2022/8/16 北陸の山歩き・僧ヶ岳
まきchin隊の北陸夏休み(8/11-16:詳細は速報)。
ずーっと不安定な天気続き、最終日は昼前後から雨が降りそうなので午前中勝負で僧ヶ岳へ。
魚津市街からどっしりしたお姿を見上げて、これはぜひ登ってみたい、と思っていた山であります。
入山は、宇奈月温泉から別又僧ヶ岳林道を進んだ先の宇奈月第三登山口から。
この林道、宇奈月谷沿いの超絶急斜面につけられているのだけど、路面の落石多いし、道幅狭くてすれ違い難しい所も多いし、崖側のガードレールもなくて、舗装路ながらかなりおっかない。
(今年は、第三登山口まで通行できるようになったのは7/9だそう。ちなみに第三登山口から先は未だ通行止め)
登山口までの林道が核心部かも、とドキドキしながら進んで、登山口に到着です。
10台くらい停められそうな駐車場には、立派なバイオトイレがありました。
素晴らしい。
駐車場からは、朝日岳や雪倉岳、後立山の山並みが一望。
今にも雲がかかりそう。。。
はるか眼下には宇奈月温泉街と黒部市街。
宇奈月温泉からだいぶ上がってきたんだな。
雨降る前に下山するぞ、と気合い入れて出発。
駐車場から林道を少し進んだ先の登山口から、長いハシゴを登って登山道へ。
歩き始めは急斜面をぐい~っと。
今日も急坂続きの道なのか?!と思いきや。
50m弱登ったところで尾根上に上がると、そこから先はそれほど急坂もなく、緩急繰り返す道に。
刈払いもキレイにされているし、斜度も程よい感じですこぶる歩きやすい。
こんな謎の遺構もあったりして。
鉱山か何かあったのかな。滑車の一部かしらん?
ホツツジ、オトギリソウ、ソバナ、アザミ
足元には花もいろいろ咲いてます♪
所々の木立の切れ間から、後立山の山並みを眺めつつ。
こういう展望のご褒美っていいですね(^^
この日は朝からかなり風が強く、ブナ多めの尾根道も風が吹き抜けて涼しい。
おかげでアブやブヨの襲来も全くなく、涼しく気持ちよく登り上げて1,431mピークに到着。
小ピークを過ぎていったん下ると、アップダウン繰り返しながらトラバース気味に緩やかに高度を上げる道へ。
黒部の山ということで、ガッツリ険しい山かと思いきや、穏やかな道続きでちょっとびっくり。
オオバギボウシ、ツルリンドウ、オオカメノキ、アカモノ
秋の足音を感じる道(^^
草むらからひょこっと出てくるカエルが多いなぁ、と思っていたら、道沿いには点々と小さな沼があったりして。
アメンボもいっぱい。
のんびりゆる~り歩いていくと、烏帽子尾根登山口からの道との合流に到着。
今回入山した第三登山口からさらに林道を進んでいくと、烏帽子尾根登山口があるのだけど、道路崩落のため通行止めになっているそうで。
烏帽子尾根登山口との合流を過ぎて進んでいくと、道は再び尾根上に。
ここから前僧ヶ岳へ向けて最後の登り、灌木のトンネルの中、所々に階段やハシゴのある道を登っていくと
木々の背丈も低くなり、視界が開けてきました。
目の前のピークが前僧ヶ岳かな。
魚津市街、富山市街方面も見えてます!
奥に連なるのは能登半島だな。
・・・しかし下界は天気よくて暑そう。ここは風がかなり強くて寒いくらいですが。
そんな稜線上の道をゆる~り歩いて、前僧ヶ岳に到着。
灌木の中の小ピークであります。
前僧ヶ岳を過ぎると、目の前には僧ヶ岳へと続く稜線、その奥には駒ヶ岳も!
さすが北ア前衛、カッコいい稜線ですわ~(^^
前僧ヶ岳と僧ヶ岳の間には、仏ヶ平という草原が広がってます。
もちろん花もいっぱい♪
アキノキリンソウ、オクモミジハグマ、オヤマリンドウ、ミヤマコウゾリナ
強風に吹かれて揺れているので、花の写真を撮るのも一苦労(笑)
ひとまず先に山頂を目指しますか、と仏ヶ平を後にして先に進みます。
右手から吹き付ける強風に煽られつつですが、割と灌木の中だったりするのでそれほど強風も辛くない(雨降ってたら別ですが)。
右手には魚津市街と富山湾。
夏休み初日に歩いた埋没林博物館も、目を凝らすと見えてます!
宇奈月ダムも眼下に。
黒部峡谷鉄道の柳橋駅から見える、お城みたいな形の新柳河原発電所も見えてました!
