで景色も素晴らしく、いやもうほんと最高。
おまけに人もほとんどいなくて静かだし。
歩く斜面の雪も、いい感じに緩んでザラメ雪だし。
景色眺めながらのんびり休憩でもしたいところだけど、天気のいいうちに櫛ヶ峯に行きたい、ということでさくさく先へと進みます。
山頂へと続く北東稜線が近くなってくると、斜度もだんだんと増してきて。
北東稜線の取りつきからは、櫛ヶ峯山頂まで200mを一気に登ります。
最初はシールで登っていたけど、斜度が急になる辺りで一気に雪面が硬くなってきたので、途中でスキーアイゼン装着。
背後の北八甲田の山並み、左手の南八甲田の山並みに元気をもらいつつ。
一歩一歩がしがしと登ります。
そしてこの稜線も、手前のニセピークまでが結構遠い。。
標高差200mあるのに、真っ白でつるっとした斜面で距離感が感じられないからかな。
しかも登るほどに、風に叩かれて硬く締まった雪になってくるし。
振り返ると、横岳がだいぶ下の方で遠くに見える。
随分歩いてきたなぁ、なんてしみじみ思う余裕はまきchinにはあまりなく(^^;
まぁ、凍ってシュカブラみたいになっているところはないし、シールもスキーアイゼンも良く効くので大丈夫なんですが。
ニセピークが近くなってくると、右手の北斜面には小さな樹氷たちが登場。
ミニモンスター越しに眺める津軽平野と岩木山。
ここだけ厳冬期みたいな景色、そして山頂が近くなって風も強く冷たくなってきて。
山頂は近いぞ、と逸る心を抑えつつ、緩やかになった稜線を登り上げて
櫛ヶ峯山頂に到着!
4年前の秋に来て以来の山頂、スキーで来るのは5年ぶり。
久しぶりの山頂からの景色を、ぐるりと眺めます!
(ちなみにこの日の山頂は一面雪に覆われてたけど、この4日後には山頂の雪は消えていたらしい)
まずはこちら、北八甲田の山並み。
今日はずーっとこの山並みを眺めつつ歩いてました。
南八甲田からじゃないと、この迫力ある山並みは眺められないんだよねぇ。
朝イチに歩いた逆川岳~横岳の稜線と、横岳。
随分遠くに見える。。。
その向こうには、青森市街の街並みが広がります。
津軽平野に聳える岩木山の真っ白なお姿も、この日はまだまだ健在。
青く輝く十和田湖の隣には、白い筋のように連なる白地山。
その向こうには、ぼんやりと岩手山、八幡平、森吉山も見えてます♪
十和田湖の左手には、雄々しく聳える十和利山、十和田山、戸来岳。
なかなかの存在感。
そして眼下に広がるのは、南八甲田の櫛ヶ峯、乗鞍岳や黄瀬萢の湿原たち。
さぁ、そしてこれから、目の前にドカーンと広がるこの櫛ヶ峯の東斜面を滑ります!
早速シールをはがして、東斜面へ。
斜面には縦溝もうねりもなく、しかもストップ雪も皆無!
色が違うところは滑りづらいかも?と最初は警戒してたけど、全く関係なくどこを滑ってもすこぶる板が走る。
そして全面ナイスザラメ♪
北八甲田の山並みを左手に眺めつつ、しゃぁ~っと。
ロケーション最高。
この広大すきる斜面に最初はちょっとびびったまきchinも、果敢に攻めます!
今シーズンのゲレンデ練習の成果を、今発揮せずにどこで発揮するのか、と自らを奮い立たせつつ。
斜面の中盤以降は、しっとり目のザラメになって更に滑りやすくなって、快適そのもの。
気温が上がり切ってなくて、下地が締まってるのがまたいいんだな。
最高のザラメです!
目の前にはこんな景色が広がります♪
どこまででも滑れちゃう~(^^
一気に200m滑り降りて、大満足!
上から下まで極上ザラメとスーパーフラットな極上斜面、板つかみもなく超快適。
最高でした!
斜面が緩やかになってからも、板が走るのでとっても楽しくて。
でも滑った分登り返さないといけないし、というわけで、適当なところで板を外して休憩です。
目の前には、南八甲田の山並みが連なります。
この穏やかに広がる山並みが堪りませんね~、そしてGW時期とは違って、この広大な景色の中にいるのはまきchin隊のみ、という静けさも最高。
いやはや、ほんと贅沢なロケーションです。
斜面見上げながら、もう1回登り返して滑っちゃう?なんて話も出なくはなかったですが。
なんだか雲も出てきたし、渾身の一本を滑ってもう大満足なのでヨシということで。
櫛ヶ峯の北東稜線に戻ったら、北八甲田の山並みを眺めつつ、来た道辿って滑ります。
東面とはまた違って、こののんびりした感じもヨシ。
櫛ヶ峯の上空には、早くも雲が広がって来たようで。
ちょうど晴れているタイミングに滑れてよかった!
