2022/11/19 神の島・金華山
奥州三霊場の一つに数えられる金華山(あとは恐山、出羽三山)。
3年連続してお詣りすると一生お金に困ることはない、とのことで、昨年に続いて今年もお詣りです。
金華山に渡る船は、通常の定期便だと島の滞在時間は2時間程度なので、山頂往復はちょっと厳しい。
女川港から月に2度ほど出るパワースポット便(滞在時間4時間程度)ならば山頂に行けるので、今回もこれを使って金華山へと向かいます。
年内のパワースポット便は、この日を逃すとあとは年末の一便のみなので、ぎりぎり滑り込みです。
#満席になることも多いので、事前予約が必要
・・・とその前に。
この日のパワースポット便は女川港10時半発、朝は結構余裕があるので、金華山対岸の牡鹿半島から日の出を拝んで心を静めます。
昨年も金華山の後に訪れた、牡鹿半島の"おしか御番所公園"へ。
沖合に浮かぶ金華山の周りには、漁船がちらほらと浮かんでいて操業中。
どんなお魚が捕れるのかな。
雲多めだったので日の出見られるかな?と心配してましたが、無事朝日を拝むことができました。
海から昇る朝日を見たのは久しぶり。
山の上で見るのと同じく神々しい光、心洗われますな。
日の出を拝んだら、石巻魚市場の"斎太郎食堂"で海の幸の朝ごはん(詳細は速報)。
お腹も満足したら、女川港へと向かいます。
穏やかな天気、穏やかな海の女川港。
岸壁には海釣りしている人がたくさん、そして魚市場の近くでは水揚げしている漁船もあり、活気ある雰囲気。
金華山へはこの船で向かいます!
昨年は一隻だけだったけど、今回は二隻出てました。
パワースポット巡りツアーの団体さんもいたりして、割と賑やか。
この日は大安だったそうで、人が多かったのはそのせいかな。
そして船に揺られて40分、金華山に到着。
皆さん続々と歩いていかれるのを見送って、まきchin隊はほぼ最後尾から出発です。
金華山港から黄金山神社までは、参道を辿ります。
途中、表参道と裏参道が分岐。
行きは表から行きますか。
赤く塗られた橋や鳥居、大きな石灯篭があり、いかにも神社の境内な雰囲気。
島全体が神域ですからねぇ。
そして足元には、島中に生息する神の使いの鹿の落とし物がいっぱい、これも神域だからか(笑)
表参道沿いには立派な杉並木が続きます。
海の近くなのに、こんなに立派な杉の木があるとは、さすが神域。
杉並木を過ぎると、黄金山神社に到着。
神社へのお詣りは下山後にすることにして、まずは山頂へ向けて進みます。
ちょうど船で到着した人たちがみんなお詣りしていて、結構混んでたので後でいいかな、と。
神社の横を歩いていくと、山頂に建つ奥の院への登拝口(=登山道)に到着。
鳥居をくぐって登山道へ。
登山目的の人は、到着次第さっさと出発していったようで、この先山頂に着くまで誰にも出会わず。
登拝口までは割と平坦な道だったけど、鳥居をくぐった先からは岩がごろごろ転がるちょっとワイルドな道に。
鹿の落とし物もまだまだいっぱい、なかなか足元から気が抜けない(笑)
標高低いし海の近くだし、ちょっとは紅葉残ってるかな?と思ってたら、登山道沿いの木々はほぼ紅葉終了。
葉を落として明るい晩秋の道をゆる~り登ります。
湧き水の流れる小さな沢沿いの道でもあり、さらさらと流れる沢音が耳に心地よい。
道沿いには、コブだらけのケヤキの大木も。
布袋さんのお腹みたいなコブ、御利益あるかな、とナデナデ。
そんな晩秋の道を登っていくと、背後には牡鹿半島と海が見えてきました。
そうか、ここは島の山だったな、と改めて思い出したりして。
林の中にはブナの大木も登場。
見上げんばかりのブナ大木がすごい、海の近くにこんなブナ大木の林があるとは。
神域ということで、ずっと保護されてきた島だからこその林ですな。
そのブナの根元は、根張りがもりもり。
山全体が花崗岩質ということで、地表を根が這っているそうで。
根っこ全体で地面をがっしりつかんでいる様子に、生命力を感じる。
根張りのブナ、またまた登場。
そこかしこにあるブナは、みんなこんな感じ。
生命力がもりもり溢れる林であります(^^
そんな林の中を、柵に沿ってゆる~りのんびり。
神社から250mほど登り上げていくと
水神社に到着。
案内板によると、黄金山神社の飲料水源泉が涸れることがないように、と水を司る天水分神國水分神を祀った神社だとか。
確かに登山道沿いに流れていた沢は、この神社のところから水が湧き出てました。
それにしても、標高450m足らずの山なのに、こんなに水が湧き出ているとはびっくり。
ちなみに金華山内の水は、すべてこの湧き水で賄っているそう。
水神社を過ぎて杉林の中を一登りしたら、開けた稜線に出てきました。
