2022/8/21 岩手お花見山行・室根山
室根山と言えば山頂付近のツツジの大群落が有名だけど、この時期は木立の中にひっそりと咲くレンゲショウマが人気だとか。
晩秋に登ったことのある室根山、この時期もまた趣あって面白そう(^^
車中泊していた道の駅室根は、明け方は濃い霧の中。
登山口へ向けて車を走らせていくと
八合目の室根神社や山頂まで車で行けちゃう室根山ですが、やはり下から歩いて登らねば、ということで、麓の蟻塚公園から登ります。
数十台停められそうな広い駐車場には、まだ先行車なし。
#トイレはこの一段下にあり。キレイ。
前日に引き続き、お花見山行は人が少ない早朝出発が吉、てことで。
駐車場のすぐ上にある登山口から出発です。
・・・標識には、登山口ではなく「室根神社参道入口」とありますが(笑)
杉林の中の道をまっすぐ登っていくと、車道を渡って一つ目の鳥居に到着。
さすが、登山道じゃなくて参道なだけありますな。
かなり立派な鳥居です。
鳥居をくぐって、再び杉林の中をぐい~っと。
ここ、意外と急坂なのよね。
雨の後だと滑りそう。
こんなに急な道だったっけ?とか思いつつ急坂を登っていくと、再び車道を渡って二つ目の鳥居が出てきました。
一つ目の鳥居は石造りだったけど、こっちは木造り。
二つ目の鳥居から先も、少し斜度は緩くなったけどまだまだ急坂が続きます。
それでも、早朝のひんやりした空気が心地よく、気持ちよく登れます(^^
足元には、小さなミヤマウズラ!
クリオネみたいな姿がなんとも可愛らしい。
お~、このミヤマウズラは花がいっぱいついてますね(^^
ほの暗い林の中にちんまりと咲いているミヤマウズラですが、よく見ると一つ一つの花がとっても可愛くて。
足を停めて見入っちゃいました。
二つ目の鳥居から50mほど登っていくと、斜度が緩やかになって、農王権現がお祀りされている社殿が建つ田植の檀に到着。
しっかりご挨拶してから、先へと進みます。
社殿の先には、三吉大神の石碑も。
こちらの神様にも、もちろんご挨拶。
フシグロセンノウ、ヤマジノホトトギス
足元に咲く花々を眺めつつ登っていくと
ようやくレンゲショウマ登場♪
レンゲショウマが咲いているところは、踏み荒らされないようにテープで囲まれて、目印がつけられてました。
盗掘防止?
杉林の中の道は、いつしかブナやミズナラの雑木林の中へ。
斜度を増した斜面を九十九折りに登ります。
鬱蒼とした杉林とは一転、緑が美しい雑木林の道。
風も通って涼しい道を気持ちよく登っていくと、再び杉林の中の道になり
お待ちかねのレンゲショウマの群落が登場!
木立を通して射し込む柔らかな日射しに透ける花びらが美しい(^^
前日の天狗山よりも密集して咲いてます!
これはすごいな。
(ここの群落も、しっかりロープで囲まれてました)
薄暗い林床に咲くレンゲショウマたち。
白く透き通った花々が、そこだけふわりと明るく照らしているような。
まるでランプみたいで可愛らしい。
真ん丸な蕾もかわいい!
