2022/10/2 吾妻連峰・一切経山、家形山
> 10/1 東大巓周回へ
この日も人混みを避けて不動沼から家形山、五色沼、一切経山と歩こうと思っていたのだけど、前日の姥湯温泉からの周回に予想以上に時間がかかってしまって足がお疲れ気味。
ならば無理せずお手軽ルートで歩こう、と超メジャールートの浄土平から歩きます。
浄土平なら、稜線直下の標高1,580mまで磐梯吾妻スカイラインで上がれちゃうので、楽々のんびりハイクができるかな、と。
浄土平ビジターセンターの駐車場は、1000台以上は停められそうな大駐車場。
紅葉の時期は駐車場渋滞ができるとのことだったけど、さすがに朝はさくっと停められました。
でも、思った以上に車が停まっていてビックリ。
(昼過ぎに戻ってきたら臨時駐車場も満車で、なおかつ駐車待ちの車の大行列ができてた)
周囲の人が続々と出発していくのに混ざって、まきchin隊も出発。
この時間でこの人の多さとは、いったい昼頃にはどうなっちゃうんだろう。。。
右手には、しゅーしゅーゴウゴウと轟音を立てて噴気を上げている一切経山の南斜面を間近に眺めます。
こんな近くに、こんなに活発に活動している噴気孔を見るのはそうそうないかも。
2018年9月から2020年6月まで、浄土平から酸ガ平を経由して一切経山に登る道は通行規制されていたのだけど、それもさもありなん、な噴気っぷり。
迫力ありすぎてビビる。。。
こんな超メジャールートなのに、こんなに火山活動してるところが近いとはすごいな。
しかし、今噴火したら逃げ場ないかも。
ヘルメット持ってくるべきだったか?なんて思っちゃったりして。
そんな緊張感あふれる道ですが(笑)、浄土平から酸ガ平までは、灌木の中の道をゆる~り登ります。
道沿いの紅葉に目を和ませつつ、のんびり登っていくと
広大な湿原の酸ガ平に到着。
青い池塘の点在する湿原は、すっかり草紅葉♪
真っ赤に紅葉したチングルマ越しに眺める前大巓。
空の青と山の緑、湿原の赤や黄金色のコントラストがいいですね~(^^
開けた景色をのんびり眺めつつ歩いていくと、酸ガ平避難小屋に到着。
ここでトイレに寄り道したら、一切経山へ向けて出発です。
酸ガ平からは、浮石の多いザレた道を登ります。
噴気孔のガスが風に乗って流れてきて、鼻水が止まらなくなるわ、むせて咳が止まらなくなるわ。
周辺にも硫黄の香りというよりは火薬の臭いが漂っていて、なんだかただ事ではない、というかさっくり通過したい感じの道。
そんな道を登りつつも振り返れば、背後には酸ガ平や東吾妻山の展望が広がります♪
スカッと開けて気持ちよい展望。
ちなみに、左側がもやもやしているのは一切経山の噴気。
山頂が近くなって稜線に上がると、これまた火山の雰囲気満点。
前日に歩いた東大巓~兵子の稜線とは全然雰囲気違うんだな。
あちらは鬱蒼としたコメツガやシラビソの針葉樹林だったけど、こっちは草木もなくザレザレなんだな。
歩きつつも振り返ると、青く輝く鎌沼の向こうには磐梯山!
鋭くとんがった形が特徴的ですな。
右手には、丸い火口が特徴的な吾妻小富士。
これもいかにも火山な形。
周囲も火山だらけです(^^
そんな景色を眺めながらゆる~り登って、一切経山山頂に到着。
開けて広くて気持ちの良い山頂!
そしてこの一切経山山頂から眺めるのはもちろん、
魔女の瞳とも呼ばれる五色沼。
深く深く真っ青に輝いていて、何とも神秘的。
吸い込まれそうなくらいに青くて、これは確かに魔女の瞳だな。
こんな美しい瞳を上から見ているだけではもったいない、これはぜひ湖畔からも眺めねば!というわけで。
早速山頂を後にして、家形山へと続く道を下ります。
五色沼を眼下に眺めつつ、ザレた斜面を下ります。
ここまでの道中たくさんいた人たちは、ほとんどが一切経山山頂までのようで、山頂から家形山まではこれまでと一転、人も少なく静かな道。
少し下ると、展望の良い大岩がありました。
大岩から眺めるのは、前日歩いた東大巓からの稜線、そしてその先の西吾妻までの稜線も一望♪
大岩を過ぎて下っていくと、紅葉の灌木の中へ。
ナナカマド越しに見上げるのは家形山。
そして五色沼のほとりまで下ってくると、湖畔の斜面は一面、紅葉まつり真っ盛り!
ナナカマドの赤とカエデの黄色が、青い湖面に映えて美しい。
前日、姥湯温泉から明月荘に登る道沿いにもナナカマドはあったけど、枯れ葉多めで茶色っぽかったんだよな。
それに比べて、ここのナナカマドはほんとキレイに鮮やかに紅葉してます。
そして圧巻なのが、この斜面。色の洪水。
錦秋の斜面とはこのことか!
