2022/10/9 北東北紅葉山行・太平山
体育の日三連休は、生憎のお天気続き。
でも北東北なら、中日の10/9は午前中早い時間であれば青空が広がりそう、ということで紅葉前線とにらめっこして秋田の太平山へ。
秋田の中央部の太平山地の主峰・太平山をぐるりと反時計回り、人少な目なルートをつないで歩きます。
秋田市内から仁別林道(舗装されてるけどやや狭い)を10kmほど走っていくと、登山口の旭又駐車場に到着。
水洗トイレもある広い駐車場で30台以上は停められそう。
4年前、紅葉時期に来たときは朝は1台も停まってなかったけど、最近はやはり山ブームなのか10台以上は停まってました。
駐車場の脇を流れる赤倉沢にかかる橋を渡って、出発。
4年前はこの橋が流出してしまってて、ちょっと上流を渡渉したっけか。
橋を渡って杉林の中の階段を登ると、軌道跡の平坦な道に出てきました。
すぐに赤倉岳分岐を左に分けて、しばらくはこの軌道跡を進みます。
橋を渡って木道を辿っていくと、矢源沢入口の分岐に到着。
ここで登山道は、メジャーな旭又コースと、岩場アリの宝蔵岳コースに分岐。
今回は静かな道を辿るので、宝蔵岳コースへ。
分岐からしばらくは、広葉樹が入り混じる天然杉の中、尾根上の急坂を登ります。
かなり幹回りの太い立派な杉の木が多い!
さすが、日本三大美林の一つに数えられる秋田杉(あとの2つは、青森ヒバと木曽ヒノキ)。
林の中の切り株には、こんな顔が(^^
ガンバレ、って言ってる(笑)
標高550m付近からはブナが主体の林に。
これまた美林なブナ林♪
標高750m付近まで登ってくると、ようやく朝日が射し込んで明るいブナ林に。
旭又からの道は山の西側なのでなかなか朝日が射し込まなかったけど、やっぱり明るい林は気持ちよい(^^
ブナ黄葉はまだ始まってないけど、なんとなく梢が黄色くなりかけてていい雰囲気。
そんな林の中をぐい~っと登ります。
木立の隙間からは、前日立ち寄った男鹿半島の寒風山と男鹿三山を眺めます。
沿岸に林立する風車もいっぱい見えてるな。
秋田は風力発電がすごいな。
ブナ林の道を登っていくと、軽井沢尾根に合流。
この軽井沢尾根、車で上がってきた仁別林道の途中にあった仁別国民の森からの登山道だそうだけど、そっち方面は既に藪化して廃道っぽくなってました。
さて、では稜線の宝蔵岳に向けて軽井沢尾根を登ります。
ブナ回廊の中の明るい尾根道がなんともいい気持ち。
もうしばらくしたら、紅葉してぱぁっと明るい尾根道になりそう(^^
稜線が近くなるとやや急な道に。
所々に階段が整備されていて歩きやすい道をぐい~っと登って
稜線上の宝蔵岳に出てきました!
ここからは紅葉し始めた灌木の中、明るい稜線上を辿ります。
紅葉のピークにはあと一歩かな。
でも太平山へと続く稜線の斜面は、結構色づいてきていて、十分色鮮やか(^^
それでも、例年よりもずいぶん紅葉が遅い気がするな~。
稜線上の道は岩場のアップダウンもあり、しかも道幅狭く両側切れ落ちていて足元注意な感じ。
それでもこんな鮮やかな紅葉と青空の下の道なので、気持ちも華やぎます(^^
灌木に囲まれたところは、緑や黄色、オレンジ色に包まれて、それがお日様にキラキラ輝いて光が溢れてて。
紅葉時期の山歩きは、ほんと明るくて気持ちよい。
そんな稜線の道をしばし歩いていくと、弟子還に向けて一気に100m弱登り上げる岩場が目の前に登場。
そそり立つ斜面が迫力満点。
岩場はこんな感じ。
前日は稜線付近はガスっていたためか、岩場も湿っていて足元滑っておっかない!
