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2022年8月 4日 (木)

2022/7/31 北東北お花見山行・乳頭山

岩手側の滝ノ上温泉から乳頭山ぐるりっぷ。

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稜線上には、夏の花々が咲き乱れてました♪

===乳頭山(滝ノ上温泉口)===
2022/7/31(日):滝ノ上温泉登山口(5:55)~白沼(7:05-7:10)~▲乳頭山(9:15-9:35)~千沼ヶ原(10:30-11:15)~熱交換所登山口(13:10)~滝ノ上登山口(13:40)
歩行距離:15.5km
累積登高:1,100m
累積下降:1,100m
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> 7/30 八甲田大岳

日曜日も猛暑な一日。
日本海側は天気悪そう、でも標高高い所で花畑を楽しみたい、ということで、岩手側の滝ノ上温泉から乳頭山を歩きます。
お天気イマイチなら往復、あわよくば周回、ってことで。

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滝ノ上温泉の駐車場には6時半過ぎに到着。
さすがにここは空いてますね~、先行車4台くらい。
#30~40台くらい駐車可。キレイな水洗トイレあり。

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しゅーしゅーゴウゴウと温泉の噴気の音がこだまする中、準備して出発です。
今のところはまだいい天気だけど、さて、お天気もってくれるかな?

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登山口から白池までは、ブナ林の中の急坂を登ります。
所々緩やかになるところで息を整えつつ、木の根がからまって階段状になった道をぐい~っと。
雨の後はどろどろのぬかるみになるそうだけど、ここ最近それほど天気悪くないからか、ぬかるんでいるところもなく歩きやすい。

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そして何と言っても、このブナ林に癒されます♪
ブナ大木もいい感じだし、ブナが日射しを遮ってくれて涼しいし。

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木立の切れ間から振り返ると、岩手山がちょこんとお目見え。
まだまだお天気良好♪

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ブナ林の中を1時間ほど登り上げていくと、白沼に到着。
モリアオガエルが生息しているそうで、6月下旬には白い綿あめみたいな卵が岸辺の木々に産み付けられているのが見られるそう。
前回このルートを歩いた時は、ガスガスで白沼が見えなかったのだけど、今日は静かな湖面を見ることができました(^^

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白沼の湖畔を辿って先に進んでいくと、開けた崩壊地に出てきました。
足元崩れてるし急斜面だし、おまけに日射しが照り付けて暑い!

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振り返ると岩手山が一望・・・のはずが、秋田側から雲が流れてきてちょうど隠れちゃいました。
今日は思ったより風も強いので、そのせいで雲が流れてきちゃってるのかな。
こりゃ乳頭山あたりも雲の中かも?

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少し不安になりつつ、ガレ急斜面を50mほど登っていくと、木道のある湿原に出てきました。
開けて気持ちの良い景色が広がります♪

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湿原には、キンコウカ!
前日の八甲田に続き、今日もキンコウカ祭りの予感(^^

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湿原を過ぎると、笹や灌木、ダケカンバの中、洗掘された道を登ります。
青空に聳えるダケカンバがなかなかいい雰囲気♪

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イワオトギリ、ツルアリドオシ、ノアザミ、クルマユリ
足元は、赤土で滑りやすかったり、崩れた木道だったり、湿って滑りやすい岩だったりしてなかなか難儀な感じでしたが、道端に咲く花々に癒されます♪
あちこちにオヤマリンドウの株もあり、これから秋にかけて紫の花を咲かせてくれるんだろうな、と思いつつ。

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そんな道をしばらく登り上げていくと、開けた草原に出てきました。
割と最近までここには雪が残ってるということで、草原のあちこちに花の大群落が広がってます(^^

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ニッコウキスゲ♪
ここでもまた出会えました。

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振り返ると、ニッコウキスゲがちらほらと咲く斜面の向こうに岩手山が再びお目見え。
今日はこんな感じで、晴れたり曇ったりかも。
風が強めで涼しいのはいいのだけど、そのせいで雲がかかりがちなんだなぁ。。

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ハクサンボウフウやイワイチョウの群落もあちこちに。
白くふわふわした花の群落で、草原にふんわり白く霞がかかったようで。