そして適当なところまで滑ったら、シールを付けて横岳へ向けて歩きます。
櫛ヶ峯は、行きも帰りもそれなりに歩かなくちゃいけないのが大変なんだよねぇ。。。
でもその分、のんびりとした南八甲田の雰囲気を楽しめるのが良い所でもあり。
こんな景色を眺めながらなので、帰りの歩きもまた楽し、です。
南八甲田には雲が広がってきたけど、北八甲田はまだまだいい天気にていい景色。
行きのトレースを辿ってのんびりゆる~り歩いていくと、横岳がだんだん近づいてきて。
大した標高差でもないけど、終盤近くなって疲れてきた足にはなかなかの山に見える(笑)
もうだいぶ遠くなった櫛ヶ峯を振り返りつつ。
いや~、歩いたな。
横岳には登らず、斜面をトラバースして稜線に登り上げるか、とも思ったけど、無難に横岳左側の尾根を辿って山頂に登ることに。
急斜面に見えるけど、雪がいい感じに緩んでいて問題なく登ることができました。
(が、結構薄皮状態だったので、雪がなくなるのも間近かも)
横岳山頂でシールをはがしたら、あとはもう下るのみ。
入山口の城ヶ倉大橋ではなく、沖揚平ゲート目指して横岳の北西尾根を下ります。
山頂付近の開けた斜面はさすがにストップ雪かと思いきや、まだまだ快適ザラメ雪。
ブナ林の中に入ると、さすがに雪が緩んで少し重くなったけど、それでもストップ雪は皆無。
この時期はほんと滑りやすくていいな。
ちょっと密なブナ林だったけど、開けた場所をつなぎつつ下ってあっという間に下山。
沖揚平ゲートから登る人も多いようで、ピンクテープもそこかしこについてました。
いやはや、ロングルートを歩いて滑って大満足。
今シーズンは全然がっつり歩いてなかったのでちょっと心配だったけど、無事歩き通せてよかった。
さて、ここからは板を担いで1kmほど歩いて、城ヶ倉大橋駐車場まで戻ります。
この道路歩きが一番しんどかったかも(笑)
前日撤退した櫛ヶ峯に翌日アタック、そしてこの日は天気も回復して展望も素晴らしく、まさに春山スキー日和♪
ちょうどWBCの準決勝だったからか?人も少なく、静かな山歩きを楽しむことができました。
雪面のうねりもなく、滑る斜面にはクラックもまだなく。
雪も、フィルムクラストや締まり気味のザラメ雪でストップ雪は皆無。
ロケーションもコンディションも、最高の春山スキーでした!
もう今シーズンの山スキーは終了でもいいかも、ってなくらい最高だった(笑)
城ヶ倉大橋からの取りつきにはまだ雪はありますが、その上の斜面は雪切れ間近な感じ。
櫛ヶ峯山頂も、まきchin隊が行ったときは一面雪でしたが、その4日後には雪がすっかり融けていたようで。
今年は、雪は多かったけど雪融けが異常に早いそうで、早めに楽しむのがよさそうです。
下山後は、青森市内のかっぱの湯へ(450円→JAF割で420円)。
ヒバの香りタップリのお湯にのんびり浸かったら、同じく青森市内の"出し屋 五丈軒"のラーメンで腹ごしらえ。
店名のとおり、煮干しの出汁がスッキリ香ばしくてシンプルなスープに舌鼓(詳細は速報)。
そしてこの日は日付が変わってからの帰宅、でありました。
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コメント
昨年、マタベエを推した GRIです。マタベエ・・・ 気に入ってくれて何よりでした (^。^)
まあそれは置いといて、今回は櫛ヶ峯に反応しちゃいました。ここは50年近く前の高校生の頃、初めて登山を経験したお山なんです。
その頃毎年登ってましたが、早春のこの時期のこんな姿を見たことが無いので嬉しかったです。
私はゲレスキーヤーなのでBCで行くことは無いと思いますが、また一度は南八甲田に行ってみたいと思いました。
あ、青森生まれ&育ちなのに、いつも情報頂きありがとうございます~ (^^;)
投稿: GRI | 2023年3月30日 (木) 23時22分
GRIさん>
マタベエ、地元の方が続々と来られるのにまずびっくり、そしてラーメンいただいて美味しくてびっくりでした。
シンプルイズザベスト、また食べたくなるお味です!
教えていただいてありがとうございます(^^
櫛ヶ峯に毎年登られていたとは、すごい!
北八甲田に比べて道もナカナカですが、南八甲田の山歩きもよいですよね~。
私も無雪期にまた歩きたいです。
投稿: まきchin | 2023年3月31日 (金) 18時33分