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2022年6月15日 (水)

2022/6/11 東北お花見山行・笙ヶ岳

ハクサンイチゲ満開の鳥海山・笙ヶ岳へ。

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残雪模様の新山と外輪山を、一面のハクサンイチゲが縁どります♪

===笙ヶ岳(しょうがたけ)===
2022/6/11(土):鉾立(6:30)~▲笙ヶ岳(9:00-9:45)~御浜(11:30)~鉾立(12:50)
歩行距離:10.4km
累積登高:650m
累積下降:650m
======
※お花見メインにつき、かなりゆっくりペース

関東地方は梅雨入り、そろそろ行先選定が難しくなる季節。
東北の山々は高山植物の季節に突入、そしてこの週末は東北日本海側の高い山なら天気よさそう。
ならば、とちょうど満開のハクサンイチゲが楽しめそうな、鳥海山・笙ヶ岳へと向かいます。

今回は(も)山頂狙いではなくお花見メインなので、鉾立から笙ヶ岳の往復のお手軽コース。
さくっと歩けば4時間程度?な道を、花を楽しみながらのんびり歩く贅沢プランです(^^

朝の下界はどんより曇り空。
予報的には、鉾立のある5合目より上は雲の上に出ているはず、と鳥海ブルーラインを走っていくと

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予想通り、上は晴れてた!(少し薄雲広がってますが)
奈曽渓谷の向こうに新山がクッキリ聳えてます(^^

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下界は一面の雲海!
奈曽渓谷に滝雲のように雲が流れ込んでいて、なかなか壮観な眺め。

鉾立の駐車場は、いつもなら朝早い時間帯も登山者の車がいっぱい停まっているのに、この日の駐車場はガラ空き。
下界がどんより曇っているので、出足が鈍いのかな。

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ともあれ、準備したらさっくり出発。
歩く人が多く、がっつり整備されている鉾立からの道は、歩き始めはコンクリロード。

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道の途中にある展望台から、奈曽渓谷と新山を眺めます。
右手の岩壁を流れ落ちている二筋の滝は、白糸の滝かな。
雪融け時期や雨の後しか見られないとか。

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コンクリ道を過ぎると、尾根上の石畳の道へ。
鉾立から歩くとほぼ石畳の道だから、結構足に来るんだよなぁ、なんて思いつつ。

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マイヅルソウ、ハクサンチドリ、アカモノ、ミツバオウレン
尾根上の道沿いには、早くもいろんな花が登場(^^

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ショウジョウバカマ、シラネアオイ、コイワカガミ、オオバキスミレ
ようやくいろんな花々を見ることができる季節がやってきたなぁ。
色とりどりの花に和みます♪

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そんな尾根上の道をゆる~り辿っていくと、道沿いには残雪登場。
お、この時期はまだこんなに雪が残ってるのか、と思いながら石畳の道を歩いていくと

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賽の河原の手前、標高1,400m付近で雪の斜面へ。
程よく緩んで歩きやすい雪をざくざく踏みつつ歩きます。
それほど斜度もないので、アイゼン不要(結局最後までアイゼン使わず)。
背後には一面の雲海が広がっていて、なかなか壮観な景色!

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途中、御浜へと続く道を左に分けて、笙ヶ岳Ⅲ峰目指して雪上をショートカット。
ここまでは人いっぱいの道だったけど、ほとんどの人が御浜方面へ行ったので、笙ヶ岳へのショートカットルートには全然人がいなくて静かな道♪

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緩やかな斜面をざくざく歩いていくと、吹浦口からの道に合流です。
吹浦から登ってきたら、ここに出てくるんだな。
今回は吹浦口から登ろうかとも思っていたのだけど、無難に鉾立からの道にしたのでした。

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さて、あとは雪をつないで笙ヶ岳を目指すのみ。
薮が出ているとやっかいだなぁ、と思ったけど、幸いにしてほぼずっと雪はつながっていて。

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さくさく歩いて、笙ヶ岳Ⅲ峰手前のコルに出てきました。
雪のある時期は楽ちんだなぁ、御浜から笙ヶ岳に続く夏道は遠回りな上にアップダウンも結構あって面倒なんだけど、ショートカットルートのおかげでずいぶん楽に来れちゃいました。
(積雪期限定かも?)