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最近まで雪が残っていたと思われる窪地には、満開のチングルマ♪
既に綿毛になっているところもあれば、こうやって満開のところもあって面白い。

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イワイチョウ、ムシトリスミレ、トウゲブキ、イブキトラノオ
いろんな時期の花が咲いていて楽しい(^^

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そんな草原の中の道を登っていくと、道が緩やかになって山頂稜線に出てきました。
足元にはキンコウカの花がいっぱい、ここから乳頭山山頂まではキンコウカロードが続きます♪

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小さな金色の星のようなキンコウカ。
稜線に出たのとほぼ同時に上空には雲が広がってしまったけど、キンコウカが咲いているところはぱぁっと明るくて華やか(^^

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キオン、コバギボウシ、ハクサンシャジン、エゾシオガマ
他にもハナニガナやネバリノギラン、ハクサンフウロ、ミヤマリンドウなどなどたくさん咲いてます。
稜線に上がると同時に、一気に花の種類が増えた感じ。

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花を眺めつつゆる~り歩いていくと、目の前に乳頭山の山頂が。
・・・が、ちょうど山頂部だけ雲がかかってる。。。

雲の動きがかなり速いので、きっとこれは晴れるに違いない、と山頂目指して進みます。

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ニッコウキスゲの斜面の先の岩手山も晴れたり曇ったり。

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乳頭山へと続く稜線上にはあちこちに草原や湿原が広がっていて、しかも吹き抜ける風が涼しくて気持ちよく歩けます。
時期によってはチングルマやニッコウキスゲが咲き乱れる草原、ちょうどこの時は

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キンコウカが花盛り!
この時期の湿原は、どこもかしこもキンコウカ祭りなんだな。

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そんなキンコウカ祭りの道をゆる~り登り上げていくと

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山頂へ向けて最後の登りに取りつきます。
穏やかな稜線に道からは一変、左手が切れ落ちた荒々しい道。

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ハクサンシャジンやシラネニンジン、ヤマブキショウマがもしゃもしゃ咲く道をぐい~っと登って

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乳頭山山頂に到着。
到着したときは、山頂はちょうどガスの中。

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でも頭上にはなんとなく青空見えてるし、雲の流れが速くて向こう側は晴れてるみたいだし。
こりゃそろそろ晴れるな、と岩だらけの山頂でしばし晴れ待ちしていると

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お、秋田駒へと続く縦走路が見えてきた。
笊森山や湯森山、笹森山方面も雲が取れてきてるみたい。

・・・てことは、、、

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見る間に雲が晴れて、秋田駒の男女岳もお目見え!
その向こうには、青く輝く田沢湖も!!

ここまで一気に晴れるとは思わなかったな。
このままガス多めだったら、来た道をそのまま戻ろうかと思っていたのだけど、こんなに晴れたら周回で歩くしかないでしょう!

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というわけで、千沼ヶ原を回ってぐるりと歩く周回ルートへ出発!
縦走路もスカッと晴れて、俄然テンション上がりまくり。

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笊森山の手前までは、秋田駒への縦走路を辿ります。
この道、どこもかしこも花盛り。
見上げる乳頭山の荒々しい南斜面も、花々に縁どられてます♪

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ハクサンシャジンの群落の向こうには岩手山。
雲底が少しあがったのかな、岩手山も晴れてきましたね~

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ハイマツや灌木が覆いかぶさる箇所も多い道ですが、ほとんどはこんな感じでミヤマトウキやハクサンシャジン、トウゲブキが咲き乱れる道。
花の稜線歩きは心も浮き立ちますね♪

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右手には秋田駒。
あちらも花いっぱいだろうな。

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稜線上は風が吹き抜けて涼しくてとってもいい気持ち。
時折人とすれ違う程度ですこぶる静かだし、花いっぱいだし。
この稜線歩き、最高だな。

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歩きつつも、なんども振り返って乳頭山を眺めつつ。

のんびりと稜線を50分ほど歩いたら、千沼ヶ原へと続く道の分岐に到着。
ここからは千沼ヶ原目指して、稜線上の道から周回ルートへ。

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千沼ヶ原までは、笊森山の北斜面をトラバースで歩きます。
何度か小さな沢を越えるので、そのたびにややアップダウンあるのがちょっと面倒ですが、そんな沢沿いにはニッコウキスゲやイワイチョウの花畑が広がっていて癒されます(^^

