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2022年8月 2日 (火)

2022/7/30 北東北お花見山行・八甲田

大岳環状ルートでぐるりと歩く北八甲田。

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夏の八甲田は、花盛り♪

===八甲田大岳===
2022/7/30(土):酸ヶ湯(6:20)~仙人岱(7:45-7:55)~▲八甲田大岳(8:50-9:10)~大岳避難小屋(9:30)~酸ヶ湯(11:45)
歩行距離:9.9km
累積登高:700m
累積下降:700m
======

北東北もようやく梅雨明け宣言、同時にどこもかしこも猛暑予報。
山沿いは天気不安定ということもあり、この週末もえいっと北東北へ。

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土曜日は北八甲田。
涼しくて人も少ない早朝出発の予定が、仮眠からなかなか起きれず、酸ヶ湯の大駐車場に到着したのは朝6時。
広い駐車場は4割ほど埋まってました。

準備している間も、続々と車が到着。
梅雨明け&久々好天&下界暑すぎ、ということで皆さん山に向かったのかな。

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今回は、久しぶりの大岳環状ルートを反時計回りで歩きます。
大岳環状ルートを歩くのは、実に6年ぶり。

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歩き始めは木立の中、所々ぬかるんだ道をゆる~りと。
駐車場は暑かったけど、木立の中に入るとひんやり涼しい♪

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途中、火山ガス注意の立ち枯れゾーンも。
登山道を外れると火山ガスが溜まってるところもあるようなので、注意ですな。

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岩がごろごろと積み重なった道は、岩が湿っていて滑りやすい。
そんな道をのんびり歩いていくと

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右手の木立の向こうに、南八甲田の櫛ヶ峯や横岳が見えてきました!
久しぶりに間近に眺める南八甲田の山並みに、テンション上がります(^^

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登山口から1時間ほど歩いたところで、地獄湯の沢に到着。
ここからは、硫黄の香り漂う沢の中を歩きます。

硫化水素ガスや炭酸ガスが噴出しているという沢は、石がごろごろ転がって山の地肌がむき出しで、根付く植物もなくてまさに地獄な感じ。
そんな沢を少し登ると硫黄の香りが和らいで、緑の谷間へと入ります。

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振り返ると、谷の向こうには靄に浮かぶ岩木山。
今年はいっぱい出会っている岩木山、さすがにもうすっかり真っ黒ですな。

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沢筋の道は足元が崩れているところも何か所か。
何度か沢を渡りつつ、岩ごろの道を登っていくと

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アオモリトドマツの中の木道に出てきました。
仙人岱に到着です。

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木道沿いにはさらさらと流れる小川、そして可愛らしい黄色のキンコウカ♪
小川もキンコウカもキラキラでキレイ(^^

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チングルマの綿毛もいっぱい。
ふわふわ綿毛があちこちに密集していて、なかなか壮観。

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キンコウカが一面に咲く仙人岱の向こうに聳えるのは、小岳ですな。
湿原とアオモリトドマツと円錐形の山並み、八甲田らしい景色だなぁ。

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湿原一面に広がるキンコウカ。
いやはや、見事な群落です。

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仙人岱避難小屋でトイレを借りたら、八甲田大岳に向けて出発。
仙人岱から続く木道を辿っていくと

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開けた花畑に出てきました。
イワイチョウやコバイケイソウ、ハクサンボウフウがてんこもりもり咲いてます!
谷間の窪地にはチングルマの真っ白なじゅうたんが広がっていて、遠目にも見事。

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ハクサンボウフウやヨツバシオガマ、ミヤマキンポウゲの花畑。
色とりどりの夏の花畑♪

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コバイケイソウ、ウサギギク、ハクサンチドリ、アキノキリンソウ
一歩進むごとにいろんな花が登場して、なかなか先に進めない(笑)

そんな感じで湿原の景色と花々をゆっくり楽しんだら、いよいよ大岳の登りに取りつきます。
登り始めは木立の中の急坂ですが、10分ほど登ると開けた斜面を九十九折りに登る道へ。

