2022/12/3 山梨晩秋山行・曲岳、黒富士
先週に引き続き、山梨の晩秋山歩き。
先週がっつり歩いたので、今週はさくっと短時間で展望の山を歩こう、というわけで。
北杜市と甲斐市の境を歩いて、茅ヶ岳の東側に聳える曲岳と黒富士に登ります。
登山口の観音峠を挟んで西側には茅ヶ岳登山口、東側には曲岳登山口。
人気の茅ヶ岳だし、ここから茅ヶ岳に登る人いるかな?と思っていたら、どちらの登山口前にも先行車はなし。
曲岳登山口前の、5~6台停められそうな路肩に駐車して出発です。
#トイレなし
駐車スペース前の曲岳登山口。
さて、今日はどんな道が待ってるかな。
曲岳までは、狭い尾根上の急坂を一気に250mほど登ります。
冷たい風が吹き抜ける尾根の急坂は、足元凍ってカッチカチ。
もう晩秋というよりも初冬だな。
霜柱もそこかしこに。
さすがに雪は積もってないけど、見た目も何とも寒々しい。
落ち葉も霜柱もサクサク踏みつつ登ります。
急坂の尾根を登っていくと、岩場が登場。
一応ロープかかってるけど、狭い足場で両側切れ落ちているので慎重に。
岩場を乗り越えると、塀状のめまい岩の基部を巻く道に入ります。
ここも、足場狭い!
めまい岩は基部を巻いて通過するのかと思いきや、道は狭い岩の上によじ登るようになってました。
ちなみにこのめまい岩、上を歩いて展望スポットに出ることもできるけど、私はご遠慮。
だってめまいを起こしそうなくらい狭い岩なんだもの。
めまい岩を過ぎても、まだまだ続く急坂尾根登り。
狭い岩の隙間のよじ登りあり。
メタボ封じの岩か(^^
体はすり抜けたけど、ザックはひっかかって難儀(笑)
岩場ありとは聞いてたけど、こんなに岩場の連続とは。
今年はこういうところを避けてたけど、ラスト近くで当たっちゃったか~、と苦笑いしつつも慎重に岩場を通過していくと
展望ブリッジなる展望岩場に到着。
ごろ太君は早速岩場の先端で展望をゲット(私は例によってご遠慮)。
展望岩場からは、お隣の金ヶ岳と茅ヶ岳が間近に!
その向こうに連なるのは南アルプスだな。
南アルプス方面にはちょっと雲かかっているけど、これから晴れそう(^^
そして展望ブリッジを過ぎると、ようやくガッツリ岩場は終了。やれやれ。
年季入った標識に導かれ、木の根がごつごつとからまる急坂をぐい~っと一登りで
曲岳山頂に到着。
木立に囲まれた山頂には、山梨百名山の山頂標識と三等三角点が立ってました。
山頂からの展望はなかったので、一息ついたら山頂を後にして先へと進みます。
東へ向けて下る稜線の道は、朝日が射し込んで明るく気持ちよい。
風も収まってきて、ようやく晩秋陽だまりハイクな雰囲気が出てきた(^^
曲岳山頂までは、寒々しててちょっと薄暗くて、初冬ハイクな感じだったもんな。
曲岳から下る道の途中には、展望舞台なる展望台が。
そこから眺めるのは、ずら~り連なる南アルプス♪
鳳凰三山に白峰三山、荒川岳や赤石岳、と重鎮がずらっと並んで壮観。
そんな展望を楽しんだら、展望舞台を後にして急坂の尾根を下ります。
曲岳山頂からは100mほどこんな急坂を下りますが、それを過ぎればあとはほぼ穏やかな道。
雑木林の中、たっぷり積もった落ち葉をざくざく踏みつつのんびりゆる~り。
こんなのんびりハイクを待ってました!