涼やかで幽玄な花々に、時を忘れて見入っちゃいました。
いやはや、美しい。
前日に天狗山で見たレンゲショウマよりも、花びらがフレッシュな気がする。
しばらくレンゲショウマの群落を眺めたら、ひとまず先へと進みます。
また帰りに見られるしね。
モミジガサ、ジャコウソウ、キツリフネソウ、ソバナ
レンゲショウマだけでなく、いろんな花々も咲いてます(^^
目も楽しく歩いていくと
八合目の室根神社に到着。
立派な鐘楼もあり、なかなか大きな神社。
東北三大荒祭りの一つ、室根神社特別大祭「マツリバ行事」が行われる神社でもあり。
祭りの最終日には、御神輿がこの神社から麓まで参道を駆け降りるんだとか。
境内の奥には、石造三十三観音。
お揃いの赤い頭巾が可愛らしい。
三十三観音の傍らには、樹齢千年を超えるという千年杉。
見上げんばかりの大木が存在感たっぷり。
養老二年(718年)に紀州熊野神社を勧請したのが起源と伝えられる室根神社。
坂上田村麻呂や源義経も祈願したそうで、今も信仰を集める立派な神社でありました。
さて、神社にお詣りしたら山頂を目指します。
本宮社殿の脇から続く道を登り、一旦道路を横切って再び登山道を歩いていくと
灌木の中の山頂台地に出てきました!
背後に天文台やアンテナを見つつ、開けた灌木の中の道をゆる~りと。
ツツジ満開の頃は、ここらあたりは真っ赤に染まるんだろうな。
アザミ、ツリガネニンジン、キンミズヒキ、シラネニンジン
ぐっと種類を増した花々を眺めつつ歩いていくと
すかっと開けた室根山山頂に到着!
広い山頂には、立派な山頂標識と方向指示盤が設置されてました。
一等三角点越しに西側を眺めると、雲の上に焼石岳や栗駒山が顔を出してます。
奥には鳥海山も見えるそうだけど、この日は見えず。
南側に見えるのは、徳仙丈山かな。
その奥には金華山もうっすらと。
北東には、氷上山、五葉山もずら~り。
遠野の山並みも見えてました。
広場の片隅では、マムシが日向ぼっこ中。
しばらくしたら体が温まったのか、ゆっくりにょろにょろと移動していきました。
あー、びっくりした。
ぐるりと景色を眺めて一息ついたら、下山開始。
来た道をそのまま戻ります。
明るい山頂台地は、蝶やトンボもたくさん飛んでます。
アザミの花にはアゲハチョウが止まってました。
そして木立の中の道を下り、神社を過ぎて先に進んでいくと、再びレンゲショウマの群落に。
行きよりも明るくなって、一層白く輝く花々が美しい。
木陰で見ると真っ白な花だけど、日が当たるとほんのりピンク色のような薄紫色のような。
レンゲショウマ、不思議な花です。
うつむき加減に咲いている花を、下から見上げるようにして撮ってるので、姿勢的にはなかなかキツい(笑)
それでも、まだ朝早めでほとんど人がいないのを幸い、行ったり来たりしながらいろんな角度から眺めて大満足です。
盗掘も多いそうだけど、この花はほんと大事にしたいですね。
後ろ髪をひかれつつも、レンゲショウマの群落を後にして参道を下ります。
途中、行きにはスルーした姫滝に寄り道。
室根神社の脇にあった三十三観音から湧き出た沢が、この姫滝になっているそう。
近くには、一関出身の儒学者、芦東山が籠ったという岩屋もあり。
姫滝から再び参道に戻って下っていくと、次から次へと登ってくる人達とすれ違い。
レンゲショウマどこに咲いてましたか?と聞かれることも多く、みんなお花目当てで登ってきているようでした。
そんな道をさくさく下って、鳥居を過ぎたところで少し車道に寄り道するとキツネノカミソリが咲いてました。
鮮やかなオレンジ色のキツネノカミソリはほぼ終盤、でも見れてよかった(^^
というわけで、この日も里山をのんびり歩いてレンゲショウマを満喫です。
レンゲショウマ目当ての方も多く、意外と賑やかでしたが、まきchin隊が歩いた早朝はほとんど人がいなくて静かな山歩き。
花をゆっくり眺めることもできたので、良かったです。
下山後は、宮城・南三陸の南三陸さんさん商店街に移動して、ウニ丼に舌鼓(詳細は速報)。
震災遺構を巡った後は、ホテル観洋の日帰り入浴(1,000円)に浸かってから帰宅、でありました。
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