2022/7/24 長野高原お花見山行 志賀高原・赤石山~寺子屋峰
長野高原歩き、2日目は志賀高原。
コバルトブルーの大沼池を眺めつつ、赤石山~寺子屋峰、東館山と稜線を辿って歩きます。
蓮池から高天原に向かう途中にある大沼池入口からスタート。
20~30台くらいは停められそうな駐車場には、キレイなトイレもあり。
#早朝は数台のみでしたが、帰ってきたら路駐の列になっていてビックリ
大沼池へは、砂利道の林道をゆる~り歩いて向かいます。
大沼池の手前で水路工事しているということもあり、一般車両通行禁止だけどかなりキレイに整備された道。
(中盤までは、並行して登山道もあり)
ダケカンバ主体の林の中の道は、涼しくていい気持ち。
ベニバナイチヤクソウ、ゴゼンタチバナ、ウスユキソウ、ウツボグサ
道端ちらほらと咲く花を眺めつつ、のんびり1時間ほど歩いていくと
大沼池の北端に到着です。林道はここで終了。
この大沼池、火山のせき止め湖で、周囲5.5kmと志賀高原で一番大きな湖だそう。
北端からは全容が見えないので、湖沿いの道を辿って先へと進みます。
足元はかなりぬかるんでいて、早速靴がどろどろ。。。
ここまではキレイに整備された砂利道だったので、落差激しい(笑)
木立の隙間から眺める大沼池。
コバルトブルーが美しい♪
火山のせき止め湖で強酸性ということで、この色になってるのかな。
深い色合いに吸い込まれそう(^^
しばらく緩やかに歩いて、湖畔に降りる道を辿っていくと、目の前に大展望が広がります♪
静かな湖面に映るのは、裏志賀山や志賀山かな。
いやはや、美しい。
対岸には赤い鳥居も。
青い湖面と赤い鳥居、緑の林のコントラストがステキ。
湖にうっとり見とれつつ歩いていくと、レストハウス エメラルド大沼に到着。
コロナ以前は夏のみ営業していたみたいだけど、今は営業停止中。
#建物の後ろに水洗トイレあり
レストハウスの前は広場になっていて、そこからは大沼池が一望。
池巡りコースで、大沼池から四十八池、渋池、木戸池と周回するのもいいだろな。
が、今回は稜線辿って寺子屋峰や東館山を目指すので、湖を眺めつつしばらくのんびりしたら、赤石山目指して出発です。
湖沿いの道はず~っと緩やかだったけど、赤石山方面に少し進むと階段の急登に突入。
ここから稜線に上がるまでは、ずっとこんな感じの直登が続きます。
イチヤクソウ、モミジカラマツ
足元にちらほらと咲く花々に励まされつつ。
いや、それにしても急坂だな。
階段の段差が大きかったり、一部崩れているところもあったりして、なかなかハードな登り道。
だいぶ年期の入った標識も登場。
これ、かなり刻みが小さくて(しかも古いので結構欠落)、さっき13だと思ったらもう19、とか(笑)
湖畔から一気に250mを登り上げて、稜線に到着です。
ここで、横手山から続く忠右衛門新道に合流。
この道、群馬県境トレイルでもあるようで、トレイル標識も設置されてました。
ここまで来れば、山頂までは一歩き。
群馬県側から濃密なガスが流れてくる中、稜線上を歩きます。
・・・山頂から大沼池を見たかったんだけどな、こんなにガスってたら難しいかなぁ、なんて思っていたら
山頂直下の岩場に到着すると、なんと晴れている!
ガスってるのは群馬側だけで、どうやら長野側は晴れているらしい。
そしてうまい具合に赤石山山頂付近は、晴れ優勢!
これはもしや。。。と振り返ると、青く輝く大沼池が眼下に広がってました♪
なんて素晴らしいタイミング。
早く山頂からの景色を眺めたくて、最後のガレ&ザレの登りは足早に。
群馬側から時折流れてくるガスを、こっち来るなよ~~と牽制しつつ。
ここまでのしっとりした林とは雰囲気一変した道を登り上げて
赤石山山頂、到着。
最高地点は大きな岩場の上、展望素晴らしい山頂です。
大沼池もこのとおり。青さが際立ってますね~(^^
その奥には、後立山など北アルプスの山並みがずら~り連なってました。
北信五岳は雲の下、所々ちょこんと雲の上に顔を出している感じ。
岩場の陰には、小さな祠がありました。
素晴らしい展望をありがとうございます!