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草原と灌木の中の岩ごろの道。
ここはいつも強風の印象なのだけど、この日はそよそよと穏やかな風が吹いていて気持ちよい。

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眼下に広がるのは、仙人岱や硫黄岳。
その向こうに連なるのは、乗鞍岳や赤倉岳、駒ヶ峯、櫛ヶ峯など南八甲田の山並み♪
赤倉岳の奥には、戸来岳も見えてました。

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小岳の背後に聳えるのは高田大岳。
だいぶ雲が湧いてきてますな、雛岳は雲の中かも。

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こんな大展望を眺めつつ、九十九折りの道を登ります。
日射しは強いけど、爽やかな風のおかげで涼しく気持ちよく登っていくと

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山頂直下の鏡沼に到着。
たしかに鏡のような水面なのだけど、水草いっぱいで景色は映らず(笑)

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鏡沼を過ぎれば、山頂まではほんの一登り。
段差が大きめな階段をぐい~っと登って

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八甲田大岳山頂に到着。
さすが百名山、りっぱな標識が迎えてくれました。
(5年前に山頂に来たときは、今にも崩れそうな山頂標識でしたが。。)

広い山頂は、まだそれほど人も多くなく、そして珍しく風も穏やかなので過ごしやすい。
一休みしつつ、ぐるりと景色を眺めます。

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まずはこちら、南八甲田の山並み♪
春スキー時期の白い山並み、紅葉の頃の色鮮やかな山並みもいいけど、緑一色の夏の山並みもいいですね~

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西側には、雲に浮かぶ岩木山。
今にも雲に隠れてしまいそうだけど、辛うじて顔を出してくれてました。
1ヶ月ほど前に岩木山から八甲田を眺めた時のことを思い出しつつ(^^

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北側には、井戸岳、赤倉岳の山並み。
あちらもぐるりと回って歩くという計画もなくはなかったけど、雲湧いてきたから今回は寄り道ナシだな。

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東側には、大岳の火口跡と高田大岳。
春スキーで大岳火口を滑ったこともあったなぁ、なんて思い出しつつ。

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のんびり過ごす山頂は、トンボが大量に飛んでてすごい。
おかげで煩わしい羽虫がいなくて助かる(^^

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トンボのおかげもあり、360°の展望を眺めながらしばらくのんびり過ごしました。
久しぶりの大岳山頂を満喫です。

さて、ではそろそろ下山開始。

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井戸岳や赤倉岳を正面に眺めつつ、大岳避難小屋に向けてザレ道を下ります。

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下りつつも眼下に眺めるのは、広大な毛無岱。
遠目にも、湿原が黄色に染まっているように見えるのは、ここもキンコウカ満開か?!なんて期待に胸を高鳴らせつつ。

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山頂から一気に150mほど下ると、大岳避難小屋に到着。
ここは寄り道せずに、毛無岱へ向けて先に進みます。

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避難小屋から毛無岱までは、灌木生い茂る中をゆる~り下ります。
背丈を越える灌木の中の道は、風があまり通らずに暑い。。。
景色もそれほど見えないので、ひたすら黙々と30分ほど下っていくと

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ばばーんと、上毛無岱に出てきました!
期待通り、ここも一面キンコウカの花畑!!

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木道沿いにもみっしりもしゃもしゃ咲いてます。
これはすごいな。

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振り返って眺めるとこんな感じ。
黄金色の湿原が圧巻です。

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上毛無岱の向こうに連なる南八甲田の山並み。
こんなに見渡す限り一面にキンコウカが咲いてるのは初めてかも。

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何度も立ち止まりつつ、夢見心地で湿原を歩きます。
そろそろキンコウカ咲いてるかな、くらいの気持ちで来てたので、これほどまでにたくさん咲いているとはびっくり。
広い湿原に一面咲いてるキンコウカに圧倒されまくり。

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一つ一つの花は小さいけど、よく見ると星のような火花のような華やかな形で可愛らしい。
それが花穂としてたくさん咲いていて、しかも湿原を埋め尽くしているのだから、こりゃすごいに決まってる。