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そしてここまで来ると、目の前に鳥海山の外輪と新山がどかーんと聳えます(^^
斜面に残る残雪模様もカッコいい。

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振り返ると、一面に広がる雲海の上に歩いてきた尾根が浮かんでますね~。
まさに雲上の世界♪

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空には薄雲が広がっているけど視界良好で風も微風、なかなかよい天気で気分も上々。
山頂を背に、Ⅲ峰直下のやや急な斜面を登り上げて

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Ⅲ峰、到着。
山頂部には雪はなく、そして早速ハクサンイチゲの小さな群落が登場。
咲きたてのフレッシュなハクサンイチゲに、早速足止めくらっちゃいますね~(^^

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まずは一番奥のⅠ峰を目指しましょ、と稜線を先へと進みます。
Ⅲ峰から少し下って稜線上の残雪を歩いていくと、東側に張り出した雪庇には深く大きなクラックが何本も!
おっかないのでなるべく離れて歩きます。

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稜線上の残雪の向こうには月山。
雲の上にぽっかり浮かんでいるみたい(^^
月山からも、鳥海山はあんな感じに見えてるのかな。

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そして残雪の稜線から少し登ると、Ⅱ峰に到着。
Ⅰ峰よりも密に咲いているハクサンイチゲが出迎えてくれました♪

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ハクサンイチゲと鳥海山。
外輪の下に広がる千畳ヶ原はまだ残雪多め。
残雪の下では、いろんな高山植物たちが花を咲かせる準備をしているんだろうな。

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笙ヶ岳Ⅰ峰へと続く稜線。
道沿いにハクサンイチゲがたくさん咲いててテンション上がる!

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真っ白で大ぶりなハクサンイチゲが密集していると、なかなかの迫力ですな。
一つ一つの花を眺めるのもよし、密集している様を眺めるのもよし。
時間を忘れて花に見とれちゃう。

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一歩進んでは花を眺め、また戻って花と山を眺めて、と何度も繰り返していたら全然前に進めず(笑)
いや、でも今日はそのつもりで短めコースにしているので、心行くまでゆっくりとⅡ峰で過ごしてからⅠ峰へと向かいます。

Ⅱ峰~Ⅰ峰の間は緩やかな稜線を歩いて

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三角点のあるⅠ峰ピークに到着。
庄内平野を眺めつつ、ここでしばし大休止。

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大休止の理由はもちろんこれ、ハクサンイチゲ。
Ⅰ峰から南西に伸びる長坂道の尾根上には、ハクサンイチゲの大群落が広がります!

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斜面一面に広がるハクサンイチゲが、もう圧巻。

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ちょうど薄日も射してきて、白い花びらが一層真っ白にキラキラ輝いて。
この透明感ある真っ白な花びらが、なんとも美しくて見とれちゃう。

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茎のうぶ毛もほわほわと可愛らしい。
そしてこのもりもりとした密集っぷり!

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尾根上から、千畳ヶ原下部の万助道や二ノ滝口の道がある沢筋を眺めます。
万助小屋の赤い屋根も見えてました。

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庄内平野と日本海も一望。
スカッと開けた展望がなんともいい気持ち。
鳥海山ならではの展望です(^^

そんな景色眺めつつ、ハクサンイチゲに見とれつつ。
たっぷり時間をかけて50分ほど過ごしちゃいました。いやはや、贅沢な時間。
こんなに長い間山頂にいたけど、タイミングよく他には全然人がいなくて、静かな山頂でありました。
(ちょうど戻り始めたころに人が来始めた)

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後ろ髪ひかれつつ、Ⅰ峰を後にして戻ります。
帰りももちろん、ハクサンイチゲに何度も足を停めちゃいますよ~。
少し日が昇ったので、行きとはまた違った感じに見える花々が愛おしい。

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稜線の向こうに、鳥海山や月山森を眺めつつ。
この春に山スキーで登った月山森、ここから見るとあんなにちょっとしたピークなんだなぁ、なんて。

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そして再び、鳥海山とハクサンイチゲ。
やっぱり絵になりますね(^^

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振り返って、笙ヶ岳Ⅰ峰とハクサンイチゲ。
いやはや、思った通り、帰りも全く前に進めませんな(笑)

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稜線上の小さな池塘には、逆さ鳥海山♪
こんな景色をのんびり楽しみながら稜線上を戻って