稜線の上からは、太平洋や三陸の海岸線が一望♪
やや斜度のある稜線上の道を、山頂に向けて一登り。
稜線上のブナの木々はすっかり落葉して、明るい道を辿ります。
いい景色だなぁ。
稜線に出るまではずっと林の中だったけど、ここでようやく視界が開けて、島ならではな景色が広がって気分爽快。
何度も足を止めて、青く広がる太平洋や三陸の海岸線を眺めつつ登っていくと
山頂には、弁財天と大綿津見神が祀られる頂上奥の院 大海祇神社が鎮座してました。
海上安全、大漁豊漁の守護神として、古くから漁民の信仰が非常に篤いとか。
神社より少し高い所に石積みがあり、そっちに山頂標識が立ってました。
以前はここにお堂かなにかあったのかな。
山頂は木立に囲まれていてあまり展望はないので、西側の展望地に移動して一休み。
今日は高曇りで海も景色もパッとしないけど、それでもやっぱりここからの景色は素晴らしい。
目の前に牡鹿半島迫って、なかなかの迫力
朝日をながめた御番所公園も見えていて、なんだかちょっと嬉しくなったりして。
牡鹿半島の先っぽの向こうには、網地島と田代島。
ネコの島としても知られる田代島、一度は行ってみたい。
牡鹿半島の向こうには、この日朝ごはんを食べた石巻港も見えてました。
牡鹿半島側だけでなく、金華山の南東の鮑荒崎の灯台も見えてました。
島の東側にも行ってみたいけど、さすがに日帰りじゃ無理なんだよなぁ。。。
次は参篭所に泊まって御祈祷して、島の東側にも行ってみるか?なんて。
さて、景色眺めながらのんびり過ごしたので下山開始。
皆さん周回ルートで歩かれていたようですが、まきchin隊は来た道をそのまま戻ります。
周回ルートは前回も歩いたし、神社の参拝にも時間使いたいし。
というわけで、帰りも絶景眺めつつ。
何度眺めても良い景色に足が止まっちゃう(^^
稜線で存分に景色を堪能したら、あとは晩秋の林の中をさくさく下ります。
行きは足元の鹿フンを気にしながら登っていたけど、帰りはもうあまり気にせずさくさくと(笑)
周回で下る道は、杉林多めでちょっと薄暗かった記憶があるんだけど、こっちは明るくていいですな。
落葉してるので更に明るい林の中を快調に下って、あっという間に神社まで戻ってきちゃいました。
さて、では黄金山神社にお詣りです。
聖武天皇の御代に、陸奥の国で黄金が産出したことに因んで創建されたという古い歴史を持つ神社。
金を司る金山毘古神と金山毘売神が祀られているとのことで、金運、開運、商売繁盛のご神徳が授かるそう。
今年も登拝できたことのお礼も含め、神妙にお詣りです。
拝殿へと続く階段の脇では、神のお使いの鹿がお食事中。
かわいい(^^
随身門の脇の金椿神社や弁財天堂にもお詣りです。
弁財天堂の脇の紅葉が、ちょうどいい感じに紅葉していてキレイ。
真っ白な八重椿も咲いてます。
透き通るような純白の花が美しい。
境内はこんな感じ。
どのお堂にも様々な神様がお祀りされてます。
弁財天堂の前の銭洗い所では、お札を洗って不浄を洗い流します。
もちろん諭吉さんを洗わせていただきました。
頼みます~(^^
前回は行けなかった五十鈴神社にも参拝。
ここ、石段が結構ワイルド。
金椿神社前の大黒尊と恵比須尊。
金色に光る眼がなかなかの迫力。
今回はゆっくり参拝できてよかったです。
帰りの船の時間を気にしながらなので、山も参拝も若干せわしなくなりがちだけど、山頂往復にしたことで時間に余裕ができました。
さて、では船の時間も迫ってきたので、裏参道を通って港へと戻ります。
道沿いの草地では、鹿が日向ぼっこ中。
雄鹿ですな、立派な角!
(現在発情期だそうで、近寄ったりして刺激しないように、と船中でお達しあり)
黄金色に黄葉したイチョウも。
モミジやイチョウはちょうど紅葉真っ盛りな感じ。
というわけで、金華山詣で2年目。
船で渡った人は多めだったけど、なぜか山中ではほとんど人に出会わず。
登山の皆さまは、島に到着次第早々に歩き始めたようで、おかげでのんびり出発のまきchin隊は静かな山歩きを楽しむことができました。
原生林の景色も良く、山頂からの景色も素晴らしく。
黄金山神社にも、金運開運をしっかり御祈願できてよかった。
3年続けてお詣りすれば一生金に不自由しない、とのことなので、来年もまた歩きに来ます!
下山後は、ぐい~っと北上して岩手へ。
途中、新花巻温泉の"華陀の湯之宿"の日帰り入浴(700円→割引券使用で500円)で美肌の湯に浸かったら、この日は盛岡ナイト。
翌日は盛岡観光してから帰宅、でありました(詳細は速報)。
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