2022/7/17 東北お花見山行 鳥海山・笙ヶ岳
海の日連休って雨のことが多い。
今年は早めに梅雨明けしたので晴れるかな?と思いきや、戻り梅雨な天気でやはり雨。
それでも、この1週間前くらいからあちこちでニッコウキスゲ満開の便りが聞かれるようになり、これはぜひとも行かねば!と鳥海山・笙ヶ岳に行ってきました。
(和賀岳も1週間前にはほぼ満開だったそうで、今年はちょっと早め?)
あまりぱっとしない天気予報なので、短めルートということで、夏道お初の大平登山口から笙ヶ岳往復です(大平からは、山スキーで歩いたことはあったのだけど夏道は初)。
鉾立は人多いし、ちょうど1か月前に歩いたばかりだし。
大平山荘でトイレをお借りしてから登山口近くの駐車スペースに向かうと、この天気予報でも既に4台ほど停まってました。
さすが鳥海山。
どんな道かな、あまり歩いている人もいなそうなので荒れてるのかな、と思いきや、ほぼ全面コンクリや岩で整備されていて、とっても歩きやすい道。
斜度も急すぎず緩すぎず、いい感じ。
そしてなにより、人がほとんどいないのがよい!
ミヤマホツツジ、ヤマブキショウマ、ヤマハハコ、シラネニンジン
歩き始めは、足元に咲く花々を眺めつつゆる~りと、木立の中の道を辿ります。
少し斜度があるところは、岩の階段になってます。
この岩、雨で濡れてちょっと滑りやすい(帰りは滑った)。
のんびりと200m弱登り上げていくと、視界が開けて見晴台に到着。
雨がぱらついてるのに、にかほ方面も酒田方面も飛島もよく見えてて視界はクリア。
ひょっとして天気回復するんじゃないか、とか儚い期待を抱いちゃったりして(期待むなしく、この後は雨が降ったりやんだり)。
見晴台を過ぎると、灌木や笹の中の道を歩きます。
ここまでは木立が雨を遮ってくれたけど、遮るものがなくなったので雨具装着。
時折パラパラと降る雨は憂鬱だけど、足元にちらほらと登場し始めたニッコウキスゲの鮮やかさに癒されます♪
チョウカイアザミ、クルマユリ、ガクウラジロヨウラク、キソチドリ
季節の花々もいろいろ咲いてますよ~(^^
雨粒を付けてキラキラ輝くチングルマの綿毛たち。
夏山ならでは、な景色ですな。
視界が開けて気持ちよく、所々に緑の湿原も広がっていて、雨が降ってる以外は快適な道。
そんな道を歩いていくと、ひときわ開けた湿原のある清水大神に到着です。
もう少し早めの時期なら、一面チングルマが咲いてそう。
清水大神を過ぎると、河原宿までは沢状地形の中の道を登ります。
笹原の中の石畳の道沿いにちらほらと咲くニッコウキスゲやコバイケイソウに和みつつ登っていくと
おお! チングルマの大群落が登場!!
沢状地形ということで最近まで雪が残っていたのか、道の両側に一面チングルマの花畑が広がっていて何とも見事な群落。
一つ一つの花も大きくて、まさに今が満開のチングルマたち。
瑞々しく大きな花に目を奪われます♪
一面のチングルマに足が止まっちゃいますね~(^^
先日の秋田駒に規模では負けるけど、密集度と満開度で言えばこっちが上かも。
雪融け後に一斉に花開いて、ちょうど満開になったところなんだろうな。
今日はニッコウキスゲを見に来たのだけど、まさかこんな見事なチングルマの群落に出会えるとは。
雨も吹き飛ばすくらいの嬉しい出会いでした。
思いもかけないチングルマの群落にタップリ足止めくらいつつ、石畳の道をのんびり登っていくと、視界が開けて河原宿に到着。
ここはまだ雪が残ってました。
というわけで、しばしの間残雪歩き。
スプーンカットの雪をざくざく踏んで
途中で笙ヶ岳三峰の取りつきに続く道へ。
ちょうど1か月前にも通った時はほぼ雪の道だったけど、この日は一面緑の湿原の中の道。
池塘が点在する湿原には、ニッコウキスゲやコバイケイソウ、イワイチョウが咲いてて雰囲気タップリ。
なんとも穏やかで心癒される景色です。
イワイチョウの大群落も♪
遠くから見ると、ふわぁ~っと白い霞がかかったようで。
そんな道を気持ちよく歩いていくと、笙ヶ岳三峰の取りつきに到着。
御浜へと続く尾根上には、ニッコウキスゲの大群落!これはすごい!!
が、そちらの道は後で歩くことにして、まずは笙ヶ岳三峰の登りに取りつきます。
1か月前は完全に雪の斜面だったけど、さすがにすっかり雪は融けて、ぬかるんだ土の道。
雪の斜面のほうが登りやすいな(笑)
登り始めてびっくり、ハクサンイチゲの群落が登場。
そっか、1か月前は雪の下だったから、ちょうど今頃咲いてるのか。
フレッシュなハクサンイチゲたち。
まさか君たちまで咲いてるとは(^^
夏の花、コバイケイソウももりもり咲いてます♪
コバイケイソウの向こうに見えるのは、鍋森と、文殊岳~伏拝岳の外輪の稜線。
意外と視界はいいんだな。
そして笙ヶ岳三峰に登り上げると、稜線上には一面のニッコウキスゲが広がっていて、思わず歓声!
