2022/10/15 南信紅葉山行・大川入山
しばらく足踏みをしていた紅葉が、ここ最近の冷え込みで一気に進んだようで。
天気ともにらめっこして紅葉山行に向かった先は、長野県。
まずは南信、阿智村の大川入山を登ります。
この大川入山、阿智村を囲む阿智セブンサミットの一座にも数えられているそう。
阿智セブンサミットって初めて聞いたけど、いろいろあるんだな(笑)
登山口は、あららぎ高原と治部坂高原の2か所。
今回は、国道に面した治部坂高原からのスタートです。
治部坂観光センターの向かい側の駐車スペースに車を停めて、出発。
朝イチの治部坂高原は霧の中、山は雲の上に出てるかな?
#トイレは、観光センターの駐車場内にあり
#観光センターの駐車場はかなり広いので、そちらに停めてもよいかと
早速歩き始めると、しばらく舗装路を歩いた先に立派な登山口の看板がありました。
阿智セブンサミット、大アピール。
平成26年度に制作ってことは、8年前くらいに阿智セブンサミットが選定されたのかな。
これをきっかけに登山道の整備も進めていただけてるんだろうなぁ。ありがたし。
沢沿いに、舗装跡のコンクリブロックが残る道をゆる~り歩いていくと、沢を渡る橋が登場。
この橋を渡ったところから登山道が始まります。
そして道はいきなりの急坂尾根に!
いかにも南信なヒノキ林の中の尾根道は結構な急坂、足元は木の根が絡まりあって階段みたい。
こんな尾根を200m弱ほど登り上げていくと
斜度が少し穏やかになり、緩急繰り返す道に。
朝の日射しも射し込んで、明るくて気持ちよい(^^
ここで日差しが射し込んできてるってことは、やっぱり登山口付近に霧が溜まってただけだったんだな。山は晴れてそうでよかった~。
木立の隙間から、目指す大川入山の山頂を仰ぎ見ます。
遠目にも紅葉してる雰囲気が感じられる。
中央アルプスの山並みもちらりと覗きます。
大きく聳えているのが空木岳と南駒ヶ岳、その左のギザギザした山が宝剣岳や木曽駒ヶ岳かな。
この方角から中央アルプスを眺めるのってほとんどないので、どれがどの山やらよくわからないですが。。
ぐい~っと登っていくと、広葉樹混じりの明るい林の中へ。
ほんのり色づいてきた木立の中の尾根道を辿って
尾根上の小ピーク、横岳に到着。
木立に囲まれた小さな広場には、ベンチがいくつか設置されてました。
さて、一息ついたら先へと進みます。
ここからしばらくは、小さくアップダウン繰り返す緩やかな尾根上を歩きます。
カラマツやコメツガ、広葉樹が入り混じった林の中の尾根道です。
尾根上の所々には、展望開ける小ピークが。
ずっと木立の中だとつまらないけど、こうやって展望楽しめるところがあると気が紛れますな。
小ピークから眺めるのは、南アルプス南部の山並み。
聖岳、赤石岳、悪沢岳かな。
展望開ける小ピークは日当たりいいからか、紅葉した木々に囲まれていてなかなか華やか。
そんな木々の向こうに眺めるのは、信州百名山の一つでもある茶臼山。
愛知県との県境にある山だそうで、愛知県最高峰らしい。
そんな景色を眺めつつ、尾根道をゆる~りのんびり。
ほんのり色づいた紅葉はいい感じだし、道はキレイに刈払いされているし、アップダウン繰り返しつつも急なところはなくて、かなり歩きやすい道。
が、ちょっと単調だな。。。所々の紅葉のおかげで景色に変化はあるけど。
尾根上の道を黙々とひたすら歩いていくと、"あと2km"の標識が出てきました。
結構歩いてきたつもりでいたけど、まだ2kmあるのか!