振り返れば、鋭く聳える曲岳。
このとんがりは、県内どこから見てもよく目立つとのことだけど、確かに特徴ある形。
これから山梨の山を歩くときは、曲岳のとんがりを探しちゃいそうです(^^
里に近いからか、すっかり落葉して明るい雑木林にはカラスが多い。
カァカァと鳴き交わしたり、風に乗って滑空を楽しんだりしていて遊んでいるみたい。
そんな雑木林の中をのんびりと歩いていくと、八丁峠に到着。
北側の林道の黒富士登山口からの道と、南側の平見城の集落からの道も合流する稜線上の交差点。
帰りはここから林道に下ります。
八丁峠から5分ほど歩いていくと、升形山との鞍部に到着。
左手にはすぐそこに升形山が見えてますが、そっちは帰りに寄ることにして、まずは黒富士に向けて右手の道を進みます。
木立の向こうに黒く聳える黒富士を眺めつつ。
曲岳ほどではないけど、黒富士もとんがっている山なのね。
途中、太刀岡山へと続く稜線を右に分けて歩いていくと、黒富士山頂手前で再びの急坂に。
それでも曲岳とは違って岩場はなく、木の根が絡まりあって段差のようになった道を50mほど登って
山頂にはもう一つ、甲府名山の山頂標識も。
甲府名山とは、2019年に、甲府開府500年を記念して武田信玄公と武田二十四将にあやかって選定された25座だそう。
・・・ナントカ名山ってほんとあちこちにあるんだな。
黒富士山頂は灌木に囲まれているけど、この甲府名山の山頂標識が立つ南側は木立が切れていて南アルプスが大展望。
早速景色を眺めます♪
手前に黒々と聳える金ヶ岳と茅ヶ岳の向こうには、南アルプスがずら~り。
曲岳直下の展望舞台から眺めた時よりも、雲が晴れてスッキリ素晴らしい展望。
鋸岳に甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳。
左手には鳳凰三山、その向こうには北岳や間ノ岳、農鳥岳がちらり。
荒川岳や赤石岳、笊ヶ岳など南アルプス南部の山々もずら~り一望。
こんなに端から端まで眺められるなんて、なんとも贅沢な展望です(^^
山頂には誰もいなかったのを幸い、流れる雲を眺めつつ、こんな展望を楽しみつつ、のんびり過ごして大満足です。
黒富士を後にしたら、山頂直下の岩場から再び展望を眺めます。
岩場の展望台からは、升形山や奥秩父の山並みが一望。
・・・といっても、瑞牆山や金峰山などの奥秩父方面には雲が垂れ込めていて、山並みは見えず。
升形山の左側には八ヶ岳。
こっちも雲がかかっていたけど、辛うじて眺めることができました。
もちろん、曲岳や茅ヶ岳、南アルプスも大展望。
黒富士山頂よりも、こっちの岩場のほうが展望いいかも(^^
さて、山頂と展望台からタップリ景色を眺めたら、晩秋の雑木林を歩いて升形山へ。
鞍部からはほんの一登りで
山頂標識の隣には大きな岩場があり、もちろんその上によじ登ってぐるりと景色を眺めます。
相変わらず奥秩父方面には雲が垂れ込めているけど、少し雲が薄くなってきたかな。
今登ってきた黒富士の右手には、リアル富士山がうっすら♪
本物の富士山の横に、富士山の形をしたシルエットのように聳えていることから黒富士と名付けられたとか。
なるほどね~。
八ヶ岳はこのとおり。
この時期の八ヶ岳って冠雪して結構白いイメージだったんだけど、今年はまだ山頂部が所々白くなっている程度かな。
八ヶ岳の右手、天狗山や御座山の向こうには浅間山も見えてました。
なかなかの大展望に大満足。
こうやって随所から展望を楽しめるのっていいなぁ。
升形山からの展望もじっくり楽しんだら、下山開始。
来た道をそのまま戻るのは、曲岳前後の急坂が大変だし岩場の通過もおっくうなので、八丁峠から北側の林道へ下って林道を歩いて観音峠に戻ります。
八丁峠から林道へと下る道は、明るい雑木林の中の緩やかな斜面で快適そのもの。
小さなせせらぎもあったりして、とってもいい雰囲気。
そんな気持ちよい斜面をのんびりと10分弱下っていくと、丸太造りの苔むした堰堤が登場。
なかなか珍しい?堰堤を過ぎると、林道に下って山道は終了です。
林道に下ったら、あとは観音峠までのんびりと2kmほど歩きます。
途中、曲岳の北側を巻くところでは、曲岳の急斜面の岩壁からカラカラと石が落ちてきてびびったりもしたけど、無事観音峠に戻って終了です。
駐車スペースには6台ほど停まっていて満車状態、思ったより人気の山でありました。
帰り道の林道から見上げる曲岳。
ここから見上げるとそんな岩山には見えないんだけど、たしかに山腹の斜面にはごつごつした岩があちこちに顔を出してました(^^
観音峠から曲岳まではなかなか痺れる岩場続きだったけど、そこを過ぎればあとは雑木林の中をのんびり歩く道。
所々に岩場の展望台があり、南アルプスや八ヶ岳、秩父方面の展望を楽しむことができたのがとっても良かった。
(展望のお勧めは、升形山、黒富士直下の展望岩場、黒富士)
すっかり落葉した雑木林の中の道は明るく気持ちよく、短いコースながら展望の晩秋ハイクを楽しむことができました。
途中8組ほどとすれ違って、意外と人気の山なんだな、と少々びっくり。
太刀岡山から周回で歩く人も多いようです。
下山後は、韮崎の"みどりや食堂"でラーメンと肉煮定食に舌鼓。
近くの"むかわの湯"(830円→JAF割で200円引き)で汗を流したら、翌日に備えて道の駅富士吉田に移動して、併設の地ビールレストランで地ビール、でありました(詳細は速報)。
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