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左手には、岩手山から三ツ石山、八幡平と続く裏岩手縦走路がずら~り連なります。
いい景色♪

そんな道を15分ほど歩いていくと

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大小様々な池塘が点在する高層湿原、千沼ヶ原に到着です。
すかーんと開けた湿原が見事。
広さ約46haの湿原は、八幡平の中でも最大の湿原だとか。

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そしてこの湿原ももちろん、キンコウカ祭り!
木道沿いや湿原に、みっしり咲いてます。

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うねるように広がる湿原には、青く輝く池塘が数多く点在。
草の緑とキンコウカの黄色、池塘の青の取り合わせがなんとも鮮やか。

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しかも全然人がいなくてすこぶる静かで、吹き渡る風の音と草原がざわめく音が聞こえるのみ。
気持ちよく開けて、彩り鮮やかで涼やかで、この景色にはほんと癒される。。。

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千沼ヶ原の中盤には、アオモリトドマツの林が広がります。
木立の中に点在する小さな湿原を抜けて歩いていくと

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再び開けた湿原に出てきました。
こちらは割と大きな池塘が点在していて、平坦な湿原。

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湿原一面に咲くキンコウカが見事。
その向こうには岩手山が聳えてます。

木道に腰かけて、しばらくこんな景色を眺めてました。
贅沢なひと時♪

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そんな湿原にあるひときわ大きな池塘は、青空映してとても涼やか。

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池にはイモリ?がぷかぷか浮かんでました。
よく見ると、池の中には何匹も(^^

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夏の千沼ヶ原、最高だな。
というか、ここは秋も最高なんだよなぁ。
いつ来ても素晴らしい千沼ヶ原であります。

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静かで穏やかで瑞々しくて、心が落ち着いて癒される、そんな千沼ヶ原でした。
来てよかった!

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名残惜しく千沼ヶ原を後にしたら、滝ノ上温泉目指してひたすら下ります。
岩手山を目の前に眺めつつ、右側が切れ落ちた狭い尾根上の道を辿ります。

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ここもまた足元には花々がいっぱい。

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目の前には岩手山や三ツ石山、雫石の山並みが広がります。
岩手高原スノーパークや網張温泉スキー場のゲレンデが見えてたり、雫石のリフト支柱が見えてたり。
早く雪降らないかな~、なんて(笑)

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展望開けた尾根上の道を40分ほど下っていくと、木立の中の急斜面の道へ。
ここもまた意外と風が吹き抜けて涼しいのだけど、結構急だし、倒木があったり洗掘されてて歩きづらい所があったり、となかなかな道。
ここを登りたくはないなぁ。。。
(何組か登りの人たちとすれ違いましたが)

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途中、平ヶ倉沼の分岐を右に分けると、あとはややアップダウン繰り返しながら緩やかに下ります。

登山口が近づいてくるとだんだん暑くなってきて、それと同時に大きなアカウシアブにもしつこく付きまとわれて、うっとおしいことこの上ない。
ごろ太君には全然アブが付かないのに、私にはすごいついてくる。。。
嚙まれたら大変なことになるので、振り払いつつ、ごろ太君にビシバシ打ち落としてもらいつつ。

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最後に、熱交換所のフェンス沿いに下って車道に出たら登山道は終了。
(熱交換所から車道に出たところで、再び巨大アブにたかられまくった)
車道を30分歩いて、滝ノ上温泉登山口に戻って終了、です。

当初は、滝ノ上温泉から乳頭山往復のつもりだったのだけど、山頂到着のタイミングで晴れた、ということで周回ルートに変更。
乳頭山から千沼ヶ原の間の稜線の花や景色は素晴らしく、さすがは秋田駒からの縦走路、と感動しきり。
そして千沼ヶ原の景色も素晴らしく、ほんと癒されました。

そこそこ距離も標高差もあったけど、問題なく歩けて良かった。

下山後は、網張温泉館・薬師の湯の日帰り入浴へ(600円→割引券使用で500円)。
空いてる温泉ですっきりサッパリしたら、久しぶりの焼肉三千里で焼肉&冷麺に舌鼓、でありました(詳細は速報へ)。

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