申し訳程度の鎖も使いつつ。
久々の岩場につき、ひやひやしながら慎重に登ります。
・・・というか、4年前はこの道を下ったんだよな。
こんな岩場よく下ったな~、なんて感心しちゃったりして(笑)
背後には、歩いてきた稜線が連なって結構な高度感。
宝蔵岳がもう遠くに見える。。。
一気によじ登って岩場をクリアすると、小さな広場に石碑の建つ弟子還に到着です。
いやはやあんな岩場、弟子も踵を返して帰るわな(笑)
ひとまず、この日最大の難所をクリアしてやれやれ。
弟子還の岩場を過ぎれば、あとは山頂に向けてゆる~り登るのみ。
稜線は視界開けて気分爽快、難所をクリアして心も穏やかに、紅葉も楽しみつつ間近に迫った山頂を見上げつつ。
日射しがタップリ射し込んで、キラッキラの稜線。
背後には鳥海山も見えていて、展望も良好。
秋田市街に近いとはいえ、河川や雪の浸食のためか稜線の両脇は険しく切れ落ちていて、相変わらずの狭い稜線上の道もなかなか荒々しくもあり。
なんだか山深いところを歩いているような気分にもなる太平山の稜線です。
開けた太平山山頂に到着!
立派な鳥居と太平山三吉神社総本宮の奥宮社殿、参篭所がありました。
#参篭所の下にバイオトイレあり(5月下旬~11月中旬のみ開放)
広い山頂には、まきchin隊以外には2組のみ。
静かな山頂で一休みしつつ、ぐるりと景色を眺めます♪
これから歩く稜線の先の赤倉岳や馬場目岳の向こうには、ずら~り連なる白神山地。
岩木山も見えてます(^^
北西方面には、八郎潟や男鹿半島。
男鹿三山や寒風山もクッキリと。
こちらは今歩いてきた稜線。
改めてこうやって見ると、結構アップダウンあり両側浸食された険しい稜線なのね。
稜線の向こうには間近に秋田市街が見えていて、こんなに街が近い山とは思えないくらいの荒々しさ。
南西側には遠く鳥海山と丁山地。
その奥には月山もうっすら見えていたけど、気づいたらすっかり雲に隠れてしまってました。
今日は、9時過ぎには南から天気崩れてくる予報だったもんな。
こっちはまだ晴れてるけど、上空には若干雲も増えてきたかな。。。
東側の県境方面を見ると、真昼岳や和賀岳、秋田駒ヶ岳はすっかり雲の中。
予報通りの雲ですな。
そして、これから歩く稜線を眺めます。
宝蔵岳からの稜線よりも紅葉進んでるような?
ぐるり景色を眺めたら、山頂に建つ太平山三吉神社総本宮の奥宮社殿にもお詣りです。
全国の三吉神社・太平山講・三吉講の総本山の奥宮ということで、なんともありがたい(9/17に閉山した後なので、御神体は里宮に遷ってますが)。
霊峰太平山としての歴史は、天武天皇の時代にもさかのぼるとか。
夏季は参篭所に神職の方が常駐されるそう。
そんなありがたい太平山山頂で、青空の下、大展望と周囲の紅葉を眺めて大満足。
晴れててくれてよかった(^^
さて、では山頂を後にして稜線歩きに出発。
お楽しみの紅葉の稜線歩きです♪
旭岳へと続く稜線の斜面は、いい感じに色づいてますね~(^^
その斜面の先には森吉山!
ここから見ると、阿仁スキー場のゲレンデがよく見える。
紅葉ピークにはあと一歩な感じだけど、それでもお日様にキラキラ輝いて錦秋っぷりがステキ。
雲が増えてきて稜線に影を落とす部分と、日が当たって鮮やかに輝いている部分のコントラストがこれまたステキ。
山頂から旭又コースへの分岐まではほんの一歩き。
ここから下るのがメジャールートだけど、今回はこのまま稜線を進んで紅葉の稜線歩きを楽しみます!
