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2022年10月26日 (水)

2022/10/23 山梨紅葉山行・十枚山

山梨と静岡の県境の十枚山へ。

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安倍東山稜の展望台の山!

===十枚山(じゅうまいさん)===
2022/10/23(日):成島登山口(7:05)~石小屋(9:10)~十枚峠(9:35)~▲十枚山(10:10-10:45)~十枚峠(11:10-11:20)~石小屋(11:35)~成島登山口(12:45)
歩行距離:8.2km
累積登高:950m
累積下降:950m
======

土曜日はなんとなくイマイチなお天気だったので、この週末は日曜日のみの山歩き。
静かな山で紅葉眺めながらのんびり歩こう、と山梨と静岡の県境、安倍東山稜の十枚山へ。
静岡から見れば安倍奥の山、山梨から見れば南部町の山梨百名山の一座。
静岡と山梨のどちらから行こうか迷いましたが、安倍奥はなかなか行くの大変なので、山梨側から登ります。

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・・・とは言っても、山梨側からのアクセスもなかなかのもの。
成島の集落から、細い林道を6kmほど走って登山口に到着。
林道は荒れ気味との話もあったけど、ほとんど舗装されてたし、道幅はそれほど広くないけどガードレールはほぼ完備だし、全然走りやすかった。
(大雨の後は、土砂崩れで通行止めになることもあるとのこと)

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登山口の少し先の路肩に車を停めて、出発。
あまり人いないだろうな、と思ってたら、やはりこの日は他に車はなし。
(下山してきたら一台停まってた)

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歩き始めは杉林の中、沢を高巻く道を登ります。
この十枚山、ヒルの巣窟ということだけど、たしかにこの付近はヒルいそう。。。
気温的には、まだヒルいてもおかしくない感じなので、足元に神経集中しながら登ります(笑)

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杉やヒノキの植林の急斜面を九十九折りに登っていくと、朝日が射し込んで明るい林の中へ。
ここまで来ればヒルの心配もなさそうだな。

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登山口から十枚峠までの尾根道は、栂尾根というそうで。
年季の入った標識には、南アルプス南部ではお馴染みの静岡市教育委員会の標識もぶら下がってました。
・・・確かに十枚山の山頂稜線は山梨と静岡の県境だけど、ここはまだ山梨県なんだけどな~。
武田の領地に今川が攻め込んできたか!(笑)

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登山道沿いには、真新しい標識もあちこちに。
これ、登山口に向かう林道沿いにもいくつか設置されてたな。
林道走ってるときも、この道合ってるのか?と不安になることもあるので、林道にも標識があると安心するんだよね~。

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九十九折りにぐい~っと300mほど登り上げていくと、標高1,000m付近でいったん緩やかに。
この栂尾根、緩急繰り返しながら登っていくのでとっても歩きやすい。

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そしてほどなく、中の段に到着。
尾根が緩やかになるところには、ナントカの段、と名前が付けられてるらしい。静岡の山あるあるか。
100~200mおきに段が出てくるので、ちょうど一息つけていい感じ。
(中の段の150mほど下には"下の段"あり。そっちは標識準備中)

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中の段を過ぎると、これまでの杉やヒノキの植林からは一転、ブナ主体の雑木林の中へ。
紅葉はまだだけど、梢がほんのり色づいてきてるような(^^

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尾根上の急坂だけど、大きな段差はないので登りやすい。
落ち葉ふみつつ、明るい木立の中の道をぐい~っと。

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木立の隙間から、お隣の尾根の紅葉をチラ見。
この彩りが秋だなぁ。

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そして再び緩やかになったところが、上の段。
中の段から100mくらいしか登ってないので、あっという間です。

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上の段を過ぎると、再び杉林の中へ。
せっかく気持ちの良い自然林の中の尾根道だったのにな~、と黙々と急坂を登っていくと

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上の段から200mほど登って、奥の段に到着。
それにしてもこの看板、達筆(笑)

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奥の段を過ぎると、ようやく植林地帯から抜け出して紅葉の雑木林の中へ♪
ちょうど標高1400m付近より上が紅葉していて、そんな木立の中を気持ちよく登ります。
ここからは、秋ならでは、の紅葉の山歩き(^^

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登山道の両側の笹薮はしっかり刈払いされてるし、木々も疎らになってきて明るい尾根。
紅葉の梢のおかげで、一層明るく感じますね~。