道の両側にもりもり咲いていて、すごい(^^
ちょうどガスが上がってきちゃったけど、これはこれで幻想的な感じ。
花びらや茎についた雨粒がキラキラ輝いて、これまたいい感じ。
雨の日ならでは、だな。
ハクサンボウフウ、ヨツバシオガマ、トウゲブキ、ミツバノバイカオウレン
ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、シロバナトウウチソウ、ネバリノギラン
ニッコウキスゲ以外にもいろんな花々が咲いてます♪
いよいよ到来した花の季節!
でもやっぱり、こっちに目がいっちゃう。
二峰の山頂付近にもニッコウキスゲ大群落が広がってます。
ちょうどハクサンイチゲ大群落があったところがニッコウキスゲの群落になっていて面白い。
そんな群落に足が止まりまくって全然前に進めませんが。
まずは山頂踏むべし、と花盛りの稜線の道を辿って
笙ヶ岳山頂に到着。
ちょうどここで雨が強くなったので雨具のズボンも装着。
・・・が、雨具をフルで着込むと雨が弱まる法則発動にて(笑)
雨が弱まったのを幸い、長坂道方面にも少し足を伸ばしてみました。
1週間前は一面ニッコウキスゲで斜面が黄色に染まるほどだったそうだけど、ここのニッコウキスゲは早くも終盤。
代わりにハクサンボウフウやヨツバシオガマ、ハクサンシャジンなどいろんな夏の花々も咲く花畑になってました。
これはこれで、夏山の花畑って感じでいいですな(^^
笙ヶ岳の稜線って、こんなにニッコウキスゲが咲くんだなぁ。
今年はニッコウキスゲの当たり年ということもあるけど、それにしてもすごい咲きっぷり。
すれ違う人もあまりなく静かな道。
心ゆくまでニッコウキスゲを眺めます。
写真を撮る手も止まりません(^^
二峰から見上げる三峰。
三峰の山頂付近がオレンジ色に染まってますね~♪
雨模様でもキレイに咲いててくれるニッコウキスゲ。
降ったりやんだりの雨も忘れて、ウキウキ明るい気分になっちゃうから不思議。
そんな、なんとも贅沢で華やかな道をゆる~りと辿って三峰へ。
いやもう、ほんと密な群落。
こんな密なら大歓迎(^^
三峰から二峰、一峰を振り返ります。
今回もまた、素晴らしい稜線でした♪
笙ヶ岳は、ほんといつ来てもよいですな。
さて、では笙ヶ岳三峰を下って、御浜へと続く稜線へ。
行きにはスルーしたニッコウキスゲの群落目指して歩いていくと
なんとも鮮やかなオレンジ色で、辺り一面がぱあっと華やかに。
ここだけ日が射しこんでるみたい。
つぼみも多く、これからまだまだ咲きそうな大群落♪
ニッコウキスゲの当たり年、恐るべし。
こんなに密なニッコウキスゲの群落は、10年前の和賀岳、4年前の青森・ベンセ湿原に次ぐ凄さかも。
ニッコウキスゲの稜線をゆる~り歩いて御浜方面へと進んでいくと、稜線にはガスが流れてきて幻想的な景色に。
ヨツバシオガマやハクサンボウフウ、ハクサンシャジンも入り混じって、華やかな斜面。
こんな花畑を眺めつつ、しばしガス晴れ待ちをしてたけど、なかなか晴れそうにないので御浜には寄らずに下山開始です。
チングルマ、コイワカガミ、アオノツガザクラ、ヒナザクラ
ここも最近まで雪の下だったのかな、雪融け後に咲く花々が道沿いにいっぱい咲いていて、ここでもまた足止め(^^
河原宿を過ぎて、歩いてきた道を下っていくと、チングルマの群落で再び足止め(笑)
いやもう、何度見ても素晴らしい群落です。
鮮やかなオレンジ色のニッコウキスゲをタップリ眺めた後は、真っ白なチングルマの絨毯で〆。
東北の花の山は素晴らしい!
登ってくる方とのすれ違いも意外と多く、時折ざぁっと降る雨に打たれつつ。
石畳の道に足を滑らせないよう注意しながら下山、です。
雨模様なのに視界良好、というなんだか不思議?な天気。
ずっと降ったりやんだりな天気でしたが、風がほとんどなかったので稜線上の歩きもさほど辛くはなく。
そしてなんといっても、笙ヶ岳の満開のニッコウキスゲの群落が素晴らしかった!
ニッコウキスゲ当たり年ということもあり、一面オレンジ色の群落の中を歩くことができたので大満足です。
今回歩いた大平からの道も、結構整備されていたし斜度も程よく歩きやすくて、しかも静かでよかった。
チングルマの大群落にも出会えたのも嬉しかったな(^^
雨だったけど、歩いてよかったです♪
下山後は、にかほ市温泉保養センターはまなすの日帰り入浴へ(400円)。
濃い温泉にのんびり浸かったら盛岡に移動、この日は三陸の海の幸に舌鼓(詳細は速報)。
翌日は、久慈でのんびり観光してから帰宅、でありました。
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