それだけ平行移動が多いってことなのかな。
2kmの標識の先は、少し薄暗いコメツガ林の中へ。
黙々と歩きます(笑)
展望もない道だけど、木立の向こうに大川入山の斜面を見上げるのが唯一の展望か。
少し薄暗い林の中から、紅葉にキラキラ輝く山肌を眺めて、もうすぐあっち側に行けるぞ、と気持ちを奮い立たせて。
いったん鞍部まで下り、大川入山山頂へ向けて最後の登りが始まったあたりで"あと1km"の標識が。
これを登り切れば山頂だ!と気分上がります(^^
コメツガ林の中の九十九折りの道をぐい~っと一登りで、視界が開けて明るい紅葉の道に出てきました。
目の前には一面紅葉の斜面♪
錦の色合いがステキ(^^
治部坂高原スキー場のある蛇垰山の向こうに連なるのは、南アルプス深南部の山並み。
黒法師岳かな。
南アルプスの山並みに連なって、光岳や池口岳も見えてました。
う~ん、渋い。
いぶし銀のような南アルプス深南部の山並みが見えるだなんて、なんとも渋いな。
さて、ここからは笹やカラマツ、広葉樹の斜面を九十九折りに登ります。
お待ちかねの展望も開けます!
高度を上げつつ、歩いてきた尾根を眺めます。
こうやって見ると、斜面のカラマツや広葉樹も結構紅葉してるのね。
尾根上はコメツガ林の中のところも多く、一面紅葉している、という雰囲気ではなかったけど。
こちらの斜面のカラマツも、かなりいい感じの黄葉。
もうカラマツが紅葉する時期になったか~、季節の移ろいの早さを感じちゃうな。
そして山頂直下で、開けた笹原の中を一気に登る道へ。
一面に広がる笹原はなかなか見事、そしてそこに点在する紅葉した灌木の赤が、これまた鮮やかで素晴らしいアクセント♪
笹原の中の灌木の紅葉は、ピークを過ぎた感じだけどそれでもまだなお鮮やかで。
日が当たると、燃えるような赤がキラキラ輝きます(^^
こんなに笹原が広がっていて、そこに紅葉の灌木が点在しているだなんて、偶然にしては出来すぎだな。
緑のキャンバスに、神様が気まぐれに赤い絵の具を散らしたようでもあり。
SNS上での流行りの表現は、赤い羊、だそうだけど。
空の青と笹原の緑、灌木の赤。
色鮮やかな斜面に、何度も目を奪われて足を停めて見入ってしまうので、なかなか進めない(笑)
こんなに可愛らしい景色は見たことないなぁ。
何度も足を停めて景色を眺めつつ、最後の急坂をぐい~っと登り上げて
大川入山山頂に到着。
二等三角点のある山頂は小さな広場になっていて、ベンチもいくつか設置されてました。
山頂にはパノラマ標識も♪
南アルプスから八ヶ岳、中央アルプス、北アルプスまでずら~り一望だそうだけど、雲が湧いてきてしまってアルプス遠望はなし。
登っている途中にアルプス見えたのでよしとするか。
開けた山頂もなかなか気持ちのいいところだったけど、事前に調べたところによると、山頂の少し先にも素晴らしい景色が広がっているらしい。
ひとまず山頂を通過して、あららぎ高原から登ってくる道の方へ少し足を延ばしてみると
紅葉の灌木と連なる山並みの向こうに、どどーんと恵那山が登場!
恵那山をこんなに間近に眺めるのは初めてだな。
存在感あるお姿に、ちょっとびっくり。
そして紅葉も鮮やかですごい!