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見上げると、お日様にキラキラ輝く紅葉(^^
いろんな木々のいろんな色合いの紅葉が混ざってて、色とりどりで鮮やか。

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そんな道を登っていくと、いつしか苔むした大きな岩がごろごろと積み重なった道に。
踏み跡は疎らだけど、ピンクテープがそこかしこに付けられていたので、それほど迷わず登り上げて

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ひときわ大きな岩が積み重なった石小屋に到着。
作業小屋跡でもあるのかな、と思ってたのだけど、岩屋状の大岩でしたか。。。
でもいざとなれば、雨宿りくらいはできるのかしらん。

そして尾根上の直登道はここで終了、ここから十枚峠までは急斜面のトラバース道を辿ります。

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これがまたナカナカなトラバース。
かなりの急斜面についた細い踏み跡は、踏み外したら斜面を転がり落ちそうなところも何か所か。

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足元崩れてるところもあるし、動物が横切った跡も多いし。
所々に申し訳程度に付いたロープはあまりあてにせず、足元注意で歩きます。
こんなめんどくさいトラバースなら、稜線まで直登で登っちゃう方が楽なんじゃないか?とか思っちゃったりして。

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そんなトラバースから木立の向こうに仰ぎ見るのは、十枚山山頂。
あの紅葉の稜線に登り上げるまでしばしの辛抱、とトラバース道を黙々と辿ります。

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しばらくは薄暗い斜面のトラバースだったけど、稜線が近くなってくるとだんだんと紅葉の木々が増えてきて。
稜線は近いぞ!と逸る心を抑えつつ歩いていくと

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稜線上の十枚峠に出てきました!
なんかすごい整備された道でびっくり、さすが安倍東山稜。

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そして目の前には、静岡側の山並みがずら~り。
安倍西山稜の向こうに大きく聳えるのは大無間山か。
その奥は黒法師岳とかかな。

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これまでの人跡疎らな道から稜線上の大通りみたいな道に出てきて、一気に気分も晴れやかに。
静岡側の展望を眺めつつ、山頂へ向けて出発!
背後に聳えているのは下十枚山。

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暖かな色合いに紅葉した稜線上の木立の中を歩きます。
この稜線、山頂手前までずーっと緩やかで道幅も広く整備されていて、とっても歩きやすい。
さっきまでの、今にも崩れそうなトラバース道との対比がすごすぎる。。。

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木立の隙間からは、富士山!
間近に眺める富士山は、山肌の溝もクッキリ見えて大迫力。
冠雪するのも間もなくかな。

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栂尾根を登ってくる途中もそこそこ紅葉していたけど、やはりこの稜線上の紅葉が一番進んでました。
稜線に登り上げたところで陽だまり紅葉ハイクを楽しめるなんて、最高(^^

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道の上には、こんな感じの大きな泥だまりが所々に登場。
この日は晴れ続きだったので泥はすっかり乾燥していたけど、雨が降るとぐちゃぐちゃになってヌタ場になるらしい。
まぁ、鹿の足跡やフンがそこかしこにあったし、ちょうど稜線に出てきたときも鹿の警戒音が響き渡っていたので、鹿は多いんだろうな。
確かに鹿が泥浴びしてそうな感じではある。

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十枚峠付近は開けてたけど、そこからしばらくは紅葉の木立。
山頂が近くなってくると再び木立が開けて、一登りで

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十枚山山頂に到着!
こちらは山梨県側の山梨百名山の山頂標識。

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そしてこちらは静岡県側。
静岡の山ではお馴染みの、黒い丸の山頂標識です。

広い山頂は、北東~北西側は木立に覆われていて展望はなく、ちょうど南アルプス方面は見えなかったけど、それでも開けた側からは大展望♪

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西側に広がるのは静岡・安倍奥や奥大井の山々。
馴染みがあまりないので山々の詳細はわからないけど、手前は安倍西山稜かな、昨年歩いた山伏にも連なる山並みです。

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安倍西山稜の奥の大きい山をアップ。
ひときわ大きいのは大無間山、その左奥は寸又三山かな。
南アルプス深南部の山並みがずら~り、なかなか見られない渋い景色に見とれます。

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南西側に目を向けると、谷間を流れる安倍川を望みます。
それにしてもさすがはオクシズ、重なる山並みに奥深さを感じますねぇ。

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そして南に伸びる歩いてきた稜線の向こうには、三角形に聳える下十枚山。
その奥には、青笹山、真富士山と安倍東山稜の山々が連なります。