そんな景色眺めつつ、前僧ヶ岳を背に僧ヶ岳へと登ります。
この道もまた緩やかで、視界も開けて気持ちよい道。
山頂直下には小さな池があり、池のほとりにはニッコウキスゲがちらほらと咲き残ってました。
ここでニッコウキスゲに出会えるとは!
初夏と晩夏が入り混じった稜線ですな(^^
そして最後の一登りで、僧ヶ岳に到着。
広い山頂には、二等三角点と立派な山頂標識がありました。
山頂の向こうに見えているのは、稜線続きの駒ヶ岳。
越中駒ヶ岳とも言われるそうで。
今回は時間がないのでここで引き返しますが、いつか天気の良いときに駒ヶ岳まで歩きたい!
駒ヶ岳の背後には後立山の山並みがずら~り、のはずだけど、この日は雲多し。。。
雪倉岳や朝日岳もとうとう雲の中。
僧ヶ岳や駒ヶ岳にはまだ雲かかってないけど、頭上の雲は分厚くて、いつ雨が降り出してもおかしくない感じ。
景色眺めつつ手早く腹ごしらえしたら、早々に下山開始です。
また天気の良い日に来るよ~、と目の前に広がる景色を眺めながら下ります。
辛うじて山並みが見えていてくれてよかったな。
名残惜しく駒ヶ岳を眺めます。
登っているときに2組ほど先行して行かれましたが、2組とも駒ヶ岳まで行かれたようで。
モミジカラマツ、ウメバチソウ、ミヤマコゴメグサ、イワショウブ
足元には小さな白い花々がたくさん風に揺れていて。
季節ごとにいろんな花が咲くんだろうな。
帰り道ということで、立ち止まって花々眺めつつちょっと一息ついて、大いに和まされました(^^
さて、では下山を急ぎます。
前僧ヶ岳へ登り返しながら、何度も振り返って僧ヶ岳を眺めちゃう。
最近は、こういう稜線がどこまでも続いていくような山をあまり歩いていなかったので、久々に歩いてちょっと感動。
やっぱりアルプスって景色すごいなぁ。。
前僧ヶ岳を過ぎれば、眼下に黒部の街並みを眺めながら下ります。
北ア前衛ということで、アルプスの山並みが間近に眺められつつもこうやって下界が近いのも、なんだか面白い。
前僧ヶ岳からの下りを過ぎ、1,431mピークへ向けてトラバース道を歩いていると、頭上には青空広がって日差しも射し込んできました。
あれ?天気回復?
1,431mピークからの下りも、日射し多め。
朝日岳にかかっていた雲も取れてきたような。。。
ともあれ、日射し多めで明るい木立の中の道はそれはそれで気持ちよく、さくさく(足早に)下ります。
ひらひらと舞うように飛んでいるアサギマダラ。
陽だまりで羽を休めてました。
尾根道を一気に下って、眼下に宇奈月温泉街が見えてきたら登山道は終了。
やれやれ、降る前に下ってこれてよかった!
そして登山口に戻って、身支度整えてから車で林道を下り始めたら、いきなり前が見えないくらいの大雨が降り出してびっくり。
天気回復かと一瞬思ったけどそんなことはなく、やはり雨降ってきたか。ぎりぎりセーフでした。。。
僧ヶ岳へと続く登山道はそれほど急なところもなく、緩急あってすこぶる歩きやすい道。
所々で開ける景色も気持ちよく、日本海も後立山の山並みも間近に眺められて楽しい。
魚津から見上げた山容を思い浮かべつつ歩いた僧ヶ岳でありました。
今度は天気の良いときに、ぜひ駒ヶ岳までつないで歩いてみたい。
道中出会ったのは5組のみ。
静かな山歩きを満喫です。
下山後は、宇奈月温泉か黒部あたりで温泉&腹ごしらえ、と思ってましたが、あまりの雨に恐れをなして取り合えず高速道路で新井SAまで移動。
食堂ミサの味噌ラーメンで腹ごしらえしたら、飯山のいいやま北竜温泉 文化北竜館の日帰り入浴(物味湯産手形使用)でのんびり汗を流してから帰宅、でありました(詳細は速報)。
天気と酷暑に翻弄された夏休みでしたが、満喫です♪
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コメント
お天気な日に登れましたね
写真がどれも綺麗で楽しそうです
投稿: たむ | 2022年8月26日 (金) 00時31分
たむさん>
稜線にぎりぎり雲がかからないくらいのお天気でした(^^;
景色とっても良かったので、また行きたいです!
投稿: まきchin | 2022年8月27日 (土) 10時00分