湖のコバルトブルーと錦秋の斜面、両方がお互いを引き立てあっていて素晴らしい景観。
一切経山を振り返るとこんな感じ。
光の当たり方の加減でやや暗く見えるけど、一切経山の斜面もかなり紅葉してます。
湖畔の木々をアップ。
スッキリ晴れているおかげで、紅葉の鮮やかさ倍増(^^
池の水も透明度が高いので、全体的に色合いがクリアでほんと美しい。
正直こんなに紅葉してるとは思ってもなくて、多少は色づいているかな?くらいだったのだけど。
紅葉ドンピシャなんじゃないか、くらいに色づいていてびっくりです。
いやー、今日来てよかったな。
しかもこの湖畔、ほとんど人いないんだもんな。
五色沼湖畔の紅葉を贅沢にのんびりたっぷり楽しんだら、100mほど登って家形山に足を延ばします。
何度も振り返って五色沼を眺めつつ。
いろんな角度から眺めるのも楽しいもんですな。
右前方には、不動沢から登ってくる尾根が近づいてきて。
当初の予定ではこの尾根を登ってくるつもりだったんだよな。
尾根を見ていると、この道を歩いている人も意外と多そうな感じ。
家形山へと登る道は、短いながらもガレ&ザレた急斜面の道。
えいやぁと一登りで
開けた家形山山頂に到着。
福島盆地が一望、なんとも穏やかで静かな山頂です。
山頂からはもちろん、五色沼と一切経山が正面に。
一切経山の山頂には人がびっしりいるのが見えて、なんだかすごい。。。
風も穏やかでとっても気持ちよく、景色眺めての~んびり。
家形山、静かでなかなかいいとこでした。
さて、では来た道を戻って一切経山へ。
あちらは遠目にもわかる超混雑っぷり、戻るの嫌だなぁ。。。(笑)
道沿いのマツにはホシガラスがいっぱい。
松ぼっくりをつついて食事しているのが多かったけど、威勢がいいのは松ぼっくりをもぎ取ってたりしてなかなかアグレッシブ(^^
そして湖畔に戻ったら、再び紅葉眺めてウットリ。
この色合いが非日常過ぎて、なんだかもう目が離せない。
日が高くなって一層鮮やかになったようにも見えて、離れがたい。。。
今年は紅葉が鮮やかに色づかないところが多い、と聞いてたけど、ここではほんと鮮やかな紅葉に出会えました!
後ろ髪ひかれつつも、五色沼を後にして一切経山への登り返しへ。
近づくほどに人が増えてきて、いやはやあまりの人の多さにびっくり。
大岩の周辺にも人がいっぱい。
広い山頂は人だらけで人酔いしそうなくらいだったので、そそくさと通過して酸ガ平へと下ります。
まぁ、浄土平まで車で上がれて、そこから1時間半くらいでここまでこれちゃうんだもんな。
おまけに今日は日曜で紅葉で晴天で、そりゃ人多いよな。
酸ガ平へと下る道もかなり人多く、すれ違い渋滞も所々で発生。
ようやく酸ガ平まで下ったら、帰りは鎌沼を経由して下る道へ。
鎌沼のほとりをぐるりと木道で歩いて、景観を楽しみます♪
鎌沼のほとりでも、かなりたくさんの人が休憩中。
今日は天気いいし紅葉もキレイなので、ほんと人多いな。
木道を辿って湖畔を歩いていくと、ここにもまた鮮やかな紅葉が!
紅葉と沼越しに、一切経山を眺めます。
東吾妻山は針葉樹に覆われていて、なんだか黒々してますが。
鎌沼のほとりは色とりどりな道。
鮮やかな色合いに心も浮き立ちます♪
五色沼のほとりと同様、ここのナナカマドもカエデも、枯れ葉はほとんどなくてキレイに紅葉していて彩り鮮やか。
湖畔には草紅葉の湿原も広がります。
コバイケイソウの枯れた花穂がアクセントになってて面白い景色。
池越しに眺める前大巓。
上空の雲が、筆でさぁっと刷いたような面白い形してました。
・・・魚の中骨のようにも見える(^^
池のほとりの木道ののんびり歩きの後は、浄土平へ向けて吾妻小富士を正面に眺めつつ下ります。
木の階段が整備されているけど、そうでないところは大きな段差があったり。
ハイキング風の山慣れてなさそうな人は、歩きづらそうに下ってました。
左手には、噴気孔からもくもくと噴気を吹き上げる一切経山を見上げます。
空の青と、山肌の白と、紅葉の赤や黄色の三段紅葉(^^
超メジャールートにつき、人の多さは覚悟して向かったのですが、想像以上にすごかった。
往路はともかく、復路がねぇ。。。
こんな混んでる山は、数年に一度くらいでいいかな。
それでも、メジャールートにはそれなりの理由はあって、この日は素晴らしい紅葉と景色に出会うことができました。
一切経山から眺めた五色沼、その五色沼湖畔の紅葉、鎌沼の紅葉は特筆すべき美しさ♪
スカッと晴れた晴天だったのも幸いして、鮮やかな紅葉を満喫です。
吾妻連峰を超マイナールートと超メジャールートで楽しんだ週末でありました。
下山後は、近くの高湯温泉花月ハイランドホテルの日帰り入浴へ(900円)。
硫黄の香りが漂う白濁したかけ流しの温泉にのんびり浸かったら、福島市内の"めんや薫寿(めんやことぶき)"で鯛出汁ラーメンに舌鼓。
かなり美味しくて、お腹も大満足です(詳細は速報)。
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2024年の山歩き(2024.12.25)
- 2024/12/1 山梨初冬山歩き・三ツ峠山~本社ヶ丸周回(2024.12.05)
- 2024/11/30 山梨初冬山歩き・赤鞍ヶ岳~菜畑山周回(2024.12.03)
- 2024/11/17 山形山城歩き・長谷堂城(2024.11.22)
- 2024/11/16 山形晩秋山歩き・徳網山(2024.11.20)
コメント