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2022年11月10日 (木)

2022/11/6 福島紅葉山行・高森山

福島・只見の高森山へ。

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稜線から眺める、一面の雲海と紅葉の斜面が壮観♪

===高森山(たかもりやま)===
2022/11/6(日):玉梨登山口(7:10)~山ノ神(7:40)~▲高森山(9:25-9:45)~山ノ神(11:00)~玉梨登山口(11:20)
歩行距離:5.6km
累積登高:540m
累積下降:540m
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> 11/5 いわき・矢大臣山へ

いわきの里山を歩いた翌日は、只見の紅葉を楽しもう、と沼沢湖を望む高森山へ。
車中泊した道の駅奥会津かねやまは、早朝は雲が低く垂れこめていて天気大丈夫か?!な感じ。
しかし山の上は晴れているんじゃないか、と登山口に向けて車を走らせていくと

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雲の上に出ました!
一面の雲海に浮かぶ紅葉の山並みが、朝日に照らされて鮮やかに輝いてます♪
これは素晴らしい景色が見られそう、と一気にテンションアップ(^^

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玉梨登山口には、雲上の林道(走りやすい舗装路)を走って到着。
登山口前の駐車スペース(5台分くらい)には先行車なし。
#トイレなし

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山並みを見上げると、一面紅葉の斜面が朝日に照らされてキラッキラ。
雲の上は素晴らしいお天気だな♪

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というわけで、早速出発。
歩き始めは、杉林の中の緩やかな道を辿ります。
足元には杉の枝が結構たくさん落ちているので、それを避けながら歩きます。

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少し歩くと、藪っぽい斜面の細いトラバース道へ。
ぬかるんでいる箇所もあり、湿った落ち葉が積もって滑りやすいところもあり。
足元注意で歩いていくと

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山頂へと続く稜線上の峠、山ノ神に到着。
大きな一本杉の根元には

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苔むした小さな石の祠がありました。
手を合わせて、道中の無事を祈ります。

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山ノ神を過ぎると、狭い稜線上の道へ(稜線の道の入口がわかりづらくて、ちょっと迷った)。
初っ端にいきなり登場する、ロープがかかる急坂にちょっとびびりつつ、落ち葉がたっぷり積もった道を登っていくと

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おー!一面の雲海!!
この高森山は、沼沢湖を囲む二重の外輪山の外側の一座だそうだけど、まさにその外輪の内側に霧がたぷたぷと溜まっている感じ。
もこもこふわふわとした雲がすごい、そしてそれを囲む山並みの紅葉も素晴らしい!

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一面に広がる雲海に気をよくして、稜線上の道を辿ります。
アップダウン繰り返す稜線上はだいぶ落葉が進んでいるけど、紅葉の木々もちらほら残っていて明るくいい感じ。

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こんな素晴らしい雲海は久しぶりに見たかも。
只見川や沼沢湖で発生した霧が溜まって、こんな見事な雲海になっているそうで。
日が高くなれば消えてしまうので、早朝だけの絶景です♪

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が、この稜線の道、絶景に見とれていると足を踏み外して絶壁の下に真っ逆さま、な危険な道。
道幅かなり狭いし、左手は200mほど切れ落ちた断崖だし。
しかも足元に積もった落ち葉が朝露で湿って滑るし。
・・・これ、右手に生い茂る灌木がなかったら、おっかなくて歩けない。

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高所恐怖症のまきchin、景色を堪能する余裕はほとんどなく、足元に全神経集中させて慎重に歩きます。
もちろん右手は、灌木の枝をつかんでます。
だって何かつかんでないと怖いんだもの。

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そんな稜線から仰ぎ見る高森山山頂。
直線距離的には近く見えるけど、意外とアップダウン多くてなかなか大変な稜線の道であります。

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断崖の上の小ピークから下ったところで、紅葉の断崖とその向こうの雲海を眺めます。
いや~、景色は最高だな。
断崖の上の狭い道は怖いけど。

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右手(南~南西側)の展望が開けたところからも、雲海にぽこぽこと浮かぶ只見の山並みが一望♪
その奥に連なるのは、日光連山、会津の山々、越後三山。
浅草岳や守門岳も見えていて、大展望(^^

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そんな展望を堪能しつつもドキドキしながらヤセ尾根の道を歩いていくと、稜線の中盤ではブナやミズナラ、カラマツなどの雑木林の中の穏やかな道に。
断崖の上の狭い道からは解放されてホッと一息。
でもこの雑木林、ちょっと獣の気配がしてそれはそれで気が抜けない。

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雑木林はほとんど落葉しているけど、そのおかげで足元には色とりどりの落ち葉がざっくざく。
カラマツの細い黄金色の葉っぱもたくさん落ちていて、靴がカラマツまみれ(^^
そしてこの落ち葉、朝露で湿ってて、落ち葉に隠れた木の根がよく滑るので油断大敵だったりして(笑)

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そんな明るい木立の中の道をのんびりゆる~り。
いやはや、稜線上はずっとこんな感じの穏やかな道なのかと思ってたのだけど、こんなとこはほんの少しなのね。

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そんな心安らぐ雑木林の道も、ほどなく終了。
雑木林を抜けると、再び断崖の上の狭い道になり。

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目の前には、黒々と聳える山頂直下の急斜面が間近に迫ります。
ここからが最大の正念場!