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南東には南部町の篠井山、その向こうには長く裾を引く富士山♪
愛鷹山や伊豆半島、駿河湾も見えていて、驚きの大展望。

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これで南アルプス方面が見えればいうことなし、ですが、ここまで展望いいなら全く文句なし。
山頂には先行のお一人がおられましたが、ほどなく下山して行かれたので、まきchin隊のみの静かなひと時をの~んびり。
気候もいいし展望もいいしヒルの気配もないし、いいときに来れました♪

健脚ならば、ここから安倍東山稜を北上して大光山とかにも足を延ばすんでしょうが、いろいろガタがきているまきchin隊につき、山頂でのんびり過ごしたらおとなしく下山開始です。

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この景色なんで、帰りの稜線歩きもとっても楽しい。
静かだし紅葉だし展望いいし。

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お昼近くなって日が高くなったので、紅葉もより鮮やかになったような。
落葉直前の濃い茶色の梢が青空に映えて鮮やか。

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のんびりと稜線の道を歩いていくと、あっという間に十枚峠に到着。
ここから少し下十枚山方面に進んだところで振り返ると

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十枚山の展望が開けます♪
こうしてみると、なかなかどっしりとしたお姿がかっこいい。

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南アルプス深南部の山並みもずら~り。
大無間山は山頂からも見えていたけど、その右側の光岳や易老岳、茶臼岳も見ることができて嬉しい(^^
最後にご褒美の展望をいただきました。

さて、では山梨側に向けて下山開始。

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稜線上の道はキレイに刈払いされてたし、成島から十枚峠までの間も刈払いされてたのに、なぜか十枚峠から山梨側に入るところだけ笹薮がすごい。
これ、山梨側から来たから分岐がわかるけど、そうじゃなかったらどこから入ればいいのかわからないかも。

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そして石小屋までは、急斜面の細いトラバース道を下ります。
さっきまでの広い超快適登山道が懐かしい。。。

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石小屋を過ぎれば、しばらくは広葉樹の自然林の中を下ります。
木立の間から十枚山を見上げて、斜面の紅葉に見とれつつ。

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大きな段差のない直登な道だし、落ち葉が積もって足元も柔らかいので、下りは早い早い。
あっという間に紅葉エリアは過ぎ、ブナの緑エリアまで下ってきて

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登山口まで戻って無事下山。
ヒルにも出会わず膝も痛くならず、良かった!の万歳で終了です。

このエリアはやはりちょっとマイナーなのか、山中で出会ったのは3組のみ。
でも登山道は歩きやすく整備されていたし、標識もしっかりついていたし、さすが山梨百名山な道でした。
山頂稜線も、展望開けて気持ちよい箇所あり、紅葉キレイな林の中あり、で飽きるところなし。
山頂からの展望も良かった!
ヒルが多いエリアということで時期は選びますが、これからの季節は結構いいかも。
シロヤシオの時期が人気みたいですが、ちょうどそのころはヒル多そうだしな。

下山後は、お風呂も腹ごしらえも省略して一路横浜へ。
大した渋滞にも捕まらずに帰宅、でありました。

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コメント

お久しぶりです。
何と十枚山や沼津アルプスにもいらしてたのですね! 何度も登った十枚山ですが、東(山梨)側から登ったことはありません。
静岡人が言うには、この付近の山に東側から登るのは大変だと(-_-;) 実際私も真富士や青笹山に東側から登ろうとしましたが、大いに汗をかきました(西側から登ればどうってことない山です) こちらのレポートを見る限りお二人には「どうってことない」?(笑)

あちこち話がとんで申し訳ありません。
東北の神室山に、昨年6月、登りました。歩き応え十分の山で(ここまでは予想どおり)、思いのほかキヌガサソウ、ニッコウキスゲなど高山植物いっぱいでうれしかったです。

投稿: ねも | 2023年1月16日 (月) 15時29分

ねもさん>
十枚山の山梨側からの道は、割と整備されているのでそれほど大変ではなかったです(稜線に出る直前が、やや荒れ気味でしたが)。
それ以外の安倍東山稜の山は、やはり静岡側からでないと厳しいかもしれないですね。

神室連峰は歩きごたえのある山々ですよね。
6月は花いっぱいで楽しそうですね!

投稿: まきchin | 2023年1月16日 (月) 21時57分

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