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笙ヶ岳Ⅲ峰からの少し急な斜面を下ります。
行きに登った時は、ここ帰りはアイゼン必要かなぁ、と思ったけど、雪は程よくざくざくでアイゼン必要なし。
思ったより斜度もなく、コルまでざくざく下ったら、御浜方面へと進みます。

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コルから少し登って、御浜までは夏道を辿ります。
御浜方面から歩いてくる人達とすれ違いつつ歩いていくと

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吹浦口からの道との合流には、ハクサンイチゲの大群落!
笙ヶ岳稜線のハクサンイチゲもすごかったけど、ここが一番の群落かも。

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花畑の広さといい、密集っぷりといい、すごい!
5月にたくさん見たニリンソウの群落も記憶に新しいけど、やっぱりハクサンイチゲの群落は迫力が違うな。

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ハクサンイチゲの群落の脇には、ミヤマキンバイの群落も。
黄色と残雪の白の取り合わせが鮮やかで、これまたステキ。

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でもやっぱり、今回の主役はこっちだなぁ。。。
久々のハクサンイチゲ群落にまたも興奮が止まらず、タイミングよく誰もいないのを幸い、ここでもゆっくりハクサンイチゲ鑑賞です。
いやはや贅沢。

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密集して咲くこの光景に癒される。。。
こんなに見事なハクサンイチゲの群落を見るのは、久しぶりだな。
やっぱりいいなぁ。。。

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笙ヶ岳稜線に咲いているのは、この時期はまだほぼハクサンイチゲのみでしたが、御浜へ続く稜線は他の花々も結構咲いていてなかなか賑やか。
特にミヤマキンバイの群落は、鮮やかな山吹色で周囲がぱぁっと明るくなるようで。

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ヒナザクラ、ミツバノバイカオウレン、チングルマ
大きなハクサンイチゲの花に混じって、小さなチングルマの花もほころび始めてます。

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そんな足元の花々を眺めつつ、振り返って笙ヶ岳を眺めつつ。
笙ヶ岳の東面は、クラック避ければまだ滑れそう、なんて。

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御浜へと続く稜線には、あちこちにハクサンイチゲの群落があり、そのたびに足を停めて存分に花を眺めて楽しんで。
この時期のこの稜線が、こんなにハクサンイチゲ祭りとは!

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こんな日は、時間かけてのんびりと花を楽しむのが吉ですな(^^
思ったより人も少な目で(たぶん天気のせい)、静かにゆっくりと花を楽しむことができました。
いやぁ、来てよかった♪

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御浜の手前から鳥海湖を眺めると、少し開眼しているような?
池を覆う雪にはクラックが何本も走っていて、これからどんどん瞳が大きくなっていくんだろうな、という感じ。

御浜小屋の方を見ると結構人がいたので、小屋までは行かずに少し手前から鉾立へ戻ります。

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下りながら眺める稲倉岳。
手前の緩やかな斜面では、うろこ板で遊ぶ人が何人か。楽しそう(^^

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御浜から石畳の道を少し下ると、賽の河原に下る斜面は再び雪の道。
ごろ太君、靴スキーにトライするもなかなか調子出ず(笑)

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緩んで歩きやすく、それでいて程よく締まった雪は、石畳の道よりは断然歩きやすい。
しかも涼しいし虫も少ないし、快適そのもの。
気持ちよく下ることができました。

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コンクリ道まで下ってくると、だいぶ雲が湧き上がってきてました。
なんだか夏山みたいな景色の中、のんびり下って終了、です。

鉾立の駐車場は5割以下くらいの入りで、今日はやっぱり人少な目でありました。
笙ヶ岳の稜線も人は少な目、静かな稜線歩きをのんびり楽しめてよかった。
残雪は思ったより多かったけど、歩きやすくて全く問題なし。
そして何と言っても、満開のハクサンイチゲが素晴らしかった!
この時期のハクサンイチゲの笙ヶ岳稜線は一度は来てみたい、と思っていたので、今回ようやく来ることができて良かったです。

下山後は、にかほ市の湯の台食堂でラーメンに舌鼓(詳細は速報)。
にかほ市温泉保養センターはまなす(400円)で、濃い温泉にどっぷり浸かったら、北上して道の駅ふたつい泊、であります。

> 6/12 岩木山

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