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・・・と、正念場に取りつく前に、雲海を眺めて心を落ち着かせます。
雲海もだいぶ薄くなってきたかな。。なんて。

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そして、いよいよ山頂直下の岩場へ。
まずこの岩場、どこから取りつくのか足場がどこなのかもわかりづらい。
しかもその足場には湿った落ち葉が積もっていて、まぁよく滑ること。
岩場の下は断崖絶壁、足を滑らせたらいったいどこまで落ちるやら。
もちろんロープもかかってないし、ちょっと本気でここから回れ右して帰ろうかと思っちゃいました(^^;

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高度感あるよじ登り系の岩場にはロープがかかってます。
足元には、雲海が晴れてきた下界の景色が広がっていて、それがまた高度感タップリでおっかなくてドキドキ。
いや、景色眺めてる余裕なんて全くないんですけど。

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左手の沼沢湖方面の雲海もだいぶ晴れてきて、紅葉の山並みも一望。
沼沢湖畔の前山や惣山も雲海の中から登場です。

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大岩の基部を巻いて歩くところもあり。
ここも足場が狭いし崩れ気味なので要注意。

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最後は、湿った落ち葉がずるずる滑る急坂をぐい~っと。
虎ロープが幾重にもかかる急坂を登り上げて

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穏やかな稜線に登り上げて、ほっと一息。
いやぁ、なかなか激しい稜線の道でした。

ここから先は、ブナ林の中を緩やかに歩いて

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高森山山頂に到着。
途中の山ノ神と同様、杉の大木の根元には石の祠がありました。
無事登ってこれたことに感謝、帰りも無事帰れるように、と手を合わせます。

木立に囲まれた山頂はあまり展望もなし。
さくっと腹ごしらえ休憩したら、来た道をそのまま戻ります。

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行きにずるずる滑りながら登った急坂は、もちろん帰りもよく滑る(笑)
ロープや木立をつかんでへっぴり腰で下ります。

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行きは逆光で真っ暗に見えた岩場は、帰りはこんな感じで明るく見通しよし。
いや、明るく見えてても怖いもんは怖い。

山頂直下ですれ違った方が「とんでもない山ですね~」と言ってましたが、まさにそんな感じ。
ほんとにとんでもない稜線の道です(^^;

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でもその稜線からの景色も半端ないんだな。
帰りはすっかり霧も晴れ、真っ青な沼沢湖とそれを囲む紅葉の山並みが一望♪
秋真っ盛りの只見を上から眺めるなんて、なんてオツなんだ!

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行きにはあまり眺める余裕がなかった南側の展望も、このとおり。
日光連山や越後三山もクッキリ(^^
越後三山や、この右奥に見えていた浅草岳は、ちょっと白くなってました。

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途中で何度も帰ろうかと思った稜線歩きだったけど、帰らなくてよかったなぁ。
一面の雲海から、スッキリ晴れた紅葉の山並みまで、いろんな景色が眺められたもんな。

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カルデラ湖の沼沢湖。
ヒメマスが棲む神秘の湖だそう。
紅葉のこの時期は、紅葉に縁どられて彩り鮮やか。

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そんな素晴らしい景色を堪能しつつ、急斜面と岩場の道を通過です。
いやはや、なんとか無事にクリア。

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そして再び穏やかなブナ&カラマツ林に戻ってきてヤレヤレ。
岩場通過の後なので、この穏やかさが沁みる。。。

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穏やかな林の中を抜けると、再び断崖の上の狭い尾根道に。
振り返って眺める高森山はすっかり晩秋の装い。

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10時頃までは青空が広がっていたけど、そのうち急速に雲が広がってきて。
天気予報通りだったな、晴れてるうちに絶景を眺められてよかった!

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登山口に戻るまでずーっと気が抜けない道だったので、無事に下山できてほっと一安心です。

山ノ神から山頂までは大展望の稜線の道でしたが、これがまたいかにも只見の山、といった感じの道。
断崖絶壁の狭い尾根道でアップダウンもあり、最後は足元滑る岩場と急坂ときたもんだ。
足を踏み外さないよう、ずーっと神経張りつめて歩いてました。
いやもう、ほんととんでもない山です。距離はそれほどないけど、精神的に疲れた。。。

でも稜線からの景色は素晴らしかった!
早朝の一面の雲海とそこに浮かぶ紅葉の山並みが壮観過ぎて、言葉もないくらい。
そして雲海が晴れた後に眼下に広がる紅葉の斜面も素晴らしかった。
山の上から眺める只見の紅葉を満喫です。

この日出会ったのは、単独の方2名のみ。
静かな山歩きでありました。

そして下山後は、会津美里の新鶴温泉健康センターの日帰り入浴へ(520円)。
お肌つるつるの美人の湯にのんびり浸かってから帰宅、でありました。

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コメント

雲海が絶妙で大好きな感じです
雲海と紅葉って神秘的ですね
羨ましい^^w

投稿: たむ | 2022年11月11日 (金) 21時04分

たむさん>
ほんと、雲海と紅葉って神秘的ですよね。
真っ白でふわふわもこもこの雲海と、鮮やかな紅葉の取り合わせが素晴らしかったです!

投稿: まきchin | 2022年11月14日 (月) 01時09分

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