稜線の左手には、岐阜方面の展望も広がります。
・・・馴染みのない山域につき、連なる山並みはどれがどの山やらよくわからないな。。。
あとで調べたら、どうやら伊吹山とかも見えていたらしい。
風車が林立する大船山の向こうには、豊田の街並みが広がってました。
愛知や岐阜がこんなに近いんだな。
そんな景色を眺めつつ、今がまさにピークな紅葉のトンネルを歩きます。
なるほど、これはなかなかステキな道だな。
こんなに鮮やかに紅葉した木々に囲まれたところはなかったもんな。
山頂から少し下って小ピークに登り返したところから、山頂を振り返ります。
逆光ながらも鮮やかな紅葉に覆われた山頂からの道、確かにこれはちょっと足を延ばしてみる価値アリ、です(^^
こっちまで足を延ばす人はほとんどいないと見えて全然人もいないので、静かに紅葉と景色を楽しめるし。
静かなのを幸い、腹ごしらえしながら一休みしていたら、稜線東側の雲が一瞬晴れて南アルプスの山並みがお目見え。
白峰三山、塩見岳、小河内岳を見ることができました。
眼福眼福。
西側の大船山、アップ。
林立する風力発電のプロペラがくるくる回っているのがよく見えて、面白い。
最近はあちこちに風力発電ができてるんだな。
そんな景色を静かに眺めつつ、のんびり一休みしたら、山頂に向けて登り返し。
登りつつも、再び紅葉と展望を楽しみます♪
いやはや、ほんとに鮮やかな紅葉。
紅葉は、遠目に眺めるもよし、その中を歩くもよし。
この季節にしか楽しめない色合いに囲まれて、気分も高揚(^^
少し雲が増えてきたけど、それでも稜線上はまだまだ青空優勢で。
紅葉の稜線歩きを楽しむことができました♪
そして山頂に戻ると、さっきは誰もいなかった山頂では4組ほど休憩中で、結構な賑わいでびっくり。
そそくさと通過して下山開始です。
一面緑の中に点在する紅葉の灌木を眼下に眺めつつ、山頂直下の斜面を下ります。
視界が開けてなんとも気分爽快な道。
そしてこの道を続々と登ってくる人達とすれ違い。
・・・こんなに人気の山だったのか!
行きは、人とのすれ違いはほとんどなかったんだけどな。
下りつつも、やっぱりこの斜面を見上げちゃう。
ほんと面白い景色だなぁ、いくら眺めても見飽きない。
紅葉、アップ。
濃い赤から鮮やかな赤、オレンジや山吹色などなど、いろんな色が組み合わさっていて見事。
このグラデーションが、鮮やかさの源なんだな。
山頂の先の紅葉のトンネルから、山頂直下のこの景色まで、いろんな紅葉を楽しむことができました!
・・・と言いつつも、まだまだ紅葉の道は続きます。
開けた笹原の道を過ぎると、今度は黄金色のカラマツの中の道。
このカラマツの黄葉の色を見ると、長野の秋を感じるな。
重なる山並みもカラマツ色に染まってていい感じ。
下るほどに広葉樹の紅葉も混ざってきて、なかなか鮮やかな色合いに。
紅葉の競演♪
見上げる斜面も、カラマツの黄葉と灌木の紅葉、そしてコメツガや笹の緑が入り混じって錦秋色。
深まりつつある秋であります。
山頂エリア、素晴らしい紅葉でした!
赤から黄色まで、様々な紅葉を楽しんで大満足。
鮮やか紅葉ゾーンを過ぎたら、あとは緩やかにアップダウン繰り返す尾根を戻ります。
単調な尾根は、帰りはやや修行。。。
そしてここも続々と登ってくる方達とのすれ違い多し。
いやはや、早めの時間に登ってよかった。
所々の紅葉に癒されつつ。
行きとは太陽の当たり方が変わってるので、見え方もまたちょっと変わってこれまたいい感じ。
そんな尾根道をゆる~り戻り、最後は木の根の急坂を下って終了です。
行きはとっても静かな道でしたが、帰りはかなりすれ違いも多く賑やかな道。
ちょうど紅葉ピークということもあり、人気の大川入山でした。
そして山頂部では素晴らしい紅葉!
山頂手前の、紅葉の灌木が点在する笹原もよし、山頂の先の紅葉のトンネルもよし。
山頂に向けて登る道から眺めるカラマツや広葉樹の紅葉の斜面もよし。
南アルプスや中央アルプスの山並みも一望、秋のこの時期に人気なのも納得、なお山でありました。
下山後は、昼神温泉の"そば処おにひら"で十割蕎麦に舌鼓(詳細は速報)。
お腹いっぱいになったら、湯ったりーな昼神の日帰り入浴へ(物味湯産手形使用)。
美肌の湯にのんびり浸かったら、翌日に備えて北信に移動、道の駅木島平で車中泊です。
> 10/16 志賀高原へ
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