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南八甲田も

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大岳も。
見事な黄色の絨毯に、足が止まりまくり。

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上毛無岱で存分に時を過ごしたら、下毛無岱へと続く階段を下ります。
眼下に広がる湿原の景色にドキドキワクワクしながら下っていくと

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下毛無岱もキンコウカ満開!
まるで菜の花がみっしり咲いた草原みたい。

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木道を歩きつつ、大岳、井戸岳、赤倉岳を振り返ります。
いやぁ、いいなぁ。

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広大な湿原には池塘も点在しています。
青く輝く水面と緑や黄色の湿原の取り合わせがステキ。

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トウゲブキ、コバギボウシ
キンコウカ以外にもちらほら咲いてますが。。。

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やはり主役はキンコウカ。
木道沿いにもわしゃわしゃと押し寄せるように咲いてて、この時期の湿原の主役です。

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キンコウカは、金光花や金黄花とも書くそうで。
たしかにこんなに密集して咲いているのを見ると、金色に輝いていて見事。

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いやはや、最高!
見事なキンコウカの湿原でした。

湿原を吹き渡る風も涼しく爽やかで、下界の酷暑が嘘のよう。
人も少な目で、湿原歩きを思う存分満喫です。

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そんな毛無岱を過ぎると、あとは酸ヶ湯へ向けて木立の中の道をゆる~り下ります。

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ブナ主体の林の中は、これまたひんやりと涼しくて気持ちよい。
こりゃ避暑にはもってこいだな、と下って

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酸ヶ湯に下山してこの日は終了。
酸ヶ湯はすこぶる暑かった!!

八甲田にしては風が弱く穏やかな日。
爽やかな風が心地よく、終始気持ちよく歩くことができました。
そして何と言っても、毛無岱や仙人岱のキンコウカ大群落が素晴らしかった!
あんなに一面黄金色の湿原は初めてかも。
キンコウカって、いつもは湿原のはしっこにちらほら咲いてる花、という印象だったのだけど、ここでは大主役でした。

下山してきたら酸ヶ湯の大駐車場は満車、路駐の車もあったくらいなのに、なぜか山中はそれほど人も多くなくとっても静か。
朝早めの涼しいときに歩き始めたのも幸いして、花の八甲田大岳をのんびり楽しむことができて良かったです。

下山後は、青森市内の"青森中華そばオールウェイズ"でラーメンに舌鼓。
かっぱの湯(420円→JAF割で390円)にのんびり浸かったら、ねぶた小屋で3年ぶりの大型ねぶたに出会って感動しきり、でありました(詳細は速報)。

> 7/31 乳頭山

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コメント

ですよね…
僕も5月に登って思わず「山頂標識がー」でしたw

こんだけキンコウカ咲くと壮観ですね\(^_^)/
大岳周回いけるならもうケガも大丈夫では。

土曜の夜は流星「群」まではいきませんでしたが、パラパラ流れてくれました(^_^)

今週末も楽しめますように\(^_^)/
残念ながら僕は仕事です(^^;

投稿: katsu | 2022年8月 3日 (水) 19時51分

katsuさん>
katsuさんも山頂標識にビックリした口でしたか~(^^

キンコウカって、湿原の片隅にちらほら咲いてるイメージだったんですが、この八甲田と乳頭でイメージががらっと変わりました。
これだけ咲いてると、ほんと壮観です!

おかげさまで、足もほぼ復調。
今週末は天気微妙ですが、短い夏山シーズン楽しみたいです~

投稿: まきchin | 2022年8月 3日 (水) 21時29分

八甲田お疲れさまです
緩やかな稜線に高山植物が綺麗ですね
夏の八甲田素敵ですね
行ってみたいです!

投稿: たむ | 2022年8月 9日 (火) 23時00分

たむさん>
ありがとうございます(^^
夏の八甲田も、湿原に高山植物が咲き乱れていてとってもステキです!
下界は暑かったですが、山の上はとっても涼しくて爽やかでした。

投稿: まきchin | 2022年8月10日 (水) 18時27分

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