2022/6/4 信州新緑山行・戸倉山
そういえば、今年に入ってから東北の山しか歩いてないなぁ、と久しぶりの信州山歩き。
今回は、新緑と展望メインで歩きます。
向かったのは、駒ヶ根市と伊那市の境の戸倉山。
伊那谷の北側から見ると富士山のように見えて、伊那富士とも呼ばれるそう。
麓の集落の田んぼの中の道を抜け、狭い林道を走っていくと、登山口の戸倉山キャンプ場に到着。
10台くらい停められそうな駐車場に車を停めて出発です。
#キャンプ場のトイレを使用可(キャンプ場営業期間中のみ)。
道の両側には、ログハウスやオートキャンプサイトがいくつか並んでます。
割とこじんまりとしたキャンプ場ですな。
キャンプサイトの奥には小さな沢があり、クリンソウが咲いてました。
先日、岩手の物見山で見たクリンソウは鮮やかなピンク色だったけど、このクリンソウは濃い赤。
登山道の入口には、戸倉山参道、の標識が。
登山道じゃなくて参道なんだ! 信仰の山なんだな。
歩き始めは、ヒノキやアカマツ、カラマツの林の中をゆる~り登ります。
それほど急なところもなく、歩きやすい道。
ギンリョウソウ、マムシグサ
木影多めな道につき、日影に咲く花たちがあちこちに咲いてます。
しばらく歩いていくと、大きな駒止ノ松に到着。
村人が芝刈りに行くときに、ここに馬をつなぎ留めていたとか。
駒止ノ松を過ぎると、急斜面を九十九折りに登ります。
落ち葉ふかふかで気持ちよく、しかも九十九折りの道はそれほど斜度もなし。
九十九折りの道を過ぎると、カラマツや雑木の中の緩やかな道へ。
爽やかな新緑の中、鳥のさえずりが響きわたっていて癒されます♪
これはヒガラ、あれはアオバト、それは何かな?と言いつつ歩くのもまた楽し。
6合目の標識を過ぎて少し歩くと、ベンチのあるみはらしの丘に到着。
ここで中央アルプスの展望がバーンと!。。というわけではないですが。
木立の切れ間から、駒ヶ根の街並みや田畑と、千畳敷や木曽駒の山並みを眺めることができました。
みはらしの丘を後にして、先へと進みます。
所々にツツジが咲く木立の中をゆる~りのんびり。
名前の云われはよくわからないけど、見上げるとすごい枝ぶり。
太い幹の先の細い梢が入り組んでいて、毛細血管みたい(^^
猿ノ松のすぐ先には、天狗伝説の岩。
天狗が岩と化した、との由来が標識に書いてあったけど、詳しい云われはよくわからず。。。
でもまぁ、こういう巨木や大岩があるってことは、古くから歩かれてる道なんでしょうな。
そんな道をのんびり歩いていくと、あずまやが出てきました。
ベンチやテーブルもあってなかなか立派なあずまやの軒先には
なぜか大鍋がぶら下がってます。
よく見ると、ベンチの下やあずまやの梁の上にも大鍋がいくつも!
なんだろ、鍋パでもやるのかな?!
あずまやの脇には、金明水の湧き水。
しかし、ほんとにちょろちょろと細い糸みたいな湧き水で、水溜めるには結構時間かかりそうな感じ(笑)
そんな水場の脇には、クリンソウが咲いてました。
湿気があるところが好きなのね~(^^
あずまやのある広場には、ツツジも咲いてます。
登山口付近はツツジは終了、7合目付近のここらがちょうど満開、山頂部はつぼみでこれから咲きそう、てな感じでした。
さて、あずまやを過ぎると、アカマツや雑木の林の中へ。
やや急なところもあるけど概ねのんびりゆる~り。
マイヅルソウ、オオヤマフスマ
足元には小さな花もちらほら咲いてます。
今回は花少な目なので、こういう小さな花でも咲いてると嬉しい。
そんな道をのんびり歩いていくと、ひょっこりと戸倉山西峰に到着です。
木立に囲まれた山頂には、石の祠がありました。
そして木立の隙間からは、中央アルプスの山並みが一望!
木曽駒、宝剣岳から空木岳までずら~り連なる残雪の山並みが美しい。
この景色もまた神々しい。
千畳敷カールと木曽駒ヶ岳、アップ。
カールにはまだ結構雪が残ってるのね。
そして中央アルプスの反対側には、南アルプス。
左側のとんがりは塩見岳、右側には荒川岳や赤石岳、聖岳。
南アルプスまでこんなに近くに見えるとは、ちょっとびっくり。
中央、南とアルプスの山並みをゆっくり眺めたら、お隣の東峰に足を伸ばします。
西峰から下ったところには戸倉山避難小屋、覗いてみたら土足厳禁のゴザ敷の小屋でした。
東峰へは、尾根上の道をゆる~り辿ります。
カラマツやダケカンバ、ブナに囲まれた涼やかな道。
苔むしたブナ巨木も!
登ってきた道とはまたちょっと違った雰囲気の道を歩いていくと
戸倉山東峰に到着。
ここもまた木立に囲まれた山頂、広場には薬師如来像と一等三角点がありました。
東峰からも、もちろんアルプスの山並みを木立の隙間から望みます♪
南アルプス、甲斐駒ヶ岳と鋸岳。
鋸岳のギザギザっぷりがなかなかな迫力。
仙丈ケ岳と北岳。
こっち側から見ると、仙丈がこんなに大きいんだな。
北アルプスの槍穂も見えてました!
真っ黒な鋭鋒の槍ヶ岳がよく目立つ。
このほかにも後立山や八ヶ岳も見えていて、なかなかの大展望。
木立の隙間から山並みを眺めるので、どかーんと360°の展望というわけではないけど、思った以上に贅沢な展望でありました。
晴れてるときに来れてよかった!
静かな山頂で一休みしつつのんびり過ごしていたら、ぱらぱらと後続の方が到着してきたので、まきchin隊はさっくり下山開始。
帰りは登ってくる何組かとすれ違いつつ、来た道を下ります。
行きは鳥のさえずりで賑やかな道でしたが、帰りはハルゼミの大合唱の道。
滴る緑の道を気持ちよく下って終了、です。
それほど急なところもなく、山頂までず~っと歩きやすい道。
カラマツやアカマツ、広葉樹の混生林も美しく、そして何と言っても北、中央、南アルプスをすべて眺めることができる、という贅沢な展望♪
視界がばーんと開けたところがあるわけではないけど、それでも木立の切れ間からアルプスの山並みを眺めて大満足。
さくっと歩けて楽しいお山でありました。
下山後、駒ヶ根から見上げる中央アルプスの山並み。
山並みを見上げると、その稜線を歩いた時のことを思い出しますね。
南駒ヶ岳や擂鉢窪の稜線も。
あの稜線を歩いたのは、8年前に御嶽が噴火した日だったな、なんて思い出しつつ。
こちらは水田の向こうに聳える南アルプス。
鋸岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳。
甲斐駒の手前にあるなだらかな山が、この日歩いた戸倉山!
山の上からも下山してからも、アルプスの展望を楽しんだ一日。
この日の下山後は、駒ヶ根の明治亭でソースカツ丼に舌鼓、早太郎温泉峡のこぶしの湯で汗を流したら、スイーツ満喫からの光前寺御開帳、でありました(詳細は速報)。
> 6/5 冠着山へ
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