山頂と宝蔵岳からの稜線を振り返ります。
歩いてきた稜線を眺めるのって、ほんと楽しい。
紅葉の彩りにも目を奪われる。
そして旭岳へと続く稜線の紅葉の鮮やかなこと!
ちょうど山頂~旭岳間が一番キレイに紅葉していて、まさに錦秋な感じ。
おまけに、この日太平山に登った人はほとんどが旭又コース往復だったのか、こちらの道には全く人影なし。
静かな紅葉の山って、ほんと最高。。。
(静かすぎるためか、途中にフレッシュな熊糞があってビビった)
分岐から10分ほど歩いて旭岳山頂に到着。
小さな石の祠にお詣りです。
振り返って眺める太平山山頂。
上空にはだいぶ薄雲が広がってきて、稜線の紅葉もややくすんだ感じになってきたけど。
日が当たれば、まだまだ鮮やか!
赤や黄色の紅葉の彩りにウットリ見とれつつ、旭岳を後にして稜線を先へと進みます。
旭岳から先は、やはり歩く人も少ないと見えてやや藪っぽい道。
道幅も狭く、所々崩れてたり斜めってたり、と要注意なところも何か所か。
道沿いのオヤマリンドウは終盤だな。
それでも、赤や黄色の彩りの中の鮮やかな紫色に、はっと目を奪われる。
アップダウン繰り返しつつ下っていく稜線の道は、ほどなくブナ主体の広葉樹林の中へ。
開けた灌木の紅葉の道は、旭岳周辺までで終了、です。
広葉樹林の紅葉はこれから、かな。
ほんのり色づきつつある梢が、なかなかいい感じ。
近くに住んでたら、紅葉の進み具合を確かめに通うのにな~(^^
それでも、ブナ美林には癒されます♪
北東北のブナ林はほんと美しい。
そんな稜線上の道を辿っていくと、笹森分岐に到着。
熊にしこたまかじられて細くなった標識を横目に、先へと進みます。
笹森分岐から赤倉岳分岐までは、ブナ回廊の道を下ります。
この紅葉しかけな感じが、もう既に堪らない。
紅葉進んだら、素晴らしいことになってそう。
正面に眺めるのは赤倉岳の南斜面。
こっちはだいぶ赤くなってきてる?
藤森分岐から10分ほどで、赤倉岳分岐に到着です。
ここの標識もすごいかじられっぷりだな(笑)
赤倉岳へはここから400mとのことだけど、ちょっと膝がヤバくなってきたのでこのまま旭又へ向けて下ります。
赤倉岳分岐からは、これまた一面のブナ美林の中を下ります。
下り始めの50mほどは結構急だったけど、そこを過ぎれば比較的緩やかで歩きやすい尾根上の道。
少し藪っぽいことを除けば、斜度はほぼ一定だし、すこぶるいい道ではないですか!
木立の隙間から、山頂を見上げます。
空にはすっかり雲が広がってしまってますね~。
今日も早めの行動が吉だったな(^^
所々にキノコ採り?の地元の方がおられる道をぐい~っと下っていくと、標高700m付近からは杉混じりの林の中へ。
そのままゆる~り下って、旭又に下山して終了、です。
歩く人の少ない宝蔵岳コースと赤倉岳コースをつないで周回で歩いた太平山。
狙い通りほとんど人にも出会わず、稜線上では紅葉にも出会えて、秋の稜線歩きを楽しむことができて大満足です。
山頂~旭岳の間の稜線の紅葉が、7~8分くらいながら一番キレイでした。
今年はずいぶん紅葉が遅れているようで、稜線上も紅葉ピークまではあと一歩な感じではありましたが、それでもお日様に照らされてキラキラ輝いて、とっても鮮やかな稜線でありました。
青空ももってくれてよかった♪
下山後は、大館に移動してこの日は大館ナイトを満喫。
翌日は雨につき、青森観光を楽しんでから帰宅、でありました(詳細は速報)。
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