赤石山の山頂を過ぎ、少し先に進んだところに山頂標識がありました。
ここでぐんま県境トレイルの稜線を離れて、寺子屋峰や東館山へと続く稜線を辿ります。
寺子屋峰へと続く道は、歩き始めはこんな感じで、シラビソやダケカンバの中の涼しい尾根道だったんですが。。。
進んでいくうちに背丈を越える笹の中へ。
刈払いはされているけど、割と笹が迫ってきてるし笹の中は暑いし、おまけに足元はかなりぬかるみ多し。
ふくらはぎ近くまでハマる泥だまりもあったりして、足元どろんどろん。。。
なかなかワイルドな道ですな。スパッツ必要だったかも。
そしてこの稜線にも、もれなく年期の入った標識が。
赤石山~寺子屋山ハイキングコース、って書いてあるけど、ハイキングじゃないなぁ、この道(笑)
稜線歩きなので展望を期待してたのだけど、背の高い笹や灌木の中なので展望なし。
所々木立から出たところで、前方の稜線や歩いてきた山並みを眺めつつ歩きます。
割と暑い道なので虫が多いかと思いきや、トンボがすごくたくさん飛んでて、そのおかげでうるさい虫がいないのがありがたい。
トンボさん、グッジョブ(^^
いかにも志賀高原、てな感じのダケカンバが涼やか。
いい感じの林が所々に広がってます。
途中、単独の人1人にすれ違ったくらいで、かなり静かな道。
志賀高原でもこんな静かなところがあるのか~、でもこの道、ちょっと歩きづらい道だもんなぁ、なんて思いつつ。
ぬかるみにはまらないよう、足元注意で歩いていくと
開けた展望地に出てきました。
前方の稜線の先には岩菅山、背後には群馬県境トレイルが連なってなかなかの展望だけど、両方とも雲多め。
それでも、ようやくスカッと開けた展望が気持ちよい。
そして展望地から一登りで、金山沢の頭に到着です。
岩菅山~寺子屋峰の稜線にここで合流、ここはさすがに何組か人がいました。
三角点のある寺子屋峰に到着。
特に何か標識があるわけでもなく、シンプルなピークでありました。
寺子屋峰から10分弱下ると、寺子屋ゲレンデのトップに出てきました。
ここからは開けたゲレンデの中を歩きます。
そして目の前に早速広がったのは・・・一面のニッコウキスゲ!
いつも滑っている寺子屋ゲレンデ、この時期はニッコウキスゲの花畑になっているとはびっくり。
ちょっとこれはすごいな。
冬の寺子屋って、寒くて雪硬くてハードなイメージしかないんだけど。
夏のこの時期は、めちゃくちゃいい感じじゃないですか。
向かい側のゲレンデを眺めると、こんな感じ。
あちらもニッコウキスゲで斜面が黄色くなってる!
ちょうど今がまさに満開。
まさかここでこんなもりもり咲いてるニッコウキスゲに出会えるとは♪
テガタチドリ、キソチドリ、ハナニガナ
ニッコウキスゲ以外にももりもり咲いてます。
少し下って寺子屋ゲレンデを見上げるとこんな感じ。
こんなに一面咲いてるのに、周囲には誰もいない。
めちゃくちゃ贅沢だな。
晴れ待ち兼ねて、ニッコウキスゲの斜面でしばしのんびり座ってくつろいだり、とすこぶる贅沢な時間を過ごしちゃいました。
鳥海山とか車山、雄国沼じゃ、こんなにのんびりマッタリ過ごせないもんな。
すると、寺子屋ベースのぶえもん平へと続く道の両側には一面のニッコウキスゲ。
この景色に惹かれて、ぶえもん平に寄り道してみると
これ、植えたの?!なくらいすごい花。
今年はニッコウキスゲ当たり年だからか?
鳥海山も霧ヶ峰も和賀岳もびっくりなくらいの咲きっぷり。
ニッコウキスゲの斜面の向こうに岩菅山が見えてます。
こりゃすごいなぁ。。。
お日様浴びてキラキラ鮮やかなニッコウキスゲ。
このオレンジ色がいいんだよね。
そしてここも、全然人がいない。。。
こんなに一面のどこまでも続くニッコウキスゲを、静かに存分に眺めることができるなんて、もうなんて素晴らしいんだろう。
人だらけの車山とか行くんなら、ちょっと時期ずらしてこっち来た方がいいな。
志賀高原にこんなにニッコウキスゲが咲くなんて、全然知らなかったです。
いやはやほんと、素晴らしかった。
イブキトラノオ、アザミ、ヤマブキショウマ、ウスユキソウ
ブエモン平を後にして東館山へと向かう途中にも、いろんな花が咲いてます。
こちらは寺子屋峰。
東館山周辺にニッコウキスゲが咲いているとは聞いてたけど、ここまですごいとは。
素晴らしい景色に出会えて、大満足です。
ノコギリソウ、オオバギボウシ、カワラマツバ、イブキジャコウソウ
東館山ゴンドラ駅付近の高山植物園には、色とりどりのお花たち。
植物園内をゆっくり巡ればもっといろいろ咲いているみたいだけど、人も割と多いのでそのままゴンドラで下山です(片道1,400円)。
ゴンドラから眺める東館山の斜面。
ここも一面ニッコウキスゲでした!
ゴンドラで発哺に下ったら、ここから大沼池入口へはバスで戻って終了です。
今回のお目当ては、赤石山から眺めるコバルトブルーの大沼池。
おまけに、思いもかけず満開の、しかも一面のニッコウキスゲも見ることができて大満足です。
ニッコウキスゲを見に、また志賀高原に来よう♪
下山後は、信州中野の"そうげんラーメン"で鶏白湯ラーメンに舌鼓。
長野の松代荘の日帰り入浴(物味湯産手形使用)で汗を流してから帰宅、でありました。
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